GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ   作:鳴神 ソラ

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横島達がセクターシティで戦いを繰り広げる中、美神達の方でも新たな出会いが待っていた。




第1のレポート:妖怪の賢者と世界の破壊者

横島達が島、セクターシティに向かい、翔太郎達と合流して行動してる頃、美神達はGS協会に待機していた。

 

「待っているのは辛いですね」

 

「辛いのはあっちで頑張ってる横島君達よ。ホント修行した意味がないわ」

 

「適材適所と言うからね……場所と都合が悪かったね」

 

頬杖付いてぼやく蛍へとふうと息を吐く美神に唐巣は苦笑して窘める。

 

すると会議室の電話が鳴りだし、瑠璃が出る。

 

「はい」

 

『あ、会長、西条氏から電話です』

 

分かったわと返して、早速ボタンを押してから全員に伝わる様にスピーカーをオンにする。

 

『西条だ。早速だけど、どうやら予想以上の事態になりそうだ』

 

「どういう事、西条さん?」

 

最初に告げられた事に美神は問う。

 

『その前にじゃな、美神よ。左翔太郎とフィリップは覚えておるか?』

 

「左さん?なんで別の世界の左さん達の名前が出てくるの?」

 

西条に代わってカオスから出て来た名前に美神は疑問詞を浮かばせる。

 

知らないメンバーには蛍やシズク達が説明してる間、少し間を空けてから声が響く。

 

『どうも、今僕達がいる島は彼らの世界に存在する島だったんだよ。しかも、彼らに因縁のある組織が関わってる可能性が浮上して来てね……』

 

そう前置きしてから西条は得た情報を報告して行く。

 

報告が終わり、西条との電話を終えた後にその内容に美神達は頭を抱える。

 

「なんて存在がいるのよ!!」

 

「こんな状況の中で最悪ね」

 

絶叫する美神に瑠璃の渋い顔をしてぼやく。

 

ただでさえ今の情勢でそんな組織に暗躍なんてされたら最悪の展開にしかなりえないし、かつて1度だけ対面したドーパントの脅威以外にその組織が持つ技術をもしもガープが手に入れるなんて事が起これば自分達は負けるのは確定だ。

 

誰もがその重さに顔を青ざめる中、紫は不安そうに蛍の服の裾を掴む。

 

「ねえ、お兄ちゃんは大丈夫なの?無事に帰って来てくれるよね?」

 

そう聞かれた蛍は大丈夫なんて軽々しく言えなかった。

 

横島に何かあったらと感じるとすぐにでも彼の元に向かおうとするだろう。

 

だが、紫は人造とはいえ神魔だ。

 

そんな彼女が島に近づけば瞬く間に消えてしまうだろう。

 

どうすれば良いと思った時……メンバーから離れた場所で異変が起こる。

 

何の脈絡もなく、穴が現れたのだ。

 

それは紫が使う穴に酷似していたが、中には無数の眼が見えた。

 

「!?なんだ敵襲か!」

 

「待って!」

 

それに雪之丞が身構えるが美神は待ったをかける。

 

【なんで止めるんじゃ?なんか知っとるんか?】

 

「ええ、もし私の思ってる通りなら……」

 

同じ様に警戒しているノッブに美神はそう言ってると穴からその人物は現れる。

 

知らない者達からすれば出て来た者が誰もが目を引く美人な女性に成長した紫と誤解するだろう。

 

それだけ出て来た人物、女性は着ている導師服と金髪にその顔つきは紫と酷似しているのだ。

 

ただ、その女性を知っている美神は代表で声をかける。

 

「久しぶりね。八雲紫さん」

 

「ええ、翔太郎に頼まれて天空寺タケル君達をお迎えに来た以来ね。美神令子さん」

 

ざわめく瑠璃達の声を聞きながら美神は八雲紫を見て今まで紫を見て引っ掛かっていたのがすんなり落ちて納得していた。

 

最初に紫を見た時、美神は初めて会った気がしなかったのだ。

 

横島は特に気にしていなかったが美神や蛍、くえすやタマモ達はそれが引っ掛かってモヤモヤしていた。

 

だが、こうやって改めて八雲紫と対面した事で納得したのだ。

 

あの時は名の通り紫のドレスを身に着けていたが、今の導師服を着ている事でさらに似ていると共に美神は確信できた。

 

紫はかつて翔太郎がシズクを見て言った様に、八雲紫の並行存在だと……

 

「お姉さん誰?」

 

そんな八雲紫へと紫は近づいて声をかけ、八雲紫は少し驚いた顔をした後に笑ってしゃがんで目を合わせる。

 

「初めまして、私は八雲紫、横島忠夫の知り合いよ」

 

「お兄ちゃんの知り合い!紫です!」

 

良い子ねと八雲紫は微笑む中で唐巣が近づく。

 

「すまない八雲さん。あなたはどうしてここに来たのだろうか?」

 

「ここに来たのはあなた達が関わってるのに関係してるのよ」

 

関係してると言う八雲紫の言葉にそれは一体……と聞く前に突如広がったとてつもない覇気に膝を付く。

 

【な、なんじゃこの覇気は】

 

「ちょっと、これ……」

 

誰もが顔を青ざめ、ピート達に至っては床に倒れてしまっている。

 

その覇気に美神達は明けの明星こそルイより強いと感じてしまった。

 

そんな中で紫と何時の間にか引き寄せていたジャンヌリリィを抱きしめながら八雲紫は溜息を吐く。

 

「あのね……事情を説明する為とはいえ、来る際のをちゃんと抑えなさいよ」

 

その言葉と共に音もなく、その存在は現れた。

 

視認した美神達は一瞬でその存在が仮面ライダーだと認識させられた。

 

なぜなら……複眼にライダーとデカデカと主張していたからだ。

 

黒い体に黄金の鎧を身に着け、肩からは黄金の勲章をかけており、背中には時計の長短針を模したプレートによって構成される大時計をマントの様に装着している。

 

美神達からすればその見た目は悪趣味な高級時計と思ってしまった。

 

祝え!!

 

と思っていたらいきなりライダーの左隣に男性が現れて叫んだ事に誰もがギョッとするのを無視して男は本を片手にそのライダーを身振り手振りしながら祝辞を高らかに述べる。

 

遥か古の時代より、人の世の理を見守り続ける最強無双を体現する時の王!その名は仮面ライダーオーマジオウ!……今この場にいる者達の記憶に刻まれた瞬間である!!

 

言い終えて満足している男に誰もがツッコミを入れなかった。

 

いや、入れられなかった。

 

彼の言った様に自分達の前に立つ仮面ライダーは、どんな者が相手だろうと、それが大軍隊であったり、神であろうと、魔族であろうと、1人で無双し、勝ち残るオーラを放っている。

 

例え、魔人姫や明けの明星も彼の前では赤子同然に思えた。

 

「いやだから覇気を抑えなさいって何度も言ってるでしょうこの馬鹿上司!?」

 

そこに扉をバンと開けて男性がやってきてオーマジオウへ向けて叫ぶ。

 

今度は誰!?と思っていると複数の男女が入って来る。

 

2人の男性と1人の女性に、同年代な青年2人と少女1人である。

 

「あ、ウォズ、ここにいたんだ。ってかお爺ちゃんも来てたの!?久しぶり!」

 

「その通りだ我が魔王。オーマジオウ様が来ているのを感じてすぐに来たのだ」

 

「またあの祝えをやったのかお前は」

 

軽々しくオーマジオウに話しかける青年にウォズと呼ばれた祝辞を述べた男性はそう言い、ツンツン髪の青年は呆れた顔で顔を抑える。

 

お爺ちゃん!?とウォズと呼ばれた男性から魔王と呼ばれた青年の言葉にまたも驚いている中でカメラを首にかけた男性が美神に近づく。

 

「美神令子……やはりここはウィスプの世界であると共にGS美神の世界か」

 

「な、何者?」

 

顔を覗き込んで来る相手になんとか声を出した美神に男性はある物を見せつける。

 

それは、かつて別世界の横島が変身したディケイドが描かれたライダーカードであった。

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

「ディケイド……!?それじゃああなたが別世界の横島君が言っていたオリジナルの仮面ライダーディケイドの、門矢士!?」

 

見せられたのに美神は驚きの声をあげる。

 

そういう事だと驚いている美神のを男性、士は肯定する。

 

「士、ここってあの横島君の世界に似た世界って事か?」

 

「ああ、そういう事だユウスケ。だから間違えるなよ」

 

声をかける男性に士はそう注意する。

 

ややこしいなとユウスケと呼ばれた男性は唸る。

 

「ちょっと待て、今、GS美神と言ったか?」

 

すると呆れていたツンツン髪の青年は青ざめた顔で士を見る。

 

「大丈夫ゲイツ?顔めっちゃ青いよ」

 

ななななな、なにを言ってるんだジジジジオウ、どどどどどど、どうって、事、ななななな、ないからな

 

「いや、説得力がないぞゲイツ君」

 

声をかける青年に震え出したゲイツと呼ばれたツンツン髪の青年にウォズはツッコミを入れる。

 

「【ばあ!?】」

 

「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

「ちょっとゲイツ!?」

 

すると何を思ったかジャンヌリリィと紫は穴を使ってゲイツの前に出て驚かせるとゲイツは心底驚いてワンピースドレスを着た少女の後ろに隠れる。

 

「な、なんだか新鮮な反応ね」

 

「いえ、あれが普通の反応ではないでしょうか」

 

困った顔をする瑠璃にマリアはそう返す。

 

「話を進めよう」

 

「この状況で!?」

 

「あ、この人、普通にこれが平常運転なんだよ。ちなみに俺は黒井響一郎ね」

 

そんなぎゃあぎゃあ騒ぎをスルーして話を進めようとするオーマジオウに驚く蛍へ最初に入って来た男性、黒井が自分の名を告げる。

 

「島を放っておけば、この世界は、あの島にいる者によって滅びる」

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

告げられた事に先ほどまで騒いでいた面々は驚いてオーマジオウを見る。

 

「どういう事ですか!?」

 

「それを話す前に……」

 

問う小竜姫にオーマジオウはそう言ってから右手である物を取り出す。

 

美神達からすればストップウォッチの様なアイテムでそれのベゼルを回して上部のボタンを押す。

 

【クウガアルティメット!】

 

「ふん!」

 

音声が鳴り響いた後に左手を上に突きあげる。

 

ドカァァァァァァァン!!!

 

直後、上から爆発音が鳴り響く。

 

「何したのよ!?」

 

「少し虫がいたのでな、邪魔されない様にしたのだ……しかし、どうやらこの1発だけで限界か」

 

驚きながら問う蛍にオーマジオウはそう返した後になんとも言えない口調でそう言う。

 

どういう……と美神達が思った後、オーマジオウの体が透明になって行ってるのに気づく。

 

「お、おい、あんた消えかけてるぞ!?」

 

「私はその強さ故に元々の出身世界以外では力を何回か使えば強制的にその世界から弾き飛ばされてしまう。本来ならば力を使ってももう少しいられる筈だが……やはりこの世界の修正力は私の滞在を許さんか」

 

「って、全然話してもないのに退場するって事!?あんた何しに来たのよ!?」

 

慌てて指摘する雪之丞へと答えたオーマジオウのに美神は思わず怒鳴る中でオーマジオウは消えて行く。

 

ー詳しい事は黒井に聞け、美神令子!芦蛍に横島忠夫を愛する者達よ!覚えておけ!お前達の思いが奴を繋ぎ止める楔となる!決してその思い、忘れずでないぞ!!ー

 

遺された最後の言葉に横島に好意を寄せてる面々は顔を真っ赤にする。

 

「どういう事?」

 

「大体分かった。とりあえず黒井、ここにいる理由を話せ」

 

「それで流して良いんですか士君!?何人かなんとも言えない顔をしてますよ!?」

 

首を傾げる青年の隣でそう言って話を進めようとする士に女性は突っかかる。

 

「GS美神の世界でいちいち気にしてたら話が進まないぞナツミカン。そう言うのはとっとと話を進めた方が良いだろ」

 

「凄いメタイけど、確かに士の言う通りだよな……黒井さん。お願いしても良いですか?」

 

「ああ、良いよ。ホントあの上司は肝心な時にちゃんとした説明をしないんだからなーもう」

 

話を促すユウスケに黒井は溜息を吐いてから言う。

 

「俺や彼がここに来たのはね。セクターシティって言う本来ならばW達の世界に存在していた島を無理やり転移させられる様にした奴をソウゴ達に頼みにね」

 

「俺達に?やっぱり転生者関連?」

 

「転生者?名前の響きからして転生した者と言う事かい?」

 

黒井へと質問したソウゴの言葉に唐巣が気になって問う。

 

「そ、ただ、俺達の言ってる奴は前世の記憶をそのまんま持って、しかも神様に特典として能力やアイテムを渡されたりしてるんだよ。オリジナルだったり、他の世界に存在するアイテムや能力だったりとかね。んで元々いた世界に似た所やその転生者がいた世界に存在するアニメや漫画、ラノベの元になった世界に送って貰ったりしてるんだよね」

 

「なんですのそれは」

 

肩を竦めて言った黒井のにくえすは嫌悪感を丸出しで呟く。

 

美神達も同じで小竜姫も楽して力を得ているという事に顔を強張らせている。

 

「それを良い方向に使うのは良いんだけど、強すぎる正義感や歪んだ欲望で世界を歪ませるのがいたりしてね……そう言う奴等を俺やその上司様が対処してる訳、ただ、最近はその輩が色んな世界や次元にいるから俺達の手じゃあ足りないから旅をするディケイド達にそう言う転生者や神を簡単に対処できるソウゴ君をオマケと付けて同行させて手伝って貰ってると言う事」

 

だだだだだ、誰がおおおおお、おまけけけけ【ばぁ】人魂ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「ツクヨミ、耳大丈夫?」

 

「微妙に大丈夫じゃない」

 

疲れた顔で説明する黒井のに少女の背中に隠れながら噛み付いて早々に面白かったのか人魂全開で驚かせに来たノッブにゲイツは絶叫し、間近で聞かされているツクヨミと呼ばれた少女は顔を歪ませながらソウゴにそう返す。

 

「ちょっとノッブ!話を折らない!それで、横島君達が今いるセクターシティにその転生者がいるって事?どうしてなの?」

 

「どこぞの馬鹿神さんが上司を潰そうと1兆と言う馬鹿げた数の転生者軍団を向かわせてきたのよ。ま、鎧袖一触だったけどね」

 

「がいしゅくいっしゅうってなんだっけウォズ?」

 

「鎧袖一触、鎧の袖でちょっと触れたぐらいの簡単さで敵を負かすことを意味する四字熟語だよ我が魔王。つまり、君の言ってる転生者は軍団の生き残りという事だね」

 

話を促す美神に返した黒井のにソウゴへ教えながらウォズはそう纏める。

 

そういう事と黒井はウォズの言葉を肯定する。

 

ちなみにソウゴの返しにこの子、頭が悪いのかと一部が思った。

 

「だから君達にはセクターシティに行って貰って、W達と合流して欲しいのさ」

 

「分かった!早速行けば良いんだね!」

 

よよよよ、ようし!行くぞぞぞぞぞぞぞ!!

 

「……ゲイツ君、あっちに着いた時にはちゃんと戻るんだよ」

 

お願いする黒井のにソウゴは元気よく言い、この場から離れたいのか震えながらゲイツも続き、ウォズは呆れながら言う。

 

「あのすいません。聞きそびれる前に聞きたいのですが、皆さんの名前は?」

 

「あ、そう言えば名乗ってなかった!俺は常盤ソウゴ!夢は最高最善の王!!」

 

「私はウォズ。我が魔王の臣下を務めている。ちなみに怯えているのは明光院ゲイツ君だ」

 

おおおお、お前ががががが、言うななななななななななな

 

「こいつ、壊れたテレビになってるぞ」

 

そんなメンバーへとピートが恐る恐る聞き、ソウゴは元気よく挨拶し、ウォズが続いて震えながら突っかかるゲイツにこいつ大丈夫かと雪之丞や一部の面々は疑問の眼を向ける。

 

「私はツクヨミ」

 

「あ、俺は小野寺ユウスケね」

 

「私は光夏海です。決してナツミカンではありませんので」

 

「俺はもう名乗った」

 

「私は白ウォズと呼ばれている。我が救世主ともども宜しく」

 

続けて、ツクヨミとユウスケ、夏海が名乗り、何時の間にかいた白い服を着たもう1人のウォズが名乗る。

 

「ってウォズさんがもう1人!?」

 

【なんじゃ分身したのか?それとも双子か?】

 

「「いいや違う」」

 

「……異口同音で否定するな;」

 

「まぁ、彼らは言わば同一存在だけど歩んだ歴史が違うとかそう言う感じのって思って貰えれば良いよ」

 

ギョッとする面々に黒井は簡略で返す。

 

とととと、というかおおおおまえ、どどどどこに!!

 

「あー、我が救世主よ。怖いのは分かるが落ち着きたまえ、全然分からない」

 

「んじゃあゲイツの代わりに聞くけど、どこに行ってたの?来て早々に黒井さん来る前に外に出たからさ」

 

必死に脅かしてこないか警戒してるゲイツに代わって白ウォズへとソウゴは問う。

 

「我が救世主の為に情報収集を兼ねた散歩をしていたのさ」

 

「あ、確かに情報収集は大事だね」

 

軽く言う白ウォズにソウゴはあっさり納得する。

 

ただ、ウォズだけは疑心の眼で見ている。

 

「あ、ちなみにナツミカンちゃんとツクヨミちゃんに白ウォズは俺と一緒にこっちで八雲の紫さんの手伝いをして貰うから」

 

「そうなんですか!?」

 

「ぬぅ、我が救世主と一緒ではないのに些か不満だが、仕方がない」

 

そう付け加える黒井のに夏海は驚き、白ウォズは唸りながらそう返す。

 

それを見て八雲紫は穴を作り上げる。

 

「この穴を通れば近くの海域に出るから、結界のもあって島の中に出せないから飛ぶ奴でお願いね」

 

「成程な、ユウスケ」

 

「あ、そういう事か」

 

そう言った八雲紫のに士はディケイドライバーを取り出して装着し、ユウスケも意図を察して腰部に手を翳すとベルト、アークルが出現する。

 

士はディケイドライバーを展開して先ほど美神に見せたディケイドのライダーカードを翳し、ユウスケは足を肩幅をちょっと前後に開き気味に開き、両掌を丹田の辺りに翳し、右腕を勢いよく左斜め上に伸ばして、同時に左手を右腰あたりにつけておき、スーッと右腕を左から右に高さを変えずに平行移動させてから左手もそれに合わせてスライドして左腰に平行に添え……

 

「「変身!」」

 

士はライダーカードをセットして押し込む様に元に戻し、ユウスケは右手を左腰にある左手の上に素早く移動させ、軽くグッと押し込む。

 

【カメンライド!ディケイド!!】

 

音声と共に士を挟む様に18個のライダークレストを伴った幻影が現れて士に重なって仮面ライダーディケイドに変身し、ユウスケは身体を開き、両腕を緩やかに腰の高さで広げるとその体が腕、足、体と変化して行き、最後に顔も変化すると仮面ライダークウガへと変身完了となる。

 

「おいおい、こいつ等も変身しやがった!?」

 

「ディケイドは分かりますけど、もう1人は?」

 

「見た事ないですジャー」

 

「確か仮面ライダークウガよ」

 

それに雪之丞は目を見開き、クウガを見て呟くピートとタイガーに蛍が教える中、ディケイドは新たなカードを取り出し、ディケイドライバーにセットする。

 

【ファイナルフォームライド!ク・ク・ク・クウガ!!】

 

「え、まさか……」

 

「ちょっと、何が起こるワケ?」

 

音声のに顔をひくつかせる美神と蛍、ピート達の反応に知らないメンバーは首を傾げ……

 

「ちょっとくすぐったいぞ」

 

「超変形!」

 

ディケイドがクウガの背中を開く様な動作をするとクウガは浮いた後に新たな装甲が現れてその体を変形させて巨大なクワガタムシ、クウガゴウラムへと姿を変える。

 

「「「「はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」」」」

 

「なにこれ!?人体を無視した変形をしたわよ今!?」

 

絶叫するメンバーにホントそう言う反応になるわよねと似た様な光景を見た美神達はうんうんと頷く。

 

「んじゃあ俺達も行くよ」

 

ソウゴはそう言ってクリアホワイトの胴体部を持つ、巨大な腕時計のようなデザインのベルト、ジクウドライバーを取り出して腰に装着すると先ほどオーマジオウが見せたのと同じ形の白いウォッチに少し大きめのウォッチを取り出す。

 

「え、まさか我が魔王?」

 

【ジオウ!】

 

【ジオウトリニティ!】

 

ソウゴが取り出したのにウォズは慌てる中、ソウゴは最初に取り出した白いウォッチを右手側のスロットに装填し、もう1つを左手側のスロットに装填し、左側にあるつまみを捻る。

 

【ジオウ!ゲイツ!ウォズ!!】

 

それと共にゲイツは金色の光、ウォズは水色の光に包まれる。

 

「お、おいジオウ!?」

 

「わ、我が魔王!流石にこんな大勢の前で!」

 

「変身!」

 

止めようとする2人を無視してソウゴはベルト本体を反時計周りに360度回転させる。

 

【トリニティタイム!】

 

音声の後にソウゴ、ゲイツ、ウォズの姿がそれぞれ仮面ライダージオウ、仮面ライダーゲイツ、仮面ライダーウォズに変わった後……次に起こった光景に美神達は絶句する。

 

【三つの力、仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!】

 

ゲイツとウォズが頭部と胴体のバンド部のみの腕時計のような状態に変形するとゲイツがジオウの右肩、ウォズが左肩に装着され、ジオウの仮面が胸元に移動するとライダーの文字が現れて何もない顔部分に張り付くと新たな仮面となり、バンド部が張り付いて鎧となる。

 

【トーリーニーティー!トリニティ!!】

 

響き渡る音声の中で黒のライダースーツに金色の鎧を身に纏った姿の三位一体の仮面ライダージオウトリニティへと変身完了する。

 

「平伏せ!我こそは仮面ライダージオウトリニティ!大魔王たるジオウとその家臣ゲイツ、ウォズ!三位一体となって未来を創出する時の王者である!」

 

「「いやどういう事!?」」

 

ウォズの声が響いた後に我に返って叫ぶ美神と蛍に言いたい事は分かるとツクヨミと夏海にクウガゴウラムと黒井はうんうん頷く。

 

「おいこらジオウ!なんでこっちになった!?」

 

「いやだってユウスケさんに乗るんだから人数減らした方が良いでしょ?」

 

「だからと言って我々の気持ちを考えて欲しいよ我が魔王……」

 

【わしらって、横島に力を貸してる時、はたから見るとああなんじゃな】

 

【止めてくださいよノッブ。流石にあれと主殿を同じにするのはどうかと思いますよ】

 

叫ぶゲイツのに返すジオウに苦言を申すウォズの様子を見てそう呟いたノッブに牛若丸は毒をさり気無く入れながら否定する。

 

「おい、漫才してないで早く乗れ」

 

「はーい」

 

「それじゃあ行ってくるね」

 

クウガゴウラムの上に乗りながら言うディケイドにジオウトリニティも乗るとクウガゴウラムは八雲紫の作った穴を通って行く。

 

見えなくなると八雲紫は穴を閉じる。

 

「そう言えば紫さんはなんでここに?」

 

「そう言えばオーマジオウの登場で普通に聞きそびれていたけど、どうしてこの世界に?」

 

見送ってから八雲紫へと話しかける夏海に美神も思い出して言う。

 

「それはね。その転生者のせいで起きた転移した影響での歪みで私が住んでる所の住民が数人この世界に来ちゃったのよ。それで来ちゃった人を回収する為に来たのよ」

 

「そ、それは大変な事ですジャー!?」

 

「誰が飛ばされたんですか?」

 

それは……とクシナの問いに紫が言う前に電話が鳴る。

 

「はい、また西条さんから電話?」

 

『いえ、今度は冥華様からです』

 

冥華からと言うのに瑠璃は眉を顰めながら出る。

 

『もしも~し、瑠璃さんに美神さん聞こえる~冥華よ~』

 

「冥華さん。何かあったんですか?」

 

電話をかけて来るからには何かあると感じて瑠璃は問うとそうね~と困った様な雰囲気の声がする。

 

『実はね~、突然学園の校庭内に変な穴が現れて~、そこから~輝夜姫様と藤原妹紅ちゃんに1人の女性に2人の男の子達が出て来たのよ~』

 

「そうなんですか?」

 

先程の紫のにまさかと思っていると次の言葉に瑠璃や美神達は顔を険しくさせる。

 

『それでね~。その女性がね~~……月の住人なのよ~』

 

突然顔を険しくさせた美神達に夏海とツクヨミ、黒井が戸惑う中で八雲紫だけあーと察する。

 

 




次回、第4の章:アイダ博士の行方を追って
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