GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
告げられた事に一瞬美神は理解できなかったがすぐさま我に返ってにとりに詰め寄る。
「どういう事よ!?それはどこも壊れてないし、眼魂もあるのよ!?」
「ああ、確かに調べた結果、どこも壊れてもないし正常に使えるさ……
またも告げられた事に戸惑う美神や蛍達に夢美が理由を告げる。
「確かに一見して見れば同じ様に眼魂があれば変身出来ると思っちゃうわ。けど、これ専用に調整された眼魂じゃなければ変身出来ない様に互換性を無くしているのよ。分かる様に電池に例えて言えば、通常の眼魂が単三なんだけど、これは単四に調整された眼魂じゃないと動かないって事」
「そんな……」
製作者は良く考えてるわと困った声で呟く夢美のを聞いて美神は愕然とする。
折角無傷に近い形で手に入れたのが役に立たないと分かってしまったのだ。
横島の負担を減らせると思っていた美神にとってはショックを隠し切れなかった。
「まぁ、ライダーを増やすと言うのは出来るけどね」
「え?」
そう言ったにとりのに美神は呆気に取られていると彼女が取り出したのに目を見開く。
取り出されたのはゴーストドライバーとブランク眼魂だったからだ。
「それは!?」
「ここに飛ばされるまでに作っていた試作のゴーストドライバーさ。眼魂はともかく、ドライバーは1回こっきりだけど変身を解除しなければ問題ない」
問う美神ににとりはそう返す。
ならば!と美神は手に取ろうとしたがにとりはそれを交わす。
「悪いけど美神、あんたを仮面ライダーには出来ない」
「!?どうしてよ!?」
マタドールの同位体達もいる事で焦る美神に夢美が言う。
「出来ない理由は2つ、1つ目はあなたを仮面ライダーにした事でこの世界の歪みがさらに増してしまい、下手すればGSでは倒せない存在を増やす可能性があるから、2つ目は……普通にあなたとあのマタドールとの相性が良くないと思うから、あなたは観察をして知力を尽くして相手の手を封じて力でごり押しするけど、それはホントに対策が出来る時だけ、あのマタドールを相手に、しかも色んな事をしてくる初見とも言える相手に対処できる?」
「…………っ!(ぎりっ!)」
述べられた事に美神は歯がゆくなる。
1つ目はどうして自分が変身したら歪みが増すのか分からないが、2つ目が理解させられてしまう。
事実、今の美神にとってマタドールは純粋な実力勝負では負けてしまう存在だ。
搦め手を挑もうにもそれを打ち砕くテクニックを持っている事もあり、美神には少ない情報だけでは勝てない存在と頭に刻まれている。
「なら俺がなっても良いよな!」
「それなら僕もです!」
「あーうー……うん、2人もマタドールには厳しいから無理だね。雪之丞はパワーがある分スピードが、ピートはトリッキーな戦いが出来そうだけどそれを封じられたら決め手がない」
詰め寄る雪之丞とピートににとりは申し訳なさそうに指摘する。
指摘された事に雪之丞は顔を歪め、ピートは自身の手を悔しそうに握りしめる。
「だ、だったらワッシにやらせてくださいジャー」
それにタイガーが真剣な顔で申し出る。
「お前、流石に厳しいだろ」
「確かに、タイガー君。あなたは戦う事自体そこまで得意じゃないわ。無理をしなくても……」
「確かにワッシは皆さんの様に戦うのは得意じゃないですし、苦手ですジャー……けど、ワッシはもう、皆さんの背を、見ているだけなのは嫌なんですジャー……ここぞと言う時に戦えん辛さはもう嫌なんですジャー!」
苦言する雪之丞と瑠璃に真剣な顔でタイガーは告げる。
「だから、お願いしますにとりしゃん!ワシに、戦う力を!」
「……分かった。それに、私から見ればあんたは私が見て来た戦える人間と同じ様に資質を持っているよ」
頭を下げるタイガーににとりはそう言ってブランク眼魂とゴーストドライバーを差し出す。
受け取ったタイガーは早速ゴーストドライバーを腰に装着するとブランク眼魂が金色の輝きを発し、金色の眼魂へと変わる。
金色の眼魂を見たタイガーは一瞬で理解する。
この眼魂は、自身の内にある力の一端を宿していると……
改めて覚悟を決めたタイガーはその眼魂をセットする。
【アーイ!ガオーン!!】
音声の後に獣の咆哮が迸り、虎を模した金色のパーカーゴーストが荒々しく飛び出す。
「うわった!?」
「ひでぶ!?」
その際に虎型パーカーゴーストは本物の獣の如く飛び回り、当たりそうになったタイガは慌てて避けるが遅れたインペラーは同位体マタドールと共に吹き飛ばされる。
【グワッとミロー!グワッとミロー!】
虎型パーカーゴーストが荒れ狂う様に戦場を駆け巡るのを見ながらタイガーは気合を入れる様にグッと両手を握り締め……
「変身!ですジャー!」
咆哮してゴーストドライバーのレバーを引く。
【カイガン!ドゥン!!】
音声の後にタイガーの姿はトライジェントへと変わり……
【食らいつけ!ビースト!ガ・ブ・ガ・ブ!ゴースト!!】
周囲を荒れ狂う様に飛び回っていた虎型パーカーゴーストは飛び掛かる様にトライジェント体になったタイガーに覆い被さって纏わりつく。
その姿は巨体だったのが身長をそのままに雪之丞達と同じスマートな体系に変わり、額に獣の牙の様な2本角アニマオーナメントが強く主張し、ヴァリアスバイザーには縁に牙が描かれたゴーストのオレ魂な複眼が浮かび上がり、ライダースーツが黄色のゴースト系ライダーへとなる。
「ドゥン……インド神話に登場する聖獣だわ~」
「成程、さしづめ、仮面ライダードゥン・ドゥン魂だね」
聴こえた音声のから呟く冥華のににとりが名付ける。
「ううぅぅぅぅ!!おおおおおおおお!!!!」
力強く吠えた後に姿勢を低くしてタイガー、ドゥンは駆け出すと両腕にカギヅメを装着して同位体マタドールに接近してカギヅメを振るう。
「■■■!!?」
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
怯む同位体マタドールにドゥンは攻撃をさせまいと連続で両腕に付けたカギヅメで攻撃して行く。
(分かる!これですジャー!これが、ワッシが必死に掴もうとしていた感覚!)
野獣の如く襲い掛かりながらドゥンはエミと協力して扱える様にしようとして掴めなかった力の感覚を感じながら攻撃を素早く避ける。
「は、はえぇ!?」
「まるで獣の様な動き!これがタイガー!?」
「す、凄いわ」
ドゥンの動きに雪之丞は驚き、ピートと愛子は驚嘆する。
「!そうだ紫に紫ちゃん。スキマを使って他の場所にいる人や龍騎さんを呼んで来て!」
「ごめんなさい。さっきオートバジンを出した後、全然スキマを使えないのよ;」
「私も」
ハッとなって言う美神のに八雲紫は顔を顰めて言い、紫も困った顔をする。
「ふん、我々がそのままにしてると思うかね」
「今この空間は隔離されている。転移系の能力はもう使えないようになっている」
それにガラガランダとイカデビルが理由を述べる。
「んじゃあそうなると」
「私達も参戦しますか」
それににとりと夢美がそう言い、金のSLと銀の新幹線を模したのが付いた銃を取り出す。
「「快盗/警察チェンジ!!」」
取り出した銃を回転させて、にとりは銀の新幹線の方を、夢美は金のSLの方を前にする。
【【エックスナイズ!快盗/警察Xチェンジ!!】】
それぞれトリガーを引くと銃口から、にとりはカード、夢美はエンブレムが飛び出して2人が飛び出したのを潜り抜けると銀と金の戦士に変わっていた。
【パトレンエックス!】
【ルパーンエックス!】
「気高く輝く警察官!パトレンエックス!」
「孤高に煌めく快盗!ルパンエックス!」
「ええ!?」
「け、警察官と怪盗ですか!?」
名乗り上げる2人のに蛍とおキヌは驚き、紫とアリスと茨木は興味津々で見ている。
パトレンエックスとルパンエックスは専用武器であるXロッドソードを構えて戦線に加わる。
新たに3人が加わり、これならと美神達は思っているとイカデビルは鼻で笑い……
「甘すぎるわ」
パチンと指を鳴らすと新たにガーディアンとマスカレイド・ドーパントが数十人追加される。
「また増えた!?」
「そ、そんな……」
「貴様達は厄介な存在だ。貴様達の希望をとことん折る為ならばこれ位してやろう」
驚く冥子と蛍へとガラガランダは笑う。
その言葉と共に新たに追加された戦闘員達はブランクソルジャーともども同位体マタドールの相手をしているビルド達へと襲い掛かる。
「うお!?邪魔するな!」
「くそ!」
「うっとおしいな」
「これはちょいと苦労しそうですな」
それによりメンバーは同位体マタドールやブラッドソルジャーのに加えて戦闘員達の攻撃を捌かないといけなくなり、段々と攻撃が当たり始める。
「こ、このままじゃあヤバいですよ!」
「どうすれば……」
「沢山の相手を対処出来る奴がいないときついわよこれ」
焦る咲耶と凛のに向かって来たマスカレイド・ドーパントをどこからともなく取り出した銛でやよいと共に対処していた伊織は渋い顔をする。
「だぞ!だぞだぞ!!」
「うっうー!!」
「とかー!」
「ちー!」
その時だ、ちびきがやよやこあみ、こまみに何かを訴え、3匹は頷く。
「あら?何かする気?」
「おいおい、何する気だ?」
誰もが訝しむ中、やよとこあみ、こまみはハリセンを取り出し……
「うっ!」
「とか!」
「ち!」
バシーン!!×3
ちびきの頭を力強く叩く。
「びえぇぇェェェェェェェェェェん!!!!」
「ちょ!?なにしてんのこんな時に!?」
「ふん、どうやら勝てないと感じて狂ったか」
大声で泣くちびきや叩いたちびき達にガラガランダは嘲笑おうとした時……ちびきの前の地面が黄金の輝きを放つ。
「なっ!?」
「これは!?」
「おお!これは何かが来ますよ!!」
「ちびきの召喚が成功した!」
「まさか、これが呼ぶって事!?」
驚く雪之丞とピートの隣ではしゃぐ春香と千早のに戦いが起こる前に言っていた事を思い出してタマモが驚きの声をあげた時……
(BGM:ゼット、ウルトラフュージョン)
「闇を飲み込め!黄金の嵐!」
声が響き渡る。
「ゼロ師匠!ジード先輩!ベリアル!ダブルさん!エグゼイドさん!ジオウさん!!」
響き渡る声と共に5つの光と1つの闇が飛び出して姿を変える。
それは先ほど美神達が見たゼロの強化形態のウルトラマンゼロビヨンド、ジード、ベリアルの強化形態ベリアルアトロシアスに、Wゴールデンエクストリーム、エグゼイドムテキゲーマー、オーマジオウであった。
【ゼロビヨンド!ジード!ベリアルアトロシアス!ダブルエクストリーム!エグゼイドムテキゲーマー!オーマジオウ!!】
響き渡る音声の後に1人の男とウルトラマンが飛び出して来る。
「ご唱和ください、我の名を!仮面ライダーゼーット!」
「仮面ライダーッ!ゼエエエエエット!!」
そして咆哮と共に男が腰に装着していたベルトの上部分を叩く。
【ライダーアップ!】
【シュッ!】
【ヴアァッ!】
【ヌアァッ!】
【【ハァッ!】】
【ダァッ!】
【ヌゥン!】
それと共に3人のウルトラマンと3人の仮面ライダーは2人に重なり、そして男とウルラマンは1つとなると、黄金の輝きを発する。
【仮面ライダーゼット!デルタライズクロ―トライクロス!!】
黄金の輝きが弾け飛んで現れたのはウルトラマンゼットの強化形態、デルタライズクロ―へ肩と腕にエグゼイドのムテキゲーマーの肩アーマーと腕アーマー、胸は闘士ウルトラマンゼロの装鉄鋼の胸アーマーの中央に黄金のラインが走り、背中にオーマジオウの時計の針型マントが付いたアーマー、腰はオーマジオウの腰の装飾が付いたウルトラ系仮面ライダーであった。
「また新たな仮面ライダーが!!」
「ハルキさん!ゼット!」
「うわぁ、あのやかましコンビも来てたのかよ」
「どうやらまだ来る様だぞ」
着地した戦士、ゼットに美神とジードは声をあげ、グロッケンが呆れる中、ヴィラニアスがそう指摘するとゼットに続く様に2体の影が飛び出し……
ーグオォォォォォォォン!!-
同時に雄叫びを上げる。
それは人間サイズだが濃赤色の鱗と外殻、頭部から背中にかけて逆巻く炎を想わせる独特な形状の蒼い突起が立ち並ぶ背部、そして全長の半分近くを占める程に極めて長く巨大に発達した蒼い尻尾が刃の様に鋭さを持った肉食恐竜と紫色の鱗にリーゼントの様に伸びた角にボクサーの様な腕におおきく発達した前脚の二足歩行の恐竜であった。
「うお、一緒に来たでごぜぇますか!?」
「けど、頼りになるッス!頼むッスよ!ディノバルド!ブラキディオス!」
その咆哮に驚きの声を漏らすゼット(Z)の後にゼット(ハルキ)は頼もし気に声をかけると2頭はこくんと頷く。
「皆~お待たせ~」
「あら~」こたぷーん
そんな所に龍騎が戻って来る。
「プロデューサーさん!」
「いや、あの頼もしいんだけど……なにこの状況;」
【是非もないね!】
喜びの声をあげる春香の隣で瑠璃は色々と起きた状況に思わずそう呟き、ノッブも思わずそう続くのであった。
仮面ライダードゥン ドゥン魂
外見:トラを模した金色のパーカーゴーストを身に纏った額に獣の牙の様な2本角アニマオーナメントが強く主張し、顔のマスクは縁に牙が描かれたゴーストオレ魂な感じのライダースーツが黄色のゴースト系ライダー
概要
タイガー寅吉がゴーストドライバーとドゥン眼魂を使って変身した姿。
自分の中に秘められた力により獣の如く動き回る事が出来る。
また、両手に装着したカギヅメは両足に装着させる事も出来る。
必殺技はレバーを1回引く事で発動する両手に装着した爪を巨大化させて相手を切り裂く『ドゥンオメガドライブクロ―』と2回引く事で発動する両足に装着した爪で相手を回し蹴りの要領で切り裂く『ドゥンオメガドライブネイル』
【食らいつけ!ビースト!ガ・ブ・ガ・ブ!ゴースト!!】
次回、第34の章:救出、機界戦隊