GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
「な、何!?」
「これは!?」
突然の揺れに驚く中でタイタスから戻った雪之丞がおい!?とメンバーの後ろを指す。
誰もが雪之丞の指さした方を見て驚愕する。
なんと空間がドンドン崩壊しているのだ。
そんな所に笑い声と共にガラガランダとイカデビルの映像が現れる。
『ビックリしたかね諸君?』
『その空間は我々がいなくなれば自動的に消滅する様になっていたのだ!どうあれお前達は死ぬ運命だったのだ!』
「なんだと!?」
「へん!こっちには自由に移動できる奴がいる事を忘れてるだろ!」
「その通りっス!ベリアログさん!「無理だ」ええ!?」
「あらあら~」どたぷーん
「え!?転移出来ないんれすか~!?」
「はい!?」
告げられた事に驚くピートの後にキョウリュウゴールドがそう返し、ゼット(ハルキ)も乗ろうとしてまさかの否定に驚き、みうらさんも無理だと手を振ってやよいの翻訳にタイガは驚きの声をあげる。
「今入り口を切り開こうとしたら、その瞬間、この空間は瞬時に消滅しちまう。鍵を開く様に入り口を開かなければ脱出なんてできねえよ」
「あーみうらさんの場合は鍵関係なく行こうとするからそれを認識されたら消えちゃう様にとされてるからって事かな……」
「あらー(コクコク)」どたぷーん
「正解みたいね……」
理由を述べるベリアログの後に龍騎も自分なりに出来ない理由を解釈し、みうらさんが頷いたのを見て伊織は呻く。
『精々消滅するまであがくのだな!!』
『まぁ、何も出来ずにただ佇む事しか出来ないだろうがな』
ガラガランダとイカデビルの高笑いを最後に映像が切れる。
「白ウォズ!未来ノートので入り口を作る事は出来ないの!?」
「無理だ。あれは導くのであって操るものではない。ありえない未来を引き寄せられないのは君も知ってるはずだ」
ツクヨミの問いに白ウォズはそう返す。
「あわわどうしましょう!?」
「どうするたって……」
「くっ!僕達に何も出来ないのか!」
「リク……」
誰もが自分の力でこの状況を打破できない事に呻く中、美神もまた痛感していた。
「ホント課題が多過ぎるわ。自分達の無力化や弱体化に対する対策、空間に閉じ込められた際の脱出法……どれもこれも、私達に抜けている事ばかり……何がガープに勝つためよ、何が横島君ばかりに戦わせない様によ……何1つ、出来てないじゃない!!」
「美神さん……」
悔しさに涙が出る美神に蛍も悔しそうに顔を歪める。
【ワシまだやりたいことあるんじゃけどもぉぉぉぉぉぉ!!?】
【主殿……!】
「みむ、みむ~~~!!!」
「ぷぎぃぃぃぃ!!」
「お兄ちゃん……!黒おじさん、赤おじさん!」
「ど、どうすれば良いんですジャー!」
「ああ、こんな時、ゼロ師匠の持ってる鍵の剣ならこう、出口を開けるかもしれないのに!!」
「いや、ないものねだりしてもな……」
頭を抱えて呻くゼット(Z)のにアグルが呻く中、ウルトラマンタイガが気づく。
「おい、ゼット、お前のゼロのメダルが輝いてるぞ?」
「え?」
その指摘にゼット(ハルキ)は自分のベルトを見て、その中にある1枚のメダルを外して見る。
確かにそのメダル、ウルトラマンゼロビヨンドライズメダルは輝きを発していた。
「これは……まさかゼロ師匠が……どわっ!?」
それにゼット(Z)は引き寄せられて来るのではと思った後にメダルはさらに強い輝きを放出する。
放出された光はやがて人型を形成し……姿を変える。
(BGM:キングダムハーツ3テーマソング『誓い』)
全員の前に現れしは……全身が銀色に光り輝き、鎧、ウルティメイトイージスを身に纏ったウルトラマンゼロ、ウルティメイトシャイニングゼロが立っていた。
「ゼロ師匠!!」
「また新たなウルトラマンって奴か?」
「す、凄い輝き!?」
「なんちゅう強さを秘めてるんだこいつ!?」
歓喜の声をあげるゼット(Z)の雪之丞が呟く中、アルテミスとオリオンはその体から発される力に驚く。
誰もが現れたウルティメイトシャイニングゼロに驚く中、ウルティメイトシャイニングゼロは右手にある物を出現させる。
それは鍵の形をした剣であった。
「鍵?」
「まぁ、大きい鍵ね~合う奴あるのかしら~?」
「冥子、今非常事態なのよ……けどこれは?」
「キーブレード……限られた者にしか持つ事の出来ない、伝説の武器と言われる鍵よ。ありとあらゆる鍵を開け閉めできる力を持っているわ」
「おお!そうそうその剣!ってあれ?なんか色が違うし、付いてるキーホルダーもゼロ師匠の胸を模した感じのじゃない……?こう、もっと派手な感じだった筈だけど……」
呟いた瑠璃の後に冥子にツッコミを入れてから疑問に思っている冥華に八雲紫が答え、ゼット(Z)は興奮した後に訝しむ。
「キングダムチェーン!?」
「うそ、あなた……」
その中で幻想郷のメンバーとキョウリュウシルバーとキョウリュウゴールドがキーブレードを見て別の驚きを見せる中でウルティメイトシャイニングゼロはキーブレードを前に突き出すと剣の先端が光が収束した後、それから伸びた光が一同の前に光る巨大な鍵穴を出現させる。
「急いでこの鍵穴を抜けるんだ。外に繋がっている。もう時間がない」
「!皆急いで!!」
脱出を促すウルティメイトシャイニングゼロから出た声に八雲紫は驚きの様子を見せながら叫び、誰もが鍵穴へと急ぐ。
まずは安全確認と3号が抜けて、龍騎達に促されて春香達アイドル組、舞、おキヌ、ノッブ、牛若丸、紫、ジャンヌリリィ、アリス、シロ、タマモ、マスコット達が入って行き、戦士達も続々と脱出する。
後は美神と蛍にゼット、アグルと輝夜だけで、出ようとしたアグルは輝夜が鍵穴を維持しているウルティメイトシャイニングゼロに近づいているのに気づく。
「輝夜!早く……」
パシン!!
呼びかけようとした瞬間、輝夜はウルティメイトシャイニングゼロの頬をはたいた。
それに美神と蛍、ゼットが驚く中、輝夜は涙を流して怒っていた。
「あんたね……ホントにどこにいるのよ……皆が……あの子が心配しているのよ……助けに行って、勝手に消えていなくなって!あの子は、あんたを待っているのよ!!分かってるの!!?」
「…………………」
怒鳴る輝夜にウルティメイトシャイニングゼロは無言を貫く。
アグル自身も気持ちは同じか、輝夜に何も言わない。
そんなウルティメイトシャイニングゼロに輝夜は背を向けて鍵穴に向かう。
「必ず、必ず帰りなさいよね。大切な人がいなくなる気持ちを味わうのは……寿命を迎える以外で見るのは耐え切れないのよ……ソラ」
そう言い残し、輝夜は鍵穴を潜る。
その様子に蛍は他人事ではいられなかった。
自分達がもたもたしていたら、何時か横島はいなくなってしまうのではないかと思ってしまった。
そうならない様にと頑張っているのに、そんな嫌な予感が頭の中で蠢いてしまう。
「おい、早く行くぞ!」
「空間もホントにもう崩れそうになっております!!」
「蛍ちゃん!!」
「っ!?は、はい!!」
アグルやゼット(Z)、美神に呼ばれ、蛍は我に返った後に鍵穴へと向かい、再びウルティメイトシャイニングゼロの方を見る。
そこにいたのはキーブレードを構えた横島と年が近い少年がおり、自分を見ている蛍に対し左手で自身の胸を叩く。
「例え、どんなに離れていても、心と心が通じ合っていればいつかまた会える。だから、信じるんだ」
「!?」
送られた言葉に蛍は目を開いた後に頷いて鍵穴を抜ける。
それを見届けて少年はニッと笑って消える。
誰もがいなくなると共に鍵穴は消え、空間は消滅した。
ーそう、例えどんな事があろうと、記憶が失ったって、心と心が繋がっていれば、会えるんだ……ー
次回、第49の章:陽気な海賊とトレジャーハンター、怪力狼