アルと初めて出会ったのは、モンドが風魔龍に襲われたとき
金髪の女の子と一緒に空を飛んで、風魔龍からモンドを守りぬいた
二度目に出会ったのは、森の中
任務でヒルチャールを狩りに行って、想定以上のヒルチャールに襲われ、満身創痍になりもう駄目だと諦めていた時
「みんな凍えてろ!」
私のすぐ真横から銀色の槍が通り、ヒルチャール達を貫いていった
掠っただけでも凍らせるその槍はキラキラと輝いていて、とても綺麗だった
目の前のヒルチャールは消えたが、まだまだいろいろな方向からどんどん湧いて出てくる
いつの間にか後ろに立っていた彼女は、私を安心させるように肩を優しくポンと叩き
「大丈夫、全部俺が何とかしてやるから」
そう言って私の盾になるように目の前に出てきた彼女は自分が想像していたものよりあるかに小柄な少女ー--いや、幼女だった
綺麗な光り輝く銀髪は、さっき見た銀色の槍とそっくりに見えた
私が何か言うその前に、彼女はまたあの銀色の槍を右手に作り出し
「凍り付くせ!!」
いつの間にか左から接近していたヒルチャール達にむかって投げた
一瞬でその方向のヒルチャールが氷像と化す
呆然と氷像になったヒルチャールをみていると、今度は右からヒルチャールが攻めてきた
私にこん棒が振り下ろされる
そのヒルチャールの頭を彼女の身長の二倍はある槍で跳ね飛ばす
その時の遠心力を利用して素早い振りでどんどんヒルチャール達に致命傷を与えていく
あっという間に倒してしまうと、おもむろに後ろを振り向き
「援軍なんていつ呼んでたのか.......まあ、みんな凍らせば問題ない!」
後ろから来た援軍に向かって再び銀色の槍を投げつけた
あっという間に氷像となる
そして
バリンッとガラスが割れたような大きな音がなると、氷像になっていたヒルチャールがすべて粉々に砕け、塵となって消えていった
その時に散った細かい氷の欠片が、まるで宝石のようだった
その光景に見とれていると、いきなりバタンと今まで戦っていた彼女が倒れた
私がとっさに駆け寄ると彼女の体は冷え切っており、まるで氷に触れているかのような錯覚に襲われた
私は訳も分からずに彼女を痛む体で抱きかかえて協会へ走り出した
自分が今どのような状況なのか。なぜ自分を助けてくれたのか。彼女が何者なのかさえこの時はよくわかっていなかった私だったが
『彼女を助けたい』という思いだけは確かに覚えている
そして、この時はまだ知らない淡い胸の動悸も
それが、私の初恋の始まり
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド