防衛軍幹部はリリィ達の育成をする   作:影病

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FOURTHSTORY-再開-

授業が終わり今は後片付け

みんなが使っていたスタブロ

とても砂がついている

砂を払い除け倉庫に片付ける

こういう事をすると部活をしていた時を思い出す

先輩と話したり仲間と今日の練習について語る

それが片付けの時だったな…

「走りたいな…、そうだ!今走ろう!」

持っていたスタブロを持ち100mのスタート地点までいく

スタブロを設置し調節する

現役と変わらず左足と右足の距離は大きい

僕は右利きなので右足が後ろで左足が前

久々だ、スタブロを使うなんて

「タイム測定しますか?」

「君は何処にでもいるね出江さん」

「私はあなたの監視役を命じられておりますから」

「そうだったの?!」

「はい、それよりさっきの質問の答えは?」

「あ、ああじゃあ頼むよ」

「かしこまりました」

そう言い、ゴール地点まで出江はいった

「On your mark!」

「あ、知ってるんだ」

「set!」

「いい声だな」

「ピッ!!」

笛がなった

僕は爆発的なスタートに成功する

スタブロは蹴った力で「カクンッ」となった

序盤は低い姿勢で

50mをきったところら辺で背中は真っ直ぐ

その後はもっと加速する

腕を思っいきり前に振り、後ろに伸びないように

足は反発を上手く利用するために高く上げ、足の母指球あたりで地面を蹴る

ゴールラインを越したら腕を横にひろげ減速する

そしてタイムをみる

「タイムは?」

「9秒98…」

「やっぱりこれ以上は縮まらないか…」

「どういう事ですか?」

「大学生の時もそのタイムから縮まらなかった」

少し落ち込んだ

「そんなに落ち込む物ですか?」

「ああ、なかなか落ち込むぜ」

はぁとため息をつき歩いてスタート地点まで行く

 

 

「教官はどうやってそんなに速く?」

片付けている時に聞かれる

「さあな、いつの間にかこんなのになってた」

僕自身分からない

どうやって速くなったのか…そんなの分からない

スタブロを持ち上げ倉庫へいく

その時も話しかけてきた

「コツとかあるんですか?速く走るための」

「腕を前に思いっきり振る事と腕を後ろにした時に伸ばさない事」

「他にはあるのですか?」

「反発を上手く使うかな」

そんなの聞いても意味は無いのに聞いてくる

「なんでそんなに聞いてくるんだ?」

「あ、いえ何となく…」

「そうか…」

倉庫につきスタブロを決まった場所に置く

「よいしょっと、よし後は見回りだけだな」

「授業はもう無いのですか?」

「ああ、もうないよ」

倉庫から出て鍵をしめる

「そんじゃあな出江さん」

「ごきげんよう」

 

 

 

 

「はぁーまた見回りか…」

教導官も大変だな

幹部の方が楽だったかもな

「あなたね!」

「?!」

密かに聞こえた声

喧嘩しているような声だ

近かったのでとりあえず様子をみた

「一柳…?」

小さい声で呟いたのは僕の生徒の名前

名前の知らないリリィが梨璃を虐めてる

しかも1人じゃない

5人くらいで梨璃1人を虐めている

「補欠ごときで調子にのらないでくれる?」

「す…すみま…せん…」

「あんた前言ったよね、レン先生に近づくなってそれなのに今朝近づいたわよね?」

「あ、あれは」

「言い訳無用、お仕置が必要なようね」

そういいながらポケットから何かを取り出した

「カッター?」

なんでカッターなんか…?!

目を疑った

リリィが梨璃の服を切ってる

何する気だ…

「身体にお仕置の跡をつけないとね」

これ以上は梨璃の身体に影響が出るな

そろそろ止めよう、これ以上見てられん

僕は隠れていたところから出て

「はいはい、そこまでだよ」

いざ出てみれば路地裏みたいなところだな

ちょっとだけ横幅はあるな

僕が出て近づいている時に虐めているある1人が僕の後ろにまわった

「一柳に何してるんだ?」

「あ!先生〜!こいつちょっと調子のっててー今お仕置するところなんですよー」

さっきより声のトーンが上がっている

これがいじめっ子か

確かに昔僕の中学校にもいたような…って今はそんな事考える時じゃねぇ

「へぇー面白そうだね…」

「先生も一緒にしてくれるー?」

ここで僕がいいえと言えばみんな僕を殺しにくるだろう

ここは少し横幅が広いだけ挟み撃ちされたら梨璃を守れるか心配だ

だから真ん中にいるこいつをまず潰す

「そんなことよりも僕とイイことしません?」

「えー?なになにー?」

「目、瞑ってください」

こいつは指示通り目を瞑った

「恨むなよ」

「恨むわけない…グハッ!!!」

僕はリリィに頭突きをした

「女子なのに男みたいな声出すね」

「……」

リリィは何も話さなくなった

「先生…これ大丈夫なんですか?」

「軽い脳震盪だ、数分すれば意識は戻るよ」

 

「良くも姉貴を!!!」

後ろにいたリリィが攻撃を加えてくる

「おいおい、そんな突きで僕を "殺せるとでも"?」

「ひぃぃ!」

下から顎に掌底打ちをし足払いで相手を地面に叩きつける

「ぐっ!!」

他のリリィがこちらを見つめる

これ以上戦う必要はない

「梨璃!僕の手を!」

「はい!ってひゃ…///」

梨璃は壁にもたれ座っていたので

立たせると同時にお姫様抱っこ?というやつをする

「ちょっと我慢してね」

「は、はい…///」

「くっそー!待ちやがれー!」

残りのリリィが追いかけてくるが

「僕に追いつけるとでもー?」

僕は全速力を出した

そして見事撒いた

 

 

僕は抱えていた梨璃を下ろす

「大丈夫か?梨璃」

「怖かった…怖かったよ…」

梨璃は僕を抱きながら泣き出してしまった

「大丈夫だ、僕がいるから安心して」

 

梨璃はとても泣いていた

相当怖かったのだろう

そして段々と泣く声はおさまっていった

 

 

梨璃が泣きやみ、さっきのリリィがいないか確認する

追ってきてはいなかったが

「なあ梨璃、ここって墓場か?」

「そう…です」

「まだ泣きたいか?」

「大丈夫…です」

「そうかなら良かった」

「結梨ちゃんにこんな姿これ以上見せられないから…」

「結梨?」

「はい、海岸でみつけた女の子です…最後は戦死しちゃったんです…」

「そうか…すまんな思い出させちまって」

「いえ大丈夫です」

風が靡く、風のせいで視界に髪の毛が遮る

髪の毛を退かしたら一瞬何かが見えた

「?先生どうかしました?」

「何故だか分からないが、君が言っていた結梨さんが見えた気がした」

「どんな表情してました?」

「君と同じような綺麗な笑顔をしていたよ」

「///」

「どうした一柳、顔が赤いぞ?」

「な、なんでもありません!」

「そうか特に何も無ければ良いが…」

虐めは何故起きるのだろうか…

相手が気に食わないなら殺せばいいのに…

 

 

 

 

 

「あーー!やっっっっと終わったー!!」

時計を確認して今日が終わった事を知る

「今日の業務はこれで終わり!しんどかったー」

廊下で体を伸ばす

今日も色々あったなー

「あ、そういえば弁当箱返さないと…」

1回自室に戻らないとな

 

僕は自室に駆け足で向かった

 

「やっとついたー」

自室にやっと戻ることが出来た

ここ、無駄に広いんだよ

 

えーと弁当箱、弁当箱…あった

机の上に置いてあった弁当箱

「これ洗っといたから何も言われねぇよな?」

放課後、亜羅椰ってどこにいるんだ?

そんなことを考えてたらドアをノックされた

「教官、遠藤亜羅椰ですわ」

「あ、ちょっと待ってな」

僕は鍵のロックを解除しドアを空ける

「おまた…!あ、亜羅椰さ、さん?お顔が近すぎで、では?」

ドアを開けると亜羅椰は距離を縮めてきた

「さっき梨璃を抱っこしてたけど、どういう事かしら?説明を求みますわ」

「あ、あれはちょっとしたトラブルがあって…」

「トラブルって何かしら?」

亜羅椰からドス黒いオーラが出てきている

ものすごく怒ってるー助けてー!

「いや、そのー」

「速くいいなさいよ」

とうとうお嬢様口調じゃなくなったー!

僕今日死ぬんじゃないかな!

「ほ、本当に言えない事があったんだ、これは本当だ」

「言えないことって何かいやらしい事でもしたん、じゃないのですか?!」

「ちょ、亜羅椰」

気を抜いていたら足をかけられた

そうして僕は亜羅椰に押し倒されてしまった

「あ、亜羅椰さ、、さん?あ、あんまりこういうのって教官と生徒がしていいものでは…」

綺麗な指が口に触れていた

「あああ、あのね、まずこんなところ他の人に見られたら…」

と言うと空いていたドアを閉めた鍵もかけた

そしてまた僕の上に乗った

「これで大丈夫わね」

誰か助けてー!ほんとに助けてー!

僕、"食われちゃう"!

「今この場だから言いますわ…///」

「な、何を?」

 

 

 

「私、あなたの事好きですわ…///」

 

 

 

 

「へ?」

僕は驚いた、大変驚いたこの春いち驚いた

「確かに僕も君の事が好きですけど僕らまだ出会ったばっかりだし、第1僕と君は教官と生徒、そんな関係築いたらダメだろ、それに君の好きって言うのは本当の愛じゃないだろう?」

「あら?こちらは本気ですけど?私はあなたを未来の婚約者と見ていますわよ…///」

「そ、それ本気?僕に恋?」

「ほ、本当ですわよ…///」

そんな上目遣いで僕を見るなぁぁ!

たたでさえこんな美少女が僕に乗っているのにそんな上目遣いされたら…

「ま、まて1回落ち着こう1回降りよう」

理性が保てなくなってしまう

「そ、その必要性はないと思いますわ、互いに恋心があるのなら大丈夫ですわ」

「いや、そういう事じゃなくて、このままだど僕の理性が崩れるから1回落ち着こうって…ち、近い…」

僕が発言している途中に顔の距離をグッと詰めてきた

「亜羅椰さん、おでこがごっつんごする距離ですけど大丈夫ですか?」

「私も…正直言って照れてるのですわよ…///」

確かに顔がとても赤い

亜羅椰も照れるのか…これは重要重要

「い、今からき、キスをしますわよ///」

「そ、そんなに照れますか?」

「私、女性としかやった事がなくて…///男の人とは…」

 

コンコン!

「!?」

「あ、あのーレン先生いらっしゃいますか?」

梨璃の声?

ああ、そうか僕放課後行かなきゃならないのか

「いま行…!!!!」

今行くといい立とうと思ったその時

亜羅椰の唇が僕の唇と重なった

「ふぁ…んっ…レロ…///」

「ま…まって亜羅…椰…」

し、舌を使うとは聞いてない…

「待ちませ…ふぁ…んわよ…レロ…///」

亜羅椰の荒い呼吸が聞こえる

僕の息も今荒いだろう

正直僕も興奮している

「はぁ…はぁ…ほんとに…まって、息が…」

僕は逃げようと後ろに行こうとするも

「レロ…ふはぁ…んっ…逃がしま…レロ…せん…っん…わよ…///」

亜羅椰は逃がしてくれなかった

「ご…めん梨璃…はぁ今ちょっと手が…っ!離せない…!」

「そうですか…」

「後で…行くよ…」

「分かりました!では後ほど!」

「あ、ああ」

 

梨璃を説得してとりあえず梨璃を部屋から離す事は出来た

そして亜羅椰もやっと離してくれた

僕の口と亜羅椰の口の間には銀色に糸が垂れていた

「あ、亜羅椰、どういう…」

僕は口を袖で抑えながら質問する

「一向にキス出来なかったからわよ…///」

お互いに顔がとても赤い

「き、キスするとは言ってたけど舌を入れるなんて…」

「いやだったかしら?///」

また上目遣いされた

ほんとに理性が終わりそうだ(?)

 

「いやちょちょ、ちょっと待って!亜羅椰!」

「ん?何…かしら?///」

「なんで上脱ぎ始めてんだよ!体の関係は流石に良くないよ…!」

「私もう待てませんわよ…///」

「体の関係はもうちょいな…もうちょいしてからな…な?」

「……しょうがないですわね…」

よし、それでいい

「と、とりあえず僕は行かないといけないし、亜羅椰のレギオンのメンバーも探してると思うよ」

「そうかしらね…」

「ま、まあ今日はこの辺で?僕は失礼させていただきます…」

「ケチだわね…」

「ははーそんじゃあ、ま、また明日ーーー」

「あ!…行ってしまいましたわ…私…嫌われたかしら…?」

 

 

 

 

「はぁはぁ…」

くそ、亜羅椰め

あの子は本当に特別感があるからこそ反撃しにくいんだよ

なんだかんだ言って僕、亜羅椰の事好きなのかな…?

どこで堕ちたんだろうな…

亜羅椰も僕も

とりあえず僕は今レギオン部屋に行くことが任務だ

 

 

「えっーとここが一柳隊の部屋か…」

札を確認し「コンコン」と音をたて、ノックする

「レン・リエスタです」

名前を名乗った

少し間があったがドアが空いた

一柳が開けてくれたみたいだ

「ありがとう、一柳」

「いえいえー!こちらこそ来ていただいてありがとうごさいます!」

ほんとにこの子は元気が良いな

部屋の奥に行く前に白井がいた

「怪我はないのか?白井?」

「……」

無視か…

 

そして部屋の奥へと連れてかれた

「これはこれは一柳隊のみなさんじゃないか…」

部屋の奥には一柳隊全員がいた

みんな放課後には集合している様だ

「今日は先生に聞きたいこと、とかあって呼ばせていただきました!」

「聞きたいこと?」

「はい!沢山あります!」

そんなにあるのか?ま、大したこと聞かれないだろ

「じゃあまず御年齢は?」

「今年で20?だったかな」

「え?」

「ん?」

「えっっっーー!!」

「り、梨璃少し静かに…」

「す、すみません梅さん!」

「まさかまさか、今19歳?!」

「そんなに驚くことかな?二川さん…」

「驚くとかの騒ぎではございません!戦場では複数人相手が出来るし一つ一つの技が強烈で、あのアルトラ級を仕留めた、最強という言葉が似合う人間!人柄も良く!ここに来て数日しか経っていないのに生徒や教官からの信頼は厚く、噂ではアールヴヘイム所属の亜羅椰さんと恋人なんかじゃないかと言われている男性が19歳?!」

「あら…ごっほん遠藤さんとはそんな関係じゃないって事だけは否定しておくよ」

「19歳って通常では大学生では?」

「いい質問ですね!梨璃さん!」

二川さん、こういう人だったんだ…

「高校は16の時、つまり1年生の時にはもう3年生の教科まで終わっていたよ」

「つまり…」

「飛び級という事になりますね!」

「そして17の時に特別に防衛軍の大学入らせてもらったね…そこから1年後には課程を全て終了させて18〜19の間は防衛軍の仕事してたね」

「凄すぎるんじゃ…」

「防衛軍にはあんまりいなかったのか?」

「そうだねーまぁー今も一応防衛軍の隊員とはなっているけどね…」

「凄い…」

「あ、でも進学・飛び級した時僕は文系だったから簡単だったんだよ」

「どちらにせよ、簡単では無いわね」

「まだ成人してない…という事は私のお兄様より下?!」

「確か蒼空は25とかだったよな」

「なんだか情けなくなってきましたわ」

「そう言ってやるなよ」

「てか、よく上の人の名前を呼び捨てに出来ますねー」

「仲が良いっていう事もあるけど、僕は本当に尊敬してないと敬語は使わないよ、変なところで敬語使ってたら相当キレてる証拠」

「!そういえば教官って戦ってた時一人称"俺"になってたよな」

「あー確かに!先生なんで一人称変わってるの?」

「それは僕にもあんまり分からないんだ…多分だけどつい感情的になると俺って言っちゃうんだと思う」

「教官は何故そんなに強いんじゃ?」

「格闘技術面ではいじめ対策にお父さんが教えてくれた+防衛軍で訓練をした、他は知らない」

「兄妹とかいるんですか?」

「2つ上に姉がいる、弟と妹はいないな」

「お母様とお父様は何をされていたのですか?」

「お父さんは防衛軍のトップ、お母さんはリリィをしていたよ」

様々な質問にしっかり答えていく

 

 

 

こんな事をしているといつの間にか夕方になっていた

「あれ?もうこんな時間か…」

時刻は17時

「そんじゃあ僕は帰ろっかな…」

「えーもう行っちゃうんですかー?」

「子供みたいに駄々をこねるなよ一柳」

僕は立ち上がった

「よいしょっと…よしそれじゃあ僕は自室に戻るよ、君たちと同じでやることがあるからね」

「また、来てくださいね!先生!」

「また来させてもらうよ!」

ドアを開いて後ろを向く

ドアが完全に閉じるまで手を振っていた

「…気のせいか…」

昼に言っていた結梨を思い出した

「気のせいだろう」

僕は前を向き歩き始めた

 

 

 

 

僕は自室に着いた

まずやることは特に決まっていない

この時間は自由にしている

寝転がってスマホを見るもよしヒュージやリリィの事について勉強するもよし、とりあえずプライベートタイムだ

今日は寝転がってスマホを見ることにした

「あああー疲れたさてニュースでも…?」

ニュースを見ようとしたら窓が急に揺れ、音を出している

「なんだ風かー?」

ベットから起き上がり窓の外をみる

「おいおい、なんだよこれ?」

僕の目に映ったのは

こちらに向かってくる鳥のような物

だがそれはとても大きい

よく見ると人から羽が生えている

本当になんだあれ?とりあえず対処しよう

僕は窓から外に出た

マギの力で怪我なしに着地

僕はグラウンドまで向かった

特に予測なんてしてなかったがなんとなくこっちに来そうな予感がしたからだ

 

 

 

案の定得体の知れない奴は俺の方にきた

「何者だ?人なのか?人じゃないのか?」

「う、ヴェ!!!」

急に僕を刺そうとする勢いで突進してきた

「何が望みだ?」

 

何も返事がない、人じゃない?

「ヴェ!ヴェ!!ヴェ!!!」

連続攻撃?

丁寧に人の足も使ってる

次の攻撃で一旦抑えるか…

「ヴェ!!」

「よっと」

僕は攻撃を躱し軽く投げ飛ばし抑えつける

 

 

「なんの騒ぎですか?レン教官」

「出江さん、いいところにきた他の教官に応援を要請してくれないかな?」

「了解で…後ろ!」

「ぐっ!!」

尾?こいつ人間じゃねぇのか?

「くそ、危うく死ぬところだったぜ」

こいつ何がしたい?何が望みだ?

「ヴ、グヴァ!!」

「なっぁ!」

凄まじい力で僕の腕を掴み思いっきり地面に叩きつけた

「すげぇな」

立場が逆転した

「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」

とんでもなく大きい叫び声と共に少し浮遊した

何をするかと思えば僕を地面に擦りつけて移動している

背中が床についてるのでまだ良いが顔面だったら10秒の間に3回は殺されちまう

「ぐっっっっ!」

叫び声をあげる怪物

俺はただ見ることしか出来ない

 

 

俺たちはとうとう室内へ

まだ離さない怪物

俺に何か様なのか?

「やられ続けは嫌だな…!!!」

俺は反撃した

羽をしっかり掴み後ろに投げ飛ばした

地面を削りながらどこかの部屋にとんでいった

「おやおや、2部屋くらい貫通してるじゃん」

壮大に部屋を潰しちまった

費用がとてもかかりそうだ

先の事を考えもう一度前を向くと

「!いない?!どこに…」

怪物はどこかに消えていた

周りを見渡すもいない

音はするがどこにいるか…

 

 

「あーそこか…クソが…」

怪物がいたのはまさかの頭上

俺は諦めた声で前を向く

 

「ヴェェェェェェ!!!」

「うっ!!!!」

怪物は俺に蹴りを与えてきた

凄まじい力

今までにない威力

蹴りのせいでどっかの部屋まで飛ばされた

 

 

 

そこまでは意識があった…

俺は死んでいた

久々だ…死を感じたのは

 

「10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…0…」

 

 

 

「おっと、いけねぇ起きねぇと…って出江さん?なんでここに?なんで俺、風呂場に…」

起きたのは普段リリィが入る風呂場

もちろん今もリリィが入浴中

窓に背をつけながら座っている状態で死んでいた

起きて初めに見たのは出江さんの足

「本当に10秒で起きた…話は本当だったのですね…」

手を出してきた

俺はその手を握り、立ち上がる

「嘘ついてどうする…これ、俺が風呂覗いたって報告する?」

「"今回"は目を瞑ります、"今回"は」

今回という単語を強調してくる

俺は風呂覗いたことないぞ

「それよりも俺が不死身な話するなって言ったよな?」

「なんの事でしょう?」

「出江さんねー…」

「それよりも"あれ"来てますわよ?」

壁には大きな穴が空いていた

「あいつが破壊したのか…?」

「そのようです」

「出江さんはここにいるリリィの避難を、俺はこいつをやるよ」

「言われなくても分かってます…ご武運を」

 

 

 

怪物はまだピンピンしてやがる

こいつ人間なのかなんなのか

殺して解剖するか…

失神だけさせて話を聞くか…

 

 

面倒だから殺すか…

「言葉が通じるから知らねぇが今からあんたを殺す…死んでも恨むなよ」

「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」

無かった羽が再度展開した

「元気有り余ってんな…」

正直言ってしんどい、死んだ後はそんなに動けない

それが俺の弱点

 

 

 

「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」

相手からの先制攻撃

距離を一気につめ

俺の胸倉を掴む

何をするか…考えられたもんじゃねぇ

「またかよ…!」

俺を壁に押し付けながら部屋中を飛び回る

まるで何かの虫の様に

「もう飽きたぜ?俺」

俺は拳にマギを溜めながら独り言を言う

「はい、バイバイ」

怪物の腹に寸勁…ワンインチパンチ

こんな至近距離にはこれだな

怪物は俺の寸勁が聞いたのか急に俺を離した

 

 

 

お湯があるところに落ちた

「バッキャロウ!濡れたじゃねぇか!」

俺は瞬時に起き上がり倒れている怪物に文句を言う

手を銃に見立てた形にして近づきながらそこにマギを溜める

 

零距離

俺は撃とうとした

怪物は寝ている

外す訳がない

「手こずらせやがって…あばよ…」

撃とうとした瞬間に怪物が

「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」

起き上がった

 

だが俺は何も考えず驚きもせず

照準を怪物の腹にまでずらし

 

 

撃った

 

 

 

見事命中し怪物の腹と壁に貫通した

反動で少し動いた

7秒後にはさっきまで俺がそこにいたところに怪物は倒れた

倒れた直後に羽は取れ人は、普通の肌の色に戻った

「可哀想な人間だな、だがそれも運…!なんだ?!これ?!」

俺が独り言を呟いていると人の死体は、腹の部分が再成されていた

「!?どういう事だ?!」

死んでからJustくらいで10秒

こんなに再成がはやい生き物がいるのか?!

いやよく考えろ、俺もそうだ、10秒後には傷は再成されて生き返る

だがこの性質を持っているのは俺とお母さんと姉貴だげ…

まさかとは思わんが…

 

俺はうつ伏せになっていた怪物の死体を仰向けにした

そこでまず最初にみたのは顔だ

見た事のある顔

俺のトラウマだ

「っ!!」

俺は腰を抜かした

情けなく、後ろに倒れた

こいつは怖い…本当に怖い

「あ、レン教官お疲れ様で…何を?」

僕は出江さんの後ろに隠れた

「で、出江さん!こ、こいつをどっ…どっかにやって…!!」

「どうしたのですか?レン教官?そんなに女体をみたくありませんなら仰向けに…」

出江さんが死体を仰向けにしようとした時…

「ん?んー?ここはー?」

「ぎゃぁぁぁ!!目覚めた!目覚めたよ!出江さん!はやく殺してぇぇ!」

「目覚めるのは貴方もいっしょではないですか」

「あれー?レンじゃないのー?元気してるー?」

「たったいまあんたのせいで元気失った!出江さん!はやく殺して!」

「殺してと言われましても…」

「苦笑いしてる暇ないって!はやく頭をどっかに思いっきり叩きつけて!」

「そんな事言うんだったら教官自らが…」

「そいつに触ったら僕死ぬんだってぇ!ほら!はやくはやく!」

「なんだか情けないですね」

「ごめんなさい!僕はこいつに合う以外は情けなくないから許して!」

「ねぇー私の質問に答えてよ、愛しの、レ、ン、君♪」

「ひぃ!!喋んな!ブラコンババァ!つくねにして食うぞ?!」

「レンの中に入れるんだったら大歓迎ー!」

「!!キモイキモイ!死ね!死ね!」

「それにこう見えても私、貴方の2上なだけだよー?」

「僕からしたらババアだ!死に損ないはとっとと黙って死ねぇ!」

「罵倒…いいわねー」

「まじでキモイ!出江さん!後片付けよろしく!!」

「え?ちょ、どちらに?!」

「自室ー!!!」

僕は走って風呂場から離れた

あいつと同じ空気吸ってるとバカになっちまう!

 

 

 

「はぁはぁ…何分間走っただろう…」

5分間くらい走っただろうか…

全速力は辛いな…

 

 

僕は鍵を開け部屋に入る

夜中にあいつが来たら嫌なので

しっかりと鍵をかける

「誰も入ってこない誰も入ってこない」

あいつと再会してから頭が狂った

「あいつはいないいないいないいない」

本当に狂った

「とりあえず、風呂入ろう風呂」

活気がない声で独り言を呟く

独り言言わねぇと頭が本当に狂ってしまう

 

 

こうして僕は風呂に入った

 

 

 

「今日もおつかれおつかれおつかれおつかれ」

駄目だ、まともな言葉が出てこない…

「今日はもう寝よう寝よう…」

同じ言葉を言いながら

パジャマに着替える

「寝よ寝よ寝よ寝よ寝よ寝よ寝よ寝よ寝よ」

そして同じ単語を繰り返しながらベッドに入る

入った後は

「おやすみおやすみおやすみおやすみおやすみおやすみおやすみおやすみおやすみおやすみ」

誰もいない筈なのに挨拶をする

 

 

そうしていつの間にか寝てしまっていた…

 

 

 

あいつは僕にとっての邪魔者だ…

百合ヶ丘には留まらないだろう…

あんなけ破壊したんだ

絶対に留まらない

安心だ

これで留まったりしたら…僕の生活は…

ってここにはあいつは絶対にいない

いたとしても僕が追い出す…

 

 

本当にここにいないでくれ…

 

 

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