ポケモン世界に転生したからゲーム知識で無双しようと思ったのに全然役に立たない上になんかヒロインがおかしいんですが? 作:名無しのナナシ
「──シャアアアアアアッ!!」
“ラストスタンド"
“リングイン"
火の海が 炎のリングに 形を変える!
“ほのおのリング"
それらを確認しながらバーンに問い掛け。
「……出てきたって事は、そういう事でいいんだよね?」
「…………」
しかしバーンは返事どころか振り向きもしない。久々にやる気を見せたかと思ったらこれだ。
どうにもこの子は最近……あたしがジムリーダーになるのが決まった辺りから言う事を聞かなくなる事が増えた。
あたしがジムリーダーとしてやっていけるか不安になった一番の要因はこれだ。
元々バーンは優秀な子だった。
アチャモの頃からその才覚の片鱗を見せ、バシャーモになる頃には既にエース格としての実力を身に付けていた。
既にいた手持ちとの仲も決して悪くなく、エースとして受け入れられたバーンは日に日にその強さに磨きをかけていく。
互いが互いを高め合うまさに理想の関係で、それを喜びこそすれ不満に思う必要なんてどこにもなかった。
……そのはずだった。
目覚ましい成長を遂げるバーンの『おや』として、あたしはこれでいいのかと疑問に思った。
だってそうだろう。手持ちはどんどん強くなる。どんどん変わっていく。
それなのにあたしはまるで成長している気がしなかった。せっかくジムリーダーを託されたのに、何も変わっている気がしなかった。
このままだとそう遠くない内にあたしは変化に取り残されてしまう。そうなると手持ちたちの力を引き出し切れなくなる。
そして……そんなトレーナーはきっと見放されてしまう。
今の自分はあまりにも弱く、頼りない。こんなあたしじゃ、人もポケモンも着いてきてはくれないだろう。
だからあたしは考えた。成長するには、変わるには、強くなるにはどうすればいいのかと悩み、自分なりに考えて努力した……のに。
どんなに努力しても一度開いたバーンとの距離は縮まる気がしなかった。徐々に会話も無くなり、ボールにいる時間が増え、いつしか大好きだったはずのバトルにも出なくなった。
きっとあたしは愛想を尽かされてしまったのだろうと、そう思っていた。だからといってそう簡単に交換に出せるわけもなく、問題を先送りにして今に至る。
だからこそ今回わざわざ自分から出てきた事に驚いたのだ。一体どういう風の吹き回しだろうか。
……ともあれ、これはチャンスだ。
そうすれば、初めてあたしは本当の意味でジムリーダーを名乗れるようになる気がする。
「……やるんだ。あたしは、ジムリーダーなんだから……」
不安を抑えつけながら自分に言い聞かせるように呟いて。
「──力を貸して、バーン」
頬を叩いて気合いを入れ直した。
* * *
「お願い
「チルルーッ!!」
“ノーてんき"
“まもりのわたばね"
“コットンガード"
“ふしぎなうもう"
ハルカちゃんの三体目はチルタリスだった。
登場と同時に燦然と輝いていた疑似太陽の熱が引いていく。おそらく特性は“ノーてんき"だ。
出た瞬間の行動から察するに、おそらく受けを重視した育成をされていると予想する。まずはバーンの型を判別したいのだろう。
だけどそれならそれで構わない。
「いけ、バーン!」
“ブレイズキック"
弾丸のような勢いで駆け出したバーンがチルタリスに向かって炎を纏った足を振るい、しかしチルタリスの超成長した羽毛に衝撃の殆どを吸収されてしまう。
構わず今度は
速度と体重を乗せた拳がチルタリスにヒットし──やはり羽毛に阻まれて本体にダメージが通った気配は無い。正面から挑んでも効果は薄いだろう。
「“ハイパーボイス"!」
「離れて!」
密着状態から“ハイパーボイス"が放たれるが、そこはやはり流石の反射神経と言うべきか、自慢の脚力で音波の軌道から飛び退き少し離れたところに着地した。
一度状況がリセットされ少しの間睨み合いになり、次に先に動いたのはチルタリス。
「チ──ル──ッ!」
“りゅうのはどう"
チルタリスが口元に竜のエネルギーを収束させ、それを放出。
だけど技の威力も速度も標準程度であり、やはりあのチルタリスの性能は防御面に大きく偏っているのがわかる。これなら余程の隠し玉が無い限り細かい判断はバーンに任せて問題ないはず。
──大丈夫。今のところはバーンも指示通りに動いてくれてる。
その事に安堵しながら、肺に溜まった息を吐き出した。
距離を取って回避に専念するようバーンに指示を出しつつ、何か変化があればすぐに動けるように二匹の戦いを注視する。
こちらの取る手段は端的に言ってしまえば『時間稼ぎ』だ。
バーンの特性は“かそく"。
向こう側から大きな打点が無いのならこのまま時間をかければいい。そうなればバーンが更に高速化するので全抜きを目指せるようになる。
逆にハルカちゃんとしては、これ以上バーンが能力を上げる前に何かアクションを起こさなければならない。
だけどそんな事は同じくバシャーモを手持ちに入れているハルカちゃんなら重々承知のはず。だから何かするならここ。
そう、例えば──
「ちるる、戻って!」
──例えば、手遅れになる前にエースを繰り出すとか。
ハルカちゃんがボールを取り出し、リターンレーザー*1をチルタリスに当てようとした。
だけど残念!
「無駄だよ!」
「──っ!?」
一度リングの上に立った以上、そこから降りるのは誰であろうと許さない。それが例えサポーターであってもだ。
もちろん空を飛べるポケモンなら上空から離脱する事もできるけど、そんな事をしようものならそれより早くバーンが動いて叩き落とすだけだ。
それに戻そうとするという事は、やはりあのチルタリス自体にバーンを何とかする手段は無いと判断していいだろう。だったらこのまま最大まで速度を上げて制圧する!
「それなら──ちるる、広く“ハイパーボイス"!」
「チルッ! ル──ッ!」
“ハイパーボイス"
音の衝撃波がチルタリスから放たれた。
音技*2の攻撃範囲の見切り難さはあれど、こういった技は基本的に技の発生源──チルタリスなら口──から攻撃判定が伸びてくる事が多い。
が、ハルカちゃんの指示内容からしてこの“ハイパーボイス"は威力を犠牲に広範囲を攻撃するものだろう。標準程度の技──更に威力を落としたとなると大した脅威にはならない。
指示がフェイクである可能性を視野に入れ、チルタリスの正面を避けつつバーンに防御姿勢を取らせる。ダメージはほとんど無い。
「もう一度!」
「チルッ!」
“ハイパーボイス"
再びの音波攻撃。今度も同じように防御行動。ダメージは通らない。
「もう一度!」
「ルッ!」
“ハイパーボイス"
これで三度目。愚直なまでの“ハイパーボイス"連打だ。もしや他にやれる事が無いから少しでも削ろうとしてるのだろうか。
いや、削りを入れたところで状況を打破できるわけじゃない。だから何か別の狙いがあるはず。
……音を聞かせるのが目的? だとすると、当てる事だけを考えた音技は回避が困難だ。時間稼ぎにリスクを付けられたかもしれない。
「もう一度だよ!」
「ルッ!」
“ハイパーボイス"
四度目の“ハイパーボイス"の構え。
続けるか落とすか、決断を迫られて──
「くっ……バーン!」
「シャアッ!」
“ハイパーボイス"
“フレアドライブ"
──落とす事を選んだ。
積み切る事はできなかったけど、それでも
音の衝撃波を身に纏った炎で軽減しながら突撃し、“ハイパーボイス"を打ち破りながらチルタリスを吹き飛ばす。
あわや炎に突っ込みそうになり、しかし既のところで姿勢制御に成功したチルタリスがこちらを睨んだ。
「そのまま追撃!」
完全に体勢を立て直される前に速度の差で押し切る。技も出掛かりを潰せば関係無い。そう思っての指示だった。
“ソプラノハミング"
「…………ッ!」
──バーンが、片膝を着いた。
「なっ……!」
「──! 今っ!」
「チル──ッ!!」
その隙を見逃さずチルタリスが翼を広げる。
まずい、このままじゃ逃げられ……ううん、まだ間に合う!
「動けバーン!!」
「シャ……モォッ!!」
ほとんど反射的に叫ぶ。叫びに呼応してバーンが脚に力を込め、足元を砕く勢いで跳躍した。
これまでの“かそく"で得た力を推進力とし、炎の矢の如くチルタリスへと迫る。まだチルタリスは翼を広げただけだ。飛び立つまでには至ってない。なら翼を狙えば止められるはず!
そうして一秒と経たずバーンがチルタリスへと肉薄し、纏った炎を更に激化させて。
“ブレイズキック"
急所に当たった!
狙いは違わず大きく広げられたチルタリスの翼に。羽毛の防御を焼き尽くしながら渾身の蹴りを上段から振り落とした。
如何に効果は今ひとつでも、技の直撃を受けた状態ではまともに動かせないだろう。これで片翼は潰せた。
──けど、これは──!
確かに今の攻撃は避けるのも防ぐのも無理だっただろう。だけどそれにしても
そうなれば答えは一つ。
わざと翼を広げて大振りを誘い、技の硬直で動けないところにカウンターを仕掛ける。ハルカちゃんの狙いはこんなところだろう。
果たして予想は正しく、攻撃を受けながらもチルタリスの口元にエネルギーが収束していくのが見える。“りゅうのはどう"だ。
「ちるる!」
ハルカちゃんの指示で攻撃のフォーカスがバーンに合う。
確かにまんまと誘われたけど……でもまだだ!
「“みきり"!」
「シャアッ!」
“みきり"
“みきり"は自らの内に秘めるエネルギーを身体全体に行き渡らせて運動能力と動体視力を瞬間的に引き上げる技だ。
能力が上がった今のバーンなら多少体勢が崩れててもこれで対処できる。
──ここを凌げば──!
そう思った瞬間だった。
「下へ!」
「チルッ!」
攻撃の直前、チルタリスが顔を下に向けた。
「な──」
“りゅうのはどう"
その行動の意味をあたしが理解するより早く、チルタリスが“りゅうのはどう"を地面に向けて撃ち出す。
そしてそのエネルギーがチルタリスの身体を持ち上げ、爆風に乗りながら勢いよく空へと舞い上がっていく。
やがてその高度はみるみるうちに“ほのおのリング"の効力の及ばないところまで達し、リターンレーザーによりボールの中に戻っていった。
歯噛みする。完全に
翼を広げてたのはあくまでも意識をそっちに向けるためで、本命は技の反動で浮かび上がる事。
確かに普通に飛んでもバーンに捕まるだけだからこういうやり方が正解なのかもしれないけど、だからって
そもそもチルタリスのような鳥型のポケモンは翼を傷付けられるという行為を本能的に忌避するものなのだ。
当然だ。翼を持つ者にとっては生命線と同義なのだから、一時的にでもそれが自由に使えなくなるのは耐え難いだろう。人間だって足を折れと言われたら誰だって躊躇うはずだ。
だというのにチルタリスは迷いなく翼を差し出した。例え信頼するトレーナーの指示であったからだとしても、それは本当に凄い事で。
そんな関係に少しだけ憧憬を抱きつつ、すぐに頭を振る。今はバトルに集中しなければ。
数の上では一対二とはいえ、チルタリスは事実上のリタイアと思っていい。“ひでり"も消えたけどこれはもうあまり関係無いだろう。
だからあとは最後の一匹の勝敗がそのまま結果になる。
「
チルタリスと交代にバシャーモが繰り出され、ハルカちゃんがバッグの中から何かを取り出した。どうやら腕輪のようで、それを手首に装着する。
あれは──!
「準備はいい?」
問い掛けにバシャーモがこくりと頷く。
それを見たハルカちゃんが腕輪に──正確には腕輪に嵌め込まれたキーストーンに触れた。
瞬間、そこから膨大なエネルギーの奔流が放たれる。
「見せるよ、あたしたちの絆!」
エネルギーの奔流はバシャーモを守るように包み込み、一瞬の内に殻を形成する。そうして形成された殻に亀裂が走り、隙間から光が漏れ出る。
絆の象徴。未知の可能性。
膨大なエネルギーをその身に受けて新たな姿へと至る、その現象の名は。
「進化を超えろ!」
“メガシンカ"
「──シャアアアアアア────ッ!!」
進化の殻を割り砕きながら現れ出たのは、荒々しく逆立った鶏冠と赤黒二色の身体。二本あった角は一本に統合され、より洗練された武人を思わせる出で立ちのポケモン──メガバシャーモの姿だった。
「……バーン」
声を掛ければ言われるまでもないとばかりにバーンが腕を持ち上げ、リングにゲートを作った。それを見てバシャーモがゆっくりとこちらに歩を進める。
実際に相対すると凄まじいプレッシャーだ。放たれる闘気に押し潰されそうになる。
「……随分と余裕だね。そんな風にゆっくりしてたらどんどん加速するよ?」
重圧を紛らわせるために軽口を叩いてみる。
実際あれだけ苦労してバシャーモに交代したのに、結局相手に時間を与えるんじゃ意味が無い。だから遮二無二構わず攻撃してくるものだと思ってたんだけど。
「でも、迂闊に飛び込んだらそれこそやられちゃうので」
小さく笑みながらハルカちゃんが返す。やっぱり冷静だ。ここで突っ込んでくれるなら楽だったのに。
それにしても、突き刺すような威圧感とは裏腹にハルカちゃんのバシャーモの佇まいはひどく静かだ。よくよく観察してみれば、メガバシャーモの大きな特徴である常時噴き出しているはずの手首の炎も見えない。何か特別な育成を施されてるんだろう。
できればハルカちゃんの出方を見たいところだけど、相手も“同じ“かそく"持ちである以上は時間を与えるのはあまり良くない。なら速度で上回る今叩くのが最善手のはず。
ゲートが塞がる。両者が睨み合う。
張り詰めた空気の中、バーンが先に動いた。
“ほのおのパンチ"
爆発的な加速から一瞬でバシャーモの目の前まで到達し“ほのおのパンチ"を放つ。しかしメガシンカによる能力上昇の恩恵か、バシャーモも見事な反応で拳を躱した。
続くバーンの左の
「逃がすな!」
「シャアッ!」
“フレアドライブ"
バシャーモの落下に合わせた着地狩りの突進。完璧に捉えた──かに思えたが、突然バシャーモが空中で急加速し、まるで弾かれたような軌道でバーンの真横に着地した。
あまりにも不自然な挙動の中、一瞬見えたのは赤い煌めき。
──腕の炎の噴射で着地点をズラした──!
突進の勢いは止まらずバーンが背中を見せる。そうしてバシャーモが脚を持ち上げて。
“ほのおのあしわざ"
“バーンストライク"
“ブレイズキック"
回避を許さないタイミングの攻撃。受けに回るのも不安定。空気を焦がしながら火炎を纏った剛脚が迫る。
「シャ……アアアッ!!」
“ブレイズキック"
そんな致命の一撃を、バーンは突進の慣性を無茶な踏み込みで無理やり殺し、反転しながら“ブレイズキック"で迎え撃った。
次の瞬間炎の蹴りが激突し、大爆発が起こったかのような衝撃と熱風が吹き荒れる。
思わず手で風を遮りながら顔を顰める。だけど一瞬でも目を離す余裕なんて無い。衝突の中心で二匹は脚を交差させたまま競り合いを続けている。
けれどその均衡も長くは続かない。
“フレイムブースト"
「押し切って!」
“ほのおのあしわざ"
“ひてんげり"
“バーンストライク"
“ブレイズキック"
バシャーモの圧力が増す。加えてやはり無理な反撃だったのか一気に押し込まれ、無防備を晒したバーンの胴体目掛けて後ろ蹴りが放たれた。
それを受けたバーンが後方に吹き飛ばされたが、寸前で辛うじて腕を差し込みダメージを抑える事に成功。難を逃れる。
──強い……!
内心で呟く。
いくらメガシンカしたとはいえあらゆる能力が上昇し、特に『すばやさ』が限界近くまで上昇してるバーンの攻撃を捌く──どころか打ち勝つなんて。
単純な速度はまだこちらが圧倒的に上だ。それは変わらない。にも関わらず向こうはバーンの動きに合わせ、瞬間的に上回ってすらいる。
特別な技能や指示があったようには見えなかった。だからこれはおそらく純粋な近接格闘の練度の差だ。
極めて高精度な先読みで速度差を埋めている。理屈の上ではそういう事だろう。
確かに種族は同じバシャーモで、ある程度動きに似通った部分があるのは確かだ。多少読みやすくあっても不思議じゃない。
けれどこちらは今なら相手の倍以上の速さで動けるのだ。それはつまり行動回数の多さで、言い方を変えれば取れる選択肢が豊富という事でもある。
なのに、どうして……!
──
これが実力差? 何の? ……バシャーモの?
──否。同じ種族でそこまで大きな開きがあるわけがない。あるとするならそれはトレーナーの差だ。
気後れするな。弱気になるな。こんな時こそ先代みたいに──!
「──烈火の……如くっ!」
「…………チッ」
「──!」
“れっかもうげき"
“フレアドライブ"
再びフィールドを駆けたバーンが燐光を散らし、走った炎の軌跡がバシャーモを取り囲む。
時に正面から。時に背後から。フェイントを交えて右から左へ。四方八方、あらゆる方向から絶え間無く攻め立てていく。
「……これって……」
ハルカちゃんが何かに気付いたように呟く。
お察しの通り、これは先代が得意としていた技──もちろんジム戦用に調整されたものではなく、本気のバトルで使われるものの模倣だ。当時ハルカちゃんが見たそれとは速さも密度も比べ物にならない。
ジムリーダーを託された以上、あたしはその期待に応えなければならない。
かといって自分に才能が無いのもわかっていた。このままやってもフエンジムの名に泥を塗るだけだと、そう思った。
だからあたしは先代を真似る事にしたのだ。
必死に努力して、言葉遣いや立ち振る舞いも先代のそれに似せるようにして、戦い方も可能な限り近付けるようにして。
そうすれば、あたしも先代と同じようにやれると思ったから。
「あたしは……先代みたいになるんだ!」
もっと速く。もっと激しく。
手を変え形を変えラッシュを継続し、そして──
「──そこだ!!」
いくら次に来る攻撃がわかってたとしても、実践する肉体の速度そのものは変わらない。
先読みされるなら、対処が追い付かない程の連撃を。
ほんの一瞬、しかし明確に生まれたその隙にバーンが拳を構えて。
「叩き込め!!」
「シャアアァァァ──ッ!!」
“れっかもうげき"
“ほのおのパンチ"
瞬撃六連。ガードが甘くなった胴体に必殺の連撃が叩き込まれた。
バシャーモは決してタフな種族じゃない。攻撃が当たりさえすれば案外簡単に落ちたりもする。
まして体力満タンならいざ知らず、半分程削れたバシャーモがこの攻撃を耐え切れるはずがない。
ぐらりとバシャーモの身体が揺れる。重力に引かれて地面に倒れていく。
勝ちを確信し、緊張の糸が僅かに切れた、その時だった。
バーンの腕が掴まれる。
「な……!?」
苦し紛れの行動じゃない。その脚には、その目には、しっかりと力が宿っている。
攻撃は確実に当たった。防御も回避もされてない。鍛えられてはいるけど、それでも素の耐久力は並程度のはずで、あれを耐えられるわけがないのだ。
それでも耐えられるとするなら、考えられるのは一つしかない。
避けられなくても、受けられなくても、そのタイミングで攻撃が来るとわかっているなら。
気構えさえあれば、攻撃を“こらえる"事ができる。
掴まれた腕は振り解けない。
次の攻撃は、避けられない。
「ちゃも!」
「シャアアッ!!」
“バーニングソウル"
直後、バシャーモから“もうか"のそれと似た、しかし比較にならない爆炎が発せられた。
迸る爆炎が脚に宿る。巨大な威力を感じさせるそれを振り被って。
“ほのおのあしわざ"
“フレイムブースト"
“バーンストライク"
“ブレイズキック"
バシャーモの蹴りがバーンの顎を撃ち抜く。
直撃を受けたバーンが宙を舞い、受け身を取る事もできずに地面に激突した。
仰向けに倒れたままバーンは動かない。
……それはそうだろう。強烈な一撃をモロに受けたのだから。
戦闘不能。あたしの……負けだ。
「……あ、あはは……負けちゃったか……。やっぱり強いね、ハルカちゃんは……」
努めて明るく振る舞う。先代ならこういう時、潔く負けを認めるだろうから。
「でも、あたしも結構やるもんでしょ? 結構惜しいところまでいったと思うんだけどな〜」
実際“れっかもうしゅう"は破られはしたものの、戦法そのものはちゃんと通じていた。最後の詰めを誤っただけで、あたしが“こらえる"にもう少し早く気付いていれば結果は違ったかもしれない。
ともあれハルカちゃんを相手にここまでやれるなら、あたしの努力も無駄じゃなかったというわけだ。
存外あたしは人の真似が上手いらしい。もしかしたら先代があたしを選んだのもこれが理由かもしれない。それがわかっただけでも収穫としよう。だからこの勝負はこれで終わりだ。
「……いいんですか、アスナさん」
だというのに、ハルカちゃんがそんな事を訊ねてくる。バシャーモも構えを解かない。
「……いいも何も、もう決着は着いたでしょ?」
見ればわかる通り、バーンは動けず相手は健在。この時点で勝敗なんて明白だ。これ以上は続けられないし、続ける意味も無い。
そう。意味なんて無い……のに……。
「──でも、その子はまだやる気みたいですよ」
二匹を取り囲む炎が消えない。バーンをボールに戻せない。
このリングはバーンが維持してるものだ。だからバーンが健在な限りは永続的に残り続けるし、逆に戦闘不能になれば消え失せる。
それが残っているという事はつまり、まだ戦う意思があるという事。
バーンがフラフラと立ち上がる。
息は荒く、いつ倒れてもおかしくないくらいボロボロの身体で、それでもバーンの戦意は衰えない。
「……っ! 何してるのバーン! 早くリングを消して!」
もうとっくに勝負は着いているのだ。チャンスがあったとすればさっきの攻撃が最後だった。それを耐え切られた時点で勝ち目は無い。
あのバシャーモもそろそろ最大まで加速する頃合いだろうし、速度の優位性が失われた以上はほぼ詰みと言っていい。
こんなのは誰が見てもわかる事だ。バーンが理解してないはずが無い。
なのに。それでも。
「シャ……アアアァァ──ッ!!」
バーンが拳を握りながら猛然と突撃を敢行する。けれどあの猛攻すら凌ぎ切ったバシャーモが今更こんなやぶれかぶれの突撃でどうにかなるはずもない。当然のように攻撃は届かず、鎧袖一触にされた。
「シャ……モ……」
それでもバーンは立ち上がろうとする。
その心意気こそ立派なものだけどもう無理だ。いくら人に比べれば頑丈とはいえ、ポケモンだって生き物なのだ。いつまでも無理を続けられるわけがない。
蓄積される疲労とダメージは確実にその身体を蝕み、限度を超えれば取り返しのつかない事態にだってなる。そうなる前に止めるのが
だけど──
「戻りなさい! 戻ってバーン!」
いくら呼び掛けてもバーンが止まらない。
せめて嫌われてでも強制的にボールに戻せればよかったのに、“ほのおのリング"があるせいでそれすらも出来ない。
ただバーンが無茶な突撃をし、そして蹴り払われるという光景を繰り返し見ているだけ。
体力なんてとっくに尽きている。今立っているのだって気力で誤魔化してるだけだ。
誰が見ても限界なのは明らかなのに、それでもバーンは立ち上がる事をやめようとしない。
もう見ていられず、あたしは大声で叫んだ。
「もうやめてバーン! 一体何があなたをそこまでさせるの!? 今ここでそんな無茶をする事に意味なんて無いでしょ!?」
あの日からずっとバーンの事がわからなくなったままだ。
そもそもバーンはあたしに愛想を尽かしているはずで、今回出てきたのだって気紛れに過ぎないだろう。あるいは最後にあたしを見極めるつもりだったのかもしれない。
だけどもう結果は出た。あたしはバーンの力を引き出し切れなかった。
それがわかった以上、ボロボロになりながら戦い続ける意味なんて無いはずなのに。
「……そうするだけの理由があるって事じゃないですか?」
泣き崩れてしまいそうになったその時、そんな言葉が耳に届いた。
「その子、ずっと何か伝えようとしてるんです。なのにアスナさん、全然その子の事見てない」
「なっ……!?」
それはあたしにしてみれば心外もいいところだった。
だって、あたし以上にバーンを見てきた人間なんてそうはいないのだから。
かといってそれを勘違いだと無視するわけにもいかない。
それを言ったハルカちゃんの顔は真剣そのもので、何か確信を得ているようだったから。
「ちゃんと向き合ってあげてください。きっとアスナさんたちはずっとすれ違ってるんです」
どうやらハルカちゃんとあたしでは見え方が異なっているらしい。だけど一体何が違っているのか。
向き合うといっても、最初に背を向けたのはバーンの方だ。あたしはずっと……。
……いや、でも、まさか。
──
バーンはあたしに何かを伝えたがってる。あたしはバーンと向き合えていない。
これらから察するに、あたしはバーンの意図を全く違う形で解釈してる可能性がある。
一つ一つ思い返していく。
バーンがこうなったのはいつ頃か。
あたしのジムリーダー就任が決まった日だ。
その頃あたしはどうしてた。
先代のようなジムリーダーを目指して努力していた。
じゃあどうしてバーンは変わってしまった。
あたしがいつまで経っても未熟なままだから。
……だと思ってた。
だけど、もしかして、そうじゃない?
思考を回す。
そもそもの話、未熟というなら昔のあたしこそがそうだ。少なくとも昔と比べれば今の方が幾分マシだろう。だというのに明らかに今の方がバーンを制御出来ていない。
それにどうして
あたしを見極める目的があったとして、明らかに格上のハルカちゃんを相手取る理由も無いはずだ。
あるいは勝てる自信があったのかもしれないけど、それだってバーンが力を十全に発揮出来た場合の話だろう。それを今更あたしに望むのかと言えば疑問が残る。
だとしたらやっぱり目的が違う。
なら、あたしの未熟さは理由じゃない?
昔のあたしの言う事は聞いて、今のあたしの言う事は聞かない。だとしたら、ここの差がそのままバーンの戦う理由になる?
違いは何か。明確なのはジムリーダーになったかどうかだ。
でもこれじゃない気がする。ポケモンにとって人間の肩書きなんて大した意味を持たないのだから。
なら他に何が違う?
あの時と比べて変わったのは……それは……
「……まさか……?」
瞬間、ふとした気付き。
だけどまさか、本当に?
だってそれが正しいとしたら、今まであたしがやってきた事がバカみたいじゃないか。
でも……そうだとすると辻褄が合う。
バーンが言う事を聞かなくなった理由も、今こうして戦ってる理由も。
だとしても困惑は消えない。
「なんで……だって、あたしは……」
みんなに頼られるくらい強くならないといけなかった。今まで通りの弱いあたしじゃいられなかった。それがジムリーダーになるという事だと思うから。
だからその為に変わらなくてはと──強くならなければと思っていたのに。
おもむろにバーンを見る。
僅かに振り向いたその姿と久し振りに目が合った。
言葉は無く、されど瞳は雄弁に語る。
──『やっと気付いたか』、と。
バーンはあたしを見捨ててなんかいなかった。むしろその逆だ。
ジムリーダーという立場と責任感に追われ、周りを気にする余裕も無くなり、自分の事さえ見失っていたあたしを、バーンはずっとその目に映していた。
『お前ならやれるさ』
先代の言葉が脳裏で蘇る。
それはあの時から今に至るまで理由のわからなかった言葉。
本当に自分が先代と同じようにやれるのかと、ずっと不安に思っていた。
だけど違う。先代が言いたかったのはきっとそうじゃない。
同じようにやる必要なんかない。
例え上手くやれなくても、誰かの真似なんかじゃなく。
未熟で、愚直で、あがり症で。
威厳の欠片も無いただのアスナを、あの二人は選んだのだとしたら──
「……あ……たし、は……」
──誰かのようにならずとも、あたしはあたしのままでよかったのだと。
「……そっか……」
心が軽くなっていく。
胸につかえていたものが消えていく。
変わらなくてもよかったのだ。
ふたりが認めたあたしは、最初からそこにいたのだから。
「……ごめんね、バーン」
目に溜まった熱いものを拭いながら謝罪の言葉を口にする。
こんなにも遅くなってしまったけれど。
こんなにも情けないあたしだけれど。
「また……一緒に戦ってくれる?」
「──ハ」
バーンが不敵に笑う。力強くフィールドを踏み締める。
そうして大きく息を吸い込んで。
「──シャアアアアア──ッ!!」
まるで今までの鬱憤がパワーに変換されたかのような熱量がバーンから発せられ、その言葉を待っていたと言わんばかりに全身から爆炎を迸らせながら高らかに咆哮を上げた。
横顔から覗くのは、あの時から見る事のなくなった闘争心剥き出しの獰猛な笑み。
ああ、そういえばバーンはこんな表情をするんだった。
「──いこう、バーン。あたしたちの全力で」
「シャアッ!!」
“ほのおのパンチ"
バーンが腰だめに拳を構える。
“■■■■■■■■"
迸る紅蓮が拳に収束する。
“フルバースト"
限界まで──否、限界を超えて圧縮された炎は輝きと熱量を増し、色も赤から白へと変化して、まるで恒星のような光を放つ。
「──いくよ、ハルカちゃん」
真っ直ぐに前を見て宣戦布告。
「──はい、どこからでも!」
言葉と同時、バーンがフィールドを踏み込んだ。
その姿はさながら一条の流星の如く、白い尾を引きながら真っ直ぐにバシャーモへ向かって突っ込んだ。
対するバシャーモはその場から動かず迎撃の構えを取った。こっちの攻撃に合わせてカウンターを叩き込むつもりだろう。
もうお互いに体力は無いに等しい。ならどちらの攻撃が先に届くかの勝負だ。
果たして、一秒とかからずバーンがバシャーモの元へと到達した。
巨大な爆炎を纏った拳を引き絞る。
鍛え抜かれた強靭な脚を振り上げる。
二つの炎が交錯し、そして──
“■■■■■■■■"
“ブレイズキック"
轟音。閃光。そして衝撃。
二匹が激突した瞬間、これまでにない規模で炎が爆発し、バトルコート全体が焦熱で覆われる。
吹き荒れる熱風から顔を背けて目を細めながらやり過ごし、未だ見えない煙の先を見つめた。
それが晴れる時間ももどかしく、しかしどうしようもないので大人しく待つ事数秒。
ようやく見えた視界の先、二匹のシルエットが見え、段々とその実態が見えてくる。
やがて完全に
二匹は動かない。まるでそこだけ時間を切り取ったかのような、そんな静寂。
何をすればいいのかもわからないまま固まっていると、バーンの身体がぐらりと揺れた。
そのまま重い音と共に地面に倒れ、“ほのおのリング"も消え失せる。
立ち上がる気配も無い。完全に意識を失っている。今度こそ戦闘不能になったのだ。
「……負け、か」
小さく呟き、バーンをボールに戻す。
まあ順当な結果だろう。バトルする以上は勝つつもりでやってたけど、同時に勝てる見込みが薄いのも理解してたから。
悔しさもあるけど受け入れられる。これからまた強くなっていけばいいだけの話だ。
「お疲れ様、ハルカちゃん」
握手を交わそうとコート中央まで歩いて手を差し出す。
「こちらこそです。それで、悩み事は解決しましたか?」
手を握り返しながらハルカちゃんはそんな風に問うてきた。
「うーん……どうだろ。あたしがまだまだなのは変わりないしね」
けれどあたしが返せたのはそんな曖昧な返事。だって結局根本的なところは何も解決していないのだから。
あたしが未熟な事も、ジムリーダーとしての資質の事も、そもそも本当にあたしにジムリーダーが務まるかどうかだってわからないままだ。
だけど。
「でも、それはこれから成長していけばいいってわかったから。自分のペースであたしらしく、ね」
先代は先代。あたしはあたしだ。
あの人が憧れである事は変わらない。だけどその人になろうとするのはきっと違うし、どんなに頑張ったってなれるわけでもない。
だからこれからは自分のペースで努力する。
今はまだ、胸を張ってジムリーダーを名乗れないけど──
「──いつかは立派なジムリーダーになってみせるよ。ホウエンの代表として名前が挙がるくらいに」
なんて、少し気が大きくなって大言壮語を吐いてしまう。そんなのはまだまだずっと先の話だ。
「ううん。アスナさんならきっとなれますよ! あたし応援してます!」
「そ、そう? ありがとう」
なのにハルカちゃんはそんなあたしの言葉を笑わずに応援してくれると言ってくれた。
これは本当に頑張らないといけないな、なんて思いつつこれ以上は照れくさいので話題を変えてみる事にする。
「それより最後の攻撃だよ。あれ、ハルカちゃんとあのバシャーモなら避けられたんじゃないの?」
そう。あの最後の攻撃はあたしが見てた限りだと避けるのは不可能じゃなかったはず。
事前の
なのにハルカちゃんたちはわざわざ迎撃という選択肢を取った。もしかしたら力量の差を見せつける為のパフォーマンスなのかもしれないけど……なんとなくそれは違う気がする。
「……
「……そっか」
けれどハルカちゃんが苦笑しながら返したのは、そんな答えになっているような、なっていないような微妙な返答だった。
とはいえこれ以上突っ込んで聞くのも野暮だと思うのであまり踏み込まないでおく。
「でも結構ギリギリだったんですよ? ほら」
「え?」
言いながらハルカちゃんがすぐ側にいたバシャーモに
するとどうした事か、いとも簡単にバシャーモがばたんと倒れ、メガシンカも解除されてしまった。
「え? え!? どうしたの!? 大丈夫!?」
「もうとっくに限界だったんですよ。ねー?」
「シャァ……」
力無く鳴いたバシャーモをボールに戻しながら『ほとんど相打ちだったんですよ』とハルカちゃんが続ける。こ、こんなギリギリの状態だったの……?
「意地っ張りなんですよ、ちゃもは。アスナさんのバシャーモだってそうでしょ?」
「……そうだね」
同意して二人で笑い合う。
あっちはあっちで何か譲れないものの為に戦っていたのだろう。それが何かは定かじゃないけど、どうにも似た者同士なのだろう事はわかった。
ボールの中を見る。そこには満足そうな顔で眠るバーンの姿があった。
……本当に、こんな顔を見たのはいつぶりだろう。
「……ごめんね。それと……ありがとう」
今は聞こえていないであろう相棒に謝罪と感謝の言葉を口にする。
別に何かが進んだわけじゃない。むしろ後退──ただ元に戻っただけだ。
これまでたくさん間違ってきた。進み方だって全然早くない。だけどもう焦ったりなんかしない。
あたしは間違いながらゆっくり進む。
それがきっとアスナというトレーナーの在り方だから。
評価や感想、批評等あればよろしくお願いしマース。
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あとツイッター始めてみたので興味があるなら是非。
備考:アスナロの花言葉
永遠の憧れ
変わらない友情
不滅・不死
Q.アスナ好きなの?
A.そんなでもないです。
特に今回はツイッターの方で色々語るかもしれないので興味あったら是非。
ハルカの手持ち
バシャーモ(ちゃも)
特性:かそく
【裏特性】
【ほのおのあしわざ】
キック技の威力を1.3倍にして『ほのお』か『かくとう』タイプの技として扱う。この時、相性のいい方で計算する。
【技能】
【ひてんげり】(飛天蹴り)
キック技を使用した時、同じ技をもう一度繰り出す。この効果は連続で二度まで使え、使う度に威力が上がる(1.2倍→1.3倍)。
メガシンカ後に追加↓
裏特性
【バーニングソウル】
残りHPが半分以下の時に技の威力が2倍になり、相手や場の状態からの不利な効果を受けない(一部除く)。
【技能】
【フレイムブースト】
『ほのお』技を使う度にいずれかの能力ランクが一つ上昇する。また、ランク補正一つにつき技の威力が10上昇する。
【バーンストライク】
キック技を使う時『こうげき』に『すばやさ』を加算してダメージ計算する。
アブソル(そるる)
特性:きょううん
【裏特性】
【ほろびのやいば】
自分の使う物理技の威力が0になる代わりに、攻撃した相手を『ほろび』状態にする。この特性で『ほろび』になった相手のカウントはターンで減少しない。
【技能】
【エッジエンド】
相手が『ほろび』状態の時、“つじぎり"を当てると相手の『ほろび』カウントを一つ進める。急所に当たった時、代わりに三つ進める。
備考:特異個体
色々あって角が折れた個体。ゲーム的に言えばA種族値が半分以下にまで落ち込んだ状態。その分の能力を埋める為に特異な戦い方を習得した。
チルタリス(ちるる)
特性:ノーてんき
【裏特性】
【ソプラノハミング】
音技を使った時、相手を『ねむけ』状態にする事がある(30%)。
【技能】
【まもりのわたばね】
場に出た時“コットンガード"を使用する。
【ふしぎなうもう】
自分の『ぼうぎょ』ランクが変化した時、同じだけ『とくぼう』ランクが変化する。
アスナ
【指令】
【フルバースト】
威力120以上かつ、残りPPが5以上ある技を使う時、その技の残りPPを全て消費して技の威力を3倍にする。この効果は一体に一度までしか使えず、使ったポケモンは最大HPの半分を失う(小数点切り捨て)。
【れっかもうげき】(烈火猛撃)
技の威力を1/3にし、上昇した『すばやさ』ランクの数だけ繰り出す。繰り出す技はランダムに選ばれる。
元々は先代ジムリーダーの指令。アスナが使った場合は『劣化』する。
コータス(ガッツ)
特性:ひでり
【裏特性】
【パワープラント】
場に出た時『せきたんカウンター』を一度だけ自分に十つ乗せる。技を使う時『せきたんカウンター』を五つまで消費出来る。消費した『せきたんカウンター』の数×1/16回復する。また自分に『せきたんカウンター』が三つ以上乗っている時、自分の能力ランクと技の威力が下がらず、毎ターン終了時に最大HPの1/16回復する。
【技能】
【こうらでまもる】
自分が相手より後に行動した時、相手の技で受けるダメージを半分にし、急所に当たらなくなる。
【もえるいわ】
『せきたんカウンター』を一つ以上消費して“ステルスロック"を使った時、“ステルスロック“のダメージ計算の判定に『ほのお』タイプを追加する。
【だいかさい】(大火災)
『せきたんカウンター』を三つ以上消費して『ふんか』か『だいばくはつ』を使った時、相手の場の状態を『ステルスロック』状態にし、更に消費した『せきたんカウンター』の数だけ相手の場の状態を『ひのうみ』にする。
【ポケモンの状態】
【せきたんカウンター】
一つ消費される毎に技威力が+10される。同時に消費出来るのは五つまで。
ウインディ(ヒート)
特性:いかく
【裏特性】
【いあつかん】
『いかく』の効果を『相手の全能力を一段階下げる』に変更する。
【技能】
【ほのおのベール】
『みず』技で受けるダメージを3/4に軽減し、接触してきた相手を『やけど』状態にする事がある(30%)。
【フレアヒール】
『ほのお』技を使ったターンに自分のHPを1/8回復し、状態異常を治す。
バシャーモ(バーン)
特性:かそく
【裏特性】
【ラストスタンド】
自分が最後の一匹になるまで場に出せなくなる代わりに、場に出た時自分の全能力ランクを2段階上げる(今回は3:3なので効果が半減)。
【技能】
【リングイン】
場に出た時、どちらかの場の状態が『ひのうみ』なら全体の場の状態を『ほのおのリング』にし『ひのうみ』を解除する。
【フレアコンバート】
自分の『すばやさ』が最大の時、“かそく"で上がる能力を『すばやさ』以外に変更する。
“■■■■■■■■"
バトル中に目覚めた新しい力。詳細不明だが技を変化させるタイプの技能だと思われる。
【技】
“■■■■■■■■"
バーンが放つ“ほのおのパンチ"が変化したもの。未完成の為、名称不明。
【場の状態】
【ほのおのリング】
場に出ているポケモンがバインド状態になる。
いくつか使わなかったり、使ってるけど作中で描写してない技能もあります。
フレアコンバートとかは一応後半に条件満たしてたけどあんまり描写する意味が無かったのでカット。