俺の凡高での日常   作:ブリザード

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題名で何が起きるかわかるかもしれません。
そして、キャラ崩壊起きます。
すいません。


第18話 シュラバ?

林間学校の写真を選んだ後、俺達は部活に行った。何故かるりはその日凄くご機嫌だったの。そして、いつも通り俺はるりと一緒に買い食いとか帰った。

 

「そういえばさ、もうすぐ転校生が来るんだぜ。知ってたか?」

 

「知ってるわけないじゃない。てか、何でクロ君がそんな事知ってるのよ」

 

帰り道に買ったコロッケを頬張りながらるりは話す。

 

「…………お前口の周りにコロッケの衣ついてるぞ」

 

俺はハンカチを取り出しるりの口の周りを拭いてあげた。

 

「これでよし!きれいになったぞ」

 

「……クロ君のくせに生意気ね」

 

「何でだ?……まぁ、いいか。話戻すけど実はこの前、俺が転校する前のただ一人の友達が俺の家に来てさ。凡矢里高校に来るからこれからよろしくって伝えに来てくれたんだよ」

 

ビクンッ!!

 

その話を聞いたるりは後ろから誰かにおどかされた時のように驚き俺を睨んで来た。

 

「…………クロ君の幼馴染?男子?女子?」

 

「女子だけど……橘万里花っていって俺はマリーって呼んでる」

 

「クロ君の幼馴染が女の子……しかもあだ名で呼ぶなんて。いつからの友達なの!?」

 

「幼稚園入る前から俺が転校して来るまで…………って、いきなりどしたんだ!!」

 

手に持っていたコロッケを落として地面に膝をついて落ち込む。俺そんなにやばい事いったのか?

 

「私より付き合い長いじゃない……そんな子が私達と同じ学校に」

 

「何だよ、なんかやばいのか?」

 

返事がない。ふと、前を見ると俺の家の前まで来ていた。そして、そこには日傘をさして立っている女の子が一人。

 

「あ、るり!あの子だよ。あそこに立っているのが俺の幼馴染のマリー」

 

俺が説明するとるりはパッと顔を上げてマリーを見た。すると、マリーもこちらに気づいたようで、俺の方に向かって走って来る。

 

「クロ様ー!!会いたかったですわー!」

 

そして、俺に飛んで抱きついてきた。

 

「マリー、いきなりそんなに飛びついてきたら危ないぞ」

 

「それは大丈夫です!クロ様が受け止めてくれる事はわかっていたので」

 

いや、そういう問題じゃないと思うんだけどな。

 

「ところで、そちらにいる私を睨んでいる方はいったい誰でしょうか?」

 

見ると、るりは思いっきりマリーを睨んでいた。待って、こんなに怖いるりもあんまり見た事ないんだけど!

 

「しょ、紹介するよ。この子が俺を救ってくれた二人目の恩人で今俺の一番の友達で部活仲間の宮本るり。

で、こっちがさっきも言ったけど俺の幼馴染で俺の第一の恩人の橘万里花ことマリーだよ」

 

「あら、初めまして。クロ様の手紙の方で色々聞いていました。私、クロ様の『幼馴染』の橘万里花です。どうぞ、よろしくお願いします」

 

何故か幼馴染を強調して自己紹介をするマリー。あれ、なんかやばくね。

 

「……どうも、クロ君の『親友』の宮本るりよ。よろしくね、橘さん」

 

「えぇ、よろしくお願いしますわ、宮本様」

 

……おかしいな。俺の目にはマリーとるりの後ろに龍と虎が見える。しかも、何か火花散ってるし。

 

「そ、それでマリーは今日どうしてここに?」

 

「あ、そうでしたわ!実は明後日から凡高で通うことになったのです。というわけで、その報告をと思って」

 

「うわ、ホントかよ!これからよろしくな、マリー」

 

マリーも凡矢里高校か。これでさらに学園生活が楽しくなりそうだよ。

 

「………ねぇ、橘さん。クロ君にくっつきすぎじゃないかしら?そろそろクロ君から離れてくれない。クロ君も迷惑だと思うの」

 

「あら、失礼しましたわ。ですが、クロ様はきっと、迷惑だと思ってませんよ。ですよね、クロ様?」

 

「あ、あぁ。別に迷惑じゃねえけど」

 

途端、宮本の方から凄まじい殺気が放たれた。やばっ、今のは流石にやばかったか。てか、この二人仲良くしてくれよ。何で、仲良くしてくれないんだ?

 

「ところで、クロ様と宮本様はどういう関係なのでしょうか?下の名前で呼び合ってるようですし……もしや、二人は付き合って…………」

 

「「付き合ってない!!」」

 

「そうですか。では、このままいても問題ないですね」

 

このままじゃなくて、逆にくっついてきてるんだけど。もうやめて、るりが本当に怖いから。

 

「ちょっと。いくら幼馴染だからってくっつきすぎでしょ。やっぱり、もうちょっと離れるべきだわ」

 

「あら、親友程度が口を挟まないで下さる?それに幼馴染と言ってもただの幼馴染ではありませんわよ。私はクロ君を抱きしめた事があります」

 

「それなら、私だってクロ君に膝枕してあげた事だってあるのよ」

 

その事でこの前からかったら真っ赤にして怒りそうだったじゃねえか。何故、今はいいんだ?

 

「むっ、やりますね。ですが、私はクロ様と二人で海に行った事があります」

 

「そ、それなら私だって部活でクロ様と一緒にプールで泳いでるわよ」

 

「くっ…………ですが、私は!」

 

えっ、何この自慢試合大会。俺すげぇ恥ずかしいんだけど。しかも、ここ俺の家の前だしやめてほしい。

 

二人は俺のことで自慢しあって息をゼーゼーさせている。そこまでする事なのかよ。

 

「こうなったら、奥の手です!私はクロ様にキスをしました!これならどうですか、宮本様!!」

 

「う…………嘘に決まってるでしょ、そんなの」

 

ドヤ顔でいうマリーにたじろぐるり。

 

「嘘ではありませんわ。それにクロ様に聞けばいい事です。ねぇ、クロ様」

 

そこで俺に振るのかよ。やめてくれよ本当に。この後の展開がおおよそ読めるから。

 

「…………転校する前に頬に……」

 

「…………サイテー」

 

「いや、ちょ、待っ!!」

 

そこから俺の意識は飛んでいてその後何が起きたのか俺は知らない。

 




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