稲妻行きの船に揺られながら、俺は蛍について考えていた
蛍と出会って、俺は色々と経験出来たと思う。出会ってなければ、俺は今頃どうなっていたのだろうか
野垂れ死んでいるか、なんとかモンドにたどり着いて平穏な日々を送っているか
たらればではあるが、ふとそんなことを考える
思えば、いつから蛍は俺のことをこんなに気にかけるようになっていたのだろうか
風魔龍がモンドを襲ってきた日から?
璃月で冤罪着せられた時から?
稲妻で将軍に立ち向かった時から?
今となっては全て良い思い出ではあるが、当時の自分は己のことで精一杯だった
だからこそ、俺は蛍の思いに気づくことが出来なかったのだろう
鈍感系や難聴系の主人公になった覚えはさらさらないのだが、これでは否定ができない
俺が蛍の思いに気づかず、蛍の思いを無視し続けた結果がこのありさまだ
蛍は悪くない、なんて言うつもりは毛頭ないが、だからといって全ての責任が蛍にあるわけでもないと思う
きっと、運が悪かったんだ
互いにすれ違って、拗れに拗れた結果なんだ
だからこそ、二人で向き合えばなんとかなる。なんて思考は楽観的すぎるかもしれない
蛍は稲妻のどこにいるかさえ検討もついていない
俺が稲妻から脱出したその後、蛍は行方不明になっているらしい
懸命な捜索活動が続けられているらしいが、あまり成果は芳しくない
そのため、まずは蛍を見つけることからスタートである
先が長そうに見えるかもしれないが、自分はそんなにこの問題を気にしていない
蛍の場所なんて俺がすぐに見つけることが出来るという謎の自信に満ち溢れているのだ
蛍と出会ってからが本当の勝負所
今の蛍は何をするか予測があまりできない
そのため、ぶっつけ本番になることが予想される
どの未来に進むかは、自分の行動に全てがかかっている
そろそろ港が見えてきた
蛍と会う準備の時間だ
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稲妻に着いて、まず真っ先に色々な箇所に包帯を巻いている宵宮に抱き着かれた
少し力が強くて痛く、さらにいろいろな人の目の前で泣きながら抱かれているものだから周りからの視線ですごく恥ずかしかったが、自分のお世話を色々と率先してやってくれていたというので我慢した
そのまま神里屋敷まで行き、綾香にも泣かれたが、こうして無事に戻ってこれたということを示すことが出来た
後は、自分の目的を果たすのみだ
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大きいリュックと槍を背負って、自分たちが借りていた家に入る
中は荒れていて、本などがたくさん散らばっていた
掃除が大変そうだと思いながらも、二階へ行く
二階も物がたくさん散らばっていたが、一つだけあるはずの物がなかった
屋上へ行くためのはしごが無いのだ
俺はリュックから組み立て式のはしごを取り出し、上へ昇る
ドアノブに手をかければ、案の定鍵が閉まっていた
俺は鍵穴に手を当て、ゆっくりと氷元素を入れ込む
中の構造を理解するのに手間取り、30分ほど時間がかかったが鍵を作り出し、ドアを開けた
部屋の中は俺が最後に見たときよりもぐちゃぐちゃになっていた
机は倒れ、試験管やフラスコのようなものは割れ、本は積み重なていたものが全て倒れてしまっている
この中に蛍がいないことはわかってる
蛍の捜索で調べた場所はキチンと俺に知らされている。勿論その中にこの家が入っていたことも
なので、この家に蛍がいないことは分かっている
でも、俺は一つ心当たりがあった
小さな壺の中に大きな世界が広がっていて、その中で暮らすことが出来る道具のことを
散らばっている本を全てひっくり返せば、その壺は出てきた
埃で汚れてはいるが、ちゃんと俺がおぼえているもので違いない
そして、俺はその壺を開けた
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド