GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
「う、すげぇ眩しかった……」
「やれやれ、どうやら誘い込まれちまったみたいだな」
「そうみたいだね」
光が収まったので腕を退かしたウィスプは隣のウヴァとウォズの言葉にえ?となりながら周りを見渡す。
先程の森とは一転して周りが石で囲まれた空間となっており、自分とマスコット達にウヴァとウォズ、ゴーダ、ゼンカイガオーンしかいなかった。
「あれ!?皆は!?」
「先ほどの光でバラバラにされてしまったようだ。この場には僕達しかいないね」
慌てて周りを見るゼンカイガオーンの隣でウォズは冷静に呟く。
「おいおい、どうするよ姉貴?」
「あそこを通るしかねえんじゃねえか?」
話を振るゴーダにウヴァは目の前のに視線を向けながら返す。
そこには不可思議な裂け目が存在していた。
【どうやらここはあの裂け目を通って行かないと抜けれないようだな】
「えぇ……それって大丈夫なのか心眼?」
不安がるウィスプにそれしかないんだぞと呆れた声で心眼は続ける。
【下手に壁を壊そうなんて事をして壁を壊し、それで空間が消滅なんて事が起きたらこっちの身もどうなるか分かったもんじゃないからな】
「あの裂け目を通って行くしかねえって事か」
なんともめんどくさそうな空間だなとゴーダはぼやく。
「早くみんなと合流する為にも頑張って行こう忠夫!」
「おう!んじゃあ出発進行!!」
元気よく言うウィスプのマスコット達も各々に鳴いて答えて続く。
「……ある意味遠足だな」
そんなマスコット達を引き連れて歩くウィスプにウヴァはそう呟いた後に肩を竦めて続く。
「……で、入るんっスよね」
「おい、ここで尻込みするな」
裂け目を前にして恐る恐る問うウィスプにウヴァはジト目になる。
【横島よ、紫が開けるスキマも似た様な物だろうが】
「いやぁ、あれは紫ちゃんが開いているから安心な所があるしな……」
「とにかく行くぞ」
呆れ声の心眼に指をちょんちょんさせながら返したウィスプにそう言ってウヴァが最初に通る。
「あ、ちょ!?敵がいるかもしれないのに危ないですよウヴァさん!」
それにウィスプは慌てて後を追って飛び込む。
飛び込んだ先には……ウヴァの爆乳の胸が待っていた。
「もがぶ!?」
「……おい、なんで前から出て来るんだ?」
無防備に自分の胸に埋もれる形で飛び込んで痙攣するウィスプにウヴァは呆れている後ろで何かの刺さる音の後に……
「アゥオゥオゥオッホホフゥ!!」
悲鳴が迸る。
「うわごめんゴーダ!?」
そこにはお尻を押さえてセルメダルをこぼしながら飛び跳ねるゴーダに慌てて謝っているゼンカイガオーンの姿があり、何が遭った!?と心眼が思っていると……
「ああ、どうやら1人通る度に入り口が微妙に変化するみたいでね。ゴーダは床からエレベーターの様にせり上がる形で出たから一瞬動きが止まった所にガオーン君が突撃する形で彼の後ろから出て、左腕のクローがお尻にぶつりと」
【成程……だからギャグアニメな悲鳴が……】
静かに来て解説するウォズに心眼は疲れた声を漏らす。
この時、心眼は確信した。
この先、横島はラッキースケベな感じの展開になると……
そんな心眼のは当たった。
現れるマスカレイドやガーディアンを倒して1回進む度にウヴァにラッキースケベを連発した。
ある時はウヴァより先に入ったら上から落ちて来たウヴァに乗っかられる形でお尻がウィスプの顔に当たったり……
またある時は受け止めようと腕を伸ばしたらウヴァの胸を揉む形になり……
またまたある時は間にゴーダやゼンカイガオーンを挟んだのにピンポイントにウィスプの前に出て再び胸で顔を挟み込んだりなど……
度々起こるのにウィスプは悶絶したり、柱などに頭突きを連発したり、敵に八つ当たりなどしたりした。
美神達に聞かせられんなホント……と心眼は目が死んだ状態な感じで愚痴た。
「だ、大丈夫忠夫?」
「お、おぅだ、大丈夫だ……」
「いや大丈夫じゃねえだろ、すげぇ震えてるぞ;」
恐る恐る問うゼンカイガオーンにガンガンブレードを杖代わりに地面を突きながらよろめいたウィスプは弱弱しく返し、ゴーダにツッコミを入れられる。
「フー!!」
「シャー!!」
「……俺はなんで噛まれたり、威嚇させられてるんだ?」
「君ってホント、忠夫君とはまた別に無自覚だねぇ……」
マスコット達に威嚇させられたり、噛まれた状態のウヴァにウォズは呆れた声で肩を竦める。
「い、いつまで続くんだこれ……」
【そうだな。(こちらの心境メンタル的な意味でも)そろそろ出口に着いて欲しいのだがな……】
「とにかくこの裂け目を通ろうぜ、姉貴、変な事ねえように忠夫にくっ付いておいたらどうだ?」
「それが良いか」
(いや逆に忠夫のメンタルに響く気がするんだけど;)」
やめてくれぇと弱弱しく言う心眼のを聞きつつ、ウヴァはウィスプを無理やり支持搬送で一緒に裂け目を通り、マスコット達、ゼンカイガオーン、ウォズ、ゴーダの順番で通る。
すると、祭壇の様にせり上がった段差の中央に裂け目がある空間へとたどり着く。
「この感じは……どうやらやっと出口に辿り着けたようだね」
【ああ、あの裂け目を抜ければこの場所から抜けれるな】
「よ、ようし、さっさと抜けようぜ……」
「暫く忠夫は休ませてあげないといけないねこれ;」
「ああ、今にも倒れそうだよなホント;」
周りの雰囲気からそう呟くウォズに心眼も探知したのか肯定したのにウィスプは心底安心した様子で言い、ゼンカイガオーンとゴーダは冷や汗を掻いていると……体に衝撃が走る。
「ぐっ!?」
「なんだ、この感覚!?」
「こいつは……」
初めての感覚にゼンカイガオーンとゴーダが驚く中、メンバーの前の空間が揺らめき、邪眼が現れる。
ーまだ抗うか……ー
「と、当然だろ!お前のやってる事はぜ、絶対に止めてやんよ!」
((あ、少し回復した))
目を向ける邪眼に返すウィスプにゴーダとゼンカイガオーンは場違いな事を思う。
ー……何度も未来を改変されているこの世界にそんなに救う価値があるのか?ー
「は?」
「何言ってるんだお前?」
(何度も?もしや……)
そんなウィスプに対して告げた言葉に誰もが訝しむ中、ウォズが何かに思い当った所で邪眼とウィスプ達の前に何かが降り立つ。
それはオーズに倒されたベルゼバブをより醜悪に、狂った様な瞳をギョロギョロさせた怪人であった。
【これは、ベルゼバブか!】
「こいつまで変貌されたのかよ!?」
驚いている間に邪眼は消えていき、ベルゼバブもといデビルバエ転生体は野獣の様な咆哮をあげて分裂する。
「うわわ来た!?」
「やるしかねえよな!」
それに誰もが構える中、ウィスプが前に出る。
ただ、その体からオーラを発していた。
「え、あの、忠夫?」
「俺はな……色々と溜まってるんだよ……だからとっとと出たいから邪魔するな!!」
「あら!?」
威圧感に思わず恐る恐る話しかけるゼンカイガオーンに咆哮と共にウィスプから衝撃が迸り、ゴーダ達が吹き飛ぶ中でウィスプは現れた漆黒の眼魂を掴んでドライバーにセットして飛び出した漆黒のパーカーゴーストを身に纏い、その姿を変える。
【ギガン、シェイドッ!!OK!レッツゴー!イ・ツ・ワ・リッ!ゴースト!】
「行くぜおい!!!」
咆哮と共に出現したガンガンアックスを手にシェイドへと変わると向かって来るデビルバエ転生体の集団を薙ぎ払う。
「うええ!?なんか黒くなったんだけど!?」
「どういうこっちゃ!?」
「おいおい、ここでもなるのか?」
「だが、あの時と違い、彼には意識がある」
無双していくシェイドにゼンカイガオーンとゴーダが驚く中、ウヴァとウォズは別の意味で驚いていた。
【お、おい横島!落ち着け!】
「俺はな、色々といっぱいいっぱいなんだよ!!」
思わず心眼も停止の声をかけるがシェイドはオーラを発しながら出て来たブランク眼魂をガンガンアックスにセットしてかみ砕く様に動かしてから元に戻す。
【ブットバシナー!!ブットバシナー!!】
「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
音声が鳴り響く中、シェイドはたじろいているデビルバエ転生体を逃がさない様にみつえて接近し……
【オメガ!ビッグバン!!】
「そいやっさ!!」
強烈な斬撃で両断する。
デビルバエ転生体はそのまま爆発四散する。
「や、やった!」
「凄いぜ横島!」
駆け寄ってシェイドの肩を叩く2人だが、シェイドはプルプル震えた後……
【オヤスミー】
「ぶびゃっはーーー!?」
「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」
変身が解けると共にどこに詰まっていたと言う位に鼻血を大量に噴出し、噴水の様に噴き上がった鼻血にゴーダとゼンカイガオーンは絶叫する。
「また噴き出しやがった」
「ある意味、彼らしいと僕は思うよ」
【呑気に言ってる場合かぁぁぁぁぁ!?】
ぎゃあぎゃあと血塗れで騒ぐゴーダとゼンカイガオーン、慌てて駆け寄るマスコット達に倒れて体をビクンビクンさせている横島にウヴァは呆れ、ウォズがしみじみと呟いてるのに心眼は絶叫する。
次回、第47の章:湖の探索