GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ   作:鳴神 ソラ

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オーズとウヴァと再会したW達。

彼らから話を聞いた後に遭遇するのは……



第7の章:2体のトリケラ

 

 

【カイガン!オーズ!!】

 

【メダル奪った!クワガタ!カマキリ!バッタ!!

 

「「「「「増えたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」」」

 

「うっせぇわ!?全員で一斉に喋るんじゃねえよ!!」

 

新たなオーズ眼魂で早速能力を使用して驚きの声をあげているウィスプと怒鳴るホロウにWは苦笑し、発端である昆虫系コンボのガタキリバコンボになってるオーズは楽しそうに見ている。

 

ちなみになんでいきなり新しい眼魂が作り出されているかと言うとウヴァがやる様に言ったからだ。

 

面白そうなのと自分のコンボも再現できるかと言う興味からと言う事でやったのだが結果は成功であった。

 

「それで、なんでお前等がここに?俺とフィリップはちょっと人探しでここに来て今回の事態に巻き込まれたんだが……」

 

「あ、俺とウヴァは鴻上ファウンデーションからセクターシティの調査を依頼されてここに来たんだ。ウヴァはついでに試作品のテストをお願いされてね」

 

「今彼女が装着してるアーマーの事かい?なんと言うか、ぱっと見は軽装にしたISみたいだね」

 

「実際、そのISを元に作り上げた今の俺達用のバトルスーツだな。セルメダルをエネルギー源にしたオーズのコンボを特殊能力以外のを再現した奴でな」

 

ワチャワチャしてるウィスプとホロウから目を外してとりあえず話を戻すW(翔太郎)にオーズはいる理由を答え、W(フィリップ)の疑問にウヴァは双剣を出し消ししながらそう返す。

 

「調査と言うわりにゃあ、武装があるんだな」

 

「なんらかの障害物を取り除く為と活動時間を見る為だからな。まぁ、あの変な機械共相手にするには丁度良かった訳だがな」

 

呟いたW(翔太郎)のにウヴァは肩を竦めながらそう返す。

 

「うん、まさか戦兎君達の世界のガーディアンをまた見る事になるとはね」

 

「!あの機械の奴等を知ってるのか映司!」

 

腕を組んで呟いたオーズのにW(翔太郎)は食いつく。

 

「そうか、翔太郎さん達は知らないのも当然か、あれは別の世界で作り出されたガーディアンって呼ばれる機械の兵士で、最上魁星って男が財団Xに提供したから存在するんだ」

 

「別世界の技術か、あいつ等を知ってると納得できちまうな」

 

「話の雰囲気から彼らと違って普通に敵だったようだけどね……所でオーズ、君の使ってるメダル、さっきのコピーグリードから飛び出したのだけど、自前のがあったよね?」

 

答えたオーズのに唸るW(翔太郎)の後にW(フィリップ)がオーズのオーズドライバーに装填されているメダルについて問う。

 

「あーー……その、実はここに来る前にガラさんにメンテナンスをするで全部預けたんだ。だから今持ってるのはさっき手に入れたこのメダル達だけなんだ;」

 

「成程ね……さっきタカのメダルもとい赤のメダルを使ってたけど、どこで手に入れたんだい?さっき出たグリードは黄色と緑だけだったのに」

 

頭を掻いて使ってる理由を述べるオーズにW(フィリップ)は続けて問う。

 

「実は、タカのメダルは昨日、ここを探索中に空から落ちて来たんだ」

 

「空から?なんでだ?」

 

【調べた所、そのメダルから、コアエナジー反応が出ています。他のメダルと同じ様にコアエナジーで作られた物で間違いありません】

 

やっぱりそうなんだ……と納得したオーズは報告したアイを見る。

 

「それで話のタイミングが掴めなかったから聞きそびれていたけど、君、誰?」

 

【わたしはアイ。この島のナビゲートAIです】

 

「へぇ、AIか……俺は火野映司。今は仮面ライダーオーズだよ」

 

「俺はウヴァだ」

 

挨拶したアイにオーズとウヴァは名乗る。

 

【仮面ライダーオーズ……欲望の怪人、()()()()()()()()と言う……】

 

「あー……その情報は別の歴史の俺の情報だと思う」

 

そう言ったアイのをオーズは頬をポリポリ掻いて修正する。

 

そうなんですか?と体を傾けるアイにオーズは頷く。

 

(オーズの情報を持っている?アイのデータバンクには財団Xが集めた情報が混ざってるのか?)

 

そんなアイから出て来たのにW(フィリップ)は思案する。

 

【すいませんが映司さん、ウヴァさん。わたしたちと一緒に、この島の危機を助けていただけますか……?】

 

「勿論!君が助けを求めるなら、俺は必ずそれに応えるよ!」

 

「やれやれ、アンクに頼まれた御守を早速する事になるとはな……ま、ダラダラ歩き回るよりかは刺激があって良いか」

 

お願いにオーズは力強く答え、ウヴァは苦笑しながらそう返す。

 

「それにしてもメダルからコアエナジー反応か……もしかするとメダルは最近できたものではない可能性があるね……」

 

「そんな得体をしれないメダルを使って大丈夫なのか?」

 

「それがさ、いつもと同じ感じ以上に調子が良いんだよね。体にもそこまで負担来てないんだ」

 

W(翔太郎)のに返してからあ、そうそう!とオーズは懐を探る。

 

「さっきコピーグリードに襲われる前にさ、これを見つけたんだけど、もしかして2人の所持品じゃないかな?」

 

そう言って見た目がカエルな小型スピーカーを取り出して見せる。

 

「なんだそれ?」

 

「フロッグポッドだ!ラッキーだぜ!」

 

「「「「「フロッグポッドってさっき言ってたガジェットッスよね?」」」」」

 

ウィスプとのやり取りに疲れてか話の輪に加わったホロウはオーズの手に持った奴を見て首を傾げたがW(翔太郎)の言葉にまだ分身したままのウィスプが近づいて来て思い出しながら聞く。

 

「ああ、こいつは高性能マイクに録音、再生機能が付いている他、サンプリングしておけば、別人の声で再生することもできちまう役に立つメモリガジェットだ!サンキューオーズ!」

 

「どういたしまして、それじゃあこの先を進もうか」

 

「「「「「分かりましたッス」」」」」

 

「ニャーン」

 

「アオーン」

 

元気よく返事したウィスプに続いて返事をした()()()()()()にホロウはすぐさまウィスプを見る。

 

分身してるのも含めてすっと顔を反らし、集まって何かを隠してる様子にホロウは顔を手で覆う。

 

「おい、そこの4人の後ろに隠れてる奴、とっとと隠してる生物もとい怪人を見せろ。言わんとお前の保護者に言うぞ」

 

「「「「「はい」」」」」

 

脅されてすぐさま見せるウィスプのにWはどれどれと見る。

 

それは全体的には所々に黄色で描かれた模様の付いた紫色のトリケラトプスに酷似しているが、足が前足が無くて後ろ脚だけしかなく、円らな黄色い瞳がWを見ている。

 

「こいつは、目がある以外はトライセラトップスドーパントが巨大化して怪獣みたいになった時の姿だな」

 

「アイ、君はニックの時もそうだが、なんで気づかなかったんだい?」

 

【すいません。こうやって近くにいる事で分かるんですが、コアエナジー反応が微量でセンサーに引っかからなかったんです】

 

【フィリップ。ニックとそのトライセラトップスを霊視してみたのだが、強く見なければ分からない程に隠された強い霊力を秘めているな、もしかすると誕生させる際に霊力を注いだ結果ではないかと私は思うのだが】

 

述べたW(翔太郎)の後に指摘して責めるW(フィリップ)は心眼の推測に一理あるかもねと呟く。

 

「それで」

 

「止めろ!名前を付けるな、絶対に付けるな、フリじゃね、お前は付けるな!」

 

言おうとしたウィスプをホロウは遮って絶対に付けさせねえぞと言う。

 

ニックの際に大丈夫?な事を言われたがやはりウィスプもとい横島に名付けさせるのには抵抗があるのだ。

 

「俺じゃなければ良いんだな?」

 

「え、あ、ああ……」

 

真剣な顔で聞いてるだろうウィスプに少し気圧されながら肯定する。

 

よしと言ってトカゲデンワを取り出してどこかに電話をかける。

 

 

 

 

場所が変わり、GS協会では美神と蛍は冥華からの伝言ですぐさま行こうと会議室を出ようとするのに夏海が慌てて聞く。

 

「あ、あのどうしたんです?」

 

「ごめんなさい。話してる暇はないの」

 

「はい!急いで行かないと!」

 

焦った様子の2人にくえすはどういう事ですの?とシズクに聞くがシズクは答えない。

 

するとまた電話が鳴る。

 

「もしもし?」

 

『あの、今度は横島忠夫さんから電話が来たんですけど……』

 

すぐに繋いで!と瑠璃は指示してスピーカーをオンにする。

 

『あ、瑠璃さん、すいません。ちょいとリリィちゃんと変わって『アオーン/ニャア~』貰えます?』

 

「待ちなさい横島!!!?あなたまた何か拾ったの!?」

 

のほほんと聞こえてきた声に蛍がすぐさま飛びつく。

 

『やあ、芦蛍。君もなかなか大変だね』

 

「!その声はフィリップ君よね?さっきの鳴き声は何か知ってる!?」

 

すると変わりに出たフィリップに美神が聞く。

 

『ああ、先ほどの鳴き声が彼が手懐けた動物型ドーパント達の鳴き声だよ。ちなみに簡単に見た目を言うなら猫とトリケラトプスだよ』

 

その言葉を聞いた瞬間、美神と蛍は目が死んでから崩れ落ち、また何か拾ったんだなとシズクやくえす達は頭を押さえたり、顔を覆ったり、苦笑いしたりする。

 

『それでさリリィちゃんにお願いがあるんだけど良いかな?あ、スピーカーオフにしてね』

 

【分かりました!】

 

ふんすと気合を入れて答えてからスピーカーを切って受話器を瑠璃から奪い取ると耳に当ててふんふんと相槌を打ってから自信満々に言う。

 

【分かりました!そのトリケラトプスさんの名前はラトプスです!】

 

そう言ってから分かりました~と返事をして通話を終えたのか切れたのを戻したジャンヌリリィにあ、ズルいですわ~と紫が羨ましそうに絡む。

 

「ホントどこの無自覚眼鏡君を思い出させる程の動物ホイホイ君ね」

 

「と言うか、もしかして名前を付けて貰う為だけに電話をかけたのかな?;」

 

その様子を見ていた八雲紫は愉快そうに笑い、黒井はなんとも言えない顔で呟く。

 

 

 

 

「ありがとうな!ちゃんと紫ちゃんと一緒に良い子にしてるんだよ」

 

電話を終えたウィスプはどや顔してそうな感じでホロウに顔を向ける。

 

「ようし!これで大丈夫だな!」

 

「アウトだろ!?お前!セーフスレスレのアウトだろ!?」

 

グッとガッツポーズを取るウィスプにホロウは叫ぶ。

 

俺言ってないも~んとおちゃらけるウィスプと突っかかるホロウを見ながらオーズがWにこっそり話しかける。

 

「えっと、あれ、横島君が自分で考えた名前を通話先の子に言って貰ったよね?」

 

「ああ、しかもトライセラトップス(アイツ)、それを分かりつつ、乗ってるな」

 

「ブラックスレスレのグレーゾーンを通った奴だね……聞かれてる時点で完全に黒だけどね」

 

「結構悪知恵働かせてるな」

 

そんな2人のやり取りと分身たちにニックと共にわっしょいされてるトライセラトップスドーパント改めラトプスを見ながら会話するのであった。

 

気を取り直し、道中出て来るヤミーやマスカレイドを倒して行きながら進んで行く。

 

その際にラトプスはその小ささに匹敵する破壊力のある体当たりと頭部の角の間に収束して放つ光弾でウィスプや仮面ライダー達を援護して通常フォームに戻ったウィスプに褒められてニックと共に懐き度が上がりまくり、ホロウはまたお腹を押さえる。

 

途中、避難場所と思わえる関所の様なゲートを通り抜けた所でW(翔太郎)がアイに確認する。

 

「アイ、この辺に反応はないか?それか、オーズのメダルに似た反応とか?」

 

【今の所、その類の反応は……】

 

ズン!!

 

言いかけた所、地響きが起こり、誰もが倒れないように踏ん張る。

 

「ななな、なんだ!?」

 

「今の音と揺れはなんだ!?」

 

「音の方はかなり遠くから聴こえたね!」

 

「何かが遠くにいるって事か!?さっきの揺れを起こす奴が!?」

 

「詳しい場所が分からないと危険だ。まずはバットショットに偵察させよう」

 

揺れや音に戸惑う中でW(フィリップ)が冷静に提案する。

 

「ああ、そうだな。頼んだぜバットショット」

 

提案に乗り、W(翔太郎)は早速バットショットを起動させて偵察に向かわせる。

 

暫くするとバットショットが戻って来る。

 

「無事に帰って来たか」

 

早速撮って来た写真を見てWは唸る。

 

「なんだ、ブレてて良く分からねえ」

 

「ダメじゃねえか」

 

【写真データから撮影された場所が分かりますね。それによると撮影場所はこの奥のようです】

 

脱力するホロウの後にアイが撮られた写真を分析してそう言う。

 

「それじゃあ行ってみよう」

 

「うっす!アイ、案内宜しくな」

 

【お任せください】

 

こちらですとアイの案内の元、写真が撮られた地点へと向かう。

 

その道中、現れる敵を撃破しつつ、ウィスプは気になった事を呟く。

 

「それにしても、あちらこちら、木が倒れてますね……」

 

「確かに、見た限り自然に倒れた訳ではないね。何かがぶつかった事でへし折られた様な感じだ」

 

「おいおい、高さ的に大きい感じじゃねえか?」

 

倒れた1本の木を近づいて断面から分析するW(フィリップ)にW(翔太郎)は呟く。

 

「心眼やアイは何か感じたの?」

 

【ダメだな、市街セクターと違い、どこもかしこもコアエナジーので満ちているからか、調べ難いな】

 

【今の所はセンサーには反応はありません】

 

唸る心眼と横棒表記に変えて言うアイにオーズはそうか……と呟きながら進む。

 

【ここです。このあたりが撮られた写真の座標です】

 

「このあたりか……何もねえな」

 

「フロッグポッドのマイク感度を上げればさっきの音の出所を特定できるかもしれない。やってみる価値はあると思うよ」

 

「なるほど、やってみるか」

 

暫くしてそう言うアイのにウィスプはキョロキョロ見渡して言い、W(フィリップ)の提案にW(翔太郎)は乗り、フロッグポッドを取り出す。

 

するとニックとラトプスは地面に鼻を付けてクンクンし始める。

 

「ニャア!ニャアニャア」

 

「アオーン」

 

「え、どうしたニック、ラトプス?」

 

「もしかして、こいつ等、何らかの匂いを感じ取ったのか?」

 

自分に向けて鳴く2匹にウィスプはホロウの言葉に成程と手をポンとさせる。

 

「良し、残響音を探しつつ、匂いの探索を頼んだぜ2匹とも!」

 

「ニャーン♪」

 

「アオーン」

 

W(翔太郎)の言葉に2匹とも元気よく鳴いて走り出す。

 

途中いた電磁メリケンサックを装備したマスカレイドの集団や銃装備の飛行ドローンを倒しつつ先に進む。

 

「!ニャアニャアニャア!」

 

「アオアオーン」

 

「ここを通ったのか?」

 

道中のある一点で鳴いた2匹にWはフロッグポットを取り出すと音が響き渡る。

 

「残響音が残ってるね。この残響音を解析すれば、同じ波形の発信源をある程度特定できるかもしれない」

 

「そいつを辿れば、音の主を追跡することが出来そうだな!」

 

「ようし!この調子で行くぞ!」

 

「「ニャアーン/アオーン!!」」

 

ウィスプに撫でられて元気よく返事する2匹を先頭にW達は走る。

 

暫く進むと広い場所に出て、ウィスプは探検隊が使うような無人の拠点を見つける。

 

「誰もいないな」

 

【この島に起きた事件のでそのままにされたのであろうな】

 

散乱したマグカップや物を見ながら呟くウィスプに心眼はそう言う。

 

「!フーー!!」

 

「グルル!!」

 

「どうした2匹とも!?」

 

すると突如唸りだした2匹にウィスプは驚く。

 

直後、地響きが起こりだす。

 

「おおおおお!?」

 

「もしかして残響音の主か!」

 

「皆気を付けろ!」

 

慌てて倒れないようにするウィスプの隣でW(翔太郎)の警告に誰もが身構えるとそれは地響きを起こしながら現れた。

 

見た目は二足歩行するトリケラトプスで、ラトプスと違い、強靭な腕を持っており、目を赤く輝かせていた。

 

ーグギャオオォォォォォォォン!!!!ー

 

「どわわわわわわわ!?今度はデカいトリケラトプス!?」

 

「こいつもドーパントか!?」

 

雄叫びを上げるトリケラトプスに思わず後ずさるウィスプと構えるホロウだがオーズとWは別の驚きを見せていた。

 

「おいおいこいつは!?」

 

「トリケラモン!?なんでここに!?」

 

「まさかデジモンもいるなんてね……」

 

【翔太郎、映司、フィリップ、この恐竜はドーパントやヤミーではないのか?】

 

3人の驚きに心眼はトリケラモンと呼ばれたトリケラトプスについて問う。

 

「ああ、この生物はデジタルワールドと呼ばれるコンピュータネットワーク上の電脳空間に生息するデジモンと呼ばれる生命体の1種だ」

 

「はあ!?コンピュータの中に住んでる生命体がなんでここにいるんだよ!?」

 

簡単に説明したW(フィリップ)のにホロウは驚きながら息を荒げたトリケラモンを見る。

 

「オーズ、こいつは見た目はデジモンだが本質はヤミーだ。セルメダルの気配を感じる」

 

「つまり、デジモンを模したヤミーって事……!」

 

そんなメンバーへとウヴァが告げてオーズが手を握り締める中でトリケラモンは吠えて突進して来る。

 

突進して来るのにウィスプ達は慌てて左右にバラけて避けるとトリケラモンはそのまま木にぶつかる。

 

それにより木は折れて地面へと倒れる。

 

「今までのはこいつの仕業か!」

 

「気を付けて2人とも、トリケラモンの表面は固いから生半可な攻撃じゃあダメージを与えられないよ!」

 

倒れた木を見て呻くホロウや戦々恐々してるウィスプにオーズが注意する。

 

「ニャア!」

 

「アオーン!!」

 

お返しとニックは光弾を放ち、ラトプスもエネルギー光弾を放つ。

 

放たれた2発の光弾はトリケラモンの横顔に当たるのだが……軽い火花を散らすだけに終わり、トリケラモンはまるで蚊に刺されたかの様に当たった所をポリポリ掻く。

 

「ぜ、全然効いてねぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

「ニャアン!?」

 

「アオオン!?」

 

その様子にウィスプやニック、ラトプスは驚愕する。

 

ならばとホロウがトリケラモンの懐に飛び込んでパンチを叩きこむがトリケラモンはたじろく様子を見せず、ならばと連続パンチを浴びせるがトリケラモンはうっとおしそうに掴んで投げ飛ばす。

 

「ぐあっ!?」

 

「陰念!」

 

木にぶつけられて倒れるホロウにウィスプは慌てて駆け寄る。

 

「くそ、固すぎにも程があるだろ」

 

「中は柔らかいから口に目掛けて攻撃すればいいけど……横島君!そっちでなんとか出来ない!?」

 

トリケラモンの攻撃を避けながらそう聞くオーズにホロウを見ていたウィスプはうえ!?となってからえっとと眼魂を取り出す。

 

「この中で……そうだ!ジャック!」

 

【イヒヒ♪!】

 

思いついたウィスプは1度ベルトからウィスプ眼魂を取り出すとボタンを4回押してから、再びベルトに戻す。

 

するとウィスプが纏っていたウィスプパーカーゴーストはウィスプから離れると黒いコートとランタンを手にしたパーカーゴーストへと姿を変える。

 

姿が変わったパーカーゴーストを見てレバーを引く。 

 

【カイガン!ジャック・オー・ランターンッ!トリック・オア・トリートッ!ハ・ロ・ウ・ィ・ン!ゴ・ゴ・ゴースト】

 

パーカーゴーストを身に纏うと顔はランタンを持ったウィスプ眼魂のシルエットが左右対称になったものになると同時にバイザーが展開され、左腕にマッハ魂の時にも使っていたナイトランターンが装着されたジャックランタン魂に変わる。

 

その後にナイトランターンの眼魂をセットする窪みにガタキリバ眼魂をセットし、ダイヤルを一周回転させてからベルトに向ける。

 

【ダイカイガンッ!!!オーズ!オメガストライクッ!】

 

ナイトランターンの窪みが緑色の閃光を放つと握り込んでいる左腕に緑色の電が迸る。

 

「おりゃあ!!!」

 

勢い良く雷を纏った左腕を突き出すと雷が迸り、トリケラモンの口へと炸裂する。

 

ーグギャオォォォォォォォォン!?ー

 

「効いてる!」

 

口から体内へと侵入して暴れる雷に悶え苦しむトリケラモンにウィスプはこれでいけるかと思っていると……

 

【気を付けてください!コアエナジー反応が増大してます】

 

「うえぇぇ!?こいつもなるの!?と言うかこのタイミングで!?」

 

うげぇとなっている間にトリケラモンはその体がセルメダルに覆われて行くと変貌して行く。

 

まず、全身がスパイク付きの鎧に覆われ、体のフォルムもより現実のトリケラトプスに近づいたが、前足はどちらかといえば肉食恐竜を思わせるのに変貌し、三本角はドリルとなった姿に変わり果てる。

 

「嘘でしょ!?Xデジモンになっちゃった!?」

 

ーギャオオォォォォォン!!ー

 

その姿にオーズが驚いてる間、トリケラモンXは角のドリルを回転させるとウィスプとホロウへ突進する。

 

「うえ!?」

 

そのままウィスプやホロウを貫こうとトリケラモンXは迫る。

 

 

 

 




次回、第8の章:駆け付ける王を目指す者と破壊者
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