12000年の果ての再会──新世紀の果て、過去亡き時代の彼ら 作:モーター戦車
設定資料
時代:
漫画版『新世紀エヴァンゲリオン』から12000年後、漫画版最終回から3年が経過。
登場人物
綾波レイ
箱根遺跡の白い大巨人像の足元に棄てられていた孤児。
両親不明のため、児童養護施設に引き取られ、高校3年生になるまで特に友人を作ることもなく過ごしていた。
高校卒業後、東京赤坂にある大学の文学部に進学、その最初の授業の日にたまたま受講していた授業が一緒だった碇シンジに遭遇、人類補完計画終焉までの記憶を瞬間的に思い出し、しかし瞬時に忘れてしまう。
しかしその際に過去の記憶の一時的復活と再会が齎した感情だけが忘れられず、そのまま碇シンジと食堂で話し込み、一ヶ月で親しくなって同居を決めた。
部屋は8畳1間で、2人で暮らすにはかなり狭く、二人で知恵を出し合いながら暮らしやすいよう、色々と家具レイアウトを工夫している。
孤児院育ちのためか、特に将来への夢も希望もなく、ただなんとなく漫然と生きて死ぬだけだと思い定めていたが、過去の別離までの記憶が蘇ることで「彼と暖かな日々を過ごしたかった」「また逢いたかった」という気持ちが蘇り、それから徐々に人生に対して積極的に向かうようになっていった。
同居してからシンジが楽しそうに料理をしているのを見て「自分も料理がしてみたい」と思うようになり、それが切欠でシンジと同じアルバイト先(イタリアン・レストラン)に務めるようになった。
大学2年冬の時点では、料理から接客まで手広くこなせるスタッフとして重宝がられている。
外観の相違点としては身長や体型が年齢相応に成長している他、髪が年々伸びてロングヘアになっているところ。また、友人である惣流アスカがプライベートで「身だしなみくらいしなさいよ」と引きずり回した結果、色々と服を買い込むようになった。
職場ではロングヘアのままだと髪が料理に落ちたり、じゃまになったりするので、接客の際には、革紐やリボンを使ってかなり長めにアレンジしたポニーテールにしている。
厨房に立つ場合、ポニーテールでも邪魔なので、髪をシニヨンアレンジに結っていることが多い。
読書家であるが、あまり部屋に本をおけないことから、最近は思い切って電書に切り替えている。大槻ケンヂの作品の大ファンであり、音楽から小説まで概ね揃えているようだ。
大切なものは一年目のクリスマスの際に贈りあった包丁セット。碇シンジとの絆であり、また惣流アスカとの友情の証でもある。
碇シンジ
綾波レイ同様、基本的に人類補完計画以前のことは完全に忘れている。
幼い頃に両親をなくしており、その後は叔父の家庭で暮らしていたが、お互い距離感がつかめず、互いに腫れ物のような扱いで遠慮がちに暮らしていたようだ。
そうした関係に疲れたのか、特に夢や希望もないけれど、新しい何かを探してみたいと東京の全寮制の高校を受験、入学する。
そこで惣流アスカや相田ケンスケと出会い、3年間騒がしく暮らしていたようである。
その後二人とともに東京赤坂の大学を受験、入学。
本来一人暮らしの予定であったが、最初の授業で綾波レイと遭遇、綾波レイと同様の体験をし、一ヶ月後に同居を決めた。
アルバイト先のイタリアン・レストランでは、一年目から才能を見いだされ、接客よりも厨房を任されることが多い。高校の頃から寮の施設を使ってあれこれ作っていたようで、ケンスケやアスカに鍋奉行呼ばわりされていたようである。(寮長には黙認されていた)このころの『他人に料理を喜んでもらえた』という経験が、料理店でのアルバイトを決めた理由である。
趣味は音楽だが、映画や読書等、本人が趣味と思っていないだけで意外に守備範囲が広い。このため、綾波レイとデートを決める際は、多くの場合彼がプランを決めているようだ。
また、関東圏内ではあるが、店の暇なシーズンに綾波レイや友人たちと旅行に出かけることもある。
惣流アスカ
高校時代の碇シンジの同級生。実家はドイツなのだが、父親の再婚相手と今ひとつ反りが合わず、逃げ出すようにして日本に留学を決め、そのまま居着いてしまった。大学2年の段階では国籍を変えるか真剣に検討中である。
成績優秀でそれを鼻にかけることが多いが、捻じくれているものの根は極めて優しく、非常に分かりづらいのだが、面倒見が良い。
高校時代のシンジやケンスケたちとは悪友の間柄にあり、遊んでいるのか悪さなのか今ひとつ判然としない無茶を色々しでかしていたようだ。良くも悪くもクラスの中心的存在として、成績に見合わない馬鹿ばかりしでかしていたようである。
その後、悪友であるシンジ・ケンスケの二人と東京の大学を受験したが、そこで碇シンジが『何がいいのかわからない得体のしれない女』に引っかかり同居を始めるといい出したため、密かに綾波レイが変な宗教にかぶれていないか、色々素性を洗っていた。
(結局単に両親が居ない養護施設出であり、互いに一目惚れしたのだろう、ということで納得したようである)
負けず嫌いであり、勉強では敵は居ないものの飯作りの腕で碇シンジに負けたくないと同じアルバイト先に押しかけ、シンジ同様厨房から接客まで熱心に行っている。猫かぶり力は漫画版の頃と同様であるが、シンジを始めとした悪友、またアルバイト先の同僚たちには気づかれている。客にはバレておらず、接客が良質なことから彼女目当てに来る客も多いようだ。
なお道具に関しては一家言あり、趣味は概ね道具から入るタイプ。手先が器用であり、料理の包丁細工なども非常に巧い。
ちなみに一年目のクリスマスで二人が同じナイフセットを送るよう仕向けたのは概ね二人が推測したとおりであるが、彼女も無意識に過去を思い出しているところがあり、ナイフの贈り物のプラスの意味合いであるところの『運命を切り拓く』という要素を重視して互いに互いの運命を拓けるよう祈念してアドバイスしたもの。
なお、2年目のクリスマスでお返しに贈られた『緋桜』は刃持ちと切れ味を両立したバランスのいいモデルであり、柄が赤い点も含めてとても気に入っている。
綾波レイに関しては親友であると同時に妹のようにみなしているところがあり、高校までろくに女らしさを磨いてこなかった綾波レイにあれこれアドバイスしながら、シンジが居ない休日に服はあれがいいコスメはあれがいいとあちこち引きずり回しているようだ。
備考:
洞木ヒカリや鈴原トウジの二人と、シンジやアスカたちは高校時代に(本人たちは気づいていないが)再開を果たしており、同級生だった。
シンジ達とは今でも友人同士であるが、二人の大学は東京西部の方にあり、このためあまり顔を合わせる機会がないようだ。
まれにシンジたちが務める店に遊びに来たり、皆で旅行に行く際に同行したりするようである。