GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ   作:鳴神 ソラ

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Wと合流したウィスプ達。

進む為に向かう先で……


第2の章:待ち受ける者

 

無事翔太郎こそWと合流したウィスプとホロウはセキュリティレベルを下げる為の行動を早速始めた。

 

まずは陥没した通路をWはサイクロンメモリの力を使って軽々と通り、ウィスプとホロウは浮遊する感じに飛び越える。

 

曲がり角でWはウィスプとホロウ、アイに止まれと合図してから覗き込んで確認し……疑問詞を浮かべる様な仕草をした後に振り返る。

 

「なあ心眼。確かドーパントと似た気配を感じるって言ってたよな?」

 

【ああ、今も感じているぞ】

 

それがどうした?と問う心眼のにW(翔太郎)はあれを見ろとウィスプに促し、言われた通りに覗き込む。

 

そこには炎の壁を背に佇む2体の機械の兵士がいた。

 

「あれ?ドーパントと思われる奴がいねぇぞ心眼」

 

【む?ああ、そういう事か……どうやらドーパントはあの炎の壁の向こうだな。私の感じたのはそっちだな】

 

すっとんきょんな声を漏らすウィスプの後に心眼がそう返してすまないと謝罪する

 

「アイ、君もなんで指摘しなかったんだい?」

 

【すいません。私も大体の反応しか分からないので】

 

その後にW(フィリップ)がアイを問い詰め、本人もとい本ロボは申し訳なさそうに電子画面に表示した表情を変えて謝罪する。

 

「仕方ないだろフィリップ。アイがそれを言う前に心眼も断言しちまったのもあるんだ。アイを責めるのはお門違いだと思うぜ」

 

【左翔太郎の言う通りだフィリップ。彼女のにかぶせてしまった私にも非があるのだ】

 

宥めるW(翔太郎)に心眼も追従する。

 

それにW(フィリップ)は全くと頭を掻く。

 

「とりあえずあの炎の前に立ってる奴等を倒しとけば良いだろ」

 

【はい、あの2体の兵士を倒せばビジターセンターの入り口が解放されるレベルに下がります】

 

話を進めるホロウにアイも肯定すると決まりだなとW(翔太郎)の言葉を合図にホロウはレバーを3回引く。

 

【ダイカイガン!バース!キャタピラレッグ!!】

 

音声の後にホロウの両足にレッグアーマー型のキャタピラが装着される。

 

その後に飛び出して高速で右側の機械の兵士に近づいて回し蹴りを叩き込む。

 

「ちょいと引く回数で手間がかかりそうだが、使い心地は文句ねえな……」

 

そう呟いた後に倒れた機械の兵士の胸を右足で踏んでキャタピラを高速回転させて火花を散らす。

 

「おらぁ!」

 

隣でホロウを狙おうと銃剣が装備されたライフル銃で狙おうとしたもう1体の機械の兵士をWが蹴り飛ばし、すかさずウィスプがガンガンブレードで切り付けて追撃する。

 

「ウィスプ、ブランク眼魂を!」

 

「え、あ、そういう事っスね!」

 

その際にW(フィリップ)がそう催促し、一瞬戸惑ったウィスプは彼の意図に気づいてすぐさまブランク眼魂を投げ渡す。

 

「おいフィリップ、何しようとしてるんだよ」

 

「良いから皆の力を上げた時の様に気合を込めるんだ」

 

お、おうと言われた通りにW(翔太郎)は投げ渡された眼魂を握って集中する。

 

すると眼魂は輝いて、緑と黒の眼魂となる。

 

「翔太郎さん!それを俺に!」

 

「なんかわかんねえけど!受け取れ!」

 

軽く投げ渡された眼魂、W眼魂をウィスプはウィスプ眼魂と変えてセットする。

 

【アーイ!!シッカリミナー!シッカリミナー!】

 

響き渡る音声の後にウィスプはレバーを引く。

 

【カイガン!ダブル!二人で一人!ガイアメモリ!】

 

「さあ、お前の罪を数えろ……数えれるかな?」

 

【私に聞くな】

 

パーカーゴーストを纏ってW魂となってWの決め台詞を言ってから首を傾げるウィスプに心眼はそう返す。

 

「おお!俺達になったぞフィリップ!」

 

「W魂だね。一気に決めるんだウィスプ!」

 

「う、うっす!」

 

言われてウィスプはガンガンブレードとアイコンタクトさせる。

 

【アーイ!ガンガンミロー!ガンガンミロー!】

 

音声と共にガンガンブレードの刀身に風が纏わりつき……

 

「はあ!」

 

【オメガストーム!!】

 

振り切ると竜巻が巻き起こる。

 

気づいたホロウが踏んでいた機械兵士を投げ飛ばしてもう1体のとぶつけると同時に竜巻に飲み込まれ……

 

ドカーーン!!

 

竜巻の中で無数の斬撃に斬り刻まれて爆発四散する。

 

「よっし!」

 

「やったな横島!これでセキュリティレベルが下がったな」

 

ガッツポーズを取るウィスプにW(翔太郎)は褒める。

 

「なあ翔太郎さん。オレ達はフィリップさんからこの島の名前がセクターシティで、なんらかのエネルギー研究をしていたって事位しか教えて貰ってねえんだが、あんたは他に何か見つけてないのか?」

 

敵がいないのを確認してホロウは気になって聞き、言われてみればとウィスプも西条達と情報を共有する為にフィリップから彼のスタッグフォンの電話番号を聞いて通話を繋げる。

 

「そういやフィリップに教えたけど、お前等には言ってなかったな。この島で研究されていたのはコアエナジーって言うエネルギーで、ここの責任者の名前はゼウス博士って言うんだそうだ」

 

『ゼウスだって!?あのギリシャ神話に登場する神々の一柱であり全ての神々の王である雷神じゃないか!』

 

報告に通話先の西城は驚いた声を出す。

 

「ほへぇ、別の世界だと神々の名前を持つ人がいるんだな」

 

「バカ、コードネームに決まってるだろ」

 

感嘆するウィスプにホロウが呆れてツッコミを入れる。

 

「……翔太郎の前に現れた謎の怪人……コアエナジー……事故に巻き込まれたアイダ博士に消えたゼウス博士……実に興味深い」

 

「お前から見て、分かった事はあるか?」

 

そうだね……とW(フィリップ)はW(翔太郎)の問いに対して、爆発ので散らばった機械の兵士の胸部分の装甲を手に取り、そこに描かれたXを見る。

 

「彼らにも言ったけど、状況的に考えて、財団Xが関係してるかもしれないね。気を引き締めないといけない」

 

それに……W(フィリップ)はアイを見る。

 

「このアイと言うAIの事も僕達は知らなすぎる……翔太郎、君はアイの事をどれだけ知ってるんだい?信用して良い存在なのかな?」

 

「俺も同感だ。特に俺と横島はここの事を全然しらねえから素直に信用するのは危険だと思うぜ」

 

W(フィリップ)の意見にホロウも賛同してアイをみつえる。

 

「そりゃあお前、探偵の勘が……アイを信じろって言ってるんだよ」

 

「俺も、アイは信じられると思うんっスよ。もしも敵だったら翔太郎さんを助けるメリットがないと思うっス」

 

あっさりと言い放つW(翔太郎)にウィスプも続く。

 

お人よしも似すぎだろとホロウは呆れ、探偵の勘、ね……とW(フィリップ)も呆れ気味に呟く。

 

「おいアイ、お前もなんか言ってやってもいいんだぜ?」

 

【……わたしは、ただのナビゲートAIですから……】

 

話を振るW(翔太郎)に対し、アイは無機質にそう返す。

 

【アイの事に関しては後回しで良いだろう。それよりもこの炎の壁の向こうにいるドーパントをどうするかだ】

 

「そう言うけどよ心眼。この炎、熱すぎて進めないから先がどうなってるか分かんないぞ?結界さえなければシズク眼魂を持って来て消火出来ただろうな……」

 

話題を変える心眼に戦ってる間も燃え尽きる様子のない炎の壁を見ながらウィスプはぼやく。

 

「この炎は全く燃え尽きる気配が無い。ドーパントの事を考えると、この先のドーパントが放った炎の可能性が高いね。となると炎系のドーパントと言う事になるが……」

 

【気になりますが、先ほどの敵の撃破でビジターセンターの入り口が解放されました】

 

炎を見て考察するW(フィリップ)にアイは報告する。

 

「良し、この炎の壁は後回しにして、アイダ博士の足取りを知る為にビジターセンターに行くか」

 

「今はそうするしかねえか」

 

手をパンとさせるW(翔太郎)にホロウは頭を掻く。

 

とりあえずは行けるようになったビジターセンターに向かう為、Wと合流した場所まで戻る事になった。

 

入り口まで行くと3人の前に虚空から3体のスーツを着た怪人が出現する。

 

「なんだこいつ等!?」

 

「いきなり現れた!?」

 

「マスカレイドドーパント!戦闘員だが油断すんなよ」

 

驚く2人にW(翔太郎)は注意して殴りかかって来たマスカレイドドーパントのを避けてカウンター気味に蹴り飛ばす。

 

同じ様にホロウとウィスプもそれぞれ蹴りかかったり、殴りかかったのをカウンターで撃破する。

 

「ホントに戦闘員だったな……」

 

「楽に終われて良かったな……」

 

そう呟いている間にアイはゲート近くの端末を操作するとゲートが解除される。

 

【セキュリティロックが解除されました】

 

そのまま道なりに進み、梯子を上り、エレベーターへと乗り込む。

 

「……なんかシュールな絵面になってるな俺等」

 

【確かに仮面の男3人が真ん中に小さいロボットを挟んでいる光景がな】

 

【どこかおかしいでしょうか?】

 

「おかしくないと俺は思うな」

 

思わずそう呟くホロウと心眼にアイは聞き、ウィスプはのほほんと返す。

 

それにW(翔太郎)は苦笑してるとエレベーターは停止し、扉が開いて、全員が出る。

 

【ここからビジターセンターになります】

 

「どうだフィリップ、万事順調じゃねえか?」

 

「順調だったらメモリも早めに集まってると思うんだけどね」

 

軽い調子で言うW(翔太郎)にW(フィリップ)は溜息混じりにぼやく。

 

少し進むと閉ざされた扉が目に入る。

 

「この扉もセキュリティレベルとかなのか?」

 

【いえ、これはダイヤルロック式のですね】

 

「5文字で真ん中に単語を作り上げる事で開錠されるみたいだな……案外近くに手がかりがあるかもしれねぇな……」

 

確認するホロウにアイは返答してる間にW(翔太郎)はダイヤルの一番上部分を動かしながら呟く。

 

んな簡単にあるわけ……とホロウは否定しようとして……

 

「あ、翔太郎さん!フィリップさん!デスクにパスワードと思われる奴が書かれた紙がありました!」

 

「でかした横島!」

 

「……ここの奴等は馬鹿なのか」

 

近くのデスクを漁っていたウィスプが紙をヒラヒラさせている様子に顔を抑えた。

 

その間にWは紙を受け取って早速動かす。

 

「『A・L・I・V・E』っと」

 

揃えると扉は自動的に開く。

 

「よし!これで進めるぜ!」

 

早速進んだ3人は……マスカレイドドーパント3人と出くわす。

 

その内1人は白服で銃を装備していた。

 

「早速かよ!」

 

すぐさま白服マスカレイドドーパントが放って来た銃弾をそれぞれ避けるとガンガンブレードを銃に変えたウィスプがもう撃たせないと銃撃して怯ませた所をWがすかさず他の黒服マスカレイドドーパントもろとも回し蹴りで蹴り飛ばす。

 

「建物内もうようよしすぎだろ」

 

消えて行くマスカレイドドーパントを見ながらホロウはぼやいた後に3人は進む。

 

道中で敵と遭遇して撃破しつつ進んでいると上の階へと続く道がシャッターで閉じられていた。

 

「ここも同じ仕掛けか……」

 

「んじゃあまたパスワードを探しませんとね」

 

「けどよぉ、ここまで見て来たがどこも扉が閉まってたぞ……後は入ってすぐの戦闘した通路の右側の方に入った仕事場だろうけどもな……」

 

あそこな……と4人は唸る。

 

なんて狭い仕事場に……武装した敵がいたからだ。

 

「あそこだと、なんらかの情報が入ったのを壊しかねないね……」

 

「もしくは扉の鍵をだな」

 

「んじゃあどうするんっスか?」

 

誰もが考え込んでいるとホロウがハッとなる。

 

「…………いや、あったぞ。周囲のを破壊しないで済む方法」

 

「ホントか?」

 

ああと言ってから2つの眼魂を取り出す。

 

「このパラドクスとレースは、どうやら一種の仮想空間を作り出せるみたいだ。それを使えば敵だけをそこに連れていけて安全に対処出来るぞ」

 

「すげぇじゃんそれ!」

 

「レース?おかしいな……パラドクスは分かるけど、そっちの眼魂の正式な名前はレーザーだと思うよ。仮面ライダーレーザーはいるけど仮面ライダーレースなんて名前の仮面ライダーはいないよ」

 

説明に感嘆の声をあげるウィスプだがW(フィリップ)は首を傾げて指摘する。

 

そんな事言われてもな……とホロウはなんとも言えない口調でぼやいてから黄色の眼魂を見る。

 

「とにかく、どっちかを使って奴等を倒そうぜ」

 

【そうだぞフィリップ。そう言うのは事件が終わってからでも良いだろう】

 

話を進めるW(翔太郎)と心眼にW(フィリップ)も少し不満げながらも確かに押し問答してる場合じゃないと考えて分かったよと返す。

 

決まった事で仕事場へと向かい、巻き込める範囲まで近づく。

 

「んじゃあ行くぞ」

 

【アーイ!オソレテミーヤー!オソレテミーヤ!】

 

早速、ホロウはバース眼魂を取り出してパラドクス眼魂をセットし、色が青と赤交互に変わるパーカーゴーストが現れた後にレバーを引く。

 

【カイガン!パラドクス!LVフィフティー!!体を熱く、ヒートアップ!】

 

パーカーが赤くなって装着された後。拳を構えているボクサーが描かれたプレートがホロウの体を覆い。プレートが消えると拳に赤い篭手が装着され、ヘッドギアに似た装備が頭に装着された姿となる。

 

「俺の心を滾らせるなッ!」

 

拳を打ち付けて咆哮した後に眼魂を1回取り出してから再びセットしてレバーを引く。

 

【アーイセレクトッ!】

 

音声の後に周囲の景色が岩肌で囲まれた円形の広場に代わる。

 

突然の景色変化に驚いているマスカレイドーパントや機械の兵士へと駆け出す。

 

「おらぁ!」

 

「「はあ!」」

 

ホロウが機械の兵士を殴り飛ばし、マスカレイドドーパントをウィスプとWが蹴り飛ばす。

 

機械の兵士は仰け反った所をホロウは連続パンチをどてっぱらに叩き込んでアッパーで上空に打ち上げて爆発させる。

 

ゲームクリア!!

 

音声が響き渡った後に元の場所に戻る。

 

【ヘルズエンジェルの時に見せて貰ったがなかなか便利だなその眼魂】

 

「確かに周りに被害が行かない様にすると言う意味じゃあ羨ましいな」

 

ふうと息を吐くホロウに心眼は感嘆し、ウィスプは羨ましそうに言う。

 

「君はどこでその眼魂を手に入れたんだい?」

 

「お師匠様が持っていた巨大なルービックキューブみたいな眼魂の絵柄を揃えたら出て来たんだよ」

 

「あー……タケル達を迎えに行った時に見たような気がするな、その巨大なルービックキューブみたいな奴……あれ、眼魂だったのか」

 

確認するW(フィリップ)にホロウは答え、W(翔太郎)は思い出して呟く。

 

【これで障害はなくなった事だ。この仕事場を探索しよう】

 

「そうだな。パスワードか扉の鍵を探すぞ」

 

心眼とW(翔太郎)の言葉を皮切りに机や棚を調べ始める。

 

「目ぼしいのがねえな」

 

「この棚にはないな。そっちはどうですか?」

 

引き出しを開けて中身を見るホロウに棚を見ていたウィスプは別の机を見ていたWへ声をかける。

 

「丁度見つけたぜ」

 

そう言ってW(翔太郎)は手に持ったカードを見せる。

 

「それ、鍵か?」

 

「カードキー、つまりカード型の鍵だよ」

 

「ほへぇ、未来的っスね」

 

(実際、数年進めば出る奴だからな……)

 

訝しむホロウに簡単に答えたW(フィリップ)のに感心するウィスプのを聞きながら心眼は心の中で述べる。

 

見つけたカードキーに事務室と書かれていたので、アイの案内の元、事務室前まで移動し、扉の隣にあったカードリーダーにWはカードキーをスラッシュし、開錠して中に入る。

 

直後、虚空から4体の黒服マスカレイドドーパントと白服のマスカレイドドーパントが現れる。

 

「またかよ!」

 

舌打ちしてからホロウは眼魂を1回取り出してから再びセットしてレバーを引く。

 

【アーイセレクトッ!】

 

音声の後に周囲の景色が……砂漠に代わる。

 

「うわ、あつ」

 

「おーい陰念。もうちょい涼しい場所にできねぇ?」

 

「知るか!ランダムなんだから仕方ねえだろ!」

 

思わず手で仰ぐW(翔太郎)とウィスプにホロウは向かって来たのを殴り返しながら怒鳴る。

 

ゲームクリア!!

 

とりあえず全滅させてから元の場所に戻ったW達は事務室を探り、今度は会議室のカードキーを見つける。

 

【会議室はシャッターに塞がれた道の前の扉です】

 

「今度は広めな場所であって欲しいぜ」

 

いちいち眼魂抜く手間は省きたいとぼやくホロウのを聞きながら移動し、早速カードリーダーにカードキーをスラッシュして中に入る。

 

会議室は普通に戦っても広めな場所で安堵してると先ほどと同じ編成でマスカレイドドーパントが現れる。

 

「ここなら大暴れしても問題ないな!」

 

「ホロウ、ウィスプ!プロジェクター、あの奥にある機械を壊さない様に戦ってくれ」

 

「あ、りょ、了解ッス!」

 

拳をぶつけ合わせるホロウに指示を出すW(フィリップ)にウィスプは頷いてから殴りかかって来たのを避ける。

 

Wは遠距離攻撃して来る白服マスカレイドドーパントから銃を叩き落とすとかかと落としを延髄に叩き込んで床に叩きつける。

 

「こいつ等、レブナントの量産型よりも楽で良いな」

 

「俺としてもありがたいよな」

 

消えてくマスカレイドドーパントを見ながら言うホロウにウィスプもしみじみしながら頷く。

 

その間にWはプロジェクターの電源を入れるとスクリーンに企画書の様なのが映し出される。

 

「なんだよ。パスワードじゃなくて企画書か?」

 

【待ってください。この企画書の上部分にある大文字のワードはひょっとしたらキーワードかも知れません】

 

【確かに、文字数的にもその可能性が高いな】

 

「なら、試してみる価値があるな」

 

肩透かしを食らったとぼやくホロウにアイが待ったをかけて企画書の最初に書かれている『DIGAL』を見て言い、心眼も同意してW(翔太郎)も早速とシャッターの元へ歩き出し、ウィスプとホロウも続く。

 

シャッターの所に戻り、Wは早速ダイヤルをDIGALに合わせるとシャッターが上がって行く。

 

「よっしゃぁ!ビンゴだぜ!!」

 

ガッツポーズするWにウィスプもうし!と喜んだ後に先を進もうとする。

 

【待ってください。この先の部屋に反応があります】

 

【これは……ドーパントか?しかもマスカレイドよりも強いな】

 

「となると、気を付けた方が良いね。記憶によっては厄介な能力を持つのになるからね」

 

「対処し難いのは勘弁願いたいな」

 

直後にアイが待ったをかけ、心眼の言葉に答えたW(フィリップ)のにホロウはぼやく。

 

「なんであろうと俺達は手がかりを見つけねえといけねぇ」

 

行くぞという声と共にWは進み、ウィスプとホロウも続く。

 

そしてドアを勢いよく開いて中へと入り……佇む存在にWは驚きの声を漏らす。

 

「あいつは……!?」

 

「ナスカドーパント!?」

 

「……久しぶりだね、仮面ライダー」

 

景色を見ていた存在、ナスカドーパントはそう言って顔だけをW達へと向ける。

 

「なんだあいつは?」

 

「俺達が戦った幹部の1人だな……本来の歴史と言う意味でだけどな」

 

「え?どういう事っスか?」

 

「何度か対峙したが、現在の彼はとある事情で仮面ライダーとなって僕達と一緒に戦っているんだ。今、僕達の目の前にいるのは恐らく、本来の歴史で死んでしまった園崎霧彦だ」

 

聞いたホロウのに答えたW(翔太郎)の言葉に疑問を持ったウィスプへとW(フィリップ)はそう返す。

 

その説明にナスカドーパントはほうと声を漏らす。

 

「確かに私は死んだ存在だ。なぜいるかは、この島の主のお陰で蘇ったんだよ」

 

【死者蘇生だと……そんな事が出来るのか……!?】

 

驚きの声をあげる心眼のを聞きながらナスカドーパントはある物を取り出す。

 

それは、赤いメモリであった。

 

「所で、君達が探しているのは、このガイアメモリかな?」

 

「ヒートメモリ!」

 

「あれが翔太郎さん達の無くしたメモリの1つッスか!?」

 

ああとナスカドーパントの手にあるメモリを見ながらWは頷く。

 

【翔太郎さん、その、霧彦さんとお知り合いなのですか?】

 

「……ナスカは……園崎霧彦は俺と同じ、俺が住む街、風都を愛する男だ」

 

「でもよ。その話がホントなら、どうやって蘇ったんだ?」

 

聞くアイに答えたW(翔太郎)にナスカドーパントを見ながらホロウは呟く。

 

【彼から強力なコアエナジー反応が出ています!】

 

「コアエナジーって、さっき言ってたエネルギーだよな?」

 

なんで?とウィスプが呟いているとナスカドーパントは自分の武器、ナスカブレードを構える。

 

「さて、私がするべき事は、仮面ライダー、君と戦うだけだ」

 

「な、なんで戦わないといけないんだよ!あんたは翔太郎さんと同じ故郷を愛してる男なんだろ!?」

 

そう言って切っ先をWに向けるナスカドーパントにウィスプは待ったをかける。

 

そんなウィスプとホロウへと青い光弾を発射して離させる。

 

「悪いが部外者は離れていてもらおうか、これから私と彼の戦いが始まるのだからね」

 

そう言って問答無用とばかりにWに斬りかかる。

 

 

 

 

 




次回、第3の章:風を愛した者
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