幻想禍津星   作:七黒八白

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 Pi⚪︎ivとかでよく見かける先代巫女のイラスト最初に描いた人って誰なんですかね?

 胸デカくて、アホ毛がピョコンと伸びて、なんか黒いインナー着て、袖以外白い部分が無い紅い巫女服。

 作者は東方ファン(作者も含む)の集団幻覚だと思ってます。そして霊郁はまんまその姿です。


第四十五話 孤高=強者

 

 

 

「────────これでヨシ!」

 

「────────何も良くないが?」

 

 霊郁が何処かに飛んで行ったと思えば、案外すぐに戻って来た────────ひょっとこのお面を持って来て。マジで何処行ってたんだ、お前。

 

「どうして? これを着けていれば誰も貴方の事を嶋上輝雄と認識する事は無いでしょう?」

 

「俺を嶋上輝雄と認識せずとも不審者とは認識するだろうが」

 

 良い考えってお面かよ…………クソ古典的というか単純というか、嫌だよ。四六時中ひょっとこ顔、怒ってる時とか真剣な時にそんなツラしてる奴いたら気になってしょうがないよ。

 

「いやいや大丈夫よ。だってホラ、ここ幻想郷だし。妖術で外せなくなったとか適当な事言っていれば信じてくれるわよ………………ぷっ

 

「分かる奴には分かるだろ、その嘘────────お前今笑ったよな?」

 

 ピキリと、鏡を見ずともこめかみに青筋が浮き立つのが自分で分かる────────だがしかし、ひょっとこ顔だ。

 

「いやー、その図体とドスの効いた声とひょっとこ顔のギャップがさー…………くくく、あっはっはっははははは! ダメ! ダメだわ! もう限界! ツボった! ツボったわ!」

 

 若干怒りを滲ませた声音は、寧ろ逆効果だったのか。霊郁は膝から崩れ落ちて地面を叩いて爆笑しだした、側には俺こと身長百八十を超えるひょっとこ顔の大男────────なんだこの絵面、死にたい。あと爆笑してるコイツを一発小突きたい。

 

「はぁー…………笑った笑った、いやー意外と面白かったわね。今度はこっち着けてみてよ」

 

(………………………………助けんの、やめようかな……)

 

 言いながら霊郁が出してきたのは、なんか見覚えのあるオレンジのフレンチクルーラーみたいな面。どういう経緯で幻想入りしたんだよ、コレ。返しなさい、初恋拗らせた奴に。

 

「まぁ目赤いし、生き残り的な設定で行きましょう」

 

「そんな面倒くさいバックボーンまで作る気はない、てか知った上で持って来たのか………………」

 

 どこで読んだ? 博麗神社って、よく幻想入りした物が落ちてるらしいけど…………コイツよく落ちてる本拾う気になるな、メンタルが完全に小学生の悪ガキと同レベル。

 

 これが博麗の巫女か…………これでも博麗の巫女なんだな…………(諦め)。

 

「でもしょうがないでしょ? 人里はリスク多過ぎるし、博麗神社なら霊夢だけ何とかすれば良いし。顔を隠して声音を変えれば多分大丈夫よ」

 

「そんな上手くいくか?」

 

「あの子まだギリ四歳よ? 一時的に同居した人の事を十年後まで覚えて無いわよ、幼過ぎるしね。それに十年後の貴方とは年齢的に同一人物とは思わないわ」

 

 一応、理屈は通っている。霊郁(れいか)の言う通りいつ帰れるのか、もしくは帰れないのか、全く不明な現状では博麗神社に居候させてもらう選択はアリよりのアリだ。てか十年後の俺を知ってる奴は結構いる為、この幻想郷はあまり彷徨(うろつ)けない、霧の湖だってこの時代のレミリア達がいつ来るか分からないし。

 

 魔法の森は……魔理沙は流石にまだ居ないだろうが、アリスはちょっと分からない為、際どいか…………仕方ない。

 

「………………やるしか、無いか」

 

 博麗神社にはあまり人も寄り付かず、例え来たとしても霊郁が矢面に立って、俺は引っ込んでいればいい。妖怪に至っては彼女を恐れて近寄らない。スペルカードルール無し=ガチの殺し合いだからだ。退魔の術で妖力丸ごと消されると妖怪でも復活出来るか不明である以上、そう易々とは挑みに来ないだろうし。

 

「あ! ねぇねぇ次はこっち着けてよ! 地獄からの使者! スパイ────────!」

 

(………………………………助けんの、やめようかな……)

 

 目を輝かせながら次に差し出して来たのは、新種の蜘蛛に噛まれ超人となった赤いアメコミヒーローの面、だからどういう経緯で幻想入りしたんだよ、あとそのネタ何処で知ったんだよ。

 

 

 

 

 

 ♢

 

 

 

 

 

「れいかー、ふしんしゃがいるわよー、退治していいー?」

 

「大丈夫よ、霊夢。彼は不審者じゃないわ、妖怪に呪われて面白可笑しいお面が外せなくなった可哀想な人よ………………色んな意味で

 

(その乳()いでやろうか? 雌ゴリラァ…………!)

 

 幼く背丈が俺の膝くらいまでしかない霊夢が、指で俺をさし示しながら不審者扱いする…………子供ってそういう所あるよね、無邪気で辛辣な事言ったり。

 

 ────────だが霊郁、テメーは駄目だ。小さい声で呟けば聞こえないと思ったか? あとでちょっと神社裏来い、話し合おう、肉体言語で。

 

 俺は今、霊郁が持って来た複数の面の中で一番マシだった狐の面(霊郁には不評)を着けている。面は顎下だけ無い造りの為、食事などには差し支えない。デザイン的にはフレンチクルーラーやスパイダー(略)よりはマシ…………な筈。

 

「ふーん…………じゃ、さっさと解呪してあげたら?」

 

「それが中々厄介な呪いでね、ちょっと時間をかけないと難しいそうなのよ。だから今日から、この人はこの神社に住むことになるからね。呪いを解く見返りに家事とかしてくれるそうだから」

 

「………………よろしくお願いします」

 

 不満は無い、寧ろ家事をするだけで宿を貸してくれるのだから破格の条件だ。しかし霊夢は納得していないのか、俺の事を疑わしげな目で見てくる。聞いた話では博麗の巫女は勘が鋭いという、十年後の霊夢も度々その勘を発揮していた場面があった様に思う………………まさか、嘘を見抜かれたか? 

 

「………………ねぇ、アンタ」

 

「はい? 何ですか?」

 

「なまえは?」

 

「…………修治(しゅうじ)です」

 

 考えてなかったので、咄嗟に江戸川────────では無く、好きな小説家の本名を借りた。割とありきたりだし、そんなに印象には残らない筈。何を思っているのか霊夢は俺の周りをぐるぐる周り、そしてとんでも発言をぶっ込んできた。

 

「────────アンタ、ほんとうはれいかが目当てでわざと呪いにかかったんじゃないの?」

 

 ────────なんとまぁ、マセたガキだこと。いや、女子ってそんなもんか? 寧ろ、十年後の霊夢の方が(一応)美少女なのに、浮いた話が無いのが珍しいくらいか。顔より金とか言いそうだしなぁ……アイツ。

 

「いえいえ、自分など霊郁さんにはとても釣り合いませんよ。彼女の様な心身共に美しい方には、もっと理知的で将来性がある方が相応しい。そして自分はそれに含まれません」

 

 まぁ適当に持ち上げた事を言って誤魔化しておこう、見るからに信じてなさそうな霊夢は相変わらずツンとした目でこちらを見てくるが、流石に勘だけで正体は見破られないだろう。呪いの気配とか感じられる可能性はあるが…………まぁ、その辺は霊郁に任せる。修行不足とか何とか言って。

 

 そして肝心の霊郁は何故か得意げな顔で鼻の下を指で摩ってた────────いや何照れてんだ、適当ぶっこいただけに決まってんだろ。やめろ、ドヤ顔でこっち見んな、“はぁ〜男って単純ね〜(笑)”みたいな目をやめろ。

 

「ふ…………美しいって罪ね、また私の美貌に狂わされた人が出てしまった…………」

 

「れいかのびぼーに狂わされたひとって誰? わたしが知るかぎりコイツだけよ?」

 

「いるわよ! めちゃくちゃいるわよ! 人里の男の初恋は大体私よ!」

 

(多分そんな奴はいないし俺も狂わされたわけじゃねぇよ。あと盛り過ぎだろ、流石にそれは)

 

 そう言いたい衝動に駆られるが、グッと堪えて愛想笑いで誤魔化す。しんどい、疲れる、肉体労働とは違う疲労だ。その内慣れる事を切に願う。

 

 霊夢は霊郁を白けた目で見た後、ニヒルに鼻で笑った────────何この四歳児(推定)? マセてるっていうか捻くれてる。どう育てた霊郁、小一時間くらい問い詰めたい。

 

「まあ何でもいいけど! ここに住むならわたしとれいかには“ぜったいふくじゅー”よ!」

 

「分かりました。よろしくお願いします、霊夢さん。(変わんねぇなぁ、十年後と)」

 

「ならさー修治ー、ちょっと人里まで焼きそばパン買って来なさいよ。ダッシュで三十秒以内ね。あとついでに他の買い出しもお願い」

 

(お前は四歳児以下である事を恥じろ!!!)

 

 俺の膝をテシテシと叩く霊夢は、まだ可愛げあるが霊郁に至っては完全に平成初期の不良だ、お前本当に博麗の巫女なの? というか人里に焼きそばパンあったけ? 肩に腕を回して顔を突いてくる霊郁、俺の方が背が高い為引っかかる様な体勢になる。えぇいくっつくな、夏の時期には暑い、あとノリが純粋に鬱陶しい。

 

「分かりました、流石に三十秒は無理ですけど買って来ますよ。霊夢さんも焼きそばパンでいいですか?」

 

「いいわよー。───────そういえばれいか今日の夕飯はなにー?」

 

「いやー悪いわねー、お詫びにホラ、背中で美女の巨乳を堪能しなさい。────────ヤマメの塩焼きと山菜の味噌汁」

 

「霊夢さんの情操教育に悪いから止めましょう(真面目)」

 

 ────────コイツが聖職者って、この世界間違ってるだろ。

 

 

 

 

 

 ♢

 

 

 

 

 

(ほーん…………結構様変わりしてるなぁ。あの八百屋は真新しいし、魚屋は無い。寺子屋はどうだろう?)

 

 俺はいつものパーカーとジーンズという、幻想郷風に言うなら外来人の服装から、これまた霊郁が適当に見繕ってくれた紺色の着流しを身に纏い人里に下りてきた。因みに下がスースーするのは落ち着かないので布地のズボンだけは履いてる、だって着流し脱いだらパンイチだぜ? 現代っ子は落ち着かないよ。

 

(やっぱり周囲の視線はちょい冷ややかだな…………でも十年後程じゃない…………いや、冷静に考えたら普通逆では?)

 

「いらっしゃい! って、お兄さん? なんだいその面は?」

 

「あぁ、お気になさらず。これは博麗の巫女様から渡された修行の一環でして外せないのです。それより大根と人参と────────」

 

 十年後と同じ通り、しかし細部は僅かに違う景色を面越しに物珍しげに見ながら俺は八百屋に立ち寄る。十年前の八百屋のおばちゃんは当然だが、若かったが本人の面影があった。因み修行云々はちゃんと本人の許可は得てある、悪いが人里の人間にはどうせ真偽は分からないだろう。

 

 呪い云々は里の人間に怖がられるかも知れないから辞めておいた方がいいと言われたので、里の人間には俺は弟子で通す事になった。

 

「ひー、ふー、みー…………はい! お代は確かに! それにしてもお兄さん巫女様とどういう関係なのさ? まさか…………これ!?」

 

「ただの弟子です」

 

 立てられる小指に対して即座に否定する。幻想郷でも通じんのね、そのハンドサイン。

 

 顔を隠していてもやはり見慣れない奴とは分かるのだろう、人里は知り合いを数人辿れば殆どが顔見知りになる程度の人口。背格好だけで人里住まいじゃない事が見破られるのは想定内である…………願わくば十年後には忘れていて欲しい。

 

「ふーん? ………………あのさ、あんまり大きな声じゃ言えないけど、巫女様の陰口とか聞いても里で騒ぎとか起こさないでくれよ?」

 

「────────どういう意味ですか?」

 

 何を思ったのか八百屋のおばちゃんがひそひそと、顔を寄せてそんな事を俺に言う。巫女様の陰口? 霊郁が嫌われてるってか、煙たがられている? 確かにちょっと悪ふざけをする所はあったが、かなり性格は良い方だと思うが。俺の事を信じて助けてくれてるし………………内心訝しむ俺に対して、おばちゃんは続けた。

 

「いやいや! 勘違いしないどくれよ!? 皆が皆、巫女様を疎んでいるわけじゃないからね!? 

 

 ………………ただねぇ、なんてーか…………ほぼ無償で妖怪退治を請け負って、素手で妖怪を殺してる姿や地面を砕いている所を見ると、やっぱり分かってても怖がる奴はいるのさ。

 

 “何を考えているのか分からない”とか“妖怪よりも強い奴が人里を自由に出入り出来る”ってね………………特に弱い妖怪と戦ったり襲われたりして、妖怪の脅威を知ってる奴は」

 

「…………………………」

 

 ────────その言葉に、俺は今まで人里の人間から白い目で見られていた本当の理由がやっと分かった気がした。

 

(成る程な………………人里の人間からすれば()()()()()()()()()()()()()()()()()()って、わけか…………)

 

 例え牙や爪が抜かれようと、猛獣はその筋力だけで容易く人間を殺せる。妖怪や霊力で自分を強化出来る俺や霊郁の強さはそれすら軽く凌ぐ。

 

 平和ボケした外の世界なら、人を殺せる猛獣が出ても動物愛護がなんだのと騒ぐ馬鹿がいるが、幻想郷はそうじゃない────────死の危険は身近にあり、霊力だのなんだのが無くても本能的に強者に対する警戒心が働いているのかも知れない。

 

「────────成る程、理解しました。ですがあの方は人に対して乱暴な真似は決してしませんよ。そして私もそこまで狭量ではございません」

 

「そうかい? いや悪いね、若いもん達には言い聞かせておくからさ!」

 

「ははは、貴女もまだ若いでしょう」

 

「あら! そうかしら? 嬉しいわ〜、大根オマケしちゃう!」

 

 嬉しそうに目を細めながら、八百屋のおばちゃんは俺の買い物籠に大根をもう一本捩じ込んでくる、ありがたい。“またきてねー”と手を振る八百屋に小さく会釈しながら俺は博麗神社に歩いて帰る、飛ぶと目立って十年後の知り合いに会うかも知れないからだ。

 

(一般市民からすれば、俺も霊郁も化け物扱いか…………)

 

 ────────報われない話だ。俺は未だしも、幻想郷に住まう全ての者を支えていると言っても過言では無い彼女は、その行いに見合う対価は受け取っているのだろうか? 他人に過ぎないのだが、そう思わずにはいられない。

 

(人間を守る、妖怪を祓う、ずっとその繰り返し。全く自由が無いわけじゃないだろうが………………自ら望んで始めた事なのか? それとも才能で選ばれたのか?)

 

 

 

 ────────果たして、博麗霊郁(れいか)に選択の余地はあったのか? 

 

 

 

(………………誰に教わるでも無く、飛蝗(バッタ)蟷螂(カマキリ)の事を自分を喰らう捕食者と認識する様に、人間にも自分より強い者に警戒して敬遠する本能がある────────強者(霊郁)は、孤独だ)

 

 スペルカードルールが無い今の時代は人と妖の溝は深い、霊夢はまだ妖怪相手でも交流はあったかも知れないが、霊郁にはそれすら無い。俺が勝手にそれを憐れむのは筋違いも甚だしいが……………………。

 

「────────反吐が出そうだ」

 

 人としての倫理とか、知生命体としての尊厳とか、そういった物を一旦置いて、生物学的観点から考えてみると────────()の役目は狩猟や外敵の排除であり、()の役目は子育てや家庭の支える事であるそうだ。

 

 外の世界のジェンダー論者が憤慨しそうだが、これは人間の歴史に限らず様々な生物でも似た様な役割分けが見られる()()()()()()()()()。種の本能として、雄は遺伝子さえ残せれば後は戦場で死のうが野垂れ死にしようが良いのだ、日本の武家に限らず、古今東西様々な国でそういった歴史的風潮が見受けらる。

 

 雌は強い雄を選別し、雄は自分より強い者を敬遠する。そして幻想郷という弱肉強食の世界ではそういった本能が顕著に現れる…………と考えられる。それに対して、俺は何とも言えない生理的嫌悪感が拭えない。

 

「里の者からすれば、俺や霊郁は強ければ強い程外敵と同じ扱いってわけか…………そういや里の子供や女性陣からはあまり嫌われて無かった気がするが…………そういう事なのか…………?」

 

 俺や霊郁は妖怪という脅威から守ってくれる実力者、庇護される事を良しとする者にとっては受け入れやすい。やはり嬉しさよりも嫌悪感が先立つ、敵視されるよりはマシだがフラットな関係や立ち位置でいたい俺からすると、何とも居心地が悪い。

 

「おっ? お帰りー、お買い物終わったー?」

 

「────────あぁ、頼まれたもん全部買ってきたよ。大根一本オマケして貰ったし」

 

「マジ? やったじゃん! あー、じゃあどうしよ…………おかずもう一品作るかなぁ…………」

 

 霊郁は俺から受け取った買い物籠を睨みながら夕飯の献立を考えている、俺が人里の人間達が、どうして味方側である筈の博麗の巫女を信じ切れていないのか考察していた事など当然知る由もない。

 

「…………ん? どうかしたー?」

 

「…………いや、何でもない」

 

 少し考えたが、まだ踏み込むには躊躇われた。彼女が人里の人達の事をどう思い、博麗の巫女としての役割に何を思い────────霊夢にそれを継がせる事をどう思っているのか。

 

「俺も手伝うよ、一人暮らし長いからな。ある程度は出来る」

 

「助かるわー、霊夢ったらグータラしてばっかりで手伝ってくれないからねー……………………あ、そういえば言うの忘れてたわ」

 

「なんだ?」

 

 霊郁は玄関に上がる前に何を思い出したのか、俺の方へと向き直る────────その表情は至って真剣だった。

 

「今、私と霊夢は同じ部屋で寝てるんだけど貴方の寝室は悪いけど客間を使って…………で、ここからが重要な事なんだけど────────」

 

 何を言われるのか、俺は少し緊張しながら霊郁の言葉を待つ。霊郁は俺に顔を寄せて内緒話をする様に耳打ちした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()になったら事前に言ってね? ほら、流石に…………霊夢が寝てる隣は────────」

 

「小さな親切大きなお世話だ耳年増(みみどしま)コノヤロウ」

 

「耳ど────────!? か、揶揄っただけよ!? 本気にしてんじゃないわよ!」

 

「ならせめて恥ずかしがるなよ、共感性羞恥で殺す気か?」

 

 恥ずかしそうにくねくねしながら言う霊郁を切って捨てる。恥ずかしがるぐらいなら言うなよ、こっちまで顔が赤くなりそうだわ。

 

 

 





 人間ってどこからどこまでが理性で本能なんでしょうね。
 ついでに主人公は割と嘘を躊躇い無くつきます、どこまでが本音なんでしょうね。
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