俺の凡高での日常   作:ブリザード

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明日、投稿するつもりが時間が空いて今日
投稿できた。明日明後日と部活休みなので
投稿できるように頑張ります


第6話 トモダチの疑問と相談

「おはよう、ダーリン!早く会いたかったわ〜!!」

 

「おはよう、ハニー!僕も会いたくて待ち遠しかったよ〜!!」

 

小野寺を屋上で励ましてから(俺が宮本に爆弾発言してから)次の日、昨日と同じように楽と桐崎さんはクラスだけでなく他のクラスにもバカップルぶりを見せつけていた。

 

「よくやるわよね、あの二人」

 

「そうだな。でも今時ダーリンとハニーって呼び合うのもどうかと思うぞ。いつの時代だよ」

 

頬杖をつきながらバカップルの2人を見て宮本と話す。宮本は昨日の事をどう思ってるかはわからないけど、昨日、ばあちゃんにお見舞い持ってきてくれた時も特に何もなかったから多分大丈夫だろ。ただ、じいちゃんがお見舞いに来てくれた宮本に『二人ともそんだけ仲がいいのなら結婚すればいいのに』と言われた時は本当に焦ったけど。俺達顔真っ赤だったからな、あん時。

 

「……ねぇ、小咲。一回一条君に『おはようダーリン!』って言って見てくれない?」

 

「えぇ!!?何それ!?」

 

小野寺が楽にか………おそらく言った瞬間二人とも顔赤くして何も言えなくなるんだろうな。

 

「何かおもしろそうでしょ。だからお願い!」

 

「嫌だよ。大体、それだったらるりちゃんがクロ君に言えばいいんじゃないの!!」

 

「俺に!!?」

 

いや、まて。それは結構嬉しいけど、小野寺ってこんな人の事をからかうやつだったか?

 

「何で私がクロ君にそんな事しないといけないのか説明してくれない?」

 

宮本が小野寺の肩を持って力を込める。

 

「だって……クロ君とるりちゃんって凄くお似合い

 

「そんなふざけた事を言うのはこの口か?この口なのか!!」

 

宮本が小野寺の両頬を力いっぱいつねる。やばっ、凄くいたそう……

 

「痛い痛い痛い!!痛いよ、るりちゃん」

 

「まったく、何で私とクロ君がお似合いなのよ」

 

「………るりちゃん、顔さっきより赤いよ?耳まで赤いし」

 

「誰のせいだと思ってるのよ!」

 

「痛い痛い!ごめんなさい、もう二度と言いません」

 

何か俺はもう蚊帳の外って感じだな………あ、そう言えば今日予習がいる日だったな。取り敢えず、それやるか。

 

 

 

 

 

三限目

 

「あぁ、もう疲れたな……」

 

三限目はキョーコ先生の授業。キョーコ先生は凄くわかりやすいんだけど、何か今日は少しやる気が出ない。

 

ブー、ブー、ブー

 

「ん?何だ、メールか?」

 

こっそり携帯をつけると、宮本からメールがきていた。俺は宮本の方を見ると、『早くメール欄を開けなさい』と伝えるジェスチャーのようなものがかえってきた。

 

メールボックスの方を開けて見ると、こう書かれていた。

 

from 宮本

 

『昨日のあれって一体どういうことなの?』

 

「ブフッッ!!!」

 

「ん?何だ神崎。トイレか?」

 

「いえ、何でもありません」

 

「そうか?よし、じゃあここの問題を………城野崎、答えてみろ」

 

「えぇー!?キョーコ先生、それはないですよ………」

 

ブツブツ愚痴を言いながら前の黒板に書きにいく城野崎。その隙に俺は携帯に文字を打っていく。

 

『別にそんな深い意味はねぇよ』

 

送信、っと。しばらくすると左の方でブー、と音が聞こえた。おそらく俺が送ったメールが届いたんだろう。

 

すると、メールを見た宮本はすぐに携帯に文字を打ってくる。そして、また俺の携帯に送信されてくる。

 

『深い意味がないなら教えて』

 

そう言われても………

 

『ただ、単純に小野寺に言われるより、お前に言われる方が嬉しいってだけだよ』

 

送信。改めてこれ見ると、何か告白みたいだな。

 

『小咲の方が私より可愛いのに?』

 

そんな事ないと思うんだけどな……

 

『俺的には小野寺より宮本の方がずっと可愛いと思うぞ』

 

………うん。これは流石にやめよう。宮本が勘違いするかもしれないしな。俺が一度打った文字を消そうとしたその時。

 

「おい、神崎。さっきからずっとした向いてるけどどうした?本当に腹痛いのか?」

 

「えっ!?いえ、大丈夫です!」

 

いきなり、キョーコ先生に声をかけられてびっくりする。……さっきびっくりした時に何か携帯のボタンをポチ、っと押してしまったのは気のせいだろうか。

 

「そうかー?まぁ、しんどかったら保健室でも行けよ」

 

そう言ってまた授業を再開し出す。俺はなるべく下を向かないように携帯をいじろうとすると、さっきの告白のような文字を打った画面が消えていた。というか、今まで送られてきたメールがズラリと並んでいる。

あれ?さっきの文章は?

 

「…………まさか」

 

恐る恐る左を向いて見る。すると、そっちには顔を真っ赤にさせて、こっちを睨んでいる宮本るりの顔があった。俺は無言で携帯と宮本の顔を見る。

 

さっきのポチっとボタンを押してしまったような気がするのは、気がするじゃなくて、送信ボタンを押してしまっただった。

 

俺は無言で携帯画面に向かい文字を打ち出す。

 

『すまん。それを送信しようか迷った時に、キョーコ先生がいきなり声をかけてきて、びっくりした時に思わず送信ボタンを押してしまったみたいだ』

 

送信。頼む、誤解よとけてくれ!!

 

『送信しようか迷ったって事は、私をそういう風に思ってるって事よね』

 

はい、ダメでしたー!!そりゃそうですよね。あの宮本にこんな誤解が解けるなんてあるわけないですよね。

 

『まぁ、そうだけど………本当に深い意味はない。ただ、俺的に小野寺より宮本の方が可愛いって思っただけなんだ!』

 

………送信!

 

また、少しずつ顔を左に向けて宮本の方を見ると、いつもの宮本ではまったく見られないくらいに顔を真っ赤にしていた。いや、本当にすいません。でも、宮本も宮本だぜ。このタイミングで昨日の事聞いて来るなんてよう。

 

『………そんな事言われたの初めてだから反応に困る。………でも、ありがとう。嬉しかったわ』

 

うわっ!こんなに素直な宮本も初めてかもしれねぇ………

 

『いや、何か俺も悪かった。取り敢えず、授業に集中しようぜ』

 

それだけ送信すると、俺は携帯を閉じて黒板に書かれた事を板書していく。少し遅れて宮本もノートに板書しだした。

 

だが、授業終わるまで宮本の顔は赤いままだった。

 

 

 

 

 

 

昼休み

 

「で、何で俺は貴重な昼休みをお前の相談にあげないといけないんだ?この腐れリア充が!!」

 

「ちょ、腐れリア充は言い過ぎだろ!頼れる奴はお前か集くらいしかいなくて集は今、何か忙しいみたいなんだよ……」

 

集が忙しいって…あいつの事だからそこらへんの女子の写真でも撮ってるんだろ。

 

俺達がいるのは食堂。何故か、楽に呼び出されて今は向かい合わせで飯を食っている。まぁ、何が言いたいのかわかった気がしたけど。

 

「はぁ…まぁ、いいよ。それで?相談ってなんだ?お前のことだし桐崎さん関係なんだろうけど」

 

「……どうしてわかったんだ?」

 

「俺に相談してくるのってそれぐらいしかねえだろ。で、一体なんなんだ?」

 

「あぁ、実はさ……」

 

ふむふむ。纏めると楽が言った言葉に桐崎さんが怒った。けど、その怒った理由がまったくわからないと。

 

「ふーん、お前も大変だな。彼女を持つと彼女の事を考えないといけないんだもんな」

 

「えっ!?あ、あぁ。そうだな。結構苦労してるんだぜ」

 

何だ?何で今こいつ彼女がいるとって言うと少し動揺したんだ?

 

「まぁ、いいか。……てか、お前らって喧嘩するんだな。あんなに仲良さそうなのに」

 

「ん?そう見えるか?」

 

「逆にあれを見せられてそう思わねえ奴の方が怖ぇぞ。なんだよ、ダーリンとハニーって」

 

「あ、あれが俺たちなりの愛って奴だ」

 

うわっ、こいつ本当になにいってきてんだ。正直キモいぞ。

 

「話を戻すか。桐崎さんが怒った理由ね…………関係ないかもしれねえけど桐崎さんってお前以外と誰かと仲良くしてるって言うのをあまり見たことがない気がするぞ」

 

「はっ?んな事ねえだろ。あいつこの前誰かと喋ってるの見たぞ」

 

「喋ってるのはだろ。一緒に行動してたりとか、弁当食ったりとかは見たことがない」

 

おぉー、楽が結構驚いてるな。今のこいつの口が魚みたいにパクパクしてる。

 

「そういうことだ。だから、きっと桐崎さんも何か悩みがあるんだよ。そういうのを悩みを察してあげたり聞いてあげるのが彼氏なんじゃないか?」

 

「うーん。そういうもんか?」

 

「そうそう。じゃあ、俺は次の授業の準備にいくからな」

 

「あ、あぁ。サンキューな」

 

「気にすんな。また、何かあったら聞いてやるからよ」

 

そう言って俺たちは別れた。

 




るりちゃんのキャラが安定しない……
感想と訂正あればお待ちしております。

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