GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
地下水路奥地での戦いは熾烈な戦いを極めていた。
ルナメモリによる幻影で生み出される戦闘員達はそこまで強くはないがその中に割り込んで攻撃を仕掛けて来る月神族にジョーカー達は苦戦を強いられていた。
「ほらほら!」
「ちい!」
ヒートメモリを使う月神族の攻撃をジョーカーが掃いている所にそんな無防備な背中へトリガーメモリの力を使う月神族の攻撃が炸裂する。
「があ!?」
「翔太郎さん!この!」
助けに向かおうとするオーズだが戦闘員に阻まれて動けない。
この!とトラクローで切り裂いていくが次々に沸いて壁となって行く。
「しつこさ全開!!」
「ホントにしつこい!」
「倒しても倒してもすぐに現れやがる!!」
「全く、意地の悪いやり方だ」
他のメンバーも随時現れる戦闘員達に阻まれてジョーカーを助けに向かえない。
「ふふ、無様な姿ね」
「あの愚かな存在に報復するのを邪魔した報いだ」
「確か我々が新たに手に入れた力の持ち主だったな」
「この力はホントに素晴らしいわね」
「私達に使われる事をありがたく思いながら死ぬのだな」
そんな倒れているジョーカーへ月神族はニヤニヤ笑いながら各々に見下す。
月神族の言葉にジョーカーは手を握り締める。
「……ふざけんな……ふざけんな!!!!」
「「「「「!?」」」」」
迸った怒鳴り声に月神族は驚いて距離を取る。
「俺達の力は、お前達の様な薄汚れた欲を満たす為の物なんかじゃねえ!!どこかで涙を流して泣いている人の悲しみを拭う為のハンカチだ!!」
「う、うるさい!!」
「そのうるさい口を閉ざしてやる!!」
「「「死ね!!」」」
立ち上がって睨み付けるジョーカーに月神族達は一斉攻撃を放つ。
ドカァァァァァァァン!!
「翔太郎さん!」
「ふん、愚か者め」
「私達に逆らった罰よ」
「残った奴等も後を追わせてやる」
「最初に殺された事を感謝するのね」
爆発にクウガが叫び、月神族が嘲笑おうとし……
【サイクロン!ジョーカー!エクストリーム!!】
音声が響き渡ると共に風が噴き荒れる。
噴き荒れる風に誰もが身構える中で爆風が消し飛ぶとその中から現れたのはWであった。
ただし、その姿は中央に金色のラインが走り、翼を携えた究極のフォーム、仮面ライダーWサイクロンジョーカーゴールデンエクストリームであった。
佇むWに月神族は驚いた顔で後ずさる。
「全く、君は無茶をするね相棒。エクストリームメモリが教えてくれなかったら間に合ってなかったんだよ」
「わりぃな相棒。だけど、来てくれたのは助かったぜ」
呆れ混じりにそう言うW(フィリップ)にW(翔太郎)はそう返す。
「たかが姿を変えただけで!」
「悪いな今は2人で1人の仮面ライダーだ!行くぜフィリップ!!」
「ああ、やろう相棒!これ以上僕達の力を、悪用させる訳にはいかない!!」
その言葉と共に月神族へ言い放つ。
「「……さぁ」」
右手で月神族を指差し、すぐに右手を引きながら、左手を動かして、再び月神族をまた指差し、師より受け継いだ言葉を告げる。
「「お前達の罪を数えろ!!」」
「「「「「高貴な我らに罪などない!!」」」」」
激昂して銃弾を放つトリガーメモリの力を使う月神族と火炎弾を放つヒートメモリの力を使う月神族のにWは飛び上がって避ける。
避けながら専用武器のプリズムビッカーを出現させた後にエクストリームになる事で使えるプリズムメモリを取り出し、プリズムソードの柄尻部分にプリズムメモリをセットする。
【プリズム!!】
その後にビッカーシールドの四隅に展開されたマキシマムスロットにサイクロン、ヒート、メタル、ジョーカーメモリをセットする。
【サイクロン!マキシマムドライブ!!ヒート!マキシマムドライブ!!メタル!マキシマムドライブ!!ジョーカー!マキシマムドライブ!!】
攻撃を放つ月神族達へと接近しながら同時発動したマキシマムドライブのエネルギーを収束したプリズムソードを引き抜き……
「「ビッカー!フルメタルチャージブレイク!!」」
すれ違いざまにサイクロンメモリの力を持った月神族を除いた4人を切り裂いていく。
「「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」」」」
ドカァァァァァァァァン!!
滑りながら着地したWの後ろで斬られた月神族は断末魔をあげながら爆発四散する。
「ひぃ!?」
仲間を倒された事に残った月神族は風を纏って逃げようと飛び上がる。
「そうやって逃げようとしてる時点で、お前に誰かを見下す事も、神を名乗る資格なんてねえ!!」
「決めよう翔太郎!!」
【エクストリーム!マキシマムドライブ!!】
逃げる月神族をみつえ、Wはダブルドライバーのエクストリームメモリを一旦閉じた後に再度展開する事でマキシマムドライブを行い、飛び上がる。
「く、来るな!来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
風の弾丸を放つ月神族の目に迫るWは自分を殺したシェイドと重なり、発狂する。
「「ゴールデン!エクストリーム!!!」」
風の弾丸を消し飛ばしながらWの黄金のエネルギーを帯びた両足蹴りが月神族に炸裂する。
「ひぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ドカァァァァァァァァァァァァァン!!
「地獄で閻魔様に裁かれながら数えときな、自分達の犯して来た罪を……」
断末魔と爆風を背にしながら、W(翔太郎)はそう呟く。
それと共にルナメモリの力で生み出されていた戦闘員達は消えて行く。
「やった!!」
「勝利全開!!」
そんなWへと他のメンバーは駆け寄る。
「ありがとな相棒」
「気にしないでくれたまえ翔太郎。僕だって、自分の力を悪用されたくなかったからね」
その言葉と共にダブルドライバーからエクストリームメモリが外れ、変身が解除させられた後、飛び去って行くエクストリームメモリを翔太郎は見送る。
【フィリップさん。怒っていたのに来てくださったんですね】
「それがあいつさ、さあてと、恐竜のコアメダルを取りに行くか」
【いやぁ、それなんだけどね……】
同じ様に見送るアイにそう言った翔太郎にアイと同じ様に隠れていたセッちゃんが気まずそうに来る。
「どうしたのセッちゃん?」
【いやぁ、あいつ等が離れたからオイラ、隠れてあの台座の様な装置に近づいたんだっチュン。けど、そこにはメダルなんてなかったっチュン……】
「なかった?画像だとあそこにセットされていたのに……それがないとなると……待てよ!ゼウスはコアエナジーでコアメダルも強化できると言ってたな……」
「そうだね、だとするとここに恐竜のコアメダルが有ったのは、ゼウスの研究のため?」
聞くゼンカイザーへ返したセッちゃんの報告に翔太郎はゼウスの言っていた事を思い出し、オーズはまさかという感じに翔太郎を見る。
「おそらくな……しかも間違いなく、多くの犠牲を出す邪悪な研究だ」
「邪悪な研究……」
翔太郎の告げた事にホロウはガープ達を思い浮かべて手を握り締める。
ガープによって自分や雪之丞達にさせられた事が脳裏をよぎったからだ。
(あんな事と同じ様な事を、絶対に止めてやる!!)
「アイダ博士がそんなゼウスの悪事を知ったとしたら、研究が進まない様に妨害だってしたんじゃねえか?」
「妨害と言うと……あ、そうか!」
「危険なメダル、恐竜のコアメダルを悪用されない様に持ち去ったって事だね!」
そう続けた翔太郎のにゼロワンとジオウは合点が行ったとここにない理由に言う。
「ああ、そして次に向かったって言う港湾セクターの研究施設で調べた……って所だろうな」
「ならさっさと回収に向かった方が良いだろう」
「そうなると次の目的地は港湾セクターだね」
【先ほどの敵の撃破で浄水セクターは解放されました。港湾セクターへのゲートも、これでロックが解除されているかもしれません】
【皆!ジュランから連絡があったっチュン!今、忠夫を市街セクターのビルで介抱してるみたいっチュン!】
進言するゲイツとウォズのにアイは報告し、セッちゃんも続いて報告する。
「市街セクター?俺が飛ばしたのは森林セクターなんだがな……」
「きっと、移動したんじゃないか?その方が安全そうだしさ」
セッちゃんの報告に首を傾げるディケイドにクウガはそう返す。
「よし!なら横島達と合流して、港湾セクターへ急ごうぜ!」
「テュア!」
頷きあった後に一同は市街セクターへと向かう。
☆
市街セクターの1つのビルにて、ソファーに寝かされた忠夫をジュランとケンゴが見ており、その周りをマスコット達が心配そうに見ていた。
今いるビルまで市街セクターを通った際にガーディアンや戦闘員がうろついていたが海東、ジュラン、ケンゴが対処したのと解放されていたのもあって休める状態になっていた。
なお、なぜターミナルを使ってないかと言うと、心眼からのお願いである。
シェイドになっていた事もあり、横島の体の中の霊力の流れを調整まで出来るか分からなかったのと変な感じに治されてしまわない様にと言う配慮であった。
「そんなに心配しなくても、ちゃんと血の補給もしたし、少しすれば目覚めるだろう」
「いやまぁ、確かにさっきより顔色は良いけどよぉ、凄い鼻血だったなマジで;」
「人間、あれだけ勢い良く出すなんて滅多に見ませんもんね;」
壁にもたれながら言う海東にジュランとケンゴは思い出して冷や汗を掻く。
「ふう、スッキリしたぜ」
そこに湯気を纏いながらバスタオルで体を拭きつつ、ウヴァが水着の状態で凄い主張をしてる胸を揺らしてメンバーの元に来る。
先程まで、彼女はビルに備えられていたバスルームで全身にこびり付いた横島の鼻血を洗い流していたのだ。
艶めいたその爆乳をもし蛍が見たら発狂し、崩れ落ちていただろう。
「ウヴァさん。水着を着てるからってそのまま来るのはちょっと;」
「そうだぞ。女性なんだから羞恥心持った方が良いぞ」
「別に見られても困るものではないからな気にしなくてもいいだろう」
「精神や元の体が男だったとはいえ、いつも通りだね君は、ほら、これを羽織り給え」
そんなウヴァにケンゴとジュランが注意するがウヴァは呆れて返していると、海東からそうわれて緑色のジャケットとパンク・ファッションな青い短パンを投げ渡される。
元男だったの!?と驚いているジュランとケンゴのを聞きながら、ウヴァは渡されたジャケットを羽織り、短パンを履く。
ただ、ホントにジャケットは羽織っただけなので胸は解放されたままなのと艶めいたスラッとした足ので逆にセクシーさを上げている。
男と聞いたケンゴとジュランにはうわぁ、カッコよく着てるなと言う感想しかなかった。
「それとこれ、一応は修復はしておいたが使うのは控えた方が良いと思うよ」
「……見た目は綺麗になってはいるが、そうするか」
着替え終えたのを見てブレスレットを投げ渡す海東にウヴァは投げ渡されたブレスレットを見てから右手首に付ける。
ブレスレットは先ほどまで使用していたバトルスーツを収容する奴ので、シェイドの戦いで少しひび割れを起こしていたから海東が応急処置はしておくと言う事で鼻血を洗い流してる間に預けていたのだ。
「う、うう……」
「ニャン!ニャニャン!!」
「アオーン♪」
「お、忠夫、大丈夫か?」
目を開ける横島にマスコット達は擦り寄り、ジュランが話しかける。
「あ、ジュランさん。なんとか……」
そう返事をしつつ辺りを見渡し、ウヴァを見た瞬間、横島は静かに鼻血を垂れ流して……気絶した。
自分を慕う子供達のよき見本たれと禁欲に等しい生活をしている横島にとって、今のウヴァの姿は脳裏に焼きついたその艶姿(+レオタードが弾け飛んだ際に顔面に炸裂した胸)を思い出させ、オーバーヒートを起こしたのだ。
さらに言えばウヴァは横島が今まで出会って来た女性達よりも自分より背が高い長身で見た事もない凶器とも言える程の魔乳一歩手前な爆乳の下手なモデルよりも凄い美貌の持ち主であったのも加速させている。
ちなみにウヴァは身内にいる女性陣から……
「オリジナルと同じ精神が男性だったのもあって、童貞とか初心な人の目に悪いですよね」同族K氏
「結構小さい子のオモチャにされたりしてるわよね……あの胸ではしゃぐガメルを見てたら羨ましさと共に嫉妬が……」同族M氏
「……羨ましい。あの大きさならアンクに押し付けたら喜んでくれるかな?」同族G氏
「いやホント、元から女性である方だった私から見ても大きいし、あれ、日々成長してるから性質が悪いのよね……」錬金術師G氏
と言うコメントを述べてられている。
「た、忠夫ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「ああ、これは暫く、君は彼の視線に入らないようにした方が良いね」
「……なぜだ?」
「あ、あはは;」
【……また気絶したか;】
絶叫するジュランのに海東は肩を竦め、訝しむウヴァにケンゴは空笑いするしかなく、霊力の調整をしていた心眼はええ……と呟くのであった。
ちなみにマスコット達はウヴァに少し厳しくなったのは些細である。
次回、第23の章:港湾セクターでの合流