三つ目の世界へ
「たっだいまー」
『ハイよ、お帰り』
討也が涼宮ハルヒの憂鬱の世界を終え、帰ってくると、やはり変わらず、人なのか人でないのか、どんな姿をしているのか曖昧な存在が………炬燵に入りながらミカンをむいて、空中に浮かんだテレビを見ていた。
「」
『うん?どしたの討也?』
こいつは、俺を涼宮ハルヒの世界に転生させた「神」。アドレナクという名らしい。
つまり、神が炬燵に入ってミカン食いながらテレビ見ていたのである。
「………何してんの?」
『テレビ見てるんだよー』
どこから持ってきたんだろう。
『僕は神様だよ?自分で作ったに決まってるじゃあないか』
確かに。
『あ、三番目の特典は回収ね』
そう言ってアドレナクが指をこちらに向ける。
『ほい』
どうやらその動作だけで特典の回収が終わったらしい。とんでもない奴だな
『で、この特典渡しとくね』
そう言って再び俺に指を向けてくる。
特典の効果はまだ分からないが、何らかの新しい特典が俺に宿ったようだった。
「で?今度はどこの世界に飛ばすんだ?」
『それは秘密、前回同様行ってからのお楽しみね』
成程、確かに涼宮ハルヒの憂鬱の世界に行った時もそうだったもんな。
『それからこれ、なくさなようにしてね?』
そういってアドレナクが渡してきたのは羽ペンの様なものだった。
「なにこれ?」
『天使が世界を渡るときに使う虹の橋を描くペンさ。あ、天使って僕らの世界じゃなくて、君がこれから行く世界にいる奴らの事ね』
天使がいるってことは……ロードラの世界みたいにRPGみたいな世界なのかな。
「これも特典なのか?」
『うーん、まあ、プレゼント、初期アイテムってところかな』
「じゃあ特典は三つのままか」
『あ、交換したいんだっけ?一個目の特典』
前にそんな事言ってたよね?とアドレナクが続ける。
「うーん………………………………いいや、やっぱ」
特に不都合は無いし。
『そうか、今回は特別に転生中に一回だけ、かつ一つだけ特典をトレードしてあげるよ。あ、3番目の特典はトレードできないよ』
「分かった」
『それから2つ目の特典チートすぎだから今回は制限を付けとくから』
「マジか、まあいいや、それもまた面白そうだ」
そういいながら、俺は楽しげに笑った。
『それじゃあ行ってらっしゃい』
ベリタスも一緒にそっちに送るから、と言いながら、アドレナクは俺に指を向けた。
視界が白く染まる中、討也は、真っ白な空間に炬燵とテレビだけ浮いてんのもおかしな光景だな、と思ったのだった。
というわけで神無さん転生。
他の作品も更新は続けます。