人は皆獣なんじゃないの?正体見たり!って感じだな   作:散髪どっこいしょ野郎

4 / 6
古くから性を嗜んだ竿役達は、

故に性の病の隣人であり

描写の処理は、彼らの作者たちの密かな役目であった

竿役を催眠おじさんと呼び習わせば、

せめて名誉があるものだろうか




ガールズラブとケモリョナ描写有り



ヘムウィックの墓地街、大聖堂

群衆の銃撃をかいくぐり、『狩猟犬』の追撃を振り払った先に到着したのは『ヘムウィックの墓地街』。ちなみに両者共に無事○クメさせられている。

 

「■■■■■■!」

 

「■■■■■■!」

 

《盛況すぎ……っ、これが墓地街なのか?

感心するなぁ》

 

そこでは『ヘムウィックの墓女』、おばあちゃんたちが爆笑しながら両手を広げてグルグルと回っていた。場所が場所ならパーティ会場と思える程の賑やかさだ。

 

《あ〜もう我慢できねぇ

踊るぞ》

 

「■■■■■■■!」

 

無謀にも一緒に踊ろうと駆け寄った狩人。当たり前だが、墓女たちは彼の姿を確認すると同時に各々の得物を手に襲いかかってきた。彼の心はほんのり傷ついた。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと……狩人さん

儀式中なのよ……♡」

 

《うるせぇセクハラデュエットだ

踊れホラ踊らんか》

 

無事滞りなくその場にいた全ての墓女、犬、更には『解体人』にまでchinの遺志を流し込み、狩人は彼女たちと踊りながら墓地街を探索していた。

 

《ねぇキスしよ》

 

「い、イヤ……っ、それだけは……っ

んっふぅっ♡」

 

おもむろに狩猟犬の腰、尖った部分をねっとりと撫でりあげ、その口から飛び出している?咥えている?大きな牙をひっつかみ顔面を近づける。

 

この世界では多くの狩人から忌み嫌われてきた犬。基本的に狩人は犬嫌いだ。しかし彼は催眠おじさん。皆分け隔てなくア○メさせる使命がある。

 

《おっと大丈夫か

ラブラブ『先触れ』しながら『教会の杭』をゆっくりグリグリしてあげる》

 

「ぐぅぅっ♡んぐぅぅぅぅっ♡ぬお゛ぉ゛お゛っ♡ぐうっ♡っ♡むっふう♡」

 

すっかり瞳を蕩けさせへたりこんだ犬をよそに、今度はでっぷりと肥えた解体人にまでその手を伸ばす狩人。

 

こうして、ヘムウィックの墓地街は彼と、彼らの『神秘』に塗りたくられたのであった。とんでもないモラルハザードだよ。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

《今日はヘムウィックの地帯を徹底開発するよ。ほらここだよね本気婆出てるよ》

 

探索を続ける狩人はそれなりに大きな建物へ到着。その館からは墓女がぞろぞろと出てきたがその顛末は語るべくもない。

 

本来狩人の啓蒙が高いと、この地帯(エリア)では追加で『狂気者』という敵が出現するのだが、まだ時間帯が早いため一向に出てくる素振りを見せない。

 

というわけで彼はズンズクと館内にある階段を降りていく。すると明らかにこれからボス戦が行われるであろう広間に足を踏み入れた。後ろからついてくる墓女たちはあらかじめ待機させているのでここからは狩人一人だけ。

 

《お……っ、うっかり入っちまった

お前のせいだぞ全身目玉の変態めが!

極上のマ○メス》

 

空気が一変。出入口は白い霧で阻まれ啓蒙が狩人の脳裏になだれ込む。

 

『ヘムウィックの魔女』。この(ボス)は狩人が接近するまで姿を見せず、前述の狂気者を呼び出して襲い来る姑息な婆。更に全身に眼球が張り付いているという何とも気持ち悪い婆である。

 

一度領域内(ボスエリア)に入ってから狩人の徴を使用するなり自害するなりして、夢の中にあるショップで啓蒙を全て使い果たしてから挑めば魔女は狂気者を召喚できずらくらく殺せるという裏技的戦法があるがこの狩人がそんなことをするわけもなく。

 

「■■■■■!」

 

早速呼び出された狂気者が、鎌を片手に踊りかかる。狩人の腕なら難なく倒せるだろうが、無強化仕込み杖では些か時間がかかりすぎる。

 

また聖杯ダンジョンでのトラウマか、狩人は一向にアイテムを取り出す素振りを見せない。実際聖杯ダンジョン内の魔女&狂気者は非常に厄介な敵であり、彼女らに苦渋辛酸を舐めさせられた者は数知れない。狩人もまたその一人であった。

 

しかし侮るなかれ。彼には狩人としてではなく、催眠おじさんとしての力がある。本来強大な敵相手ともなればゆっくり体力を減らしてからでしか堕とせないが、ヘムウィックの魔女からすれば彼はある意味天敵のような存在であった。

 

《催眠!》

 

「■ッ♡!?」

 

かけたのは何の変哲もないただの催眠。この館を攻略するにはたったそれだけで十分すぎた。

 

《ほら、愛おしく目玉舐めろ》

 

「(ほ、本当に不快……。早く終わってほしい……っ)」

 

その言葉に従い、狂気者は狩人────ではなく、魔女の方へ向かって行った。

 

「■!?」

 

驚愕した魔女は慌てて追加の狂気者を召喚するも、それが自身の首と月の室を締めることになるとはまだ知る由もなかった。

 

《催眠!暴れるな!いい年して

アダルト向け妖怪めが。人間様にドエロく歯向かおうというのか》

 

「はっはいっ♡」

 

個体差でもあるのか今度はすんなり従い、またしても魔女へ歩を進める狂気者もとい鎌女。

 

彼女たちをいくら倒したところで意味は無い。魔女が生きている限り無限に呼び出され、耳障りな叫びを上げて鎌を振り回してくる。

 

ならば、倒さなければいいだけのこと。

 

彼女たち鎌女自体の力はそこらの雑魚と大差なく、催眠体制もまた雑魚である。

 

それに加え催眠おじさん、そして狩人という生き物は常に進化を続ける。

 

時代やニーズに合わせてその力を育み、相手に合わせて手を替え品を替え目の前の(メス)を狩り尽くす。

 

故に月の香りの催眠おじさんは止まらない。その力は常に加速を続け、より速く、より精密に、より強く変化していく。

 

狩人がこの墓地街に踏み出した瞬間から、ヘムウィックの魔女は詰んでいたのだ。

 

「■■■■■■■!!」

 

「おお……ッ、母の温もり……っ」

 

「愛を感じて嬉しすぎッ

弱点を探そう」

 

《これはもう明日の一面はスケベすぎる目玉婆について特集するしかないな……。死ねよ》

 

(しもべ)を呼び出すこと以外に対抗手段を持たないババアは簡易ちんちん亭と化した鎌女に一切の抵抗を許されず、呆気なく組み敷かれその体をまさぐられる。

 

無我夢中で振り払おうとするも非力なババアは哀れ撃沈。これから先待ち受けるは徹底的なアク○地獄である。

 

「も、もう耐えられない!」

 

「いつもその猥褻暖かおふとんメダマを押し揺らして誘惑して」

 

「僕たちをけだものに仕立て上げて!」

 

「ママには責任とっていただくからね!」

 

「あ、あの……っ、狂気者ちゃん

これは流石に……っ

だめよ親子よ♡ねっ♡」

 

ちなみに狩人は外から見つめているのみで彼女たちには介入はしない。いくら彼が性豪といえど百合に挟まる趣味は無いのだ。

 

「ママっ♡僕と一緒にア○メしよっ

○きながら○クメして!」

 

「せよ!」

 

「ってか、『彼方への呼びかけ』はだめよ……っ♡ママとの『瞳』ができちゃうわ……ッ♡」

 

「こうるさい!」

 

「あっ♡」

 

「えい!えい!ママをぼくのお瓶瓶*1で退治してやる!」

 

「いやぁっ♡やめっ♡助けっ♡」

 

「おい拒否すんなよ?

ママたるプライドを持てよ」

 

話は変わるがヘムウィックの魔女は一人ではない。

 

姿(体力バー)こそ隠れているもののここにはもう一人ババアが存在しており、どちらか片方を倒しても手早くもう片方を倒さなければいつまでもこの戦いは終わらない。

 

その隠れている一匹は何をしているのかというと……

 

「なんなのコレ……ッ♡」

 

よくエ○漫画とかであるだろう。姉妹だの母娘だのの片方がハ○られている時、もう片方がそれを見ながら自○行為に勤しむ展開が。つまりはそういうことである。

 

「そ、そんな……お姉さん……やめて……っ」

 

この魔女二人組は姉妹である──と、狩人は解釈しているためこいつらは姉妹なのである。所詮世界なんて自分の捉え方や考え方によって変わるものなのだ。狩人がそう思ったからそうなるのも何もおかしくなどはない。特にこの血から生まれし(ブラッドボーンという)世界では。

 

さて、狩人はそんな彼女をみすみす見逃す程ヤワな男ではなく。

 

《おっ、仰け反りアク○かな》

 

「……っ!」

 

《どうした?続けろ》

 

いつの間にか一人『叡智』に励む片割れの背後に彼は立っていた。

 

すぐさま呪文を行使しようとするがそれよりも速く彼の拳がその背中に叩きつけられる。

 

ダメージにこそなりはしないがそれでもやはり体勢は崩れ、跪いた彼女に狩人は囁きかける。

 

《さては○ッ○○のことだけ考えて生きてきたな

お下品モンスター

モナリザ》

 

「……っ♡」

 

図星、というわけではないが悔しいことに彼の指摘は今の彼女の心境を的確に表していた。というか人語を喋っている時点で彼女もとっくにこの淫乱空間に飲み込まれているのだが、愚かにもまだ抵抗できると考えているらしい。

 

《おら、ガニ股になれ

混ざりたいなら混ざりたいなりの格好しろ!》

 

立て直した側からまた殴られ体勢を崩し、そしてまた囁かれ彼女の心は限界を迎えかけていた。視線の先には乱れ狂う姉の姿。

 

もういいのではないか。この狩人には勝てないのだ。大人しく自分の欲に従っていいのではないか。

 

この世界に覚醒イベントなどあるわけもなく。

 

二人目の魔女も、屈服するにそう長くはかからなかった。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

「わぁいママだいすき♡

おのが欲望に忠実で非常に猥褻」

 

「ママ!もう我慢できないよぉ!

ママもぼくと『叡智』したいんでしょ?!

そういった面持ちをしてるよ!

正直に申せ」

 

「ん゛ほォォォッ♡○ギュ〜〜っ♡♡んひぃ〜〜っ♡おほォ〜〜〜〜っ♡」

 

「ヤバイヤバイヤバイ〜〜っ♡ヤバイヤバイヤバッ、ヤベッ♡ヤベッ♡ヤベッ♡」

 

《絶景かな》

 

かくして二人の姉妹とその下僕は無事愛を分かち合い、埃臭い『魔女の館』に百合の花が咲き乱れたのだった。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

狩人は緊張していた。例えるなら一糸乱れぬ動きで踊り出したフラッシュモブを前に、そして付き合って数年の彼女を横に、数ヶ月分の給料をはたいて購入した指輪を懐に控えている男のような心境であった。とにかく並々ならぬ状態だった。

 

もはや精神たる器、心にも収まり切らずその額から滲み出た緊張が頬を冷たく滑り落ち、あまりの大仰さに神威すら感じる程──いかめしい石造階段の中に染み込んでいった。

 

いちいちそんな周りっくどいクソッタレ表現をする必要もないだろう。

 

要するに狩人は大聖堂に続く階段の中で立ち往生していたのだ。めちゃくちゃに緊張して。

 

「密かなる聖血に、血の渇きだけが我らを満たし、また我らを沈める────」

 

その先から若年の女性のものと思われる祈りが聞こえてくる。東の国で薬師でもやっていそうな清らかな声だ。

 

「聖血を得よ。だが人々は注意せよ。君たちは弱く、また幼い────」

 

狩人の身体は震え出した。それは恐怖でも、はたまた武者震いでもない。

 

「冒涜の獣は蜜を囁き、深みから誘うだろう。だから人々は注意せよ。君たちは弱く、また幼い────」

 

不思議と狩人は歩き出していた。一歩ずつ一段ずつ、その長く短い道のりを楽しむように。

 

「恐れをなくせば、誰一人君を嘆くことはない。聖血を得よ────」

 

この石段が、この時間が永遠に続けばいいと思った。声を聞き、導かれ、ただ歩く。この先に見える景色が待ち遠しくありながらも、また恐ろしくあった。

 

「祝福を望み、よく祈るのなら、拝領は与えられん、拝領は与えられん」

 

そして、踏み込んだ。

 

()()()()()()()月明かりが差し込む大聖堂。聖句のみが響く、清浄たる教会の証がそこにはあった。

 

その中心で蹲り、祈りを捧げる一人の女。狩人はそれが若く佳麗な聖女であることを看破した。

 

狩人(プレイヤー)の解析によると彼女は『鐘を鳴らす女』と同じモデル、同じ顔であるとされるが誰がなんと言おうと彼女は美人だ。美人なのだ。大体東国の薬師と同じ声の時点で鐘女のババア顔なわけないのだここは何があっても譲るものか恐らく大いなる上位者(制○陣)の都合上この一瞬しか出番の無いキャラにわざわざ専用の顔を用意するのは時間の無駄使いということでそうなったんだろうだから彼女は絶対に若年の聖女なのだというかヤーナムの医療教会はゴミクズ集団だからそれに属する彼女もとても聖女と呼べるような者ではないのだろうがとにかく彼女は可愛いのだそうでなければ狩人の『仕込み杖』が困ってしまう。

 

狩人が更に近づくと、彼女は握り締めていたペンダントを喉元へと近づけ─────

 

「■■■■■■!!」

 

突如苦しみ出した。それだけに収まらず内側から膨張を始めた肉が皮を突き破り血が飛び散り爪は伸び衣服は裂かれ、

 

「──────」

 

一匹の獣が狩人に振り向いた。

 

両者の間に暫し静寂が流れた。外から吹き抜けた冷風が天幕をなびかせ、彼らの頬を撫でる。

 

「■■■■■■■■■■■■■■!!!!!」

 

それは咆哮と呼ぶにはあまりにも涼やかだった。

 

それは獣と呼ぶにはあまりにも美しかった。

 

『教区長エミーリア』。

 

この狩人(プレイヤー)をケモナーへ突き落とした張本人。

 

《言わずもがなといったところか。面白い》

 

彼は『ノコギリ鉈』を取り出し、『発火ヤスリ』を擦り合わせた。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

「……あなた、獣の狩人ですか?」

 

《勝手に質問してるんじゃねぇよ

お痒いところはございませんか♡》

 

「ああ、そうですよね。私もかつてはそうでした。申し遅れました、私はアルフレート。

今はローゲリウス師の教えに従い、穢れた血族を狩る者です。

どうです?対象は違えど、お互い狩り人です。

これから協力し、情報を交換し合うというのは?」

 

旧市街に足を運ぶ前のこと。彼は一人の狩人、『血族狩りアルフレート』と遭遇した。

 

この『発火ヤスリ』は、その際に頂いた物である。

 

これを擦ることで武器に獣が苦手とする炎を一時的に纏わせることが可能となり、獣狩りでは非常に重宝する。

 

《ラブラブ協力お掃除しようね♡しろ!》

 

「おお!それでは、よろしくお願いします。

これは、お近づきの印に」

 

そう言ってアルフレートは発火ヤスリを二個と、鎮静剤をおまけに手渡した。

 

なんだか微妙に意思疎通できてないようだがとにかく彼らは協力を結び互いに情報を交換することとなった。

 

しかしながら一応新人の狩人が得た情報は非常に少ないものであり、アルフレートが望むものはまだ手に入らないようだ。

 

アルフレートは一見温厚篤実な優男のようだがその内に潜む狂気は計り知れない。まあちょっとおかしなところはあるが実際いいやつではある。

 

最初から最後まで狩人のことを気遣ってくれるしヤーナムにいると忘れがちな良識もしっかり備えている。更にこちらから攻撃を加えない限りは決して敵対してこないという比較的善良、というか割と聖人に近い男なのだ。

 

「それでは、また。楽しいお話でした」

 

正気か?

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

「■■■■■■!!」

 

飛びかかるエミーリアを悠々と躱しカウンターめいた動きで切り刻む。その度に彼女の皮膚は裂け、肉は抉り焼かれ、肌に、布に、毛皮に、血液がこびりつく。

 

《おお……その冷たい態度……

興が乗ってきたよ》

 

狩人は笑っていた。その姿はまさしく血に酔う狩人そのもの。しかし、彼を突き動かしているのは殺戮衝動のみではない。

 

塵一つ無い、純白のローブに身を包む彼女が彼女自身の血液で汚れていく。殺し合いながらお互いがお互いの血を被っていく。

 

どんな美酒でも味わえない快感。どんな景色よりも扇情的かつ美しき光景。

 

狩人の『仕掛け武器』は仕込み杖と表すには大きくなりすぎており、

 

その姿はさながら月光の性剣、或いは不死勃ち、もしくは衛星軌道掃射○砲(まるでファルスだ)と呼ぶに相応しかった。

 

「■■■■■■!」

 

獣になったことで理性がやや凶暴化したのか、エミーリアは苛立ちを隠せずにいた。

 

何度攻撃を試みても目の前の狩人はのらりくらりと躱してしまい一度たりとも手応えを感じないのだ。

 

その苛立ちはやがて焦燥へ変わる。

 

何度攻撃を試みても目の前の狩人は悠々とくぐり抜け、自身の身体を傷つける。その痛みによってまた焦りが掻き立てられる。

 

「■■■■!!」

 

右腕が破損。呻いている間も狩人は止まらず、

 

「■■■■■■!!!」

 

屈んだことにより脆い頭部に攻撃を受けてしまう。噴き出す血液によりどんな芸術品にも勝る彼女の(かんばせ)が赤く染まる。

 

「■■■■!!!」

 

左腕、左脚、右脚と順当に各部位を傷つけられとうとうエミーリアは体勢を崩してしまう。

 

《ママ?このちょっと濡れてるとこなぁに?

おい!言えよ。何黙ってるんだよ》

 

こめかみに抉りこませた獣の腕は、あくまで容赦なく彼女の生命力を刈り取っていった。真の意味での内臓攻撃である。

 

「■■■■■■……!」

 

教区長エミーリアは、体力を一定以上減らされると狩人から距離を取り祈り始める。

 

このままでは不味い。体力と、そして四肢を再生せねば。

 

彼女は大聖堂の隅まで後退すると握り締めたペンダントを胸に近づけ、祈り出した。獣でありながらも信心を忘れない。その在り方の、なんと貴いことだろうか。

 

《おいおい教徒くずれの(オ○ペット)如きが生意気だべ。でも一刻の猶予は与えて然るべきと孔子の教えにも記載有り》

 

エミーリアが祈り、吼え、体力と部位を回復させる間、狩人は一切手出ししなかった。それどころかうっとりしながらその光景を眺めてすらいた。

 

ちなみにだが、破損した部位に攻撃し続けると耐久値がオーバーフローかなんかを起こしエミーリアちゃんがそこだけ治さなくなってしまうためできるだけ長く狩りを楽しみたいヤーナム紳士諸君は部位破壊後はむやみに追撃しないことをお勧めする。

 

四肢を治させることで再び内臓攻撃が可能となる。内臓攻撃を行えば、大量の血液が飛び散る。それがどういうことを意味するか。

 

この世界(ゲーム)では、ちゃんと敵が血で汚れる。つまり長く狩れば狩るほど真っ白けの麗しい獣であったエミーリアちゃんがどす黒く穢されていくというわけなのだ。

 

狩人はこのエミーリアちゃんのせいで『好きな子がその子自身の血液でびちゃびちゃになっていく展開』に性的興奮を覚えるようになってしまったのだ。今や血を見るだけで発情は避けられなくなってしまった。責任取れ!○クメしろ!

 

マジでエミーリアちゃんが回復するように設定してくれた大いなる上位者には感謝してもしきれない。全力スタンディングオベーションを送りたいぐらいだ。本当に天才かなにかだろうか。

 

《あ〜すこだこの身体

神様極上のメスケモをありがとう》

 

「■■■!!」

 

静観する狩人に対してやや不審がるものの依然変わらず狂悖暴戻の如き連撃を浴びせるエミーリア。それでも彼は涼しい顔で受け流す。

 

《お互いで○ッ○○の準備しよう♡しろ!》

 

「■■■■■■……!」

 

大振りな攻撃ばかりでは当たらない。そう学習した彼女は牽制用に軽く腕を薙ぎ────狩人は一切避けずにその衝撃を受け止めた。

 

《俺の体力全部吸い尽くす気かな!?》

 

「■■!?」

 

当たると思っていなかったのかエミーリアは一瞬動きを止めた。

 

狩人が使用していたのは瀕死時に攻撃力を上げる貧者血晶をはめこんだ武器ではなく、体力満タン時に真価を発揮する愚者血晶石をぶちこんだノコギリ鉈であった。

 

体力満タンだったとはいえ牽制の一撃で彼は既に瀕死状態。一体何故こんな危険な試みを始めたのだろうか。

 

《すげー斧……これ俺が扱うために開発されたでしょ》

 

「■■■■■!」

 

彼はいつの間にか死闘血晶を入れた獣狩りの斧に切り替え、追撃を浴びせるエミーリアを難なく切り裂いた。

 

すると不思議なことに彼の体力が回復を始める。これは如何なるカラクリか。

 

狩人には、『リゲイン』という独自の特性のようなものがある。

 

攻撃を喰らった後すぐさま反撃に移ることで生きる力を取り戻す、というシステムだ。特に獣狩りの斧はリゲイン値が高く、更に死闘血晶をはめこんだともなればその回復力は一目瞭然。

 

しかし彼の目的は、その先にある。

 

エミーリアちゃんに自身の血を浴びさせ、こちらもまた彼女の血を浴びることで更なる快感の境地に至ろうという性癖による行動なのであった。実際好きな子とお互いの血液で濡れ濡れになるという展開に興奮を覚えるのは彼だけではないだろう。

 

輸血液を打ち全快した狩人は、次の快楽を求め目の前の(メス)に恐れることなく踏み出していった。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

《回転ノコギリの振動数がとんでもないことになってるぜ。60Hzくらいかな》

 

「■■■■■■■■!!」

 

その後は激動する『回転ノコギリ』によって彼女の血肉を挽き、

 

《獣退治だ!死ね!》

 

「■■■■■!」

 

『獣肉断ち』でその無骨でありながらも女性らしさを残した細長い指を一本一本丁寧に潰し、

 

《そんな強情な態度見せてても

ほらご覧見てみろこの糸引き本気血

闘争を楽しんでいる証拠だ

自分に素直になれ

戦いを目一杯楽しもう

そこに新しい世界開けているから》

 

「■■■……!」

 

『爆発金槌』と『月光の聖剣』、『銃槍』を巧みに扱い月の光と火薬によって彼女の肌を焦がし、掌を貫いた。

 

《こんな交○専用ボディで教区長名乗るなんて各方面に失礼だよね

躰がデカすぎて手に余るな

このおしりで今まで教区長と名乗っていたの?

驚きを通り越して呆れたよ》

 

「■■……■■……」

 

『夜空の瞳』の小惑星をぶち当て、『エーブリエタースの先触れ』と『小アメンの腕』で擬似触手ハードリョナと洒落こんだ。

 

エミーリアの焦燥は次第に恐怖へ変わっていった。決して殺せない、そして殺されない。

 

半狂乱になりながら抵抗しても目の前の狩人はそれを嘲笑うかのように着実に回復を待ち、無慈悲に私を弄ぶ。

 

それでも、身体中血を被りながらもそれでも必死に『金のペンダント』を握りしめ、残った信心をよすがとし頑としてエミーリアは戦い続けた。

 

それも、やがて終わりがやってくる。

 

《オラッ!カラダがどこもかしこも弱点な変態女め!そういうとこ好きだよ

────気絶など召されるではないぞ》

 

狩人が新たに取り出したのは一本の刀。それを一旦鞘に収め解き放つ。するとその刀身に彼の血液が纏わされた。

 

刀の名は『千景』。自身の血を這わせることで緋色の刃を形作る仕掛け武器だ。

 

「■■……!!」

 

《ちょ……うるせえぞ白豚

もう少し淑やかにアク○しろな》

 

決死の抵抗も虚しく、彼女は数度切り刻まれた。そして────とうとう異変が生じる。

 

「■■■■……♡?♡!♡?」

 

エミーリアは訝しんだ。自身の身体が、内側から熱を発し始めたのだ。この狩人がなにかしたのだろうか。

 

彼の血液に含まれるChinの意思。それは獣のそれより遥かに濃く、特に若い女性であるエミーリアには過ぎた物だ。

 

つまり、彼の血は簡易的な媚薬となっていたのだ。

 

長い戦いですり減った彼女の神経を徐々に徐々に情欲が蝕んでいく。縋った筈の信仰心ですらやがて掴めなくなっていく。

 

《はいまた獣声で○った。不採用

俺だけのママが一番向いていることが判明》

 

催眠などという生易しいものはない。これは調教なのだから。

 

「■……■……」

 

やがて彼女の目尻から透明な雫がポロポロと流れ、顔面にこびり付いた朱殷色を淡く滲ませていった。

 

殺しているんだ。殺されもするさ。みんな知ってるね。

 

エミーリアとて自分が殺される可能性があることなど百も承知だった。医療教会の為に身を捧げ、喜んで死ぬつもりだった。

 

だが今はどうだ。たった一人の男に遊ばれ、心も体も何もかもがズタズタ。そこに芽生えかけた性の衝動。

 

彼女はもはや抗う気力すら失っていた。

 

《聞いてるのか?ペットなんだからちゃんと跪かないとダメだろ》

 

わざわざ無強化仕込み杖を再度取り出し、変形後の蛇腹剣で狩人は鞭打ちを行う。

 

跪づけばいい。大人しく従っていればもう傷つけられない。このどうしようもない熱さも紛れてくれるだろう。

 

「■■■……」

 

《よくできたね先生♡クソ淫売がよ!》

 

あろうことか、エミーリアは彼の前におずおずとその頭を垂れていた。無強化の仕込み杖なぞ何の致命傷にもなりはしないというのに、傷つくことを恐れとうとう抵抗を止めてしまったのだ。

 

《無理しなくていいよ♡》

 

「■■……?」

 

先程までの怒号は何処へやら。不意に穏やかな声をかけられたエミーリアは恐る恐る顔を上げようとし、

 

《動くなッ!!まんじりともせず『拝領』しろ……ッ!》

 

「────■■ッ!、ご■■な■い……ご■んな■い……!」

 

ペチンと、はたかれた。徒手空拳。力すらこもってない平手打ち。

 

それだけでエミーリアという獣は戦き平伏した。これが医療教会教区長ともあろう者の末路なのか。

 

そしてこれからが本当の獣狩りである。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

《おいおいあの威勢はどこにいった教会への信仰心は?結局メスなんてこんなもんだよなぁ》

 

「そこ……っ♡ヤバ……ッ♡」

 

《失望と興奮が入り交じった感情

でも仕方ないよな種○けされる為に生まれてきたんだもん。安心してな♡ゆったりリラックスしてア○メしよう。このムチメス肉、エミーリアちゃんの責任ではないよ。死ねよ》

 

「○ぐ○ぐ○ぐ……っ♡

やばいやばいそこやばい……っ♡

やだっ♡そこッ♡♡だめっ♡♡

ぅぐっ♡ほんとだめっ♡そこっだめ……っ♡」

 

《魅力的すぎるよ……今生で一番の女かも

結婚しよう》

 

「え、遠慮しておきます……っ」

 

《ええ〜こんな下品な身体なのに……

無様な女め哀れなメスケモめ

うお……っ、射○る……っ》

 

「あっ……」

 

《まず一旦全てをロックフィル式のおっ○いダムで受け止めろ……

どういう神経してんだ》

 

それからはただひたすらにめくるめく『叡智』と『拝領』に浸った。

 

彼の『月光』が彼女の『苗床』を侵し、彼の『渦雲渡り』が彼女の『プライマルアーマー』を突き破った。

 

エミーリアは一つ認識を誤っていた。

 

例え自身が獣になったからといって、それを狩る者が人間とは限らないのだ。

 

確かに、彼は一応人間だ。だがそれ以上に、

 

男は皆(ケダモノ)なのだ。

 

 

男は狼なのよ 気をつけなさい

年頃になったら つつしみなさい

羊の顔していても 心の中は

狼が牙をむく そういうものよ*2

 

 

そんなこと、医療教会は教えてくれなかった。

 

後悔、憤怒、困惑、悲嘆……その全ての感情が快感に塗り潰され、そんな思考も段々と曖昧になっていく。

 

「ぐああ……っ♡おおおお……♡」

 

《うお……教区長がしちゃいけねぇ

オホ・○クメボイス》

 

そして快感と狂乱の果てにとうとう、とうとう彼女は、どんな時もどれだけ痛めつけられても決して離そうとしなかった『金のペンダント』を、信仰の証を手放してしまった。

 

「あ……♡ああ……♡」

 

拳を握る力も入らない。もうなんでもいい。全部どうだっていい。だからとにかくめちゃくちゃにして私を貴方専用のメスケモにして────。

 

その意思に応えるかのように、狩人は『獣血の丸薬』を口に含んだ。

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

《オラッ!○ケっ!○ケっ!死ね死ね死ねッ!今日こそ死ね!○ケっ!死ねっ!死んでっ!死んでくれやッ!》

 

「ぬおぉぉおおぉんっ♡死ぬっ♡死んじゃうっ♡死んじゃう死んじゃうんぉおぉぉぉおおっ♡やっと死ねるっ♡今日こそ死ねるうっ♡」

 

《あっ!テメ!オラを残して死ぬんじゃねぇ!ふざけんな生きろッ!絶対生きろッ!つーか死ぬ気ねぇだろてめぇこんな『苗床』締め付けやがって○ケやッ!生きろッ!○けッ!》

 

「待ってぇ♡いま○ってりゅっ♡○ってるからちょっとまって♡まって♡まっ♡あっ♡あぁあああ♡♡おおおおおおっ♡おっうぉぉお♡おかっ♡おかしくなりゅっ♡ほぉほぉぉぉうっ♡」

 

獣性とchinの遺志のコンボにより狩人は更に本性を剥き出しにする。今ここ大聖堂にいるのは狩人でも獣でもなく、入り乱れる一対のオスとメスなのだ。

 

「はぁはぁ……♡そ、それでは動かせて頂きますね……っ♡ぐぅぅっぅぅ♡ご、御主人様……っ♡おつらくないでしょうか……っ♡私の身体を『水銀弾』排出用の気持ちいい肉オ○ホだと思って『獣性』コ○捨てなさって下さい……っ♡」

 

《てめぇのが辛そうだぞ》

 

「フウ〜〜〜ッ♡」

 

《ママの巨○

蠱惑的で夜空に輝く一等星のようであって血族の気高き丸みもある。だが一方で○丸出しの淑女のような下品さだ

いちご泥棒

ママこれ尋常じゃないくらいム○ム○してない?僕の『聖剣』を通じてママの『苗床』の熱が伝わってくるよ!

熱伝導率=500W/(m・k)》

 

「……っ♡」

 

《あんなにアク○するなって言ったのに……

忸怩(じくじ)たる思いだよ

お仕置だからね!》

 

「そこっ♡らめっ♡死んじゃぅぅぅ♡♡♡」

 

《死ぬなっ!オラッ!オラッ!生きろッ!

頑張れッ!》

《でかい赤ちゃんだなぁ……甘えたいのかな?》

《オラ!催眠!クソスケベ赤ちゃんになれ!》

《オラッ赤ちゃん○クメしろっ!!○けっ!!○けっ!!》

《オラッ!!赤ちゃんはイ○とか言わねぇだろっ!!》

《赤ちゃんはそんな下品に○かねぇだろ!》

《あ〜この赤ちゃん『苗床』気持ち良すぎ『水銀弾』搾り取られる赤ちゃんなのにママになっちゃうよ大丈夫?》

《オラッ!オラッ!もうちょっとで○クメだ!!オラッ♡がんばれ♡がんばれ♡ア○メ死ねっオラッ》

《エミーリアちゃんいつまでもパパとラブラブでいようね♡オラッ!!2回戦だ立て!》

《オラッウサギになったんだからぴょんぴょん鳴くんだよ!『先触れ』しろッ!ウサギだろ!責任果たせ!》

《すごい……『拝領』を受け入れたがためか……?》

《アク○から逃げるな!》

《ぐぅ……この『業』と『死血』……教会では犯罪ではないんですか?》

《お父さん怒るよ》

《これくらいで気絶かよ。我が娘ながら呆れるな》

《お前は美人だねぇ♡だが『リゲイン』が下手くそだ!それじゃ私が許してもお天道様が許してくれないよ!》

《バカメイド!汗で光沢したケ○なまめかしいね♡》

《獣狩り後の運動効果でγ-gtpの値がどんどん下がってきた証拠ですよ。指をやけどするかと思ったじゃねえか。湯たんぽとしての才能》

《やってみせ、言って聞かせてさせてみて、

褒めてやらねば 人は動かじ》

《嬉しいママ!

枯山水》

《何物にも代えがたいママ!

御託は済んだかよマゾメス》

《テメェも○けよ!記念だぞ!》

《ウェディング記念だね♡エミーリアちゃん大事にするよ♡ろくでもねぇ嫁だな。死ねよ》

 

「あっ♡ぁぁぁぁぁっおお゛!お♡゛ーおぉっう♡゛゛おっっ゛ぉぉ!おぉおっっおぉ゛っ!っ!おお゛おっ゛お♡♡♡♡っおっ゛っ!っ♡っ♡゛っっっ○ギますっ♡いっ、いいですッ♡ヤバッ♡♡やべっ♡お助けっ♡助けェっ♡♡助けてェ♡♡ぐうっ♡ぐう♡ぐっ♡ぐっ♡ん゛にゃあっ♡に゛ゃあっ♡あ゛がっ♡あ゛っ♡ヤバイッ♡ヤッベェ♡ヤッベェッん゛ぎゅぅ〜〜ッ♡♡うお゛ぉ〜〜〜〜〜っ♡♡ん゛んお゛んお゛ぉ〜っ♡♡んお゛お゛お゛ぉ〜〜♡」

 

こうして、獣と化した教区長、エミーリアはママ兼娘兼赤ちゃん兼ペット兼オ○ペット兼メイド兼妻兼嫁兼恋人となり、

 

薄暗い大聖堂は彼らの『彼方への呼びかけ』によってナメクジもドン引きする程に汚され、祭壇に祀られていた『初代教区長ローレンス』の頭蓋は彼らの『神秘』によって冒涜されたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▫▫▫▫▫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わあっ!

な、なんだい、あんた、脅かすなよ。

こんな夜に……獣かと思うじゃないか。

でも、よかった、あんた、普通だし……あの獣も、始末してくれたんだろう?

ここから動けなくて、恐ろしくて、震えていたんだ。助かったよ。

でも、そうだ、あんた……

どこか、皆が避難しているような場所、知らないか?」

 

場所は変わり『禁域の森』、建物の屋根にて『身を窶した男』が死体に顔を近づけていた。狩人が声をかけると驚いたように飛び上がり、吃りながらも話し出す。

 

この男はオドン教会に避難させることが可能だ。だがここで上位者エスパー狩人は男に散弾銃を突き付け、

 

《ホントは獣なんじゃないの?

正体見たり!って感じだな》

 

ニヤリと、口元を歪めてみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一部、完

 

 

*1
『火炎瓶』

*2
ピンク・レディー/S・O・S














当初の目的(エミーリアちゃん懐柔)は果たしてしまったのでこれから先更新するかどうかは未定です

投稿者の風上にも置けないわ
情けない糞袋野郎が……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。