GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
新たにダーゴンとゴーダ、マスコットとして加わったチェアウェとリトルケツァコアトルス・ドーパントと共に精製セクターへ向かう為にアイの案内の元、荒野セクターを通ろうと向かったW達だが……
【この扉の先が荒野セクターなんですが……】
「これ、ロック解除されてないな……」
向かうだった荒野セクターへのゲートがまだロックを示す赤いランプなのにあらぁとウィスプは呟く。
「砂漠セクターの解放だけじゃあまだ足りないって事?」
「アイ、他に目ぼしい強い怪人の存在は確認できないかい?」
【いえ、確認できません。それとこのドアは、セキュリティレベルではなく、こちら側からは開かなくされてるようです……】
「来れない様に先手を打たれたと見るべきじゃろうな……」
「では、精製セクターにはいけないと言う事ですか!?」
首を傾げたオーズの後に確認するジャスティスへアイは確認し、アイの報告にカオスは呟き、ゼンカイブルーンは慌てる。
【いえ、反対側から進めるルートがあります……森林セクターまで引き返し、そこから行ける湿地セクターを通れば精製セクターへ行けます】
「そうなると、結果的に湿地セクターを開放してから精製セクターに行く事になるかもしれないな……」
「あそっか、精製セクターのゲートが閉じていたらそこにいる奴を倒してセキュリティレベルを下げる必要が出来ちゃうからか……」
告げたアイのを聞いてゼンカイレッドは先の事を推測し、ゼンカイガオーンは呻く。
「とにかく、湿地セクターから精製セクターへの道を閉ざされる前に行こう。ナビゲートをよろしく頼むよアイ」
【はい、皆さん付いて来てください】
その言葉と共に一同は森林セクターへと向かうのであった。
☆
「あー楽になったのう……」
「そうだな。やっぱ楽に動けるのが良いな」
砂漠セクターを抜けたので防護服を脱いだカオスは肩を叩き、変身を解いて防護服を脱いだウヴァもんーと背伸びを取る。
その際に胸がボヨンと跳ねたのでウィスプは精神集中で必死に鼻血が出ない様に堪えたのは心眼だけが知る。
チェアウェとリトル・ケツァコアトルスを覗いたマスコット達も脱げたので思い思いにリラックスしている。
「あ、そう言えば水棲系の子の名前をまだ決めてなかった!」
「ケツァコアトルス・ドーパントのですっかり抜けていたね」
「キュウイ」
それを見てホッコリしていたウィスプは気づき、ゼンカイザーも気づいて言う。
「はいは~い!このマスコットちゅわ~んの名前はシャッチャンはどうかな?」
「あ、かわいらしくて良いな!どうだ?」
「キュキューイ♪」
それにゼンカイガオーンがいの一番に提案し、本マスコットも気に入った様である。
「んじゃあシャッチャンに決定!アトルスともども宜しくな!」
「おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?さり気無くケツァコアトルス・ドーパントに名前を付けるんかいぃぃぃぃぃぃ!!!」
「かぁ~♪」
「キューイ♪」
喜んでいうウィスプのにホロウが絶叫してる間にマスコット達も喜びの舞をする。
「オーズの眼魂も2つ増えて良い感じだな~」
【今度は空中と水中での戦いに役に立つのだからな】
赤と青の眼魂を取り出して見るウィスプに心眼も同意し……
「そうそう、空中高い高いしたり、水をすぐに出せて水浴びも出来る」
【だからもうちょい使い方を考えろ!?】
続けての言葉にツッコミを入れる。
「ほらよ或人。これは返すぞ」
「ああ、確かに返して貰ったぜ」
それを横目にウヴァはゼロワンにゼロツ―ドライバーとガタキリバシンキングオーズプログライズキーを返す。
「なあなあアイ。次に行く湿地セクターってどんな所なんだ?」
【湿地セクターはコアエナジーの供給によって緑と水が豊かな場所に変わったセクターです】
「森林セクターに水も付け加えて木の部分を減らした感じか……」
「砂漠セクターの後だとその説明も色あせるけど……コアエナジーは使い方次第で変わる感じだね」
気になって聞くゼンカイジュランの質問にアイは解説し、その解説を聞いてホロウはそう解釈し、オーズはしみじみと述べる。
「技術や理論に罪はない。罪はいつだってそれを利用する人間の側にあるのさ」
「一理あるね。僕達の世界では魔族や神族も当て嵌まるね」
エクストリームを解いて通常形態に戻っていたWの言った事に一旦ジャスティスメモリの誘惑をリセットも兼ねて変身を解いた西条は同意してから困った様にぼやく。
「知識ある存在はいつだってなんらかの罪を背負っておるのかもしれんな……」
「あんま難しく考えない方が良いんじゃねえか?技術を悪用する奴はぶっ飛ばすで良いんじゃねえの?今だってコアエナジーを利用してるゼウスや邪眼をぶっ飛ばす為に動いてるんだからよ」
神妙な顔で言うカオスや他の面々にゴーダがそう言う。
「そいつの言う通りだな。今は精製セクターへ向かう為にも湿地セクターを通りすがるついでに開放するで良いだろう。アイ、さっさと湿地セクターに案内しろ」
【分かりました。湿地セクターへのナビを開始します】
「ホント、お前はこういう時ばっさり言うな……」
話を締めくくり、そう言うディケイドにW(翔太郎)は苦笑しながら他のメンバーと共に歩き出す。
☆
森林セクターを通り、湿地セクターへ足を踏み入れたウィスプはその光景におぉと声を漏らす。
「森林セクターとはまた違う光景だな~」
「確かに、こういう時でなければゆったりと満喫したいと思える環境だね」
辺りをマスコット達と共に見渡すウィスプに西条も感嘆する。
「こういう所で本を読むと気持ちいいでしょうね~」
「いやいや動物ちゅわ~ん達と遊びまくるのも良いと思うよ」
「こういう所でハンモックでのんびりするのもありだな」
「確かにありッスね!」
キカイノイド面々も各々に述べてる光景に呑気過ぎじゃないかとホロウは呆れる。
【!これは……センタータワーのセンサーの動きが、さらに活発になりました!コアエナジーの採掘が急ピッチになり、それに伴って警戒レベルがさらに上がった様です】
「なんだと!?そう言えば、新生グリードの強化には大量のコアエナジーも必要だったな!」
「工程の完了が近づいてるって事か……先を急がないと!」
するとアイが焦った様子で報告し、W(翔太郎)はゼウスの言っていた事を思い出し、オーズのにウィスプやジオウがおう!と答えた時……
【!皆さん気を付けてください!コアエナジー反応が多数近づいてきます!】
「うえ!?どこから!?」
警告するアイのにジオウは慌てて周りを見る。
敵と思われる影がない事にウィスプやゼンカイジャーともども首を傾げていると……
【あ”あ”!?地面チュン!地面からこっちに来てるチュン!!】
「!あれか!」
セッちゃんの報告と共にゼンカイレッドが気づく。
地面から何かが飛び出てこちらに向かっている複数の存在を……
すぐさまゼンカイレッドはギアファイガーで引きずり出す為の牽制射撃をするとまるで水から飛び出す様にその存在は飛び出して来る。
それはサメを人型にした怪人であった。
「さ、さめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「ヤミーだな」
「サメと言う事は……あのクライツと言う新生グリードが誕生させたのか」
驚きの声をあげるウィスプの後に自分達を囲む様に立ち塞がるサメヤミーを見て西条はジャスティスメモリを構えながら警戒する。
バシャーン!!
直後、オーズの後ろにあった池から水柱を上げながら、何かが飛び出してオーズへと襲い掛かろうとする。
【!?オーズさん、危ないっ!】
それにアイがオーズへ体当たりしてその場から退かす。
「うわ!?」
それにより地面を転がったオーズは慌てて体を起こして、目に入った光景に驚く。
オーズを庇ったアイを捕まえたクライツに横に控えたミーブがいたのだ。
「アイ!?」
「ミーブって奴もいるのか!」
すぐさま助けに向かおうとするクウガだがサメヤミー軍団が立ち塞がる。
【翔太郎さん!映司さん!横島さん!!」
その間にクライツはアイを抱えて池の中へ飛び込み、ミーブも続く。
「アイ!」
それにオーズはすぐさまメダルを変えてスキャンする。
キィンキィンキィン!
【シャチ!ウナギ!タコ!シャ・シャ・シャウタ!シャ・シャ・シャウタ!!】
その姿を水棲系コンボのシャウタコンボに変えるとクライツ達を追う為に池に飛び込む。
「横島!後を追え!!こいつ等は俺達が引き受けた!」
「早く行って上げて!」
「お、おう!」
「俺も!」
「僕も行くよ!」
「タァ!」
「では我も!」
向かって来たサメヤミーを殴り飛ばしながらそう言うホロウと援護しているゼンカイザーにウィスプはシャウタ眼魂を取り出し、ゼロワンもバイティングシャークプログライズキーを取り、トリガーとティガ、ダーゴンも続く。
【カイガン!オーズ!!メダル奪ったシャチ!ウナギ!タコ!!】
【ファング!オーソライズ!プログライズ!キリキリバイ!キリキリバイ!バイティングシャーク!
シャウタ魂となったウィスプとバイティングシャークへとフォームチェンジしたゼロワンはティガ達3人と池に飛び込んで進むとサメヤミーを電気ウナギウィップで倒しているオーズを見つける。
「映司さん!」
「助太刀するぜ!」
「キュウイ!」
「ほげー」
すぐさま加勢に向かうティガ達に混ざって付いて来ていたのかギンセイとシャッチャンも泳いできて、気づいて向かって来たサメヤミーにギンセイは口から氷の棘を飛ばし、それが体に突き刺さって動きを止まった所をシャッチャンが体に電気を纏って突撃し、貫いて倒して行く。
「おお!シャッチャンにギンセイ凄いぞ!!」
「キュキューイ♪」
「ほげー♪」
すぐさま褒めるウィスプに2匹は嬉しそうに鳴く。
「映司さん。アイを捕まえた2人は?」
「この先を進んだ。早く進もう」
頷いた後に6人と2匹は追跡を開始し、飛び出すとサメヤミー軍団と共に屑ヤミー達が待ち構えていた。
「くそっ!わらわら出て来て!このままじゃアイが……!」
「ならばここは我に任せて先を行け」
「タッ!」
毒づくオーズにダーゴンがそう言い、ティガも自分も一緒にと構える。
ダーゴンは両腕でエネルギーをチャージして振り上げた拳を大地に突き立てて起こした必殺技、ファイアビートクラッシャーの爆煙衝撃波で行く手を遮る集団を吹き飛ばす。
「今だ!」
「ありがとうダーゴン!」
礼を述べた後にオーズを先頭に4人と2匹は先を進み……そんな4人を踏み潰そうと迫ったミーブの踏み付けをパワータイプになったティガが受け止める。
「ダァッ!」
「足止めか!」
【ティガが受け止めてる間に走るぞ!】
「頑張れよティガ!」
踏ん張るティガは激励を送った4人と2匹を見送った後にミーブを投げ飛ばす。
ミーブは鼻息を荒くし、右足で地面を何度も蹴り、ティガとダーゴンは構える。
(待っていてくれアイ!!)
アイの無事を祈りながらオーズ達は走る。
次回、第45の章:踏み潰す欲望