この作品は一人称形式で書いていっております。
構想的には短めの話が何篇か続く形となります。
一人称で執筆することになれておりませんので、変な表記等がございますとは思いますがなにとぞよろしくお願いいたします。
「きゃーーーーー!!」
外から女性特有の甲高い悲鳴が聞えてきた。
その声に驚いた俺は目を覚ました。
「ん。んぁ?」
しかし、状況がまだよく理解できずキョロキョロ回りを見渡した。
誰も座っていない席が並んでいる。
そうだった。今は放課後。退屈な授業に疲れた俺は眠ってしまったのだった。
そういえば、さっき凄い女性の悲鳴が聞えたな。なんだろう。
俺は、先ほどの声が発せられたと思われる場所を見に行こうとベランダへと歩いていく。
ベランダへと着き、俺は何があったのかと手すりに寄りかかり上半身を乗り出すようにして下を覗き込んだ。
瞬間。
「貴方が殺したのね!!」
そういう声がした。
叫んだと思われる女性がいる場所の付近には一人の男性が大の字で倒れていた。
その男性を中心に血液が円を描き広がっていた。
その光景を見て自分の頭が状況を理解するのにかなりの時間を要した。
そして女性が叫んだ言葉。「貴方が殺したのね!!」その言葉。
死体の周りには叫んでいる女性。
そして、死んでいる男性。
辺りには誰もいない。故に女性の叫んでいる貴方というのは俺の事で……。って、ちょっと待て!!
「ちょっと待ってなさい!! 警察呼ぶから!!」
「はぁ!?」
俺は動揺しながらも何とかこのめんどくさい状況から逃げ出せないかと考えていた。
それからしばらくして警察がこの学校に到着した。
どこかで見たような黄色いデープで現場を隔離して集ってきた野次馬達を遠ざけるために警官が幾人か、警備していた。
俺は、逃げ出せないかと考えつつも始めて遭遇した殺人事件に興味が有り、危険だとは思いつつも野次馬に混じりそれを見ていた。
先ほど俺を犯人呼ばわりしていた女性は警部であろうか?他とはまた一見違った服装をする人に事情を話していた。
その女性は上からだと分からなかったが、髪の色を明るい茶色に染め、肌は日焼けサロンにでも通っているのか焼けており、スカートはかなり短く。今時では珍しいルーズソックスをはいていた。
「長野君!?」
誰だ?
一人野次馬を掻き分け最前線へと行き。死んでしまった男性の名前(と思われる)を叫ぶ女性が一人いた。――髪の色は黒のロングで一見して清楚というイメージを抱かせる女性――
女性は、そのままテープの所まで行くと壁役の人までをも押しのけ中に入ろうとした。周りにいる警官はそれに驚き彼女を止めようとする。
「なんだね? 君は? 危ないから離れていなさい」
「離して下さい!! 私は彼の友達なんです!!」
しかし、彼女も譲らずその場で口論勃発していた。
警官側もどうしようもなくなりいまだ第一発見者と話している警部に指示を仰ぎに行った。
「目暮警部!! 被害者の友達という方が着ているのですが……」
目暮といわれた警部は第一発見者から目をはずし話しかけてきた警官を見、その後女性も見た。女性は今もまだ警官相手に抵抗している。
「誰か一人つけて通してあげなさい」
そういうと目暮警部は発見者に視線を移し話しを続けた。
目暮警部から言われた警官はその女性を黄色いテープの内側に通してやった。
「御遺体には触れないようお願いします。」
女性は聞いているのかいないのか。
遺体に近付き、足を突いて確認した。
その人物が長野本人であると分かると顔を伏せ女性は叫ぶように泣き出した。
「長野君~~~~!!」
「そういえば、あたし見たんです!!」
先ほどから目暮警部と話しをつづけていた女性はそう言った。
この場面で見たといわれて思い浮かべるものといえば、犯人をだろう。
もちろん、それを聞いた警部は気を高ぶらせたようだった。
「本当かね!?」
「え、えぇ」
警部は驚き顔を女性へと近づけた。
女性はいきなり顔を近づけた警部に戸惑う。
「そ、それで誰なんだね?」
警部はそう言った。
その大きな声は俺がいるここまで聞えるほどに大きな声だった。
女性は一旦そこから離れると辺りを見渡している。そこから見渡して見えるものと言っても俺達野次馬だけだ。
しかも俺はこの野次馬の中にまぎれているために見つかる事は無いだろうと傍観していたが……。
女性はいつまでたっても辺りを見渡すのをやめなかった。
となりにいる警部さんの顔は見えないが諦めている顔でもしているのだろうか。
その時である。女性はある一定の方向を凝視していた。
そう、それすなわち俺がいる方向である。
おいおい、ウソだろう!?頼むから冗談だといってくれ……。
俺はいもしないであろう紙に祈りを告げる。先ほどまで見つからないとたかをくくっていた自分を殴ってやりたい。
女性は俺のいる方を指差した。
勿論俺の周りの人をさしているという可能性が無きにしもあらずという感じだがここまで来てソレはないだろう。
俺は後ろを振り向いた。
「確か……、あの人!!」
女性がそういう瞬間には俺は野次馬を掻き分け逃げに徹していた。
後ろからあの警部の声であろう「あの者を捕らえろ!!」という声がここまで届いていた。
はぁ、なんで俺は逃げてしまっているのだろう。これでは自分が犯人ですとでも言っているようなものではないか。
先ほどから「待て!!」という声をあげて警官たちが俺を追ってきている。
逃げ場なんて無いのだろうか……。
「あっ」
「転んだぞぉ!!」
言ってぇ。気付いたときには俺は転んでいた。はぁ、今日は厄日なのだろうか……
思い。警官の誰かが俺を取り押さえ、俺の腕を後ろに回した。
「警部!!確保しました!!」
俺は最後の抵抗にと後ろを振り向き警官の顔を見ながら言った。
「俺はやってねぇ!!」
警官の顔見て結構わけぇなと、思った。
警官は俺を逃げないように腕を持ちながら立たせた。
目の前には先ほどのでっぷりした警部と第一発見者というギャル。周りには先ほど死体を拝んでいた野次馬共が今度は俺を動物園よろしく見物していた。
俺は回りの野次馬を見て顔をしかめる。
「野次馬が結構いるな。よし、君!適当な教室で話しを聞くから着いてきたまえ。この子はそうだな、話を聞いてまとめておいてくれ」
俺が警部を睨んでいて意図を汲み取ってもらったのかもしれないが、後ほど考えるとこの対応が普通なのかもしれない。
そして警部は俺を連れ校舎内に入っていく。そして手近にいた先生へと話しかけていた。俺はふてくされていたので何を話していたのかは分からない。
「ありがとうございます。ご協力感謝します。いくぞ」
警部は俺を一目見ると先立ち歩き出す。俺も黙ってそれに続く。
「ここだ」
警部はドアの上部にかかっている札を見て目的地に着いた事を示した。
俺もついてきてここの部屋に来るのは初めてだった。『科学室』そう札には書かれていた。
科学室――この部屋は普段授業でつかわれることが滅多にない。勿論授業内で科学という授業はあるのだが実験でどうしても必要なものも大掛かりなものでなければ教授が直接持ってくるか、ビデオで見て終わりだからだ。しかし、それには何か理由があるからだと噂する生徒もいる。
警部はドアを開け中へと入る。俺もそれに続いた。
滅多に使われないために強烈な匂いがするのだろうなと、心構えながら入ったのだが案外なんともなく普通に息をする事ができた。
警部は机にあがったままとなっている椅子を二つ降ろし一つに座った。
空席となっている片方は俺が座るってことなのだろう。ここで、もめても仕方ないし素直に座る事にした。
警部の顔を見て何かを話しだすのをまつ。
「何で逃げたんだね」
警部は単刀直入に直ぐ切り出した。
俺は、何言か会話を重ねてから入るものだと思っていたので軽く動揺したのだが直ぐに建て直した。
この心のうちにあるものをこの目の前にいるでっぷり警部に吐き出そう。あの女の言っていることはでたらめだと。
「俺は何もやってない!」
「なら何故逃げたんだ?」
「俺は事件が起きた時間帯? 教室で寝てたんだ。昨日夜遅くまで起きてたから眠くてな。それで外から「きゃー」っていう甲高い悲鳴が聞えたんだ。なんだなんだ?と起きてその悲鳴が気になってベランダへと出て行ったらあの女が俺を犯人だと勘違いしたってわけさ」
「ふむ、それを証明してくれる人は?」
「多分いないよ。下に下りてくるときも誰とも行き会わなかったしね。ただ、俺は誰がなんと言おうとやってない。大体、死んでいる男俺はあいつと面識も無かったんだ。そんな奴を殺すわけが無いのに。なんで、なんで俺が殺したって疑われなければならないんだよ!! あのおっ「うるさいわねぇ」はっ……?」
俺が警部に向かって最後の抵抗と思い抗議していると奥にある化学準備室から一人の女が現れた――髪の毛はブロンドのショート。きりりとした顔立ちに目じりの鋭い目。白衣をまとって、細いめがねをかけている――俺はその女の名前を知っていた灰原哀。噂ではかなりの頭脳を持つために授業は免除され当の本人はこうして化学室にこもり一人で研究を続けている。その白衣を着た見た目から幽霊という仇名で知られていた。もちろん皆の間では評判はよくない。
そんな意味不明な女が命の綱をつむごうとしている俺を何故邪魔してきたのか。いつもどおりそこに篭って研究でもしていればいい物の……。
「おや、灰原君じゃないかね?」
「お久しぶり。目暮警部。何年ぶりかしら?」
おや? 警部とこの女は知り合いなのだろうか。先ほどまで俺と話していた目暮警部とやらは女と話しこんでいた。
「ところで、表が騒がしいようだけれど、何か合ったの?」
「おぉ、実はだなぁ……」
そう言って事件のあらましを説明し始める目暮警部。おいおい、そんな簡単に外部者に情報を漏らして良いのかよ?とか疑問に思ったりしたら。いけないのだろうか。
「なるほどね……。あなたも大変そうねぇ。今日は工藤君もいないようだし……。まぁ、私には関係ないことだから……」
はて、工藤とやらは誰の事だろうか?
間違っても俺の本当の名前とかではない。
灰原は眠そうに俺の方を向きながら言うと、そのまま化学準備室に入っていき体が完全に扉に隠れたところでひょこっと顔だけ覗かせて「がんばってねー」と言った。
言った。
酷く眠そうな顔で言った。
「ちょちょちょ、ちょっと待って!!」
「きゃっ!」
灰原が扉を閉めようとしてた所を手を挟み乱暴に扉を開け放った。そして無我夢中に灰原が逃げないようにと灰原を扉を背にさせて腕で逃げ道を塞ぐ。
俺は先ほどから涙がちょちょごれそうである。しかし、ここは女性の前何とか持ちこたえる。
「た、頼むよ。お前、あいつと知り合いらしいし何とかしてくれよぉ。本当に俺は何にもしてねぇんだ。」
無理だった。涙は流していない自身はあるが、声が震えている。なんとなく恥ずかしくて灰原の顔が見れなかった。
「ちょっと「たのむっ!!」……」
「いや、「お願いだから!!」……」
「話「本当にお願いだから……」」
「……」
俺は啜り泣きをする事しかできなかった。女性の前で涙など恥ずかしい。一生の恥じだ。
灰原が何か言っていたようだったかが俺の熱意を伝えたかった。
「ちょちょちょ、ちょっと待って!!」
「きゃっ!」
灰原が扉を閉めようとしてた所を手を挟み乱暴に扉を開け放った。そして無我夢中に灰原が逃げないようにと灰原を扉を背にさせて腕で逃げ道を塞ぐ。
俺は先ほどから涙がちょちょごれそうである。しかし、ここは女性の前何とか持ちこたえる。
「た、頼むよ。お前、あいつと知り合いらしいし何とかしてくれよぉ。本当に俺は何にもしてねぇんだ。」
無理だった。涙は流していない自身はあるが、声が震えている。なんとなく恥ずかしくて灰原の顔が見れなかった。
「ちょっと「たのむっ!!」……」
「いや、「お願いだから!!」……」
「話「本当にお願いだから……」」
「……」
俺は啜り泣きをする事しかできなかった。女性の前で涙など恥ずかしい。一生の恥じだ。
灰原が何か言っていたようだったかが俺の熱意を伝えたかった。
「はぁ~、しょうがないわねぇ。」
おや?俺の首の皮はどうやら繋がったようだ。助かった。人にいきなり殺人犯呼ばわりされて精神的にきつかったんだ。
本当に、いきなり自分の地面が崩れたように感じて膝が笑わないようにするのに精一杯だった。
「ありがとう!!」
俺は前にいる灰原の手を握り喜んだ。これは、ココ最近何にも勝る喜びだ。
味方ができた。それだけで結構安心できるもんだ。
「警部さん? 私がこの子を見張っておくからちょっと好きにさせてもらって良いかしら?」
「ま、まぁ、灰原君なら信頼できるし大丈夫だが……」
「そ、ならいいわ」
灰原は目暮警部の方に向いていた視線を俺へと移して言った。
「貸し一つだからね。」
「おっけぇ!何でも聞いてやるぜ!!」
俺はその時傍らしいほどの笑みを浮かべていたと思う。
そして、つり橋効果のせいだろうか?
「そう。なら手を貸してあげるわ」
そう言って不適に笑う灰原が可愛く見えた。
登場人物説明。
波村純也;主人公。一人称俺。大学生。(男)
灰原哀;ヒロイン。薬マニア。(女)
目暮十三:警部。(男)
長野一郎;被害者(男)
黒田ひかり;第一発見者。ギャル。(女)
伊藤美咲;長野の親友。(女)
原作キャラ……。あまり出てこないかもしれません。
矛盾。出てくるかもしれません。
文章変かもしれません。これは後々直っていけば良いなぁと思います。
よろしくおねがいします。