GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ   作:鳴神 ソラ

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ガイアとゴーストが加わった事でエボルトの元へ向かえる様になったビルド。

そんな状況をエボルトは待っていた。


第5のレポート:エボルトの狙い

 

 

ううむとアシュタロスは唸っていた。

 

ガープ達が眠りに付いて何もないので少し調べものをした所、記録媒体ので何時の間にか何者かによって量産化レブナントと量産型眼魂のデータが盗まれていたのだ。

 

流石に誰かに盗まれたと知ったらガープが何をしでかすか分からないので痕跡を知られない様に消しといたのは良いが、誰がやったのかで悩ませていた。

 

何分、自分がいる場所を知ってるなどガープ達以外ありえない。

 

(ホントに誰がやったんだ?様子から1~2日前位の間の様だが、それでガープが気づかないのはおかしい……ダメだな、情報が少な過ぎて全然検討が付かない)

 

再び唸った後、自分の近くで発されたごく小さな不可思議な気配にアシュタロスは振り返り、目を見開く。

 

そこにはボロボロの姿のセーレが倒れていたのだ。

 

「どうしたんだセーレ!?一体誰にやられたんだ!?」

 

慌てて声をかけるアシュタロスのに、セーレは少し呻き声を上げて目を見開く。

 

「あれ……アシュ……タロス……?」

 

「ああ、私だ。何があったんだ?レイはどうしたんだ?」

 

視線が定まってない様子のセーレにアシュタロスは問う。

 

「レイ?レイって、誰?」

 

「はっ?」

 

だが、出てきた言葉にアシュタロスは呆気にとられる。

 

「と言うか、体中が凄く痛い。きつい……なんで、俺……いや、僕?……どうなって……こうなってるんだ……?」

 

朧気な様子で幼い口調と大人の口調が交互にセーレの口から発せられる。

 

「おいッ! 大丈夫かッ!? 分霊と混ざっているんじゃないのか?」

 

その様子にアシュタロスは驚きながらセーレの状態に戸惑う。

 

セーレはソロモンの魔神の中で復活した中ではかなり遅い部類になり、大人と新生したばかりの子供の意識が複雑に入り混じった人格をしており、ガープの処置によって大人と子供――人格を2つの姿に分けて活動しているとは聞いていたアシュタロスだが、性格が交じり合っているのは明らかな異常事態だと悟った。

 

(ガープの実験の影響か?今ならば……)

 

意識が混濁している今ならば……確実にやれる。

 

ぐっと拳を握り締めたアシュタロスだったが、俯いていたセーレが顔を上げたときに握りこんだ拳を思わず開いた。

 

「……敵か?敵ならば殺す、殺さないと」

 

その特殊能力――短距離のワープを軸にした暗殺術。

 

それがセーレの戦闘スタイルであり、意識が混濁している状態でも身体に染み付いた技術は健在だった。

 

「大丈夫だ。私だ、アシュタロスだ。しっかりしろ」

 

攻撃すれば反撃でやられると悟ったアシュタロスはセーレの手当てを開始する。

 

「アシュ……ああ、アシュタロスか……」

 

(これは、嘘は言っている訳ではないな……)

 

不思議そうに顔を動かすセーレにアシュタロスは眉を顰める。

 

その後に改めてセーレの状態を確認して愕然とする。

 

なんと、今のセーレはギリギリ消えかねない程に力を失っていた。

 

幼い人格の時は完全に無力、しかし大人の人格が顔を出せばかつての冷酷な暗殺者の顔と魔力の増大が発生する。

 

(魔力の増大のお蔭で存在は保ってるのか)

 

かつてのセーレの顔が出るのは神魔としての防衛本能。

 

だがそれは存在を維持するだけの物で無理やり存在を維持しているに過ぎない、それの反動で魂が欠損し記憶が抜け落ちている可能性がありえそうだとアシュタロスは考える。

 

一体誰がこんな事を……とアシュタロスは戸惑いながらこのままガープのアジトに置いとくのは危険だと判断し、彼の表の住居へと運びに向かう。

 

「やれやれ、ホントめんどくさい状況だ……」

 

そんなアシュタロスの背を何時の間にかいたレクス・ローは見送っていて、めんどくさそうにぼやきながらその場から姿を消す。

 

 

 

 

「おらぁ!!」

 

六道女学院で空中戦を繰り広げていたアグルはソニックソルジャーの一瞬の隙を突いてかかと落としで地面に落とす。

 

地面に落ちたソニックソルジャーをみつえ、顔の前で両腕を交差した後に両手の間にエネルギーを放出してそれを収束して光弾に変え……

 

「リキデイター!!」

 

ソニックソルジャーに向けて発射する。

 

放たれた光弾にソニックソルジャーは起き上がる間もなくその体に炸裂し……

 

「!!!?」

 

ドカァァァァァァァン!!!

 

その体を爆発四散させる。

 

「エイヤッ!!」

 

ブレードソルジャーと戦っていたエースは途中からファントムコールダーから霊刃を作り上げて二刀流で襲い掛かって来た相手に対し、メタリオンソード以外に右手に作り上げたエースブレードで対抗して弾いた所で左腕をメタリオンソードで両断する。

 

「!!?」

 

火花を散らすブレードソルジャーにエースブレードを消した後に右腕にエネルギーを収束し……

 

「メタリウムバースト!!」

 

メタリウムエネルギーを直接叩き込んで吹き飛ばす。

 

「ガガガピーーー!!!?」

 

ドカァァァァァン!!

 

吹き飛ばされたブレードソルジャーは体中から光を発して爆発四散する。

 

そんな見ていた蛍の前に何かが落ちて来て、蛍は思わずキャッチする。

 

落ちて来たのは、先ほどエースによって両断されたブレードソルジャーの左腕だった。

 

「うでぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

「待って蛍ちゃん!?それ貴重!貴重な資料!!」

 

「きゅぅ……」

 

「わぁぁ!?冥子さんしっかりして!!」

 

思わず投げ捨てそうになったのを美神が慌てて止めに入り、隣で意識が飛びそうになった冥子をおキヌが慌てて揺らす。

 

美神にすれば綺麗な状態で敵の変身アイテムを手に入れられたとも言えるので投げ捨てて前に確保できたが壊れた状態の奴の様になったらいけないと言う所もある。

 

【ツインブレイカー!】

 

「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

スナイプソルジャーの銃撃をクローズマグマは左腕に装着したツインブレイカーのビームモードで飛んで来るのを打ち落とし、撃ち落とせなかったのを牽制の際に投げ飛ばしたビートクローザーを拾って斬り払いしながら接近する。

 

「もう撃たせねえぞ!!」

 

殴れる距離になった事でビートクローザーを投げ捨て、ツインブレイカーをアタックモードに変えるとラッシュをスナイプソルジャーに叩き込む。

 

「おらぁ!!」

 

続けざまに右拳から繰り出したアッパーカットで上空に打ち上げた後にクローズマグマナックルをドライバーから抜いてツインブレイカーにセットする。

 

【レディゴー!!】

 

鳴り響く音声の後にツインブレイカーごと左腕を包み込む様にマグマライズドラゴンが出現させ、落ちて来るスナイプソルジャーをみつえ……

 

【レッツブレイク!アチャー!!】

 

「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

どてっぱらに左腕を叩き込んでからのツインブレイカーでの強力なパイルの一撃で貫いた。

 

「!!!!?」

 

ドカァァァァァァァァン!!

 

スナイプソルジャーも爆発四散し、爆風の中からクローズマグマが飛び出す。

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

ガイアソルジャーと殴り合っていたガイアは一旦距離を取ると両腕を上に突き出した後に胸の前に持って行き、横に広げるとその体は輝きに包まれた後に強靭になり、青色が入った仮面ライダーガイアスプリームヴァージョンに変わる。

 

「変わった!?」

 

「動作だけで!?」

 

ガイアのフォームチェンジになんとか蛍を宥めた美神はおキヌ達と共に驚く。

 

フォームチェンジを終えたガイアは殴りかかって来たガイアソルジャーの腕を掴み……

 

「ダァッ!!」

 

地面へと叩きつける。

 

起き上がろうとしたガイアソルジャーに攻撃はさせないとばかりに再び掴み……

 

「ダァッ!!」

 

投げる!

 

「ダァッ!!」

 

投げる!!

 

「ダァァァッ!!!」

 

投げる!!!

 

相手が蹴りをしようとすれば振るわれた足を掴んで投げ、向かって来たならばその勢いに乗せて後ろへ投げ飛ばし、倒れている所を持ち上げて投げ飛ばす。

 

「す、すごい……」

 

「これ、普通の人間ならグロッキーになってますよね;」

 

「まぁ、ガイアってあの姿だと投げの鬼って言われてるし」

 

「た、確かに鬼ね;」

 

「ホントに鬼です;」

 

「うわ~~ドンドン投げ飛ばしてるわ~~」

 

そんな投げ続けるガイアに美神は引きながら驚嘆し、おキヌの呟きに輝夜はそう答え、蛍と舞がドン引きする中で冥子はほへぇという感じで見ている。

 

全身から火花を散らし始めたガイアソルジャーにガイアは右腕を勢いよく上に突き出した後に全身を光らせてから腕を回転させながらエネルギーを収束し……

 

「フォトンストリーム!!」

 

合掌して合わせた両手で右手を下にずらしてから発射する。

 

放たれた光線はガイアソルジャーに炸裂して跡形もなく、塵へと変える。

 

【響鬼!電王!オーズ!鎧武!!】

 

「はっ!!」

 

一方のゴーストはサングラスラッシャーとガンガンセイバー二刀流でディフェンドソルジャーへと斬撃を叩き込んで行く。

 

【エグゼイド!ビルド!!】

 

続けざまに出現したブロックや数式を足場に飛び回って蹴りを叩き込んで行く。

 

【龍騎!ファイズ!鎧武!ゴースト!ドライブ!!】

 

怯んでいるディフェンドソルジャーをみつえて、サングラスラッシャーをブラスターモードに変えてからサングラス部分に闘魂ブースト眼魂とエジソン眼魂をセットする。

 

【メガマブシー!メガマブシー!!】

 

鳴り響く音声の後にサングラス部分を戻す。

 

【闘魂ダイカイガン!!】

 

虹色に輝きエネルギーを収束するサングラスラッシャーの銃口をディフェンドソルジャーに狙いを付ける。

 

それにディフェンドソルジャーはバリアを貼ろうとし……

 

【カブト!電王!ジオウ!!】

 

時間操作によりその動きを停止させられる。

 

その間にゴーストはサングラスラッシャーのトリガーを引く。

 

【メガ!オメガフラッシュ!】

 

「はあ!」

 

放たれた電気を纏った熱光線がディフェンドソルジャーに炸裂し、ディフェンドソルジャーは吹き飛んで地面を転がる。

 

「これで決める!」

 

【クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!ラッシャイ!ゼンカイガン!!】

 

連続でアイコンドライバーを操作し、クウガからディケイドのパーカーゴーストを呼び出してからボタンを再度押す。

 

【平成ファースト!平成オメガドライブ!!】

 

「命は永遠に不滅だ!!」

 

飛び上がった後にパーカーゴースト達は元となった仮面ライダーの姿となり……

 

「おりゃあ!」

 

「はあ!」

 

「りゃあ!!」

 

「はっ!」

 

「ウェーーーイ!!」

 

「たあっ!」

 

「ふっ!」

 

「俺の超必殺技!」

 

「はあ!」

 

「でやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「はあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

11人ライダーによるライダーキックを放ち、ディフェンドソルジャーはバリアで受け止めようとするがその強さに耐え切れずに貫かれて……

 

ドカァァァァァァァン!!

 

着地したゴーストの後ろで爆発四散する。

 

「凄い……」

 

「ええ、タケル君……あの時よりさらに強くなってる……」

 

佇むゴーストに蛍と美神はそう呟く。

 

「エボルト!」

 

「おっと!」

 

三号と合流したビルドは協力してレブナントを攻撃する。

 

「答えろ!お前はホントにエボルトか!!」

 

「確かに俺はエボルトだが、正確には一部だけの存在だ。この世界ので当て嵌めて言うなら英霊みたいな感じだな。とある奴がある事をやってる際に俺は通りすがり様に魂の一部がそれに吸い込まれて、ある奴と融合したのさ」

 

組み合いながら問うビルドにレブナントはそう返す。

 

それを聞いた美神はガープが英霊召喚をした際に呼び寄せてしまったんだと気づく。

 

「ほら、ハザードトリガーを使ってみろよ!もしかしたら俺を倒せてこの女を開放出来るかもしれねえぞ!」

 

「だったらお望み通りのをしてやろうじゃないか!」

 

ハザードオン!!

 

挑発するレブナントのにビルドは敢えて挑発に乗って中央部にはメーター、本体上部にはボタン、本体下部にはコネクタが付いた紅い小型デバイスをビルドドライバーに装着させると一瞬電撃が迸った後にレバーを勢いよく回す。

 

【ワンサイド!逆サイド!オールサイド!!】

 

レブナントをみつえ、ビルドは右腕にエネルギーを収束、駆け出してライダーパンチを叩き込む……

 

「あ……?」

 

「え?」

 

直前、レブナントからエボルトではない、女の声がした事にビルドは唖然とする中で勢いを止められなかったライダーパンチは命中し……

 

【ハザードフィニッシュ!ジーニアスフィニッシュ!!】

 

虹色の輝きと共にレブナントは吹き飛ぶ。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!?」

 

悲鳴を上げながらレブナントは変身が解除されてレイの姿に戻る。

 

「今、あいつ、体の持ち主を表面に出した?」

 

地面を転がって行くレイを見ながらビルドは戸惑う中、ライダー達が集結する。

 

美神達も駆け寄り、倒れた状態のまま息を荒げていたレイを見る。

 

「くくく、はははははははははははは!!」

 

直後、レイ、否、エボルトは大笑いしながら体を起こす。

 

「感謝するぞ戦兎ぉ~お陰で、こいつに凶神石でも抑えられない感情が芽生えさせる事が出来た!」

 

「え!?」

 

「ど、どういう事?」

 

「……ジーニアスは人々の強い想いを特殊攻撃成分へと変換し、必殺技と共に放てる。その際、攻撃を叩き込まれた相手に何らかの感情が芽生えさせる事が出来る。まさか、お前、その体の主に感情を芽生えさせる事が狙いだったのか?」

 

傷だらけの体で楽しそうに礼を述べるエボルトに美神と蛍が戸惑う中でビルドは2人に教えた後にエボルトに問う。

 

「くくく、これで俺のやりたい事に近づいた。ここでオサラバさせて貰うぞ。チャオ♪」

 

そう言ってエボルトは銃身は銀で一部に黄色と黒のストライプになっていて引き金付近に黄・緑・赤のパイプが伸びている拳銃を取り出してトリガーを引くと煙が噴き出してエボルトを包み込む。

 

「!?煙幕!?」

 

「待て!」

 

それを止めようとクローズマグマとアグル、ガイアは走るがその前に煙幕が晴れると、エボルトの姿はもうなかった。

 

「逃げられちまったか!」

 

「くそぉ!なんかモヤモヤするな!」

 

それにガイアは悔しがり、クローズマグマは唸る。

 

「エボルト……お前はこの世界で、何をする気なんだ……」

 

エボルトのいた場所を見ながらビルドはそう呟くしかなかった。

 

 

 

 

 




次回、第16の章:全力全開な奴等と超古代の光
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