アルに頼られた時はすごくうれしかった
身だしなみを整えるのにいつもの三倍はかかってしまったが
鏡を見ながら『これで大丈夫か』『服にしわとかないか』なんてことがすごく気になったのだ
待ち合わせ時間ギリギリになってしまったが、奔狼領へググプラムを取りに歩き出した
最初、アルから『一人だと不安だから一緒についてきてくれない?』というお願いを聞いた時は、考えるより先に了承していた
ちょうどその時は私の時間が空いていたのだ
奔狼領に向かっている最中、オズは空気を読んで今は消えている
つまり、二人っきりで会話できているのだ
私はそのことに少し緊張もしながら、よく楽しむことができた
奔狼領に着くと、彼女は落ちているググプラムを集めだした
私は付近にヒルチャールがいないか警戒する
ググプラムを拾っている時は長い無言が続いた
さすがにこの空気にいたたまれなくなってきた時、彼女は私にこんな質問をしてきた
「ねえ、なんで最近俺と一緒に色々とするようになったんだ?いや、別に嫌とかそういうわけじゃないんだけどさ。ふと気になって」
そ、それは.......
『あなたが好きだから』なんて言えたらどれだけ良いだろうか
そんなことが言えるほど私の肝は据わってなかったし、たとえ言えたとしても返事はわかりきっている
私はこの質問に対してうやむやな回答しかできなかった
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何回かヒルチャールと応戦したが、無事に終えることができた
「ありがとな、俺のお願いを聞いてくれて」
あなたのお願いなら私はなんでも応じると思う
そんなことを思いながらどういたしましてと言う
だけど、言葉にでるのは照れ隠しの言葉ばかり
結局いつもどおり
「お嬢様は『どういたしまして』と言っています」
オズに通訳されながらの会話になってしまうのだ
「お嬢様はあなたに『恩』を返すことができて嬉しそうにしてましたよ」
コラ!余計な事言わないの!
オズを叱りながらまた照れ隠しをしてしまう
だけど
『これは恩返しのためじゃない』って言えただけ、私も成長しているのだろう
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アルがモンドを去ってしまった時はとても悲しかった
けど、今回のようにまた戻ってきてくれる
そう信じて疑わなかった
だけど
こんな戻り方は嫌だ
『アルが重症を負って騎士団で治療を受けている』という話を聞いた時、私は考えるより先に足が動いた
周りの音なんて少しも聞こえない
息を切らせながらアルのいる部屋へ入ると
まるで死んでいるかのように眠っているアルがそこにいた
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド