そろそろ新しい異変に主人公をぶち込むかー(外道)
多分あと二、三話位で春雪異変だと思います。(遅ぇよとか言ってはいけない)
「先生…………珈琲が、飲みたいです…………!」
「え? ………………え、いや、え?」
初夏に入った幻想郷、アスファルトやコンクリートなどない幻想郷では夏でも案外涼しい。少なくとも三十度を超える猛暑を過ごした事もある輝雄からしてみれば、まだまだ余裕がある位だった──────────―しかしそんな彼にも我慢の限界があった。
「『こーひー』…………確か異国の茶、だったか?」
「いえ、葉ではなく豆から作られるので厳密に茶ではありません」
「じゃあ……何なんだ?」
「………………飲み物?」
生徒が既に帰り夕暮れの中、職員室で茶を飲みながら慧音の疑問に答える。珈琲は茶では無いはずだ、なら珈琲とは一体何の飲み物に分類されるのだろう? 輝雄は考えた、考えたがそんな事をどうでもいい、彼にとってそんな事は重要では無い。
「数少ない俺の趣味が、嗜好が、珈琲だったんです! どうにかならないですかね!?」
「ふーーーむ…………少なくとも私が知る限り『こーひー』なる飲み物は人里には無いと思うぞ?」
「でも紅魔館では飲めたんですよ!?」
「あそこは色々特殊だからな、あまり基準にしない方が良い」
「ぐわあぁぁぁぁああああ………………カフェイン…………! クロロゲン酸………………! ポリフェノール…………! トリゴネン…………!」
「呪詛かなにかか?」
──────輝雄には金が掛かる様な趣味は無い。
そんな贅沢が出来るような生活環境では無かったというのが一番大きいが、それ以上に彼が現代っ子にしては珍しい程のストイックで節約家な一面があったのもある。
しかしそれでも、やはり彼も人の子だった。少なからず娯楽に触れて生きてきたし、そんな中で習慣になった事もある────────それが珈琲だった。
自分で買った豆をミルで挽いて、飲み方や自分の好みに合わせて調整するのが楽しかったし、美味しかった。後輩には変わっていると笑われたが、それでもこれだけは譲れない。バイトの関係もあって中々の腕前であると自負している。しかし今はインスタントコーヒーすら気軽に飲めない。
「考えてみれば最後に紅魔館で飲んで以来もう二週間以上飲んでない………………! よくよく考えたらアリスの時も紅茶だったし…………ていうか紅茶あるなら珈琲もあるだろ(暴論)」
──────幻想郷にだって珈琲位あるだろ!!!!!!
半ば切れ気味に心の中で叫び散らす。彼にしては珍しく感情的になっていた、カフェイン中毒者の末期症状である。手元の湯吞には緑茶が入っているが、彼が望む苦みとは余りにも違う。決してこれも嫌いで無いがそれ故に珈琲欲求は渇くばかりである。それでも一旦落ち着くために緑茶を啜りながら、どうすれば珈琲を常飲できるか考える。
「……………………レミリアを倒して、俺が紅魔館の主になるか…………? (錯乱)」
「気は確かか?」
「自信無いです」
物騒な事を呟きながら、瞳孔がガン開きのまま緑茶を啜る。前代未聞『珈琲を飲みたいから』という訳が分からない理由で倒される吸血鬼はいなかった。そばで聞いている慧音も、内心申し訳ないとは思いつつも「コイツ、やばいな…………」と思わずにはいられなかった。
一方その頃紅魔館バルコニーでは。
「ヘクチッ!」
「あら、レミィ風邪?」
「私ほどの吸血鬼が風邪なんかに負けるわけ無いでしょう。東洋では噂されるとくしゃみが出るそうよ」
「へぇ…………でもこの前黒焦げだったのは、何かに負けたりしたのではなくて?」
「いえちょっとスコーン作りに失敗したのよ」
問い詰められた吸血鬼は明後日の方向に目を反らしながら、適当な事を言っていた。
「というかだ、紅魔館で飲めるなら遊びに行った時に飲めばいいんじゃないか?」
慧音は具体的に輝雄と紅魔館の繋がりを知らない、しかしそれでも偶に遊びに行き、帰りに本を持っていたりしているところは何度か見かけているので、仲が悪いわけでは無いだろうと推測している。やや意地汚い話ではあるが紅魔館なら好きなだけ飲めるのでは、と提案してみるが。
「代わりに何を要求されるかわからないので…………血で賄えるなら良いんですけどね」
「落ち着け。それはどちらかというと差引マイナスだと思うぞ…………そういえばこの前も紅魔館に行っていたが帰って来た時、何故黒焦げだったんだ?」
「いやちょっとドーナッツ作りに失敗しまして」
目を明後日の方向に反らしながら、彼は適当に答える。そんな雑談をしながらも既に仕事に慣れて、テキパキと帰り支度を済ませて次回の授業の準備を進めていた。あれから何度も生徒達の授業を受け持った事によって、すでに輝雄も一端の教師となっていた。
「その素となる植物を手に入れれば栽培など出来るかもしれないがな…………」
「いえ、多分土壌と気候の問題で育てられません………………」
「…………やっぱり加工された物を紅魔館から貰う位しかないんじゃないか?」
だが、親しき中にも礼儀あり。いくら異変を通じて交流を持ったとはいえ、ただ茶と菓子だけ目当てに紅魔館を訪ねるというのも失礼な話だろう、相手が吸血鬼という事を差し引いても。そんな事を話しながら考えていると、何故だか慧音まで珈琲が飲みたくなってしまっていた。
(………………というか、そもそも吸血鬼に茶と菓子をタカるという時点で色々と常人の発想ではないな)
目の前で仕事を終えて慧音の支度が終わるの待っているのか、輝雄はただ項垂れている、その内容はただ好みの嗜好品が無いというちっぽけなものだが。慧音からするとその姿は珍しいものだった。まだ短い付き合いだが普段の彼はあまり感情というものを表に出さない所があり、何を考えているのか理解できない時がある。
さりとて慧音も給金を出しているとは言え、寺子屋の仕事を手伝ってもらい、生徒達からの人気がある輝雄の悩みを一蹴するつもりもなかった。少しだけ考え、一つの可能性に思い当たる。
「………………そういえば、彼なら何か取り扱っているかも知れないな」
「………………彼?」
「人里の少し出たところにある魔法の森近くの──────―森近霖之助が営む、香霖堂だよ」
♢
瓦屋根の目立つ和風の一軒家、しかし幻想郷では少し珍しい事に引き戸では無く洋風のドアとなっている。周りには所狭しとごちゃごちゃと物を置かれている。並べ方から辛うじて『散乱』していないと表現できるが、露悪的に言えばゴミ屋敷に見えてしまいそうだった。
「ここが…………怪しげな雑貨屋って感じだな…………」
寺子屋が無い日に輝雄は人里の外に出かけて、魔法の森近くにあるという香霖堂までやって来ていた。人里に住み始めて様々な店を利用して、少なからず住民との交流も有ったが香霖堂の事を聞いた事は一度もなかった所、あまり繫盛しているわけでは無いのだろうか。
人の気配も、妖怪の気配も無い事を確かめてからドアをノックしてみるが、返事は無い。店主が留守なのかと思いながらドアノブを回してみると、あっさりと回り扉が開いた。
「不用心な…………いや、ここまで来れる人なんてそういないか」
人里の中では無いのだから人間に盗まれる事を想定していないと考えるべきだろう。そして妖怪ならこの程度のドア力づくでどうとでもなる。無論、輝雄は物を盗むつもりも壊すつもりもないので、お邪魔しますと言いながら店内に入る、しかしやはり返事はなかった。
「埃っぽい上に中までゴチャついてんな………………」
薄暗い店内はあまり片付けられていなかった、そして並べられている品物にもあまり統一感は無い、というか全く無い。捨てようと思っているゴミをそのままにしていると言われても納得しそうな位だった。周りをぐるりと見渡してみると幻想郷ではあり得なさそうな物に溢れている。
型落ちPC、アンテナの折れたラジカセ、ガラパゴスケータイ、古いゲーム機、電卓、冷えてないコーラ、割れている懐中電灯、小さな冷蔵庫、ブラウン管テレビ、ゴルフバット、電動歯ブラシ、コードの切れたドライヤー等々。輝雄に判別がつく物品はこの程度、後は見たことも無ければどんな用途に使うのかよく分からない物ばかりだった。微かだが霊力や魔力の類も感じられるので触らない方がいいだろう。輝雄は見るだけに留めておく。
「………………しかし、まぁ、大半の物は壊れてそうだな」
店主が何を考えてこれを仕入れたのか分からない、そんな事を考えながら店内を物色していると────────カウンターの側にある刀らしきものが目に入る。
「………………………………?」
何故かそれに目を引かれて、手に取ってみる。鞘はかなり古いように見える、詳しいことは解らないがかなりの年月が経っているのか塗装はひび割れ剝がれている。刀と思ったが、手に取って見ていると日本刀特有の反りが無い、どちらかと言うと剣の方が正しいかもしれない。
(日本刀………………じゃないのか?)
しかしそれにしてはあまり洋風な造りをしていないように思える、刀身の長さも西洋の剣にしては短く、柄も柄頭も刀と同じ造りに見えた。
そして感じ取れる力……………………霊力とも魔力とも妖力とも似つかない異質であり、格が違うような力。気になるため少しだけ鞘から剣抜いてみると両刃の刀身が見える、刃と峰の区別が無いのか刃文の類も見当たらない。
「……………………………………」
──────―何故か、酷くざわつく。
自分の中の、霊力以上に奥深く、精神以上に根源的な物が、揺さぶられる様な感覚に輝雄の意識が朦朧する。
夢遊病患者のようにそのまま鞘から剣を抜こうとし────────
「おや、誰かいるのかい?」
「……っ」
────────寸前で意識を取り戻し、素早く剣をしまい元の場所に置いておく。
「魔理沙でも霊夢でもないとは、珍しいね………………いらっしゃい、ここは香霖堂。そして僕は店主の森近霖之助だ」
「ご丁寧にどうもありがとうございます。勝手に入ってすみません、自分は寺子屋の教師の嶋上輝雄というものです」
店内が薄暗かった為か輝雄が剣を物色していた事は気づかれなかったようだ。輝雄は自分の陰に隠すようにカウンターの裏に剣の位置を調整し、さも自分の位置からでは見えなかったようにする。彼にはこの香霖堂で泥棒をするつもり等毛頭なく、珈琲豆が手に入るのなら今後も贔屓するつもりであった為、面倒事は避けたかった。
「カガオ……? あぁ霊夢が言っていた外来人の! いやぁ丁度いい所に来てくれた、いつかは会ってみたいと思っていたんだよ!」
「霊夢から? 何故自分に?」
「君は外来人で外の道具に詳しいんだろ、色々と聞いてみたい事があってね。ちょっと待っててくれ、お茶でも用意しよう」
言いながら店主こと森近霖之助はカウンターの内側に回り、奥の部屋へと向かおうとし、
「…………ん? なんでこんなところに………置きっぱなしだったのか?」
危ない危ない、と独り言を喋りながら立てかけられていた古びた鞘に収まった剣を拾い上げ、今度こそ奥へと消えていった。
(…………あの刀は、一体…………)
♢
「──────成程、これは外の世界の玩具なのか。しかし『あーるぴーじー』というのは一体?」
「ロールプレイングゲームの略称でして、物語の登場人物になって楽しめる………………簡単に言うと体験型の小説みたいなものですかね?」
「ほう、それは面白そうだ………………因みにこれは動かせるかい?」
「んーーー………………壊れてはなさそうなんで、電気さえどうにかなれば」
「デンキ…………雷電か、確か以前発電機なるものを拾ったがどうにかなるかな」
もう既に生産されなくなった携帯ゲーム機を観察しながら霖之助は考えを巡らせる、それを見ながら輝雄は出された煎餅をボリボリ齧っていた。霖之助が『無縁塚』なる場所から拾ってきた道具、ないしガラクタの説明会をし始めてそろそろ一時間を越えそうになっていた。
曰く、彼こと森近霖之助は『道具の名前と用途が判る程度の能力』があるらしい。だがしかし、使用方法までは分からないと画竜点睛を欠く能力なので外来人である輝雄にどういった道具であり、どのように使うのか相談していた。輝雄としては元手ゼロで販売しているのだとしたら儲かっているように思えるが、店も店主もそのようには見えない。
「君は絡繰りの類にも明るいのかい? だとしたらお礼はするから是非発電機の動かし方も見てくれると有難いんだが──────」
「あのすみません、霖之助さん。俺一応客としてここに来たんですけど?」
別にキレてはいない。キレてはいないが、正直どうかと思っているのも事実だった。何故珈琲豆があるか人里から訪ねてきたのに、品物の鑑定付き合わされているのだろう。図々しい雰囲気は無い、恐らく、というか確実に天然なのだろうがそれでもまずはこちらの用件から聞いて欲しい物だ。これでも一応客なのだから。
「あれ、そうだったかな? いやすまないね、思いの外話が弾んでしまった」
カラカラと笑うその見た目は白髪の涼やかな顔立ちの青年だが、その実博麗大結界が成立する前から生きているという、幻想郷でも珍しい半人半妖らしい。風の噂に聞いたところ、無縁塚は幻想郷でも屈指の危険地帯なのでもしかすると実力者なのかもしれない。
(でも霊力も妖力も半端だし、立ち振る舞いも美鈴さんと違って隙だらけだな…………)
「それで? 君はここに何を求めてやってきたのかな? 人里に無い物を取り扱っているが非売品も多いし、必ずしも期待に応えられるとは限らないが………………」
「えぇ、珈琲豆が欲しいんですけど…………ありますか? あと豆を砕くミルっていう器具とかもあるといいんですけど」
「珈琲豆か…………確か紅茶と一緒に入荷したはいいけど紅魔館のメイド以外買いに来ないから困っていたんだよね、在庫処分じゃないけど有難いよ。ミルの方はどうだったかな?」
「いやアイツここで紅茶買ってたのかよ…………」
一人呟きながら、珈琲豆と器具を探している霖之助を待つ。待っている時間暇なので輝雄は霖之助が持って帰ってきたガラクタを手に持って観察して時間を潰す。どれもこれも古い、輝雄が生まれる前の品もある。先程のゲーム機などまだ新しい方だろう。
しかし先程の古刀のような不思議な力が感じられる物は一つも無い、良くて中古品、悪くてただのガラクタである。この店は無縁塚で拾った物以外の物も売っているらしいが、先の古刀もそうなのだろうか。
「いや待たせたね、有ったよ。小さいけどミルと珈琲豆」
そんなこんなで暇つぶしをしていると、霖之助が小さな手回しのミルと焙煎されていない生豆を持ってきた。豆は瓶の蓋でしっかりと封がされているようで鮮度などは問題は無いようだった。店の中のごった返している様子から正直不安を感じていた輝雄だったが安心した。
「ありがとうございます。それでお代の方は」
「それなんだけどね。ミルの方は無料とはいかないが、君が今後も僕の鑑定なんかに手伝ってくれるのなら豆は幾らか安くしておこう。僕には珈琲を飲む習慣は無いし」
「それは願っても無い、わかりました。なるべく顔を出して手伝います………………因みに珈琲豆の種類とかって分かりますか?」
「えーーーーっと…………これはブルーマウンテンって奴らしい、こっちはキリマンジャロ、これはモカ。他にも色々あるよ」
「────────値段はいかほどで?」
銘柄を聞いた瞬間、輝雄の脳内で素早く
その後ミルは中古品にしてはやや高めに設定された値段で売られた事を渋った──────ふりをして霖之助の満足感を満たした上で、ブルーマウンテン等の豆を相場よりもずっと安く、そして多く買い取った。
「毎度あり、今度とも御贔屓に」
「えぇ、それは勿論。(よっしゃあああああああああああああああああああああああああッッッッ!!!!!! ブルマンゲットォォォォオオオオオオ!!!!!!!!!)」
表面上は全くの真顔で平静を保ちながら、豆を美味しく飲める賞味期限ギリギリまで予算が許す限り買い込み、輝雄は内心狂喜乱舞しながら人里まで戻る。
それを見送った霖之助は拾ってきた道具を使えるものと使えないものを分別し、中でも気に入った物は非売品にする。いつも通りと言えばいつも通りの日課である。
「ふむ……………………」
「おいーっす、香霖ー? 生きてっかー」
しかしそんないつも通りの日課が、いつも通りの来客によって邪魔される。いや客と言うと少し語弊があるかもしれないが。その来客にこれといって反応せず、一瞥の後にまた鑑定と分別に霖之助は意識を戻す。
「…………なんだ、魔理沙か」
「なんだよ、その言い草。折角死んでないかどうか確認しに来たのに」
「だったら偶にはツケを払って欲しいね、あと危険な物もあるから勝手に持って行かないように」
半人半妖である霖之助にはそこまで生活費など掛かりはしないし、本人も半ば趣味人のように店を営業しているがそれはそれ、これはこれ。それなりに手間と時間は掛けているのだから、偶には愚痴をこぼすのもむべなるかな。
「へいへい、気が向いたらな………………ん? 誰か来ていたのか?」
霖之助がカウンターの上で鑑定している横に湯吞と、煎餅が入った受け皿が置いたままになっている。それを見て煎餅を一枚拝借しながら魔理沙は珍しく思う、どこぞの神社と同じように年中閑古鳥が鳴いているのが香霖堂なのだ。
「あぁ、君と霊夢と違ってちゃんとしたお客さんがね」
「ふーん、珍しい。里から近いとはいえこんな所まで」
「………………そういえば、魔理沙。君勝手に僕の剣を持ち出したりしてないだろうね?」
思い出したように霖之助は魔理沙に聞いてみる。
「あぁ、あのボロい剣か? 持ち出さねぇよ、あんなの邪魔くさい。てか、まだ持ってたのかよ」
「勝手に居間にも上がったりもしてない?」
「私が言うのもなんだが…………あんな掃除されてない部屋入りたくないぜ、店内もちったぁ掃除しろよ」
噓は言っていない様に思えた。必要があれば魔理沙は普通に噓をつくが、それでも自信家なせいか普段は悪びれもせずに物を勝手に「死ぬまで借りる」と持ち去ったりするので、こんな小さな事で噓をつくとは霖之助は思えなかった。
「はいはい、気が向いたらね」
そして、輝雄が勝手に持ち出したとも思えなかった。部屋の奥の魔理沙と霊夢にも教えていない場所に隠していたのだから、荒らされた形跡も無かった事から彼も無実だろう。
「おい香霖、茶くれ」
「はいはい、ちょっと待ってね」
(…………………………まぁ、あの剣ならそういう事もある………………のか?)
後日、寺子屋で慧音に淹れたての珈琲を提供してみたところ中々の好評であったが、妹紅には少し不評であった。
「苦ぇな………………甘いのが欲しくなる、お前こんなもん常飲してんの?」
「………………幻想郷じゃ流行らなさそうですね、この感じでは」
尤も、輝雄からしてみればそのおかげで霖之助が豆の価値に気づかないのでそれでいいのだが。
伏線は回収されるのか、それは神のみぞ知る。