短いし、特に面白いことも書けなかった。
「私と付き合ってくれないかな?」
そう小咲に言われた俺は硬直していた。いきなり、付き合ってくれとか言われて落ち着いて奴なんて中々いないだろう。
「え、いや、その、えっと……」
「一条君の家に用があるんだけど一人じゃちょっと入りにくくって」
「え?」
あれ、イマイチ把握できない。
「えっと…………付き合ってくれって言ったのは、小咲が楽の家に行きたいから?」
「う、うん。そうだけど……なんか変だった?」
あー、つまりあれか。俺はただ、一人で付き合ってくれの意味を勘違いしてただけか。びっくりしたよ。小咲にガチの告白されたのかと思った。
「まぁ、それはいいけどよ。楽に用事って?」
「うん。えっとね、週末にウチの従業員の人が来られなくなって、それでお母さんがなるべく料理の得意な人を一日バイトでいいから、連れて来て欲しいって。私、友達で料理得意なの一条君くらいしか知らないから。それで、バイトに誘うなら早い方がいいかなって思って一条君の家に行こうと思ったんだけど、一人じゃあの家に入りにくくて…………」
「なるほどね…………小咲さ、もしかしてるりになんか言われた?」
「どうしてそこでるりちゃんがでてくるの?」
「いや、だってるりになんか助言されないと小咲から楽を誘うなんて事ないだろうなって思って」
いつも楽と話す時に緊張してる小咲が誰の助言もなしにそんな事をするなんて俺には考えられない。
「違うよ!今回は自分から考えたことなんだからね!」
「ふーん…………まぁ、これを機会に楽にアタックでもしてみなよ」
「うん。ありがとう、クロ君」
「なんなら、仕事中に押し倒しちゃえば?絶対楽の奴喜ぶぜ」
「…………だんだん、クロ君がるりちゃんに似て来た気がする」
「なんだそれ?まぁ、そういうことなら早く楽の家に行くか」
俺達は楽の家に向かうことにした。
「おーい、楽ー。いるかー?」
家の見張り人?みたいな人に事情を説明して、俺と小咲は家に入れてもらった。
「ん、クロ?さっきぶりだな。俺になんか用か?」
「いや、用があるのは俺じゃなくて小咲がさ」
「こんにちは、一条君」
「うぉっ!?小野寺!?ちょっと待ってろ。すぐにお茶出すから!!」
「待って待って!すぐ済む用事だから、わざわざそんな事しなくて大丈夫だから!」
あぁ、この2人見てるのって本当に面白いな。何度見ても飽きないわ。
「………………ていうわけで、週末にバイトを頼みたいんだけど、いいかな?」
それを聞いた瞬間、楽はジャンプしながら喜んだ。どんだけ、嬉しいんだよ。…………まぁ、好きな女の子家で一緒に仕事出来るんだもんな。
「引き受けてくれてありがと。じゃあ、私達は行くね。行こっ、クロ君」
「おぅ。じゃあな、楽。週末頑張れよ」
まぁ、まだ一週間もあるけどな。俺はその時何をしてるのだろうか。…………よく考えたらその日部活だった。
今までで一番短いです。
そして、皆さんが思ったとおり、小咲がただ
クロにお願いをしただけでした。
次はもっとちゃんと書きます。
感想や訂正があればお待ちしております。