燃え上がれ青炎!   作:聖戦士レフ

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エピソード174

 

 

 

 

 

夏の大会を間近に控え、俺たちも調整の段階に入ってきた。

 

開会式も迫って迫っている中、その戦いに向けて。

この夏の背番号を、与えられた。

 

 

 

支えてきてくれた、みんなの為に。

そして、共に汗を流してきた仲間の為に。

 

その思いを背負って。

 

 

重い重い20枚の布片。

監督から直々に渡される、証。

 

 

 

その責任と、誇り。

 

俺は悠然と。

背番号を、受け取った。

 

 

 

「背番号1、大野夏輝!」

 

「はい!」

 

 

 

背番号1。

一般的にエースと呼ばれるこの番号。

 

チームの中で最も若い番号であり、試合の流れを大きく左右する。

 

良くも、悪くも。

 

 

 

その使命は、ただひとつ。

 

チームを勝たせる、選手であること。

 

 

 

チームで最も勝ちを運べる選手。

そして、チームに最も信頼を置かれている選手。

 

その番号に誇りを持ち、俺は監督の前へと躍り出た。

 

 

 

「エース大野夏輝の立ち振る舞いを期待している。」

 

「勿論。最後まで戦いましょう、皆で。」

 

 

小さく監督が頷き、俺は大きく「1」と書かれたその布を受け取った。

 

 

ただ一枚の布きれにすぎない。

幾度となく貰ってきたこの番号でも、やはり最後の夏となるとまた重みが変わってくる。

 

 

重いな。

そう思うと、自然と背番号を握る手に力が入った。

 

 

胸を張れ。

選ばれたのだ。

 

遠慮気味の方が、かえって申し訳が立たん。

 

 

俺は俺として。

エースの責務を全うする。

 

 

 

 

 

 

 

そして、共に戦う仲間。

甲子園の頂点を目指す、戦士たち。

 

 

 

背番号2

御幸一也 3年生 捕手

 

文句なしの正捕手。

守りでは守備の要、攻めでは4番とこのチーム最大の柱。

 

チャンスに強いのはもちろんだが、好投手との対戦を経て安定感と長打力にもさらに磨きがかかった。

 

 

 

背番号3

前園健太 3年生 一塁手

 

バランスのいい守備とパンチ力のあるファースト。

 

最近は不調続きだが、引っ張り方向への強い打球とパンチ力はやはり魅力的な選手だ。

 

 

 

背番号4

小湊春市 2年生 二塁手

 

チーム随一のバットコントロールと打撃センスを持ち合わせた、天性のアベレージヒッター。

 

守備での貢献度も高く、倉持との連携の取れた二遊間は全国でもトップレベル。

 

 

 

背番号5

金丸信二 2年生 三塁手

 

広い守備範囲とパンチ力のある打撃がウリのサード。

 

特に逆境に強く、一打逆転や同点など重要な場面でしっかりと打点を上げる心の強さも持つ。

 

 

 

背番号6

倉持洋一 3年生 遊撃手

 

卓越した走力と盗走塁技術でグラウンドを掻き回す青道の飛び道具。

 

前述した通り守備力も高く、持ち前の瞬発力と球際の強さから広い守備範囲を誇る。

 

 

 

背番号7

麻生尊 3年生 左翼手兼中堅手

 

 

安定感のある守備力が魅力の外野手。

 

守備範囲も広くスローイング等の技術も高い為、降谷や他の外野手には攻撃力が劣るものの、投手戦など緊迫した場面で起用されることが多い。

 

 

 

背番号8

東条秀明 2年生 投手兼中堅手

 

 

高い身体能力で幅広く外野を守るアベレージヒッター。

 

投手と兼任で投げながら守備も入る、投手としては高い制球力を生かした小さい変化球を打たせてとる投球で野手のリズムを作り出す。

 

 

 

背番号9

白州健二郎 3年生 右翼手

 

 

チームを束ねる万能型プレイヤーの主将。

範囲の広い守備とエラーの少なさから来る安定感は、流石主将というところ。

 

御幸と共に打撃の中心を担う選手であり、小技はもちろんの事打率を残しながらも勝負所での強さもある打撃職人。

 

 

 

背番号10

川上憲史 3年生 投手

 

ロングリリーフから抑え、はたまた先発まで幅広くこなす器用なサイドハンド。

 

サイドスロー特有の横曲がりのスライダーに加え、オフを経て力強くなった直球と手元で利き手側にスルスルと落ちるシンカーは、左右どの打者も苦にしにくい。

 

 

 

背番号11

沢村栄純 2年生 投手

 

 

チーム唯一の左腕であり、全国でも話題になった炎のエース(候補)

 

スリークォーター気味から放たれる多彩な変化球に加え、キレのある直球を左右にしっかりと決め切ることができる安定感のあるピッチャーの1人。

 

 

 

背番号12

小野弘 3年生 捕手

 

 

状況判断と声掛けの冴える控え捕手。

 

絶対的正捕手の御幸という存在がいる為中々日の目を見ることは少ないが、ブルペンの運用や選手のケアでチームを支える。

 

 

 

背番号13

山口健 3年生 一塁手

 

 

持ち前のパワーで長打を狙うファースト。

 

ミート力に難はあるがしぶとさがあり、重要な場面でしっかりと仕事をすることができるのは、やはり強豪ならではである。

 

 

 

背番号14

木島澪 3年生 二塁手

 

 

高いバットコントロールを生かした出塁能力と粘り強さが持ち味の二塁手。

 

前年のレギュラーであった小湊亮介を目標としており、そのスタイルに非常に近いものがある。

 

 

 

背番号15

結城将司 1年生 左翼手

 

 

前年主将で絶対的4番の結城哲也の弟。

 

若干アベレージ寄りの兄に対して典型的なパワーヒッターであり、ホームランか三振というロマン枠。

 

 

 

背番号16

樋笠昭二 3年生 三塁手

 

 

パンチ力のある打撃と熱血プレーでチームを鼓舞する三塁手。

 

やや守備力に難があるが、持ち前の全力プレーと特徴的な声掛けでチームを盛り上げていく。

 

 

 

背番号17

由井薫 1年生 捕手兼外野手

 

 

卓越した打撃技術と小柄ながら長打を放つことができる強打の捕手。

 

捕手としてはまだ未熟ながら、打撃能力は既に一流。

昨年の小湊同様代打の切り札として起用を期待される。

 

 

 

背番号18

降谷暁 2年生 投手兼左翼手

 

 

最速155km/hの直球を放つ本格派豪速球右腕。

 

沢村に比べてムラッ気はあるもののハマった時は超高校級。

敢えて俺が1年時に背負った背番号で、心機一転夏に挑む。

 

 

 

背番号19

瀬戸拓真 1年生 二塁手兼遊撃手

 

 

爆発的な走力と高い野球IQからなる走塁技術で塁上から揺さぶりをかける代走の切り札。

 

その技術は倉持に次いでチームトップクラスを誇る。

 

 

 

背番号20

奥村光舟 1年生 捕手

 

 

高い捕球技術と抜群の守備力で1年生ながら控え捕手として選ばれた期待の新戦力。

 

まだ線は細いものの、野球IQは勿論リードや観察眼も目を見張るものがあり、捕手としての能力は非常に高い。

 

 

 

 

 

これが、最後の夏を戦う布陣。

基本的にはレギュラーが固定されているものの、秋同様全員野球で頂点を目指す。

 

 

狙うはただ1つ。

最後の最後まで負けることなく、一番長く夏を戦うこと。

 

そして、甲子園の舞台で。

 

 

マウンドで青道高校のみんなで笑いたい。

 

 

 

ただその一心で。

俺たちは、最後の最後の戦いへと進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 







ラストスパートです。



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