守銭奴ですが冒険者になれば金持ちになれますか?   作:土ノ子

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第十四話 天秤は片方に振れた

その後もダンジョンの攻略は順調に進んだ。

 例のダガーの投擲とヒットアンドアウェイを組み合わせた新戦術はその後の戦闘でも概ね上手く機能していた。

 あれからさらに戦闘を重ねて都合六戦。まだホムンクルスの体躯に傷はない。

 

(……この分なら上のEランク迷宮でも通用するか? 常に先手を取って奇襲で優位に立てれば……だが鴉の負担がこれまでよりさらにデカくなる)

 

 とはいえFランク迷宮では勝って当然。重要なのはより上位の迷宮でも通じるかどうか。

 未経験の敵の強さ、迷宮の厄介さを想像し出来るだけ主観性をなくした上で冷静に評価しようとする。その材料として戦っているホムンクルス自身にも意見を求めた。

 

「モヤシ、自分の状態を報告しろ」

「はい。攻略を開始してから六度の戦闘を終了。負傷なし。しかし連戦により疲労が蓄積しています」

「疲労か。確かにかなり働かせたからな。……熊と交代すべきか?」

 

 ボソリと、独り言のつもりで漏らした呟きにホムンクルスが反応した。

 

「迷宮主がいる階層まであと僅かです。迷宮攻略に支障は出ないと判断します」

「ふむ……」

 

 微かな自負のような意気を漂わせた進言。ほとんど初めてのホムンクルスからの自発的な意思表示だ。

 バーサーカーとの交代に判断は傾いていたが、改めてその意思表示を加味して取るべき選択を考える。

 ボス自体はバーサーカーがいれば問題なく倒せる。ホムンクルスの疲労が溜まっているといっても、Fランクモンスターに遅れをとるほどではないだろう。

 加えて既に時刻は夜も更けた頃。できれば早めに帰宅して明日に備えて寝ておきたかった。

 バーサーカーの戦いぶりは力強いが荒い。一戦一戦の時間がそこそこかかるのだ。そこを加味するとホムンクルスに任せたほうがいいように思える。

 

「ボス戦まで交代はなしだ。このまま攻略を続行する。それと少しペースを上げる。何か不調があったらすぐに言え」

「はい、主。道中の敵はお任せを」

「お前もだ、鴉。それとフォローを任せる」

「はいはい、()()()()()()()()()精々頑張って働いてあげますよ」

 

 露骨なほどお前のためじゃないと予防線を張りながら、鴉も応じた。

 守善はそれに黙って頷く。

 仕事をするならその動機は何だっていいのだ。心の中にまで手を突っ込む気はない。

 

「行くぞ」

 

 守善の号令にモンスター達はそれぞれ応じ、前進を再開した。

 そのまましばらく順調に迷宮攻略は進んでいく。スマホアプリにダウンロードしたマップデータと頭の中のそれを照らし合わせながら丁寧に、しかし素早く攻略を進める。

 ホムンクルスは自身で保証した通りに、戦闘になっても特に問題を見せなかった。

 疲労はあってもカバーできる範囲内らしい。

 

(有言実行。もう一段評価を上げてもいいか。最初は肉壁前提の産廃かと思ったが、良い意味で期待が裏切られたな)

 

 そんな風に胸の内で評価を改めつつも攻略は進んでいく。

 潮目が変わったのはボスが待ち受ける最下層の直前だ。

 

「と、ここは……」

「あー、ありましたねこんなの。ここが一番の要注意ポイントでしたっけ」

 

 これまでは鬱蒼とした木立が生い茂る森の中を奇襲を警戒しながら進んでいた。ここからもう少し先へ進むと最下層へ続く階段があるのだが、その周辺スペースが立ち並ぶ木立で隠されている。ひと一人が通れそうな小道を除いて。

 さながら自分から袋の口に入り込むような地形なのだ。通り抜けた先のスペースに敵モンスターが潜んでいた場合袋叩きにされかねない。

 迷宮の構造上必ず通る必要があるが、視界が悪く周囲の警戒が必要なポイントである。

 

「……鴉」

「はいはい」

 

 呼びかけに応じ、木の葉天狗が風を吹かせて周囲を探ること数十秒。

 

「大丈夫そうですね。近くに()()()()はいません」

「モヤシ、先行しろ。警戒は怠るな」

「はい、主」

 

 ダガーを構え、ホムンクルスが慎重に警戒しながらゆっくりと進んでいく。

 そしてホムンクルスが周囲を遮蔽物で囲まれたその瞬間、

 

『グルオオオォォォォォン!!』

 

 唐突に咆哮があがった。

 合図のような鳴き声をきっかけに、周辺の木立から一斉に十数頭のワイルドウルフがホムンクルスめがけて殺到した。

 

「応戦だ! 応援に行くまで保たせろ!」

 

 守善の怒鳴るような指示に従い、咄嗟にダガーを振り回してあっという間に二、三頭のワイルドウルフを斬殺するホムンクルス。だが逆に言えばそれ以外のワイルドウルフはホムンクルスの華奢な肉体に噛みつくことに成功した。

 ホムンクルスの脆さは悪い意味で折り紙付き。格下のFランクとはいえ一斉に嚙みつかれ、傷つけられている状態が続けば危ういかもしれない。

 全身を狼に噛みつかれながらも健気な抵抗を続けているが、結果は芳しくなかった。両の手足に何頭ものワイルドウルフが噛み付き、一体引き剥がしてもすぐさま残りのワイルドウルフが空いた箇所に噛みつきにかかるという不毛な悪循環に陥っている。

 ホムンクルス単体での脱出は無理と悟り、舌打ちを一つ。木の葉天狗と、自分自身に向けたものだ。

 

「鴉、何故気付かなかった?」

 

 一瞬、もしや意図的なサボタージュかと疑い語気荒く問い詰めるも、当の木の葉天狗は見たこともないほど動揺していた。

 

「ちがっ!? 違います、私は本当に……! 多分奴らが待ち伏せていて、全然動きがなかったから風で触れても気づかなかったんだと……。もしかしたら敵のスキルかも」

「向こうが一枚上手だったか。頭数の多さといい、優秀なリーダーがいるな」

 

 その焦り様を見るに、嘘はついていないだろう。優秀な木の葉天狗の索敵能力にも限界があっただけということ。

 だがホムンクルスが窮地に陥っているもう一つの理由は違う。守善の不手際が原因だ。奥歯を噛み締めて屈辱を噛み殺し、端的に指示を出す。悠長に自分を責めている暇などない。

 

「ホムンクルスを助ける」

「はい、早く私と熊さんと交代して――」

 

 ホムンクルスを心配してだろう。珍しく素直に指示を聞いた木の葉天狗にそれでは間に合わないと一喝する。 

 

「それじゃ間に合わん。行くぞ、付いて来い!」

「な……ぁ――馬鹿ですかあんた!? なに無防備に突っ込んでるんですか。一体誰がマスターを守ると――」

 

 木の葉天狗は守善が自身とバーサーカーを交代すると考えた。どう考えてもそれが一番安全だからだ。

 だが守善はこのままではホムンクルスのロストも十分ありうると考えた。バーサーカーが一匹一匹狼を引き離している間に限界が来るかもしれないと。

 それは守善にとってホムンクルスに投資した労力の損失を意味する。必要なら損切りは覚悟している。だがパーティの形も固まってきた現状でホムンクルスをロストし、また一から組み立てなおすのは少なくない時間のロスだ。

 故に安全よりも速度を優先した。それが交代する時間さえ惜しんでの一見無謀な突撃だ。

 

()()()()()! 任せたぞ!」

「ッ! マスター、あなた正気ですか!?」

 

 確かにEランクの木の葉天狗の戦闘力は70以上。対し、下級Fランクモンスターのワイルドウルフの戦闘力は確か15だったか。

 人形サイズの木の葉天狗だが、速度とともに体当たりするだけでワイルドウルフを轢き潰せる程度には強いのだ。

 相手がワイルドウルフの群れでも少しの間なら敵を引きつけ、マスターを守ることは十分可能だ。

 

(だからってこの土壇場で躊躇なく命を預けますか、普通!?)

 

 だがつい先程まで口汚く罵り合っていた相手に迷わずに命を預けられるかと問われれば大半の人が首を横に振るだろう。

 自分は果たしてどうするべきなのか――心を閉ざした人間不信の木の葉天狗は一瞬だけ迷う。

 

「~~~~ッ! ああもう、今回だけですからね!?」

 

 だがすぐに天秤は片方に振れた。

 両の翼を羽撃(はばた)かせ、すぐに己がマスターの背を追ったのだ。

 

「ッスゥゥゥ――」

 

 木の葉天狗の葛藤に頓着せず、真っ直ぐにホムンクルスへ駆け寄る守善。その歩みには驚くほど迷いがなかった。

 堂島守善は木の葉天狗を知っている。性根がねじ曲がっているように見えるし、半分くらいそれは正しい。だがさらに深い根っこのところで彼女はお人好しで、自身の能力に誇りを持ち、頼られれば応える。おそらくはそれが彼女の素だ。悪ぶってはいても真正の悪党ではない。

 なにより彼女はホムンクルスを見捨てない。自身の不手際で窮地に追いやった妹分を見捨てられるような少女ではない。ならばホムンクルスを助ける守善も見捨てない。

 そうと見切った上での迷いない前進だ。

 

「グルル……!」

「ギャォ――ン!!」

 

 接近する守善に気付いたワイルドウルフ達が威嚇するように盛んに咆哮し始めた。

 生々しい殺気に怯む心を守善は怒りと殺意で塗りつぶす。

 ワイルドウルフの間合いに踏み込んだその瞬間、一息吐き、思い切り空気を肺に溜め込んだ。

 

「キエエエエエエエェェェィ――――!!」

 

 雄叫び。

 自身への鼓舞と相手の威嚇を込めた猿叫が、守善の喉からほとばしる。

 (ダン)、と迷いなく修羅場へと踏み込む。スタンロッドを構えて命ごと体当たりするような気迫を込めて、全力でぶつかっていく。

 モンスターと言えど、Fランク程度ならば命ごと捨て去る勢いで殴り掛かれば一体くらいは何とかなる。それに目的はワイルドウルフの討伐ではなく、包囲を突破してホムンクルスの元へ向かうこと。それだけならば勝算は十分ある。

 

「グ、ルゥゥ!」

 

 守善の気迫に押されたのか、ホムンクルスの周りをたむろして噛み付く機会を狙っていた狼たちはとっさに道を譲り、脇に引いた。

 狼たちが怯んでいる隙に守善はホムンクルスの元へと駆け寄る。

 

「ちょっと! 何を考えてるんですかマスター!」

 

 結果から見ると守善はホムンクルスを助けるために狼たちの包囲網の中に入り込んだ形だ。木の葉天狗から見ればただの無謀な突撃にしか思えなかった。

 いまは木の葉天狗が必死になって状態異常魔法を飛ばしまくり、威嚇するように周囲を飛翔して牽制しているから敵は怯んでいる。だがそう遠くない内に態勢を立て直して一斉に襲ってくるだろう。

 そうなればモンスターのロストどころか守善自身の命が危うい。

 

「私じゃそう長く防げません。あんまり当てにされても困ります」

「十分だ。元々戦闘力の高くないお前に頼り切りになるつもりはない」

「ならいいですけど。で、どうするつもりです?」

「こうする」

 

 と、守善がポーチから取り出したのは非致死性の催涙弾とガスマスク。木の葉天狗に使った催涙スプレーと同じ成分を使った手投げ式の代物だ。一発使い切りだがその分その威力はスプレーよりもはるかに強い。購入にあたりキッチリとした手続きが必要になり、使用履歴も残す必要がある低ランク迷宮ではかなり強力な装備だ。

 

「ご馳走だ。食らえ、犬ころ」

 

 ニィ、と不敵に笑い、逆襲の意志を示す守善。その笑みを見た木の葉天狗は敵陣の狼たちへ若干の哀れみを抱いた。間違いなくロクなことを考えていないと。

 

「ホムンクルス、これを被れ。キツくても耐えろ。出来るな?」

「は……い、主。」

 

 幸い四肢を噛みつかれたホムンクルスもガスマスクを受け取り、顔に被る程度の自由は利いた。ぎこちない動きだがなんとかガスマスクを顔に押し付け、催涙弾から顔を守った。

 四肢に嚙みついた狼もここで牙を離すなら自由になったホムンクルスに斬り殺させるだけ。それまでの数秒をしのぐだけなら守善の技量でも問題ない。

 

「ちょっ――! ホムちゃんはともかく私たちはどうするんですか!?」

 

 これから守善がやらかすことに見当がついた木の葉天狗は思わず顔を引きつらせた。想定が正しければ思い切り自分たちも巻き込まれる作戦だ。

 が、すぐに守善が少し呆れたように木の葉天狗へ指示を出す。

 

「阿呆、そのためのお前だろうが。ガスの噴出に合わせて風を吹かせろ。出来れば奴らに向けてガスが流れるように」

「ッ! 了解です!」

 

 奴ら、つまり守善達を包囲する狼を指差すと木の葉天狗は合点がいったと頷いた。木の葉天狗が操る天狗風は攻撃に使えるほど強力ではないが、空気中を漂うガスを誘導するくらいなら造作もない。

 

「一、二、三……行くぞ!」

 

 木の葉天狗が頷くのを確認した守善は少し離れた位置から催涙弾の安全装置を解除、レバーを取り外すとホムンクルスの足元へ投擲した。

 そしてほんの数秒後、対モンスター用に威力・量を調整された催涙弾から凄まじい勢いで白煙が噴き出していく。

 

「グル、ラアァ!?」

「ギャイィーン!」

「ギャアアア!!」

 

 ホムンクルスごと白煙に包まれたワイルドウルフ達は敏感な粘膜部を強烈に刺激され、悲鳴に似た咆哮を上げる。

 痛みに耐えかねたワイルドウルフが殺虫剤を吹きかけられたゴキブリのようにボタボタとホムンクルスの身体から離れていく。

 

「おりゃあぁぁ!! 私の可愛い妹分をイジメた恨み、倍返しにしてやりますよー!」

 

 木の葉天狗がスキルで風を吹かせ、催涙弾から吹き出す白煙を周囲のワイルドウルフ達へ向けて追い立てる。

 ホムンクルスの四肢に牙を食い込ませていた狼たちはもちろん、周囲で守善達の隙を伺っていた者たちも白煙に包まれ、焼け付くような痛みにのたうち回った。

 

「中々エゲツない組み合わせだな。もっと使うか」

 

 催涙剤の煙幕を使って容赦なくワイルドウルフ達を追い立てている木の葉天狗を見て感心したように呟く守善。

 人が嫌がることは進んでしましょう。

 ある意味誤訳であり、ある意味勝負事の鉄則である。守善はその鉄則を忠実に守るつもりだった。

 

「モヤシ、こっちに来い!」

 

 とはいえ今は戦況が先だ。

 指示を出すとまだまだ機敏な動きで白煙の壁を抜けて守善の元へ向かってくるホムンクルス。その傷ついた姿に向けて端的に問いかける。

 

「無事か」

「はい、主。全身に裂傷はありますが軽症の範囲です。戦闘続行可能」

「……いや、もういい、下がれ。後は熊に任せる」

 

 心なしか意気込んで無事をアピールするホムンクルス。だがその手足を見れば白い肌に赤黒い血が滲む痛々しい傷跡が幾つも刻まれていた。相手は雑魚とは言え油断はできず、負傷したホムンクルスにこれ以上戦わせる理由はない。

 交代のため懐からバーサーカーのカードを取り出すと、ホムンクルスには戻るように促した。

 

「申し訳ありません、主」

「謝罪はいらん。俺の不手際だ」

 

 ぶっきらぼうにそう返す守善。それは言葉以上の意味はないはずだった。

 だがホムンクルスの無垢な柔らかい心は守善が思う以上に繊細だった。不機嫌な声音を己への失望と捉えたか、ホムンクルスの目が不安に揺れた。

 

「……申し訳、ありません。任に耐えうると、主が信じてくれたのに」

 

 絞り出すような声音だった。

 守善が驚いてホムンクルスを見ればいつもの無表情にほんの僅かに見て取れる悔しさが滲んでいるような……。

 

「――……お前は」

 

 ホムンクルスなど心のない人形だと思っていた。だが違った。そのことに意外なほど衝撃を受けた。

 一呼吸分だけ、続ける言葉に迷う。この無垢な命に何と声をかけばいいのかと。守銭奴であっても、無垢な赤子のような心を踏みにじれるほど人非人にはなれなかったのだ。

 だから結局は胸の内をそのまま言葉に換えた。それ以上の言葉など逆さに振っても出てきやしないのだから。

 

「お前は今日よくやった。その働きに不満はない」

「……主」

「さっさと戻って傷を癒せ。優秀な道具はいくらいても困らん」

 

 一瞬、ほんのわずかに。

 本人も自覚していないくらいに微かな笑みを見せる守善。その笑みを見たホムンクルスもまた、見間違いかと思うほど儚く微かな笑みを浮かべた。笑みを浮かべることが絶無に近い主従が互いに向けてぎこちなく、微かな笑みを交わし合う。

 

「はい。どうかまた私をお呼びください」

「言われなくてもコキ使ってやる。早く戻れ、いい加減鴉が限界だ」

 

 催涙弾の煙を使ってワイルドウルフの群れを散々に翻弄した木の葉天狗。だが時間経過に伴い、催涙弾から吹き出す白煙が尽きつつあった。囲まれれば数の暴力に屈するしかない木の葉天狗。そのヘルプコールがそろそろ切羽詰まってきている。

 守善も認めざるを得ない必死の奮闘だ。

 

「はい。鴉さんのこともどうか褒めてあげてください」

「……ま、たまにはな」

 

 いつも()()なら素直に労うのに否やはないのだが、と胸の内だけで呟く。

 なお互いにひねくれすぎた性格だからこそ、()()なっていることについて認識はしていない。

 ホムンクルスは主の胸の内を悟ったようにわずかに唇の端を歪めると、光とともにカードに戻った。

 

「よくやった、ホムンクルス」

 

 いま一度、労りの念を込めてカードを撫でる。

 だが次の瞬間には守善の頬に一瞬前までの笑みが消え、凶暴な逆襲の喜びが宿った。

 

「来い」

 

 呼び出すは容貌魁偉にして怪異な狂戦士。

 能力()()全幅の信頼を置くモンスターへ向け、一言だけ命ずる。

 

「叩き潰せ、熊」

「任せな」

 

 仲間がやられたことに怒っているのか、今日のバーサーカーは珍しくシリアスな声音で頷く。

 召喚した大棍棒を構え、咆哮とともに狂戦士は突撃した。

 これまで温存され、体力はあり余っている。対し、十数頭の群れに囲まれているとはいえ、所詮全てFランクの低級モンスター。奇襲の優位が消えた以上もはや敵ではない。

 わずか数分後、戦闘は終了した。


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