GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
取り戻した力で道を切り開いた先にいたのは……
ヒートメモリを取り戻したWと共にウィスプとホロウはゲストID登録用の端末にアクセスするアイの様子を見ていた。
【ゲストIDデータにアクセス……アイダ博士のIDを見つけました。アイダ博士のIDは事故の一週間前に登録されていますね。IDクラスは最上位のVIPです】
「事故の一週間前?随分早くからセクターシティに来たんだな……しかもVIP……」
「そうなると、機密の研究の手伝いをしている可能性もありえそうだな」
報告するアイのに顎に手を当てるW(翔太郎)の後にホロウは腕を組んで呟く。
【滞在中、車に乗っていた記録があります。その車は今も私達が通った地下駐車場に有るようですね】
「ほへぇ、そこまで分かるのか」
続けての報告にウィスプは感心する。
「車か……カーナビを調べれば、博士がどこに行ったか分かるかもしれないね……」
【そうだな、次の手がかりが見つかるかもしれないな】
「よし、次はアイダ博士の車を当たるか!」
提案するW(フィリップ)に心眼も賛同し、W(翔太郎)は早速行こうとし……
「待った翔太郎」
W(フィリップ)が待ったをかける。
「なんだよフィリップ」
「すまないね……ホロウ、君に頼みたい事があるんだ。ここにあるパソコンを1台、リボルギャリーにいるドクターカオスの所に運んでもらいたいんだ」
「あー……成程、確かにここのパソコンならセキュリティレベル以外で閉じられている扉を開ける様に出来るかもしれないな」
相棒に謝ってからホロウにお願いするW(フィリップ)に頼まれた本人は意図を察してから了解したと返して走って行く。
「と言う訳で翔太郎、僕も戻って説明しておくから一旦変身を解くよ」
「分かった。んじゃあ終わったら横島の奴にかけてくれ、俺達は駐車場の所でアイダ博士のを探しておくからよ」
そう言ってメモリを抜き、変身を解いた翔太郎は一旦ベルトを外してロストドライバーに変える。
【ジョーカー!】
「変身」
そしてポーズを取ってジョーカーメモリをセットし、今度は翔太郎単独での姿、仮面ライダージョーカーに変身する。
「んじゃあ行くぜ」
「了解っす!」
頷きあってから2人は駐車場へと戻る。
☆
一方、リボルギャリーでは西条とカオスは置かれていたバイク、ハードボイルダーを見て感心していた。
「このバイクは凄いのう……バイク後部を変える事で陸海空のどれにも対応できる様にしておる」
「まさに万能バイクですね。うちにも欲しい位ですね」
確かにそうじゃなと収められている3つのユニットを見ながら西条の言葉にカオスは同意する。
何分、似た様なのは作れるが1つので換装する事で陸海空どれにも対応できると言うのはカオス以外にGSにとっても喉から手が欲しい一品だ。
依頼ので様々な場所でやらなければならない事を考えるとハードボイルダーはまさに移動手段として重宝しやすい乗り物の理想形だ。
2人で話しているとフィリップが起き上がる。
「ん?フィリップ君。意識が戻ったのかい?」
「ああ、あなた達に状況を共有したいのとは別に横島と翔太郎を抜きに今この場にいる僕を含んだ3人と頼み事でこちらに戻って来る陰念を交えて話したい事があるんだ」
話しかけた西条はフィリップの言葉に真剣な顔をする。
暫くして移動の為にバース魂となったホロウが来て、入れ物として手に入れたバッグの中からパソコン一式を取り出して丁重に置く。
「これ一式持って来たぞ」
「ありがとう。それで3人に話す前に言っておこう……僕は仮面ライダーシェイドの事、今まで横島に起きた事を全て、地球の本棚で知っている」
礼を述べてから告げたフィリップに西条とカオスは驚き、ホロウはやっぱりそうかと呟く。
「通りでアイに強く警戒してた感じか」
「アイと言うとナビゲーションAIと言うロボの事だね」
交換した情報の中で得ていたので確認する西条にフィリップは頷く。
「ああ、翔太郎を助けた事もタイミングも気になってね」
「そう言われると、確かアイと言う奴がいたのが市街セクター、左がおったのはワシらが今いる港湾セクターで離れておる。どうやって気づいたか疑問じゃな……」
顎を撫でながら思案するカオスに西条も腕を組んで真剣な顔でフィリップを見る。
「君は、もしも彼女が敵の内通者だった場合を考え、横島君がそれで暴走してしまう事を懸念しているんだね」
「ああ、翔太郎も横島と同じ様に最後までアイを信じると思うからここにいるメンバーだけはアイに気を付けて欲しい事を留めて欲しいんだ」
「賛成だな。何か遭った時にすぐに対処できる様にしねぇとな」
頼みにホロウは頷き、カオスと西条も同じ様に頷く。
「それとドクターカオス、パソコンでアイを調べられるならその時に……」
そう言ってからカオスにやって貰いたい事を言い、あい分かったとカオスは頼みを受け入れ、早速パソコンの起動にかかる。
その様子を見ながらフィリップは内心、3人に謝罪していた。
(すまない3人とも……僕は、仮面ライダーシェイドの情報を、君達以上に知っていて持っている)
実はと言うとフィリップは検索をした際、ある情報も得ていたのだ。
それは……仮面ライダーシェイドは現段階では昆虫で言えばまだ蛹の状態だという事だ。
得た情報によるとシェイドは外部、つまり自分の周囲からの影響で簡単に変異する性質を秘めており、故に仮面ライダーシェイドは横島の暴走した姿ではなく、善にも悪にも簡単にひっくり返ってしまう様々な可能性を持った仮面ライダーなのだ。
この世界の平安時代に横島は12神将魂での12魔神将になった事で羽化するまでの段階の一段階進んでいるのも知った。
それだけ重大な情報を知れたのも運が良かったとも言える。
これ以上、悪意の変異を遂げてしまえば最悪の未来にしかなりえないのをフィリップは悟った。
だが、これを公言してしまえば美神達に更なる危険に遭う可能性が高まり、そうなればシェイドの最悪の進化は避けられない。
故にフィリップに出来る事はこの島にいる間、横島が怒りに囚われない様に見て置く事しか出来ない。
「んじゃあ俺は戻るぜ」
「僕もそろそろ戻ろう。それじゃあドクターカオス、頼んだよ」
「うむ、しっかりな」
そう返してからホロウは合流に向かい、フィリップも電話してダブルドライバーが現れたのを確認してサイクロンメモリを起動してセットし、翔太郎の元へと向かう。
「やれやれ、大事になって来たな」
「全くですね」
愚痴りながらパソコンの調子を確かめるカオスに西条も美神達への報告の為の情報を整理して行く。
☆
炎の壁の前にて、ウィスプと共にダブルドライバーを装着した翔太郎と共に立っていた。
「お、来たな」
【ジョーカー!】
【サイクロン!ジョーカー!!】
転送されて来たサイクロンメモリを見てジョーカーメモリを起動させてダブルドライバーにセットして展開してWに変身する。
「お待たせ翔太郎。それで、アイダ博士の車は見つかったかい?」
「この炎の壁以外の所を調べたがなかった。あるとすれば、この炎の壁の向こうかもな」
「しかし、この炎まだ燃え続けてますね……」
【未だにドーパントはこの少し先からは動いていないから、慎重に動きたい所だな】
進歩を確認するW(フィリップ)にW(翔太郎)は答え、ウィスプの呟きに心眼がそう報告する。
「一応陰陽術で消せるか試したけど、強過ぎて逆に水が消えちまったんだよな……どうします?」
「それなら安心しな、その対処法はこいつで出来る」
そう言ってWは取り戻したヒートメモリを取り出す。
【ヒート!】
起動して戻したダブルドライバーからサイクロンメモリを抜いて代わりにヒートメモリをセットして再び展開する。
【ヒート!ジョーカー!!】
響き渡るビートと共にWの右半身が緑から赤く染まる。
「行くぜ!」
【ジョーカー!】
そう言ってからWはジョーカーメモリを抜いて、マキシマムスロットにセットする。
【ジョーカー!マキシマムドライブ!!】
響き渡る音声の後に両手から赤と紫の炎を噴出して飛び上がり……
「「ジョーカーグレネイド!!」」
左右二分割して交互に燃えてる車へと炎のパンチを叩き込む。
ドゴーン!!
それにより車は吹き飛んで粉々になる。
【サイクロン!ジョーカー!】
「よし、これで通れるようになったな」
「ごり押しにも程があると思うけどね」
サイクロンジョーカーに戻ってグッとガッツポーズを取るW(翔太郎)にW(フィリップ)は呆れ声でぼやく。
「良かった。これならアイも無事に通れるな」
【別に、炎を作り上げてるだろうドーパントを倒せば消えたのではないだろうか……】
ホッと安堵するウィスプだが心眼はなんとも言えない口調で呟く。
「おいおい、さっきのは何の音だ?」
そこにパラドクス魂のホロウが呆れた口調で合流する。
その後に炎の壁が消えてる事で察したホロウは後頭部をガシガシ掻いてからWに向けて、何かを放り投げる。
「これ、戻る途中で何かを運ぼうとしてた奴等がいたからぶちのめして手に入れたんだが、あんたらのだろう」
キャッチしたWは投げ渡されたのを見ると銀色のメモリだった。
「メタルメモリ!サンキュー、ホロウ!……しかし、そいつ等はこいつをどこに運ぼうとしていたんだ?どこへ、何の為に?」
「復活しているドーパントに彼らから出ているコアエナジー反応……この事件の首謀者はガイアメモリとコアエナジーを利用して何かを企んでいるのかもしれないね……」
礼を述べてから呟くW(翔太郎)の後にW(フィリップ)は推測を述べる。
「チッ!その為に俺達のガイアメモリまで利用させるわけにはいかねぇ!後はトリガーとルナだ。アイ、ガイアメモリの反応も見つけたらすぐに知らせてくれ」
【わかりました。お任せください】
舌打ちしてから頼むW(翔太郎)にアイは了承する。
とにもかくにも3人は現れたマスカレイドドーパントや機械の兵士を倒して先を進む。
「っ、だんだんと熱くなってきたな」
「確かに変身してるとはいえ、ジリジリと来るな」
周りの温度が上がって来た事で警戒しながら進み、広い場所に出ると中央に体が燃えているドーパントが佇んでいた。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あいつは!マグマドーパント!?」
「それって、俺達が初めて会った時に左さんが追ってた奴が変身した奴ですよね?」
「つまり、この熱さとさっきの炎の壁がこいつの仕業か!」
雄たけびを上げるドーパントに驚きの声を漏らすW(翔太郎)にウィスプは思い出して言い、ホロウは構える。
そんな3人へとマグマドーパントは咆哮して火炎弾を放ち、3人は慌てて左右に避ける。
「ホロウ!早くステージセレクトをするんだ!このままだと何もかも焼き尽くされてしまう。アイダ博士の車が壊されたら手がかりが無くなる!」
「あいよ!」
すぐさま指示を出すW(フィリップ)にホロウはすぐさま眼魂を1回取り出してから再びセットしてレバーを引く。
【アーイセレクトッ!】
音声の後に周囲の景色が……南国を思わせる景色と綺麗な海が広がる砂浜に変わった。
「おいおい、好都合なステージが来てくれたな!」
「ウィスプ!」
「了解ッス!」
慌てて海から離れるマグマドーパントをみつえ、ウィスプは砂浜近くの水に入りガンガンブレードをベルトに翳す。
【アーイ!ガンガンミロー!ガンガンミロー!】
離れようとしたマグマドーパントをWが格闘戦を仕掛けて動きを止めた所にホロウはベルトのレバーを大きく引く。
【テンガン!パラドクス!LVフィフティー!心を冷ませ、クールダウン!】
音声の後に両手に装着されていた赤い篭手が分離し、青く変化して肩に装着されるとヘッドギアに似た装備もヘルメットのような姿に変化する。
「さぁ!運命のパズルだ!」
片手を挙げるとパズルのピースのような形状をしたエネルギー弾が作り上げられ、発射するとWが離れると共にマグマドーパントに炸裂する。
【オメガストーム!!】
「はあっ!!」
そこにウィスプの振るいし、竜巻が水を纏いながらマグマドーパントを包み込み、風の斬撃と共に水を浴びせて行く。
「良し!このまま一気に!」
【!待て!奴の力が大きくなっているぞ!】
【心眼さんの言う通りです。コアエナジーの反応が増大しております!】
グッと手を握ったウィスプに待ったをかける心眼とアイの報告の後、竜巻が弾け飛び、中からオーラを発するマグマドーパントが現れる。
「ぐ、ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
咆哮と共にマグマドーパントの体から光を迸る。
3人が光に顔を隠す中、マグマドーパントは変質して行く。
光が収まって、3人は腕を退かして見えた光景に驚く。
マグマドーパントがいた所には炎を身に纏った巨大な四足歩行の蜥蜴がいた。
「な、あれはマグマドーパントなのか!?」
「バカな!?マグマドーパントに巨大化能力はなかった!」
「もしかしてコアエナジーの影響か?」
【恐らくそうだと思います】
【ぬぅ、見た目から幻獣のサラマンダーの様な感じであるな】
「コアエナジー、ヤバすぎじゃね?」
誰もが驚いていると変貌したマグマドーパント、便宜上ビッグ・マグマと言おう……ビッグ・マグマは咆哮と上げると体中が強く燃え上がる。
「あちちちちちちち!?」
するとウィスプが悲鳴を上げて海から飛び退る。
「どうしたウィスプ!?」
「な、なんか海がめっちゃ熱いっス!」
「海が?……っ!?」
問うW(翔太郎)に答えたウィスプのにホロウは海を見て驚く。
なんと海から気泡と共に湯気が立っており、激しく泡立ってる様子であった。
「これは変貌したマグマドーパント、呼称ビッグ・マグマの熱で水の温度が急激に上がったんだ!もしも生身で飛び込んだら一瞬でゆで上がっておしまいだ!」
それにW(フィリップ)が分析してウィスプとホロウはゾッとする中でビッグ・マグマは口から火炎弾を吐き出す。
慌てて3人は飛んで来る火炎弾を避ける。
「くそ!トリガーがねえ分、攻撃が届かねえぞ!」
「なら俺達でちまちま攻撃するしかねえな!」
「あ、そう言えば俺達微妙に浮けるし、近づいて銃撃とかやればいける感じか」
「すまないが2人とも、頼んだよ」
砂浜から遠くにいるので攻撃できない悪態付くW(翔太郎)のにホロウがそう言いウィスプも思い出してからW(フィリップ)の頼みに頷いてから飛び上がる。
向かって来る2人にビッグ・マグマは火炎弾を放つがウィスプとホロウは軽く避けるとエネルギー弾と銃弾を浴びせて行く。
「時間を稼ぐならこれだッ!」
ウィスプは懐から白い眼魂、マッハ眼魂を取り出し、W眼魂と変えてベルトに押し込む。
するとベルトから白いパーカーゴーストが飛び出しトライジェントへと変わったウィスプの回りを踊り始める。
【アーイ!シッカリミナー!シッカリミナー!】
「行くぜッ!」
強く吠えた後にレバーを引く。
【カイガン!マッハッ!変わるシグナル!フルスロットルッ!!!】
「追跡……以下略ッ!!!」
マッハのいつものフレーズとポーズを以下略で強引に終わらせ、ゴーストドライバーの横にマウントされている眼魂を手に取る。
仮面ライダーマッハの力を持つマッハ眼魂……本来の変身者である詩島剛であれば、Wの為の時間稼ぎとして率先して攻撃を繰り出しただろう。
だが横島と剛の性格は真逆で横島は率先して攻撃を繰り出すマッハの力を使うのではなく、徹底して妨害とサポートを行なう為にマッハの能力を使っていた。
「こいつで止まってなッ!!」
【トマーレッ!!!】
ナイトランターンから発射された霊波弾がビッグ・マグマの前で炸裂し、交通標識の止まれのマークを描いた。
するとビッグマグマは金縛りにあったようにその動きを止める。
「陰念ッ!」
「言われなくても分かってるッ!!そらよッ!!」
パズルの能力でエナジーアイテムを大量に取り出しバフをばら撒き始めるホロウ。
【高速化!】
【マッスル化!】
【鋼鉄化!】
【透明化!】
【幸運!】
素早く動いたり、攻撃力を強化した2人にビッグ・マグマは苛立った様に火炎弾を放つ。
「そらよッ!」
【マガーレッ!!】
「ふんッ!!」
ビッグ・マグマの火炎弾をマガーレで逸らし、その隙にホロウが特大の霊波砲を打ち込みビッグマグマにダメージを与える。
「おまけだッ!!」
【カクサーンッ!!】
ナイトランターンを振るうウィスプの動きにそって霊波弾が発射され空中で炸裂し、まるで雨のようにビッグマグマへと降り注いだ。
「うへえ……性格の悪い戦い方だな。俺とは相性最悪だ」
「いや、そうでもないだろう?マッハの力を完全にサポートとデバフに使うというのは実に興味深い」
その戦いっぷりにW(翔太郎)は思わずそう述べ、逆にW(フィリップ)は感嘆してそう述べる。
その間にビッグ・マグマは2人を倒そうと追いかけるがWが攻撃できる距離へと誘導されている事に気づいていない。
「翔太郎!」
「ああ、この距離ならいけるぜ!」
【メタル!】
届く距離になった事で先ほど手元に戻ったメタルメモリを起動してジョーカーメモリと変えて展開する。
【サイクロン!メタル!】
音声と共に左半身が黒から銀色に代わり、Wは背中に出現したメタルメモリ専用武器、メタルシャフトを手に取る。
「オラオラオラ!!」
接近してWはビッグ・マグマの顔に連続攻撃を浴びせて行く。
空中からのウィスプとホロウのと合わせてビッグ・マグマは段々と動きが鈍くなっていく。
「決めるぜ2人とも!」
【メタル!】
「うっす!」
「おう!!」
【マッスル化!】
【マッスル化!】
【マッスル化!】
メタルメモリを取り出してメタルシャフトの中央にあるマキシマムスロットにセットしながら叫ぶW(翔太郎)にウィスプとホロウも力強く返し、ウィスプがレバーを引く隣でホロウはエナジーアイテムを使ってからレバーを引く。
【メタル!マキシマムドライブ!!】
【ダイカイガン!マッハ!】
【ダイカイガン!パラドクス!】
【【オメガドライブ!!】】
Wは回転しながらメタルシャフトに旋風を纏わせ、ウィスプは回転しながらベルトから噴き出した炎を身に纏い、ホロウはエナジーアイテムの効果を足に収束させ……
「「はっ!!」」
「「メタルツイスター!!」」
2人のライダーキックが炸裂すると共に旋風を纏ったメタルシャフトが連続で叩き込まれる。
「!!!!!!!!?」
3人の必殺技を受けて断末魔をあげながらビッグ・マグマは大爆発を起こす。
ステージ!クリア!!
爆発の衝撃に3人は耐える中で音声が響いて元の場所に戻る。
【大丈夫でしたか?】
「ああ、大丈夫だ!アイも大丈夫だったか?」
安全を確認して近寄って聞くアイにウィスプは笑って返す。
その間、Wは周りを見渡し、マグマドーパントが放った炎がまだ残ってるのにふうと息を吐く。
「残ってる炎でアイダ博士の車が炎上しないとか限らねえし、早く探さねえとな!」
「だな。アイ、この周辺にある無事な車の中にアイダ博士の車はあるか?」
W(翔太郎)に続いて確認するホロウに少しお待ちくださいと言ってアイは確認する様に横棒表記に変わった後に縦棒表記に戻して言う。
【この周辺にはありません。まだ奥に続いてる道の方にあるかもしれません】
「よし、奥を見るぞ」
「「うっす/おう!」」
アイの報告に3人は奥へと進む。
「うわ、水が入り込んでる……」
「まだタイヤ半分の所までだからないかもしれねえが、早めに探した方が良いなホント」
足が浸かる程度に入り込んでいる水にウィスプは呟き、ホロウは仮面の中で眉を顰めながら呟く。
歩いて行く中で現れたマスカレイドドーパントを倒しながら、調べて行くとアイが駐車されていた車の中で赤い車に近づく。
【アイダ博士のIDを確認。この車で間違いありません】
「やりましたね翔太郎さん!フィリップさん!」
「喜ぶのは情報を引き出してからだよウィスプ」
【その通りだ。アイ、そこの所はどうだ?】
暫しお待ちをとアイは車に触れて目の部分に様々な文字の羅列が流れる様に浮かぶ。
【ナビゲーション情報にアクセスした結果、滞在期間中から2件の履歴がヒットしました。1件目は浄水セクター、2件目は港湾セクターの研究施設です】
「港湾セクター、メールに書かれた座標の場所だな。しかしもう1つの浄水セクターってのは……」
「やっぱ水に関係する場所なのか?」
報告にW(翔太郎)は呟き、ウィスプがアイに聞く。
【はい、浄水セクターは水質を管理するセクターです】
「科学者がどうして水質を管理する場所に行ったんだ?」
誰もが疑問を持つ中で情報が足りないからこれ以上考えても仕方ないとW(翔太郎)は今後のについて考える。
「気になるから今すぐにでも行きたい所だが……」
【その前にこの市街セクターを開放しなければ、地上からの他のセクターへの移動は不可能です】
「やっぱりな……合流する前に港湾セクターと市街セクター近くを軽く見てみたが、地上はどこも通れる場所を封鎖されていた。もしかすると空中もいずれ移動できなくなるかもな」
「マジかぁ……んじゃあ次の目標はセキュリティレベルを下げて行く感じになるのか……」
アイの言葉にホロウは腕を組んで報告し、ウィスプは唸ってから呟く。
とにかく駐車場にはもう用がないので3人は駐車場を出て外へ向かう。
「そういや、俺達はこっちから来たんだよな」
「あっちに港湾セクターへの入り口があるが……封鎖されてるな」
出て右側を見て言うウィスプにホロウはWにそう言いながら呟く。
【アイよ。今通れるルートはないのか?】
【それでしたら、皆さんがアイダ博士の車を見つける前の戦闘で、第一連絡路方面のゲートが解放されました】
「アイ、そういう話はその時に伝えて欲しかったんだけど」
確認する心眼に答えたアイはW(フィリップ)の苦言にすいませんと謝罪する。
「とにかく、今はセキュリティレベルを下げる事が先決だ。アイ、その第一連絡路へ案内してくれ」
頼むW(翔太郎)にアイはこっちですと港湾セクターとは反対方向へ動き、3人も続く。
第一連絡路の方で待ち受けているのは……
次回、第5の章:襲撃者と猫