東北新幹線「やまびこ」特急「たざわ」・みちのく三陸海岸・田沢湖殺人ライン   作:新庄雄太郎

5 / 5
いよいよ、最終章になりました。


第5章 6年前の復讐

南と小海は、盛岡市内のホテルに行き聞き込みを行った。

 

「ああ、その時間帯のチェックアウトですか。」

 

「はい。」

 

「確か、7時ごろに出て行かれました。」

 

「どんな客だったか覚えていませんでしたか。」

 

「そうですね。」

 

と、ホテルの係員は名簿で確認をすることにした。

 

「ああ、この人ですね。」

 

「誰なんです。」

 

「名前は、東京都在住の布村さんですね。」

 

「そうですか。」

 

そこへ、六花と仁奈がやって来た。

 

「わかったよ、犯人が。」

 

「それ本当か。」

 

「ええ。」

 

「わかったわ、犯人が使った列車トリックが。」

 

「えっ、本当か。」

 

「わかったの、六花。」

 

「ええ。」

 

「恐らく、犯人はこれに乗ったんだわ。」

 

「どういう事なんだ、詳しく説明してください。」

 

「はい、私が説明します、高山公安官、時刻表を持ってきてください。」

 

「はい。」

 

と、六花と高山は時刻表を見て説明した。

 

「仁奈、黒板で列車の時刻描いてくれる。」

 

「うん、まかせて。」

 

と、時刻表を調べて見ると。

 

午前7時00分発 東北新幹線「やまびこ33号」盛岡行に乗車

 

午前10時28分着 盛岡で下車

 

盛岡から山田線に乗って宮古へ行く、そして田宮を殺害。

 

帰りに、宮古から盛岡へ戻り、そこからは盛岡に戻り

 

午後13時47分発 田沢湖線経由特急「たざわ11号」に乗車

 

午後14時40分着 角館で下車

 

午後16時54分発 田沢湖線経由特急「たざわ22号」に乗車

 

午後17時47分着 盛岡で下車 ホテルで1泊

 

盛岡から宮古へは山田背に乗る、宮古で下車

 

宮古からは三陸鉄道に乗って釜石で下車

 

午後14時36分発 釜石線経由急行「陸中6号」に乗車

 

午後16時06分着 新花巻で下車

 

午後16時18分発 東北新幹線「やまびこ50号」に乗車

 

午後19時32分着 東京で下車

 

「なるほど、犯人はそれを利用したんですね。」

 

「はい。」

 

「鉄道公安隊の方は、盛岡のホテルで1泊した人がいたって言っていましたね。」

 

「ええ、そうよ、ホテルで確認しました。」

 

「あの男、やっぱり。」

 

と、高山は犯人が分かったと気づいた。

 

「おいっ、高山。」

 

「どうしたの。」

 

「犯人が分かったんだよ。」

 

「えっ、本当か。」

 

「ああ、犯人はあの人だ。」

 

そして、南はすぐに岩手県警の宮村警部に報告した。

 

「えっ、犯人がわかったって本当か。」

 

「多分、沖野 勇太の父親だと思う。」

 

「じゃあ、犯人は沖野 晃一か。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、6年前の事件って。」

 

「小学制時代に遠野で起きた水難事故の復讐だよ。」

 

「あの水難事故は、事故ではなかったのか。」

 

「ああ、二人は泳ぎながら鬼ごっこして深いところへ行って溺れたんだ。」

 

「勇太君は、杉崎のいじめと田宮の体罰に遭っていた事が分かったんだよ。」

 

「それが今回の事件の背景か。」

 

「はい。」

 

「それで、沖田は。」

 

「恐らく、を狙うだろう。」

 

「それで場所は何処なんだ。」

 

「もしかしたら、田沢湖じゃないかな?。」

 

「秋田県の田沢湖か。」

 

そして、南と高山と小海達は岩手県警県警のパトカーに乗り、田沢湖へ向かった。

 

パトカーはサイレンを鳴らして、湖畔付近で停車した。

 

「よし、この付近を探せ。」

 

「はっ。」

 

と、宮森警部は警官隊に捜索の指示をした。

 

田沢湖

 

「おい、何処にいるんだ。」

 

「やっとあえたな、杉崎。」

 

「あっ、お前は。」

 

「6年前、お前のいじめで雄太が死んだ、雄太の父親だ。」

 

「6年前、雄太、まさかお前は。」

 

「やっと、思い出したな。」

 

「えっ。」

 

と、沖田は包丁を取り出した。

 

「やめろっ、俺を殺す気か!。」

 

「この世で雄太に謝れっ!。」

 

と、その時。

 

「そこまでだ、沖田!。」

 

「誰だ、お前は。」

 

「鉄道公安隊だ。」

 

「そして、宮女図書委員探偵よ。」 

 

「沖田晃一、やっぱり殺人の犯人はあんただったのか。」

 

「その通りさ。」

 

「杉崎を殺して何になる。」

 

「雄太の復讐だ。」

 

「そんなことしても、雄太君は喜ばないぞ。」

 

「雄太、雄太ーッ!。」

 

そこへ宮森警部と津島刑事がやって来た。

 

「沖田晃一、田宮雄三及び天野兵輔殺害容疑で逮捕する!。」

 

と、高山は沖田に手錠をかけた。

 

「さすがですね、鉄道公安隊は。」

 

「いいえ。」

 

「それに、お手柄だったな高山。」

 

「ええ、僕はそれほどでも。」

 

「それにしても、浅野六花と白井仁奈もお手柄だったよ、君の推理通りになってたよ。」

 

「まさか、6年前の水難事故も解決するなんて。」

 

「犯人は、いじめと体罰による復讐だったとはな。」

 

「親も大変だな。」

 

三陸海岸と田沢湖の殺人事件は6年前の遠野で起きた水難事故による恨みの犯行だった。

 

こうして、事件は解決した。

 

南と高山と小海と2人の女子高生の浅野六花と白井仁奈と共にみちのく事件はこうして幕を閉じたのであった。




劇中の列車時刻は平成4年のダイヤを使用しています、ご了承ください。

アッシュクフォルダーさん コラボ企画有難うございました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。