GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ   作:鳴神 ソラ

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島へと向かう横島達。

そこではある再会が待っていた。


第1の章:再会の探偵

「んで、どこから上陸するんだ?」

 

「聞いた話によると港があるそうだからそこから上陸するつもりだよ」

 

確認する陰念に西条はそう返す。

 

現状見ているしかない横島はバンダナもとい心眼に話しかける。

 

「どうだ心眼?消えるとかないよな?」

 

【ああ、問題ない。ちゃんと効いてる】

 

不安そうな横島に安心させる様に出現して心眼はそう返す。

 

心眼は小竜姫の竜気から誕生した存在なのでそのままだと島の結界で消えてしまう可能性があった。

 

置いて行くべきだろうが、横島がウィスプに安定して変身するには欠かせないので苦渋の決断で西条が文殊を使う様に指示したのだ。

 

込めた文字は『保』で、結界から『保護』する為だ。

 

勿論、4人しかいない状況で見られてない様に使っているのでバレてない。

 

ちなみにホロウ眼魂も使わないとはいえ、もしも結界で消えてしまってそれが原因で陰念が変身不可能になってしまってはいけないという事で同じ様に『保』と共に大事な状況で強制的に変身させて来て暴走させられて暴れない様に『封』もかけられている。

 

文殊使えば今後も楽にコイツを封印出来るんじゃ?と陰念は思ったが流石に横島頼り過ぎるのもどうかと思い、自重した。

 

「む?」

 

「どうしたカオスのおっちゃん?」

 

すると何かに気づいたカオスに安堵していた横島は話しかける。

 

「いや、あっちで何かが光った気がするんじゃ」

 

「あっちから?」

 

それを聞いた西条は一旦モーターボートを止めて、カオスの指した方を見る。

 

よぉく目を凝らして見ると、確かに何かが明滅して光っているのが見える。

 

「なんだ?あれ?」

 

「………ん?これは……」

 

「どうしたんっスか西条さん?」

 

その明滅する光に何か気づいた西条へ横島は聞く。

 

「あの光、観察してみると一定のリズムになってないかい?」

 

そう言われて陰念と横島はじーと見つめる。

 

すると、確かに光の明滅は長短を付けてリズムを取っている感じであった。

 

「こりゃあ、モールス信号じゃろうか?」

 

「恐らくそうでしょう……しかし」

 

同じく気づいたカオスにそう返してから西条は眉を顰める。

 

「モールス信号ってなんですか?」

 

「モールス信号はモールス符号っちゅう長短2種類の音・光などで構成される信号の事じゃよ。かつてはスパイ同士の通信にも使われていた暗号通信じゃ」

 

「これは……和文か?……『わ・れ・て・き・で・は・な・い・か・め・ん・ら・い・だ』……我、敵ではない、仮面ライダー、だと?」

 

解読された事に4人は顔を見合わせる。

 

仮面ライダーの名はこの世界では広まっていない。

 

その名を知る者はこの場にいる者達に美神達と一部の神魔にガープ達だけだ。

 

「どうする?罠の可能性がありえるぞ?」

 

「……光の発信源に向かおう。ここで敢えて仮面ライダーの名前を出して来るという事は僕達と接触したいとも捉えられるからね」

 

警戒する陰念にそう返して西条はモーターボートを光の発する方向へと動かす。

 

光は横島達が近づいて来る様にか、付けっぱなしになって道しるべになっている。

 

近づいて行くと光りを発してるのがなんなのか明確になる。

 

それは船着き場近くの駐車場に停車してる黒い車体の大型の車両であった。

 

「なんじゃありゃあ?」

 

「装甲車っぽいが……変わった見た目じゃのう……」

 

「確かに、車体前面が顔っぽいですね……」

 

「んーーーー?なんか見覚えあるような……ないような……」

 

見えて来たのに誰もが疑問に思う中で船着き場に停泊し、モーターボートから降りて大型車両に近づく。

 

すると大型車両は車体の前面を開き始める。

 

誰もが警戒する中、大型車両が開き終えると……青年が立っていた。

 

「やあ、久しぶりだね。仮面ライダーウィスプに変身する横島忠夫にドクターカオス」

 

微笑む青年に横島はあっ!?と声をあげる。

 

「あんたは確か、左翔太郎さんの相棒の……フィリップさんでしたっけ?」

 

「正解だよ。覚えていてくれて助かるよ」

 

「おい、誰だよこいつ?」

 

「知り合いなのかい?」

 

確認する横島にそう返したフィリップを疑わしい顔で見る陰念と西条に本人は笑う。

 

「初めまして、オカルトGメンの西条輝彦に仮面ライダーホロウに変身する陰念。僕はフィリップ。探偵、左翔太郎の相棒さ、君達の事は検索済みだよ」

 

「!」

 

「わぁ!待った待った!この人、付き合いめっちゃ数分しかなかったけどそこまで悪い人じゃないから、多分!」

 

「数分って、時間が少な過ぎやしないかな;」

 

「まぁ、こやつの相方と違って数分なのは事実じゃしのう」

 

挨拶したフィリップに思わずゴーストドライバーを出して身構えかけた陰念に待ったをかける横島の言い分に西条はツッコミを入れてカオスはそう呟いた後に解説する。

 

「又聞きになるが、こやつとここにいない左翔太郎と言う探偵は別世界の仮面ライダーでな、ガイアメモリっちゅう地球の記憶が詰まったアイテムを使って2人で1人の仮面ライダーWに変身するんじゃよ」

 

「別の世界だと?」

 

「ああ、俺とカオスのじーさんは一度、仮面ライダーディケイドって奴に変身する別世界の俺やその助手のルージに、俺と同じゴーストドライバーを使うタケルと会って共闘した事あるんだよ」

 

「そんな事があったのかい?しかしなぜ会った事のない僕や陰念君の事を知ってるんだ?」

 

「僕はその世界の情報が詰まった地球の本棚にアクセスする事が出来るんだ。この世界に来た際に君達の事も知れたのさ」

 

戸惑う2人にフィリップはそう返す。

 

「それで、なんでフィリップさんは俺達の世界に、しかも突然現れた島の中にいたんっスか?」

 

「いる訳を言うなら、この島は元々、僕達の世界に存在する島だからだよ」

 

「どういう事なんだい?」

 

気になって聞いた横島に答えたフィリップのに西条はすぐさま食いついて問う。

 

「それを話す前にこの島が何なのか教えよう。この島の名はセクターシティ……エネルギー研究をしている島で僕らの世界で数日前に事故で封鎖されていたんだ。僕達がここにいるのは僕達が住んでる探偵事務所に『アイダ博士を探して』というメッセージと共にこの島の座標が書かれた1つのメールが来たんだ。翔太郎は探偵としてこの依頼を受けると言って僕と一緒にこの車、リボルギャリーで来た……ところが、着いた途端にこの島は別の世界を経由して、君達の世界に転移したんだ」

 

「ちょちょちょ、別の世界を経由してってどういう事っスか?」

 

「確かにその言い方じゃあ、ワシらの世界に来る前にお主達の世界とは別の世界にも跳んだという事になるではないか?」

 

答えたフィリップのに横島は待ったをかけ、カオスも指摘する。

 

「その通りだよ。その世界もまた仮面ライダーの世界で、ゼロワンと言う未知の仮面ライダーが存在する世界だった。ただ、詳しく検索する前に昨日、調査に出た翔太郎が今僕達がいる地区、港湾セクターにて謎の敵からの襲撃を受けた後、暫くしてこの世界に転移したんだ」

 

「謎の敵?どんな感じのだったのか教えて貰えるかい?」

 

出て来た謎の敵に西条は反応して質問する。

 

「顔の左半分がギリシャ彫刻のような黄金のマスクで覆った全身が寒色で構成された石像のような怪人で大きさは大体約3m位、自分の身の丈の倍もある稲妻の意匠が施された杖を装備していて、雷を操っていたよ」

 

「雷……ミサイルや軍の戦闘機を撃墜し、戦艦を轟沈させたのもそやつの仕業かもしれんな……」

 

「でしょうね。しかもその怪人がこの島の主と思われますね」

 

詳細を聞いて、その中ので西条の報告を思い出して呟いたカオスのに続いた西条のをフィリップは肯定する。

 

「あなたの意見には同意だ。奴こそがこの島で起きてる異常の元凶だと僕も思っている。しかも財団Xも絡んでいる可能性もある」

 

「財団X?また新しい用語だな」

 

【財団Xとはなんなのだフィリップ?】

 

勘弁してくれとぼやく陰念をスルーして心眼の問いにフィリップは解説する。

 

「財団Xは表向きは科学研究財団の看板を掲げており、世間での知名度もあるが、裏では強力な兵士を手にするため、様々な組織・個人に援助を行う死の商人な闇の組織だ。援助の見返りに協力者からその研究成果を吸い上げて、自らの組織の戦力に取り込んだりしている」

 

「酷いなそれは……」

 

警察としても義務を持つ西条はフィリップの語った事に顔を顰める。

 

「それで翔太郎さんは?大丈夫なんですか?」

 

「……分からない。連絡を取ろうにも、翔太郎は自分の携帯……僕と同じスタッグフォンと言うガイアメモリを模したギジメモリを挿す事によってクワガタムシに変形する携帯を調査の為に探索に出してしまったようで、連絡の取りようがないんだ。さらに最悪なのは、ガイアメモリをその敵との戦いで持って来ていた3本全部無くしてしまったんだ……もしかすると翔太郎の方も持っていたメモリを全部……」

 

気になって聞く横島にフィリップは不安そうに返す。

 

すると何かの機械音声と共に蝙蝠型のメカが5人の前に来る。

 

「なんだこれ?」

 

「バットショット!それにそれは!」

 

訝し気になる陰念を無視してフィリップはバットショットに括りつけられていた緑色のメモリを手に取る。

 

「サイクロンメモリ!翔太郎が見つけてくれたのか!」

 

「それがガイアメモリかい?」

 

ああと西条の問いに返した後にフィリップの腰にベルトが出現する。

 

「ベルトが現れた!?」

 

「よし、2人とも、バットショットに翔太郎の元に向かう様に指示を出すから変身して追いかけて合流してくれないか?翔太郎には先に説明をしておくから、バットショット、翔太路の元に2人を案内してくれ」

 

サイクロン!

 

矢継ぎ早に言ってからサイクロンメモリのスイッチを押すとベルト、ダブルドライバーの右側にセットする。

 

するとサイクロンメモリはどこかに転送され、フィリップは目を閉じて倒れかける。

 

「あぶなっ!?」

 

慌てて横島が支えた後に、戸惑ってからリボルギャリーの方に運んで行く。

 

「ど、どうしたんだ彼は?」

 

「話を聞く限り、意識をメモリと共に左翔太郎のベルトの方に転送したんじゃろう。とにかく、ワシと西条はここに残ってフィリップの体をみておこう、お主等はフィリップの指示通り、バットショットに付いて行くんじゃ」

 

戸惑う西条にそう返してから陰念と戻って来た横島にそう言う。

 

「了解っス」

 

「たくぅ、めんどくせぇ状況になって来てやがるな」

 

それぞれ別々の反応をしながらゴーストドライバーを出現させると眼魂を取り出してセットする。

 

【アーイ!!】

 

【シッカリミナー!シッカリミナー!】

 

【オソレテミーヤー!オソレテミーヤ!】

 

音声の後に横島の方はウィスプパーカーゴーストが、陰念はメカメカしい感じのパーカーゴーストが飛び回る。

 

「「変身!!」」

 

【カイガン!!】

 

【ウィスプ!アーユーレデイ?】

 

【バース!!】

 

ベルトのレバーを力強く引き、ウィスプは空中でUターンをして横島の方に向かって行き、横島は合わせる様に右手を掲げ、それと同時にウィスプも左手を突き出して空中でハイタッチを交わすと横島の身体が鎧に包まれ、同時に陰念も鎧を纏い、パーカーゴーストを身に纏う。

 

【OKッ!!レッツゴー!イ・タ・ズ・ラ!ゴ・ゴ・ゴーストッ!!!】

 

【メダルセット!キリ・キリ・カポン!!!】

 

それにより横島は仮面ライダーウィスプに、陰念はバースの力を宿した仮面ライダーホロウバース魂に変身完了する。

 

「それってバースのか?」

 

「ああ、移動ならこいつのが良いからな」

 

そう言ってレバーを2回引く。

 

【ダイカイガン!バース!カッターウイング!】

 

音声の後にホロウの背中に鋭利な翼が装着される。

 

行くぞという声と共にホロウはウィスプを背中から掴むと飛び上がってバットショットの後を追う。

 

「頼んだよ2人とも」

 

それを見送ってから西条とカオスはリボルギャリーへと向かう。

 

 

 

 

暫く飛んでいて、市街地の所を通り、開いた所を通って地下へと入る。

 

進んで行く中でここは駐車場かとホロウはちらほら見かける車を見て思う。

 

「ここに翔太郎さんがいるのか?」

 

「なあ横島、その左翔太郎って奴はどんな奴なんだ?」

 

歩きながら周りを見渡すウィスプにホロウは気になっていたのか、そう聞く。

 

「えっと、自分の事をハードボイルドって言う人で人の痛みに寄り添っていく優しい人だな……後、俺と同じ様に九尾の狐の子と一緒に住んでる!」

 

「前半はともかく、後半のでなんとなく、お前と似た様な奴って事だけは十分わかった」

 

楽し気に言うウィスプのにホロウはなんとも言えない声で溜息を吐く。

 

暫く歩いていると人影を視認する。

 

さらに近づくとウィスプは嬉しそうに駆け寄る。

 

「あ、翔太郎さん!お久しぶりッス!」

 

人影、左が黒で右が緑と言う左右で色が違うカラーリングの仮面ライダー、Wはウィスプの声に顔を向ける。

 

「よぉ横島。フィリップから聞いてるぜ、まさかお前達の世界に来ていたとはな、そっちは初めましてだな」

 

「初めまして。俺は陰念で仮面ライダーホロウだ。あんたが左翔太郎か」

 

気軽に声をかけて来るW(翔太郎)にホロウは頷いてそう聞く。

 

「ああ、俺が探偵の左翔太郎。今はフィリップと一緒に仮面ライダーWになってる」

 

「2人とも、無事に合流出来て良かったよ」

 

挨拶したW(翔太郎)の後に右目が光りながらフィリップの声がしたのにホロウは驚く。

 

「ビックリした。2人で1人ってそういう事かよ」

 

「初見だと戸惑うよなぁ」

 

俺もそうだったとうんうんと頷いてから所で……とウィスプは合流してから気になっていたのに視線を向ける。

 

それはWの傍に浮いているウィスプ的に見て炊飯器サイズのロボットだ。

 

「このロボットさんは何っスか?」

 

「そいつはアイ。危ない所を助けてくれたこの島のナビゲーションAIの1体だ。俺を緊急転送してくれて、今いる市街セクターに連れて来てくれたんだ。まぁ、そのせいでジョーカーメモリ以外のメモリは分散しちまって、さっきサイクロンメモリを見つけてフィリップの所に届けて貰ったって所だ」

 

【初めまして、紹介して貰った様にナビゲーションAIのアイと言います。翔太郎さんと一緒にアイダ博士を探すお手伝いをしています】

 

挨拶するロボット、アイにあ、これはどうもとウィスプはお辞儀し、ホロウはお、おうと返す。

 

「それでさっき翔太郎からこれまでの事を聞いたんだが、この島を全て探索するには、今いる機械の兵士に、僕達が戦ったのとは別の怪人を倒してセキュリティレベルを下げなければいけないらしいんだ」

 

「倒すって……全然いないですよ?」

 

【あの陥没した先の奥に反応があります】

 

【うむ、確かに以前遭遇したドーパントと似た気配を感じるから間違いないだろう】

 

「なあ、倒すのは良いが、どうしてこの先に進もうとしてるんだ?」

 

キョロキョロと見渡すウィスプにアイが答え、心眼も肯定する中でホロウは封鎖された入り口を見て問う。

 

「ああ、この先のビジターセンターって言うこの島に来たゲストがIDを登録する施設に、俺達が探してるアイダ博士の手がかりがあるかもしれねえんだ」

 

「アイダ博士のIDが分かればこの島でどう行動したかも分かるかもしれないという事でね」

 

「成程!なあ陰念。どうせなら翔太郎さん達の依頼を手伝いながら調査する感じで良いんじゃないか?」

 

「調査だけですまねえと思うが、ダラダラ動くよりかはまだマシか……ただよぉ、西条の旦那への連絡はどうする?」

 

理由を言うW(翔太郎)に補足するW(フィリップ)のを聞いて納得してからそう提案したウィスプはホロウの指摘にあ、となった所……トカゲデンワが飛び出して着信がある事を伝える様に鳴く。

 

「はい、もしもし」

 

『おお、繋がった繋がった!ワシじゃ!カオスじゃ!フィリップの持つ携帯で連絡しとる!』

 

早速出るウィスプの耳に興奮した様子のカオスの声が入って来る。

 

どうやら待ってる間にリボルギャリーやスタッグフォンを調べてその高性能ぷりにはしゃいでいる様だ。

 

『すまないドクターカオス。横島君、西条だ。左翔太郎君と合流出来たかい?』

 

「あ、はい!無事に合流出来ました。それで西条さん。俺達、翔太郎さんの依頼を手伝いながらこの島を調べようと思ってるんですけど……」

 

直後に代わった西条にウィスプはそう提案する。

 

それに対して西条の返事は賛成であった。

 

『だったらそうしよう。我々にとって未知の土地で別れて行動するより、一緒に探索した方が効率が良い。それに、力を失っている彼らをほっておけないからね』

 

何かあったら連絡すると言って西条は通話を終える。

 

「すまねえな。協力、感謝するぜ」

 

「いえ、俺にとっても、シズクの眼魂のでお世話になりましたし」

 

礼を述べるW(翔太郎)にウィスプは頭を掻いてそう返す。

 

「んじゃま、セキュリティレベルを下げる為に行きますか」

 

号令をかけるW(翔太郎)におーとウィスプは乗り、ホロウも拳を鳴らす。

 

その中で心眼はアイに違和感を感じていた。

 

(なんだ?このアイから感じる違和感は……特に変わった感じがないのに……なぜ違和感を感じるのだ?)

 

なんで違和感を感じるのか分からない心眼は不安を拭えない中、3人のライダーは歩き出す。

 

 

 




次回、第2の章:待ち受ける者
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