其れではどうぞ
第百四十一話 伝説にエージェント
藍がミラーワールドランドを楽しんで数日後
ヘルヴォルの専用でトップレギオンの控室で私達が控室に入ると
恋花「くぅぅぅぅ~~~~っ!!」
恋花が何かを飲んだでもないのに飲み物を飲んだような声が出ていた
藍「…………どうしたの、恋花?
おなかいたい」
藍に心配されてしまう
創「と、言うよりも何を見ていたの?」
私が質問すると
恋花「面白ぉぉいっ!
『ライア/ブラックラビット』今週も神だった!」
如何やら恋花はスパイアクションドラマ作品の『ライア/ブラックラビット』を見ていたようだ
因みに『ライア/ブラックラビット』のあらすじを大まかに纏めると、普通の一般人からラビットに所属して伝説の女エージェント、ブラックラビットになったスカーレットは過去に悪の組織”ARAIGUMA„を壊滅に追い込んだと思っていたが”ARAIGUMA„の残党は”FOX„に名前を変えて生き残って居た
組織の巨悪を根絶やしをする為にスカーレットは自身を一度死んだことにして”FOX„のエージェント”003„として、敵対組織へ潜り込んで”FOX„の野望阻止するのが目的の作品である
藍「なんだ、テレビかー
それより恋花、お菓子なくなったよ」
藍がそう言うが
恋花「前回の引きもやばかったけど、今回のもやば!
ああん、早く続きが見たい見たい見たーいっ!」
藍の声は聞こえず自分の世界に入って居た
藍「恋花、おーかーし」
恋花「今時、スパイアクションドラマなんてつまんね~とか思ってたこないだまでのあたしに説教かましたいね
いやー、我ながらこんなにドハマりするとはね~
何事も食わず嫌いはよくないってね!」
藍「らんはからいのと、にがいのはダメだよ?
コーラだとおもって一葉のコーヒーのんで、しにそう」
創「藍!
恋花様は自分の世界にドリップしているからお菓子は千香瑠様から貰いましょう」
私は藍を千香瑠の元へ運ぼうとした時に
恋花「そうそう、あの苦さっていうかハードボイルドな感じ良いよね!
主人公のスカーレットが一般人から伝説のエージェントになった経緯とかマジ鳥肌ものだし!」
恋花が藍の言葉に反応したと思ったが
恋花「あの回ってシーズン2の第一話だったっけ
うっわ、見直したくなってきたから見直そうっと!」
如何やら独り言だったようで再度藍を運ぼうとしたが
恋花「あれだよね、前の話をもう一度見ると最初は気づかなった伏線とか山盛りで再発見と言うか別の楽しみ方が出来る奴!
無限に楽しめるってやばくない?
どうなってんのっ?」
如何やら此れも恋花の独り言だった
藍「ふーん……」
藍はもう飽きれており
藍「恋花はもう手おくれ
らんとあそべない
ざんねん
創、行こう!」
創「了解!」
藍「千香瑠ー、おなかへったー」
私達は千香瑠の元へ行く
恋花「えっ、ちょっと創、藍ー
一緒にドラマ見ようよー」
如何やら独り言では無く私に喋って居た様だ
恋花「くっ、藍をクッション代わりに抱いているとお腹が温かくて良い感じだったのにー」
恋花が何かを言っているが私達は無視してヘルヴォルの専用の控室から出る
私と藍は千香瑠が居る生徒が使える調理室で
千香瑠「藍ちゃん、お待たせ
どうぞ、召し上がれ」
藍「わーい、千香瑠のグラタンだー!」
瑤「違うよ、藍
此れはドリアって言うの」
瑤と一緒にドリアを食べる事になった
藍「どりやー?」
瑤「惜しい……ド・リ・ア」
藍「どりゃー!」
創「其れは掛け声になっているから」
私はツッコミながら〔飛電ライズフォン〕を取り出してドリアを検索して
創「ドリアは、ピラフやバターライスなどの炊いたご飯を土台に、ベシャメルソースもしくはホワイトソースをかけ、チーズをのせてオーブンで焼き上げる料理だよ」
検索結果を基にドリアの説明をする
千香瑠「ふふふ、創ちゃん解説ありがとうね
でも、冷める前に食べて
創ちゃん、瑤さんの分も今焼いてますからね」
瑤「うん…………ありがと
このチーズの匂い、食欲がそそられるね」
創「そうですね」
藍の出来立てほやほやのドリアと今焼いている私と瑤のドリアから漂う匂いで食欲そそられる
藍「創と瑤のぶん、いつできるー?」
千香瑠「そうね、後10分くらいかしら……」
瑤「いいよ、藍
私達の事は気にしないで先に食べて」
創「そうですね
ドリアは熱々に食べるのが一番おいしいので」
藍「そう?
じゃー、いっただっきまーす!」
藍がドリアを食べようとしたタイミングで
恋花「おおー?
なーんかいい匂いがするぞ~?」
此処で恋花が入って来た
瑤「恋花……部屋でドラマ見てるんじゃなかったの?」
千香瑠「確か、百合ヶ丘の楓さんに面白い作品を教えてもらったとか——」
千香瑠がそう言うと恋花が反応して
恋花「そうそうそう!
『ライア/ブラックラビット』って言う、アクションドラマなんだけど、これがめっっっっっちゃ面白くてさ!
さっきまで、楓に電話して其の話題で盛り上がってたわけよ~
いやー、ホントにいいもの教えてもらったわー」
如何やら先程まで楓と電話をしていたようだ
因みに楓が恋花に『ライア/ブラックラビット』を教えた様だ
恋花「あたしはどちらかと言うと世界観を含めた作品全体を隅なく語りたい派なんだけど、楓はどちらかと言うと、伏線とかシナリオの考察を楽しみたい派でさ!
あっ、でもキャラクターの方も良いんだなこれが
まず主役のブラックラビットこと、スカーレットって女性が——あ、これは伝説の女エージェントって設定なんだけど」
さっきまで楓と電話して興奮している恋花は『ライア/ブラックラビット』のマシンガントークを始めた
創「……」
私が呆れて聞いていると
瑤「待って、恋花
早口過ぎて情報が頭に入って来ない」
瑤が待ったを掛けて
千香瑠「ふふふ
恋花さん、本当に夢中なのね」
千香瑠は微笑む
恋花「まーね!
あの作品を見てから、あたしはスパイってものの固定概念を改める必要があるって思った訳よ
この世には悪の組織と、それに対抗する正義のエージェントが居て裏の世界でバチバチにやり合ってるのね
此れってきっとあたし達の世界も同じだと思うんだ!
どっかに全ての黒幕、諸悪の根源が居るんだよ!」
瑤「……またふんわりとした決めつけを……」
千香瑠「恋花さん?
ドラマって言うのはフィクションであって、実在する人物・団体とは関係がないんですよ?」
千香瑠は興奮している恋花を落ち着かせる為にドラマなどによくある『この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません』のような感じで言う
一方で私は恋花が言っている事を否定できない
実際にリリィの世界は反G.E.H.E.N.A.主義VS親G.E.H.E.N.A.主義で成り立っておりスパイ映画さながらの情報戦が繰り広げている
私は敢えて黙って居ると
恋花「でもでもでも!
エージェントはいるのー!
夜の闇を華麗に舞ってるのーっ!」
と言っていると
藍「恋花、おとなになろ?」
恋花「やだやだやだー!
あたしも正義のエージェントになるーっ!」
藍が現実的な事を言って恋花が駄々をこね始めた
するとそこに
一葉「…………な、何を騒いでいるんです?」
私達のレギオンリーダーである一葉が少し戸惑い驚きながら入って来た
藍「あっ、一葉ー!
千香瑠にドリルつくってもらったー!」
瑤「ド・リ・ア」
創「ドリルだと回転刃の固有名詞」
藍「そう、それ」
私達がプチ漫才している側で
恋花「あっ、一葉にも布教しなきゃ!
この世は正義のエージェントに守られてるんだっ!」
恋花が布教の為に布教活動を始めるが必要な部分が抜けている為
一葉「成程大変ですね」
一葉も呆れており其のまま
一葉「それより千香瑠様
お聞きしたい事があるんですが——」
其のままスルーする
其れを見た恋花はショックを受けて
恋花「瑤ーっ!
一葉があたしの事適当にあしらうんですけどー!」
瑤に泣きつく
其れを見た一葉は
一葉「いや、なんか関わらない方がよさそうな予感がして……」
若干罪悪は出ていた
其処に
千香瑠「一葉ちゃん、聞きたい事って何かしら?」
千香瑠が助け舟を出す
一葉「あ、はい」
一葉も思い出したのか
一葉「あ、はい
強力な洗濯洗剤をご存知じゃないかと思いまして」
千香瑠「強力な……洗剤?」
千香瑠が不思議そうな顔をして居ると
一葉「じ、実は……先日、カレーうどんを食べた時に、汁がジャケットに跳ねて染みを作ってしまいまして……」
一葉が千香瑠に聞きたい事は先日、カレーうどんを食べた時に、汁がジャケットに跳ねて染みを作ってしまい、其れを取り除くために強力な洗剤で取り除いたい様だ
恋花「ドジっ子かよ」
瑤「ドジっ子だ…………」
創「ドジっ子あるあるですね」
藍「ドジ一葉ー」
私達は一葉をドジっ子と呼ぶと
一葉「し、仕方ないでしょうっ!?
食事の最中に招集がかかったんですっ」
一葉は恥ずかしそうにカレーうどんを零した理由を汁がジャケットに跳ねて染みを作った理由を慌てながら話す
一方で千香瑠は
千香瑠「うーん、私は普通の洗剤しか持ってないわね
頑固な汚れだったらクリーニングに出すとか…………」
一葉「そうですか……ありがとうございます
他にも少し心当たりがあるので、別口を探してみようと思います」
一葉は別の人に頼うようだ
千香瑠「力に慣れなくてごめんなさいね」
一葉「いえいえ、とんでもないのです
元はと言えば、私が……その、ドジ……だったのが悪いんです」
私達が弄られたせいで落ち込んでいる側で
藍「元気だせ、一葉」
一応藍が励ます
一葉「あはははは……ありがとう、藍」
一葉は苦笑いしながら藍の励ましを受け取る
一葉「さて、午後からは仮想戦闘プログラムで演習があります
みなさん、準備は——」
一葉が午後の予定を話している最中にも拘らず
恋花「あー!
またドラマ見たくなってきたー!
携帯端末でも見れるようにしようかなー!」
藍「千香瑠、ドリアおいしいよ」
瑤「藍、ちが……わないか
合ってるね……ドリアだ」
千香瑠「ふふっみんなの分も直ぐに作るわね」
全員の意見がバラバラなので
創「一葉、今12時だからドリアを食べてから午後の演習を始めない?」
一葉「……そうですね
では食事が終わりましたら演習開始としましょう」
昼ご飯を食べてから演習をする事にした
藍「千香瑠のおいしいごはん!
らん、しあわせ~♪」
私達その後ドリアを食べてから午後の演習を始めた
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