GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
追いかける先で待っているのは……
制御ユニットと共に本物のベルゼバブを探し始めたウィスプ達。
新たなカードキーを見つけ、それに対応した扉の元へ向かっているのだが……
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ウザッてぇぇぇぇぇぇェェェェ!!!」
苛立ち気にホロウがメンバーを代表して叫ぶ。
他のメンバーもうんざりした様子で歩いている。
「なんだよあいつ!!分身を沢山出しすぎだろ!!」
「ホント、挑発も入れて来るから凄いめんどくさいね」
「ウザすぎにも程がある」
うがーとなるホロウにジオウとゲイツも同意する。
そう、戦闘員以外にW達の体力を減らそうと分身を何体も送り出しているのだ。
その際に場所によってホロウが何回もステージセレクトをする羽目になり、それにより苛立ちも他のメンバーより強い。
「横島君は大丈夫かい?」
「あ、はい。大丈夫です」
声をかけたオーズにウィスプは頷く。
デカレンジャー魂となってからウィスプは銃を近接武器として扱う感覚を掴む為にそのままで戦っていた。
そんなウィスプの様子にオーズは肩を叩く。
「あんまり肩に力を入れ過ぎなくて良いんだよ横島君」
「え」
そう言われてウィスプはキョトンとなる。
「俺達もいるんだからさ、1人気張らなくても良いんだ。俺も人の事言えない時あるけど、他の人を頼るのも大事だよ。ライダーは助け合いだからね」
「俺、そんな風に1人で突っ走りかけてる感じに見えました?」
「確かに、俺から見てもお前は気張り過ぎだな。そういう1人でやらなきゃいけねぇ状況が多かったんだな」
困った様に聞いたウィスプはW(翔太郎)のにはい……と肯定する。
マタドール然り、蘆屋然り、ガープなどなど……美神達には厳しい状況が多かった。
それによりウィスプもとい横島が頑張らなければならなかった。
必然的に彼自身が前に出なければならない状況が多々あった。
(やはり、原作と違ってこの世界の敵の実力は美神令子達よりはるかに跳ね上がっている……故に横島の急激な成長が起こってしまっている感じか……)
そんなウィスプを見ながらW(フィリップ)は地球の本棚から大体の彼の歩んだ経緯を調べていただけに内心そう考える。
(故に美神達はその急成長について行けずに置いてけぼりになってしまっている……こうなると荒療治でもしない限り、彼女達は横島に永遠に追いつけなくなって背中しか見ていられなくなる……)
「どうしたフィリップ?疲れが出たのか?」
ふうと息を吐くW(フィリップ)にW(翔太郎)が声をかける。
「いやなに、君の警戒心の少なさに呆れてるだけだよ」
「おいおい、またそれかよ。いい加減にしろよお前」
考えていた事を悟られない様に誤魔化すW(フィリップ)にW(翔太郎)は少し怒る。
【そろそろ開けなかった部屋の前です】
そんなメンバーへとアイが告げる。
「んじゃあ早速……」
「待て、相手が相手だ。開けた瞬間に不意打ちを仕掛けてくる可能性もある」
扉の前に立とうとするウィスプをディケイドが止める。
「んじゃあどうするんだ?」
「やっぱドアの左右に立って飛んで来るだろう攻撃を避けてから突撃とかじゃないか」
「飛び込んだ瞬間に陰念君のステージに引きずり込むのが良いだろうね」
ホロウのにクウガとウォズがそう提案する。
「なら決まりだな」
「ようし行こう!」
早速扉の左右の壁に立ち、Wがカードキーを翳して扉を開ける。
開いた瞬間、光弾が通り過ぎ、次のを撃たれる前に全員が部屋に飛び込み……
【アーイセレクトッ!】
すぐさまステージへと部屋にいる者全員を飛ばす。
廃工場のような場所で改めて自分達以外に引きずり込んだ相手を見る。
「ちぃ!味な真似をしてくれるな!」
そこにいたのはやはりベルゼバブなのだが……今まで見た分身と違う所があった。
まずは四本の腕、その腕は頑丈な鎧の様なごつい腕となっている。
次に足が強靭な鎧に包まれた感じになっており、強く踏ん張れそうだ。
「あれ?分身と違う」
「確かに腕や足がごつくなってるな」
「!?これは!」
「どうしたのウヴァ?」
その姿にウィスプとホロウが首を傾げる中、ウヴァが何かに気づく。
「オーズ!奴の体から、メダルの気配だ!」
「なんだって!?」
「ほう、メダルとはこの力の事……か!」
そう言ってベルゼバブは右足を振り上げて、強く踏みしめる。
次の瞬間、ウィスプ達に強烈なGが遅いかかり、誰もが地面に這いつくばる。
「ぐあ!?」
「こ、これは!?」
「先ほどの彼女の発言からして、重量系グリードの、ガメルの力か!」
「はははは!あのお方に授けられた力は良いぞ!これでもくらえ!!」
続けて両腕を叩きつけると全員が吹き飛ばされて壁や配置された物へとぶつかる。
ベルゼバブは今度は自分の方へと引き寄せると次々と殴り付けてから、浮かばせた物をウィスプ達へとぶつけて行く。
「ぐは!?」
「がっ!?」
「ニャン!?」
「アオン!?」
地面に倒れるウィスプ達にベルゼバブは興奮する。
「ふはははははははは!!凄いぞ!この力さえあれば俺を馬鹿にした者達も!俺を殺した憎い奴を殺せるんだからな!!」
ギリッ!!
その言葉を聞いた瞬間、倒れていたオーズは右手を握り締める。
「……けるな」
「あ?」
重力で押さえつけられた中でオーズはよろめきながら立ち上がり……
「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
咆哮する。
迸る咆哮にベルゼバブはビクッと震えると共に重力を思わず解除してしまい……
「おおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ぐしゃ!!
咆哮しながら接近したオーズの右腕がベルゼバブの体に突き刺さる。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
絶叫するベルゼバブをオーズは右腕を引き抜いた後に蹴り飛ばす。
「げほ!て、てめがぁぁぁぁぁぁぁ!?」
血を吐き出してから怒鳴ろうとしたベルゼバブの両腕と両足の装甲が弾け飛ぶ。
突然の事にベルゼバブは戸惑った後に自身の体の中にある物がない事に気づいてオーズを見る。
オーズの開いた右手の中には……9枚の重量系コアメダルが握られていた。
「俺の知るガメルは……純粋で誰かの為に頑張れる優しい子なんだ。他の人が嬉しいのなら喜んで、誰かが悲しんでるならそれに寄り添おうとする。あの子の力は、お前の自分勝手な欲望に使って良い物じゃないんだ!!!」
「ひい!?」
怒りの声に怯えるベルゼバブをみつえ、オーズは9枚のメダルの中で3つのメダルを取る。
すると3つのメダルは光を発し、縁が黒から金色に染まり、絵の色がメタリックシルバーになる。
「力を使わして貰うよ。ガメル!」
変化した3つのメダルをオーズドライバーにセットし、オースキャナーでスキャンする。
キィンキィンキィン!
【サイ!ゴリラ!ゾウ!】
【サ・ゴーゾ……サ・ゴーゾォッ!グ~ラ~ビティ~!!】
歌の後、3つのメダルの絵柄が1つとなってオーズに張り付くとオーズの姿が変わる。
本来ならば重力系のサゴーゾコンボなのだが、その姿は変貌していた。
まず、頭のサイヘッドの角部分が巨大化して上ではなく斜め前に伸びていて、腕のゴリラアームの両腕に装着されたゴリバゴーンがガメルの左腕の様な2連装の大砲が混ざった形状へと変わり、足のゾウレッグはガメルの足の様な屈強な装甲で覆われていた。
銀色の装甲は、その輝きをさらに強めていた。
「おおおおおおおおおおおおおおお!!!」
力強く咆哮するオーズに誰もが圧倒される。
【え、映司さんの力が凄く増大しています!?】
「あれは……メダルが進化した?」
「す、すげぇ」
自分達の前に佇む隙間から入り込んだ光を浴びて輝く銀色のオーズに誰もが目を奪われる中でベルゼバブは先ほどから一転して怯えた様子で後ずさる。
「ひぃ!来るな!来るな!!」
逃げようとするベルゼバブにオーズは右足を強く振り上げ……
ドン!!!
力強く踏み付ける。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
それにより発生した重力場がベルゼバブを押さえつけて地面に縛り付ける。
続けざまにオーズは左拳を握り締めて自分の方へ引くとベルゼバブは引っ張られる様にオーズへと引き寄せられる。
「たあ!!」
引き寄せたベルゼバブに右拳によるパンチを叩き込むと同時に2連装の大砲から衝撃波がベルゼバブを吹き飛ばす。
げはっ!?と息を吐き出すベルゼバブへとオーズはゆっくり近づく。
「来るな来るな来るな!!!!」
怯えた顔で光弾を我武者羅に放つベルゼバブにオーズはドラミングを行うと目の前に展開された重力のバリアが光弾を弾き飛ばし、跳ね返された光弾をベルゼバブは浴びる。
「はっ!たっ!!」
追撃とばかりに両腕を突き出すとゴリバゴーンがロケットパンチの要領で飛び出してベルゼバブを攻撃して行く。
「これで決める!」
戻って来たゴリバゴーンを装着し直した後にオースキャナーでメダルを再スキャンする。
キィンキィンキィン!!
【スキャニングチャージ!!】
音声の後に両腕で地面を強く叩き、発生した重力でベルゼバブを拘束する。
オーズは高く飛び上がると1回転してからゴリバゴーンを飛ばし、展開された3つの銀色のリングを重力を操って自身を加速させると共に通り抜け……
「セイヤーーーー!!!」
飛ばしたゴリバゴーンを踏み付ける形での両足蹴りでベルゼバブを貫いた
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
ドカァァァァァァァァン!!!
断末魔をあげながらベルゼバブは爆発四散する。
着地したオーズはゴリバゴーンを再装着する。
「ふう……」
「映司さん!大丈夫ですか?」
息を吐いたオーズへとウィスプは声をかける。
「うん、大丈夫だよ。あ、横島君。後でサゴーゾの眼魂を作るよ。重力を操るから君の助けになると思うよ」
「おお!それなら、荷物運びが楽になりそうっスね!」
【それで良いのか?】
そう言うオーズにウィスプは喜ぶがその使い方に心眼は呆れるがオーズは良いの良いのと笑う。
「俺の世界の初代オーズやガメルもそう言う使い方もありだって言いそうだしね」
「古代にも仮面ライダーいたのかよ」
「仮面ライダーの称号は後から付けられたりするからね」
呆れるホロウにW(フィリップ)はそう返す。
「さてと……とりあえず制御ユニットを元に戻すか」
「あ、それじゃあ横島君。サゴーゾを実際に使ってみようか」
そう言ってオーズは今入れてるメダルを抜いて普通のサイメダル、ゴリラメダル、ゾウメダルをカテドラルに入れてスキャンする。
キィンキィンキィン!
【サイ!ゴリラ!ゾウ!】
【サ・ゴーゾ……サ・ゴーゾォッ!】
音声の後に通常のサゴーゾコンボとなる。
直後、残った三枚がオーズの手から離れて浮かび上がる。
「なんだ!?」
「メダルが勝手に!?」
「これは……」
誰もが突然の現象に驚く中、ベルゼバブからコアメダルが抜けた際に装甲だった散らばっていたセルメダルも浮かび上がって3枚のコアメダルを包み込む。
やがてメダルは光を発し……
「パオオン」
1体の小動物になる。
それは見た目はサイとゾウを混ぜた様な顔で三本角が輝き、腕がゴリラの様になっていて、足はゾウの様に太い。
「ど、動物になった!?」
「グリードになった?いや、少し違うな……この世界の影響を受けたのか?」
驚くジオウの後にウヴァは興味深そうにその小動物を見る。
小動物は自分を見るオーズ達を見た後にウィスプを見て、小さい尻尾をピコピコ振って足に擦り寄る。
「…………もう、俺には無理だ(バタッ)」
「いんねぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!?しっかりしろ!!」
「これは駄目だね。この先の展開を予想して意識がない」
キャパオーバーで倒れるホロウにゲイツが抱き起こし、ウォズがそう言う。
「パオオン♪」
「おお、人懐っこいなこいつ」
「ガメルの様に無邪気な感じだね」
そんな3人を後目にウィスプとオーズは小動物と戯れるのであった。
デビルバエ
外見:女神転生に出るベルゼブブの体型を人に近づけた感じの怪人
概要
ベルゼバブが何者かの手により復活した際に手を加えられた姿。
分身能力の他に目から光弾や重量系コアメダルを入れられた事での重力操作が出来ていた。
復活させられた際に弄られて傲慢で強気になっていたがオーズによりメダルを抜かれ、その強さに怯えて消滅する。
仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボグラビティ
外見:頭のサイヘッドの角部分が巨大化して上ではなく斜め前に伸びていて、腕のゴリラアームの両腕に装着されたゴリバゴーンがガメルの左腕の様な2連装の大砲が混ざった形状へと変わり、足のゾウレッグはガメルの足の様な屈強な装甲で覆われたサゴーゾコンボ
概要
映司の強き欲望によりコアエナジー製のコアメダルが変貌したサイ・グラビティ、ゴリラ・グラビティ、ゾウ・グラビティのグラビティメダルを使用して変身したコンボ。
メダルも通常のコアメダルの様に縁が金色になり、絵柄の色が銀色に統一されている。
通常のサゴーゾよりも攻撃力も防御力が上がっていて、重力も強くかけられる様になっている。
腕のグラビゴーンは砲門から衝撃波を放つ事でき、ゴリバゴーンの様に発射する事が出来る。
必殺技は重力で相手を拘束してから高く飛び上がってからの1回転をしてゴリバゴーンを飛ばし、展開された3つの銀色のリングを重力を操って加速させると共に飛ばしたゴリバゴーンを踏み付ける形で繰り出す両足蹴り【サゴーゾグラビティインパクト】
次回、第14の章:新たな情報と新たなエリア