其れではどうぞ
私が女子トイレで〔チョコドンゴチゾウ〕が見た一葉と教導官のやり取りを見て一旦トイレから出て自分の部屋に戻るともう一体の〔チョコドンゴチゾウ〕が私の所に来たのでもう一度〔ガブフォン〕の上部のスロットに先程来た〔チョコドンゴチゾウ〕をセットしてその〔チョコドンゴチゾウ〕が見た風景が映し出される
一葉『——許可は頂けませんか?』
如何やら一葉は今回の極秘任務の内容を私達に共有する許可を求めていたが
エレンスゲ教導官『くどいぞ、相澤一葉
これは極秘任務だと伝えた筈だ』
エレンスゲ教導官はバッサリと切り捨てる
その二人のやり取りの後ろの画面の端っこに不自然な煙があった
その煙はまるで意志を持っており生物の様に動いていた
如何やら、恋花は〔煙叡剣狼煙〕を使って
自身の身体を煙にして隠れて二人の会話を盗み聞きしていた
2人は気が付かずに
一葉『ですが、レギオンの皆にも黙っている事が、本当に必要なのでしょうか…………?
情報漏洩の心配はありません
それより、彼女達のバックアップがあった方が任務の成功率は上がる筈です』
一葉はそう言うが
エレンスゲ教導官『それを判断するのは貴様では無い
言われた通りに自分の使命を果たせ』
エレンスゲ教導官は聞く耳を持たない
一葉『…………』
エレンスゲ教導官『自らの立場を忘れるなよ、相澤一葉
エレンスゲ序列1位……そしてヘルヴォルのリリィであることを』
一葉『分かって……います
例の物資は必ず送り届けます』
エレンスゲ教導官『よろしい
ならば黙って指令を待つが良い
列車の時刻表でも眺めているのだな』
一葉『………………くっ』
一葉は悔しそうな顔をして教導官の部屋から出ようと出入り口に向かう
此処で映像が途切れていた
私は〔ガブフォン〕にセットしてある〔チョコドンゴチゾウ〕を取り外した瞬間
[――!――!――!]
創「!」
私は直ぐに現場に向かう為に一葉達と合流する為に動いた
直ぐに一葉達と合流して襲来して来た
エレスゲに戻って行く
藍「今日もいっぱい
藍はご機嫌よく言って其のまま施設に向かう
千香瑠「えぇ、お疲れ様
本当に大滑落だったわね、藍ちゃん」
千香瑠は藍を褒める
藍「やっぱり、本物の
てごたえがちがう、てごたえが」
創「いくら本物に近付けても偽物は偽物だから」
瑤「藍、いつものメディカルチェックね」
藍「はーい」
藍はメディカルチェックの為に一人で医療室に向かう準備に入る
千香瑠「藍ちゃんが戻ってくるまでにお夕飯の支度をしておくわね
一葉ちゃんに創ちゃん、お買い物に付き合ってくれるかしら?」
千香瑠の誘いに私達は
創「千香瑠様、了解です!」
一葉「はい、私も分かりました——」
承諾した直後に
一葉「って、しまった……!
準備をしなきゃいけないんだった……」
一葉は何かを思い出したようで
一葉「千香瑠様、申し訳ありません
この後、用事があるのを思い出しまして……」
一葉は千香瑠の誘いを断った
千香瑠「そう言う事なら仕方ないわ
でもご飯は皆で一緒に食べましょうね」
一葉「は、はい……!」
そのやり取りを見ていた恋花は
恋花「…………一葉、その用事って——」
恋花が問いかける前に
『♪~♪~』
一葉「っ、私の
瑤「わかった……また後で」
一葉「失礼いたします……!」
一葉はそう言って私達から離れる
藍「一葉、おおいそがしだね」
千香瑠「そうね……私達で手伝える事があればいいんだけど」
瑤「私達が必要なら超え、掛けてくれるんじゃない?」
創「そうですね……
一葉は問題を一人で抱え込む癖はありますけど、頼りたい時は頼りますよ」
私達が会話している中
恋花「…………そうかな」
恋花から妙な空気が流れる
瑤「……恋花?」
瑤が問いかけると
恋花「ごめん、あたしも急用が出来た
先に戻ってて!」
恋花は一葉を追いかけるように去った
千香瑠「あらあら……今日は創ちゃんと一緒にお買い物に行くしかないわね」
創「そうなりますね」
私達がそう言うと
瑤「藍の検査が終わったら4人で行こう」
藍「らん、おかいもの行くー!
おかし買ってもらうんだ」
瑤と藍も買い物に付いて行くと提案してくれた
千香瑠「お菓子もばっかりは駄目よ、藍ちゃん
ちゃんと栄養バランスを考えた食生活を送らないと——」
千香瑠が藍に食生活を教えていると、一葉を追いかけていた恋花が戻って来て
恋花
「あたし、お肉ね!
ハンバーグとかステーキとか、その辺で宜しく!」
そう言った直後に去って行った
其れを見た私達は
瑤「…………ああいう風になっちゃ駄目だからね、藍」
藍「わかった、恋花みたいにならない!
あふろあがりに体重計にのってギャーっていわない!」
創「藍よく知っているね」
千香瑠「恋花さん…………また——」
創「千香瑠様、今日の晩飯、彩り野菜の豚肉巻きの照り焼き味にしますか?」
千香瑠「そうね
そうしましょう」
今日の晩御飯が決まった
瑤と藍が戻って来るまで私と千香瑠は待って居る事にした
千香瑠は今日の晩飯の彩り野菜の豚肉巻きの照り焼き味の為に食材を調べており、私は〔飛電ライズフォン〕を操作して市販のワイヤレスイヤホンと同期すると
恋花『ぶぇっくしょい!』
恋花のくしゃみが聞こえた後
一葉『————ん?
……あ、いえ、申し訳ありません
それより、例の件…………ですよね?』
今度は一葉の声が聞こえた
何を隠そう、私は一葉の〔ガトライクフォン〕をハッキングして盗聴して居るのだ
〔ガトライクフォン〕は元々私が作った物
当然〔ガトライクフォン〕のセキュリティシステムも私が構築した物なので簡単に突破できる
なので今の一葉の通話を盗み聞き放題なのだ
そうこうしているうちに
?『聞けば、悪しき穢れを祓う術を求めているとか
それも頑迷にして頑固なる深き穢れだとか』
冒頭から聞き覚えがある声で中二病発言が飛んで来た
一葉『はい……私の手には負えなくて——』
?『えっと、カレーうどんの染みでしたっけ
あれって意外と落ちないんですよねー」
そう言えば一葉が先日、カレーうどんを食べた時に、汁がジャケットに跳ねて染みを作ってしまったと言った事がある
?『……じゃなくて
不浄なる創跡を滅する力を求めていると…………?』
一葉『あっ、はい…………その力は強大にして凶悪
組織の根まで喰い込んだ闇を払うには禁忌の力を借りるしか……!』
?『ならば我が魔女の森に伝わる魔導器を与えましょう——』
一葉『えっ、力を貸していただけるのですかっ?』
?『一葉様の頼みでしたらなんなりと!
この魔導器を用いれば不浄な穢れは瞬く間に消え伏せ驚異の白さを取り戻すこと必定
ただし、光と闇の交わりは禁忌の所業
忌まわしき力に吞まれぬよう——』
一葉『……や、やめてください!
そんな事をしたら取り返しがつかなくなります!
強すぎる力は自らを滅ぼすと言います……
私は大切なものを守りたい……庇護しなければならないのです』
?『ご安心を一葉様
我々シエルリントの魔女が正しき導きの書を綴っております』
此処でシエルリントの単語が聞こえて、其処を聞いて今一葉が電話している相手が分かった
聞き覚えがある声、回りくどい中二病発言、そしてシエルリントの魔女この三つを聞いて相手は横浜で私達と共闘した道川深顯だと確信した
引き続き一葉と深顯の会話を盗み聞きする
一葉『そうですか……やはり、貴方に依頼して正解でした
全ての穢れを憎悪し殲滅すると言う夜の女王に——』
深顯『ふふふっ、一葉様……いえ叛逆の戦乙女
また貴方に会える日を心待ちにして居ます』
一葉『…………分かりました
出発は5日後、月の光も届かぬ漆黒の闇に舞い降りるでしょう
再び見えた際には乾杯いたしましょう
手土産の1つも持参しますよ
甘美なる果実が貴方の渇望を満たす事でしょう…………』
深顯『あっ、前に教えてもらった桃のフレッシュジュース!
あれ、黒十字マディック隊の皆も楽しみにしてるんですよー!
わーい、やったやったー♪
では、当日にお迎えに上がりますね!
神聖にして清浄なる白き太陽に誓って——』
一葉『はい……神聖にして清浄なる白き太陽に誓って——』
一葉、深顯『『サンクトゥス・クラルス・アルブス・ソル————』』
と此処で一葉と深顯の通話が途切れた
つまり一葉は今回の任務のついでに深顯の元へ行き、この前言っていたジャケットにカレーうどんの汁が付着して其れを取り除く為にシエルリント製の超強力洗剤を受け取って、一葉は桃のフレッシュジュースを手土産にして提出する
中二病発言マシマシの日常会話の電話を盗み聞きしていた私は
創「…………」
何とも言えない状態になっていた
エレンスゲ教導官との会話を思ってハッキングして盗み聞きして聞こえたのが一葉と深顯の中二病発言マシマシの日常会話の電話だったことに若干呆れており盗み聞きをした事の罪悪感を覚えてしまう
一葉『……………………ふぅぅ
私はこういうの、向いてないんだけどな——』
呆れていて盗み聞きを止めるのを忘れていたので〔飛電ライズフォン〕を操作してハッキングを解除しろうとした瞬間
恋花『一葉っ!!』
突然恋花が大声で一葉を呼んで
一葉、創『「ひえぇぇぇっ!?」』
盗聴の向こう側の一葉と盗聴している私が見事にシンクロして絶叫してしまい
千香瑠「創ちゃん!?」
私の隣に居る千香瑠もビックリして私の方を向いた
私が一葉を盗聴して居る事がバレないように
創「!?」
私は咄嗟に〔飛電ライズフォン〕を真上に投げて
創「あ!
ちょ!?
と、取れない!」
お手玉の様に中々キャッチできない様に装って〔飛電ライズフォン〕を操作して、一葉の〔ガトライクフォン〕にハッキングも解除してある程度のタイミングで
創「よっと!」
〔飛電ライズフォン〕をキャッチして
創「えっと……千香瑠様どうかしましたか?」
千香瑠「さっき、創ちゃんが急に叫んだから……何事と思って」
創「それは……さっきまでイヤホンしながらラジオを聞いていたんですけど、不意打ち気味にヘヴィメタルが爆音で流れたので」
そう言いながら私は耳に嵌めている
千香瑠「そう言う事なのね
さっきはじっくりしたわ」
創「私もですよ
ははは」
誤魔化し成功したタイミングで
千香瑠「あ!
瑤さんと藍ちゃんが来ましたよ」
千香瑠がそう言うと私は千香瑠が向いている方向を向くと
藍「千香瑠!
創!」
瑤「お待たせ」
藍と瑤がこっちに来て
千香瑠「それじゃあ、行きましょう!」
創「分かりました」
私達は今日の晩飯の食材を買う為にスーパーに向かった
千香瑠が今日買った食材で私が提案した彩り野菜の豚肉巻きの照り焼き味を作って私達がそれを食べた後、一葉が居ないタイミングで
恋花「ヘルヴォル、集合~!
点呼、はじめ!」
藍「いーち」
創「にー」
瑤「さーん」
千香瑠「よーん」
謎の点呼を始める事になった
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其れでは次回もお楽しみに