GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ   作:鳴神 ソラ

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新たな情報を得て、次なるセクター目指して進むW達。

その道中にて横島のパッシブスキルが発揮される。


第5の章:襲撃者と猫

とある場所、そこでは巨大な怪人が並んでいる者達を見ながら思案していた。

 

「ふむ、ナスカが倒されたか……やはり意思があるのでは無理か……あやつの言っていた通り、意思のない方が制しやすいか」

 

そう呟いてから並んでいる者達に対して命令を出す。

 

「お前達は各セクターに散らばり、侵入者を迎え撃て、必ず殺すのだ」

 

その言葉に並んでいた者達は各々に散らばって行く。

 

「しかし、奴は何をしているのだ……奴が()()()()()()だから手伝わしているが……」

 

愚痴りながら巨大な怪人は消えて行く。

 

 

 

 

第一連絡路に足を踏み入れたW達。

 

そこにある端末、ターミナルから放出された光を浴びて回復して行く様子にホロウは感心する。

 

「すっげぇなこれ、体の負担やら疲れとかが無くなって行くな」

 

「体力回復するし、心なしか霊力も回復してる感じがするよな?」

 

【感じと言うよりしてるな……どういう構造をしているのだ?】

 

「君達の世界でこれは過ぎた技術だよ。知らなくてもいいと思うよ」

 

「ってか、こんなのがお前等の世界で出回ったらブラック企業も真っ青な状態になると思うぞ」

 

感嘆の声を上げてる2人+αにWはそう返す。

 

そう言われると確かに怖いなと思うと同時に使いまくって怒られそうな未来を容易く想像できたのでウィスプとホロウはなんとも言えない気分になる。

 

実際、2人とも無茶をしまくるので注意しておかなければ絶対にターミナルの様なのがあればそれを使いまくって無茶な進撃をしそうである。

 

横島にいたってはかつてのマタドール戦で使える物を使った事で危うくなった事があるので凄く身に染みている。

 

【翔太郎さん、フィリップさん】

 

「ん?どうしたアイ」

 

声をかけるアイにW(翔太郎)は顔を向ける。

 

【この通路の先に大きな敵反応を発見しました。ナスカやマグマと似た反応です】

 

【確かにこれはドーパントだな。しかも強さを考えるとナスカに近いな】

 

「うえぇ、それってつまり幹部級の敵って事かよ」

 

「嘆いてる暇はねえだろ。それに、それだけの敵ならセキュリティレベルも高いんだろ?」

 

報告するアイに続いた心眼のにげんなりするウィスプへホロウがそう言ってからアイへと問う。

 

【はい、その敵は高いセキュリティレベルを持っています。その敵を倒せば、このセクターのセキュリティレベルは一気に低下します】

 

「セキュリティレベルが一気に低下か……てことは……」

 

「ようやくこの市街セクターが解放できて、地上でも他のセクターに進めるというわけだね」

 

その通りですとアイはW(フィリップ)のを肯定する。

 

「そういう事だ横島!気合を入れておけ!」

 

「うっす!」

 

W(翔太郎)の発破に元気よく返事をするウィスプにホント似た者同士だなとホロウは思った。

 

「フィリップも良いだろう?」

 

「勿論さ、僕も早くこの島について知りたい所だよ」

 

方針が決まり、早速アイのナビゲートの元、出てくる敵を倒しながら進んで行く。

 

ーー

 

「ん?」

 

敵を倒し終えていざ先に進もうとして、最後尾にいたウィスプは足を止める。

 

【どうした横島?】

 

「いや、なんか声が聞こえた様な……」

 

キョロキョロ見渡すウィスプに少し待てと心眼は言って周囲を調べ……

 

【……横島、前方の左に見える車の下に微かだが気配を感じる。しかしこれは……】

 

何か気になる心眼のを頭に聞きながら言われた通りの車の下を覗き込むと猫が見えた。

 

「こんな所に猫が……おーい、ここは危ないから出て来た方がいいぞ」

 

そう声をかけると猫は恐る恐ると言った感じで近づいて来て、車の下から出て来る

 

出て来た猫は全身が黄色く、額に黒い毛が模様を描いている。

 

ウィスプが手招きすると猫は警戒しつつ差し出された手をスンスン嗅ぐとゴロゴロと甘えた声を出して擦り寄る。

 

【またか、またやったのかお前は】

 

「何言ってるんだよ。それにしてもこいつ、見た事ない種類の猫だな。翔太郎さん達の世界にしか存在しない奴か?」

 

なんとも言えない口調な心眼のに首を傾げながら興味深く自分に甘える猫を観察するウィスプ。

 

このままここに置いとくのもどうかと思い、連れて行った方が良いかと思い、抱き抱えようとし……

 

ドカーーーーン!!

 

「!!」

 

「あ、ちょ!?」

 

【待て横島!猫を追いかけるよりも、翔太郎達の方だ!】

 

突然の爆発音に猫が驚いて走り去ってしまい、追いかけようとしたウィスプだが、心眼の言葉に後ろ髪を引かれながら急いでW達の元へと向かう。

 

 

 

 

少し時間を戻し、交差点の所でW達はやっとウィスプがいない事に気づく。

 

「あれ?横島の奴、どこ行った?」

 

「警戒の為に最後尾に置いたのだが、少ししたら来るんじゃないかな?」

 

「あー……フィリップさんよぉ、ここって動物とかいるのか?」

 

振り返って気づくW(翔太郎)の後にW(フィリップ)へと何か思ったのか唐突にホロウはそう確認して来る。

 

「どうだろうね……まだまだこの島を調べ足りてないからいないとは断言できないからね……ただ、流石にこの世界での神獣とか妖獣、魔物の様な存在は結界ので入って来れないと思うから君の懸念してる事はないと思う……多分」

 

「うわ、不安でしかねえ……」

 

顔を抑えるホロウにどういうことだ?とW(翔太郎)はチンプンカンプンな疑問詞を浮かべていると……

 

【皆さん、大きなコアエナジー反応が接近しています!】

 

「来てるって事か、どこだ?」

 

「!あぶねぇ!!」

 

辺りを見渡すホロウにWはその場からアイと抱えて離れると2人がいた地点に何かが炸裂し、近くにあったタンクの様なのを吹き飛ばす。

 

ドカーーーン!!

 

すると吹き飛んだタンクは大きな爆発を起こす。

 

「な、なんだ!?」

 

いきなりの事にホロウは驚きながら身構えると2人の前に何かが降り立つ。

 

降り立った存在にW(翔太郎)は驚く。

 

「エナジードーパント!あれ?けどこいつは確か、メモリブレイクしたけど使用者は死んでねえよな?」

 

「おそらく、メモリにコアエナジーを注入してドーパントにしたのかもね……とにかくこいつを倒そう!」

 

そうだなとW(フィリップ)のに2人は身構えるとウィスプが合流する。

 

「おせえぞ横島!」

 

「すいませんッス!ってかあれが言ってたドーパントッスか!?」

 

「らしいな!奇抜な外見してるよな」

 

怒鳴るW(翔太郎)に謝ってからエナジードーパントを見るウィスプにホロウが答えているとエナジードーパントは左腕のレールガンから強烈な加速超電導弾を放ち、3人は避ける。

 

「エナジードーパントは左腕のレールガン以外に右腕で相手の動きを止める電撃を叩き込もうとするから気を付けるんだ」

 

「了解ッス!ならこのままマッハ魂で!」

 

【カイガン!パラドクス!LVフィフティー!!体を熱く、ヒートアップ!】

 

「俺はこっちで行くぜ!右手に触られる前に倒せばいいだけだ!」

 

同時に駆け出すWとホロウを援護する為にウィスプは後衛に立つ。

 

それを見てW(フィリップ)はやはりかと心の中で呟く。

 

(この世界の横島は仮面ライダーとして戦う故に前衛になりがちだが、本来ならば後方支援の方が彼にとっての適正の位置。仲間を助け、木舞する事も彼の真価の1つ。だが、仮面ライダーになる相手が強敵故に美神令子や芦蛍達を護る為に前に出てしまう。この世界の大きな出来事に対応すると言う意味では美神令子達の急なレベルアップ。それも神魔や妖怪とは違う存在であろうと横島と共に戦えるレベルでないと厳しいかもね……)

 

エナジードーパントの攻撃を避けつつ、後ろからのウィスプの援護にW(フィリップ)は分析しながら蹴りを叩き込む。

 

【トマーレッ!!】

 

ホロウへと右手を叩き込もうとしたエナジードーパントを動きを止めた所にホロウがカウンター気味にパンチを叩き込む。

 

【マガーレッ!!】

 

邪魔されて怒ったのかウィスプへと左腕をレールガンを向け、加速超電導弾が発射させる直前に嫌な予感を感じ取ったウィスプは咄嗟に曲がらせて反らすと後ろにあったのに炸裂して爆発する。

 

「うひぃ!?危機一髪!」

 

【横島!反らす事は極力やめとけ!あの速さだと発射された瞬間でないと対応できん!今回のは偶然上手く行っただけだ!】

 

爆発に悲鳴をあげるウィスプへと心眼は注意する。

 

ヒートメタル!!】

 

もう1度撃とうとするエナジードーパントに左側が銀色、右が赤色のヒートメタルへとハーフチェンジしたWがメタルシャフトで殴り飛ばす。

 

「このまま一気に!」

 

【待ってください!マグマドーパントの様にコアエナジーが増大しています!】

 

「マジで!?」

 

「また変貌するのか!?」

 

報告に3人は慌てて身構える中でエナジードーパントはマグマドーパント同様に体を光らせ……

 

「…………おいおいおいおい」

 

「え、ちょ、マジッスか」

 

「これはまた……」

 

「待て待て待て、エナジーどこだ!?元の要素どこ行った!?」

 

光から出て来たのにWとウィスプは唖然とし、ホロウは思わず叫ぶ。

 

光から出て来た存在、それは鋼鉄の鳥であった。

 

ビッグ・エナジーと思われる鳥は甲高く吠えた後に空高く羽ばたき……無数のエネルギー弾を3人へと放出する。

 

「ひえぇぇぇぇぇぇ!?」

 

「あんなのありかよ!!」

 

「無茶苦茶だろ!!」

 

アイを抱き抱えて必死に走るウィスプにWとホロウも逃げる。

 

「陰念!バース!バース!!」

 

「無茶言うな!!この状況で眼魂を変えれるか!!」

 

叫ぶウィスプにホロウは怒鳴り返す。

 

「今の俺達にとことん相性が悪すぎだな!」

 

「どうにかこの状況を変えようにも、足を止めればやられてしまうよ」

 

毒づくW(翔太郎)にW(フィリップ)はそう返す。

 

このままでは疲労でいつかやられてしまうと思われた時……

 

ドーン!!

 

ビッグ・エナジーの顔に何かが着弾し、それによりビッグ・エナジーは怯んで攻撃が止む。

 

「!今だ!!」

 

「「おう!!」」

 

サイクロンジョーカー!!】

 

出来た隙にすぐさまWは基本形態に戻して必殺技の態勢に入り、ウィスプとホロウも続く。

 

ジョーカー!マキシマムドライブ!!】

 

【【ダイカイガン!!マッハ/パラドクス!オメガドライブ!!】】

 

3人同時に飛び上がり、パラドクスのみ拳に炎を収束させる。

 

「「ジョーカーエクストリーム!!」」

 

「おりゃあ!!」

 

「ふん!!」

 

時間差両足蹴りと飛び蹴りに必殺パンチがそれぞれビッグ・エナジーの顔と胸に炸裂し、そのまま地面へと叩きつける。

 

「!!!!!!!?」

 

ドカァァァァァァァン!!!

 

断末魔をあげながらビッグ・エナジーは爆発四散する。

 

「はあ、はあ……危なかったな……」

 

「しかし、さっきの、なんで止まったんだ?」

 

口元を拭う動作をするW(翔太郎)の後にホロウは疑問を呟く。

 

ーにゃあ~ー

 

すると鳴き声と共に先ほどウィスプが見つけた猫が駆け寄って来る。

 

「おお!猫ちゃん無事だったか!」

 

「お前、それで遅れてたのかよ」

 

駆け寄ってくる猫を抱き上げるウィスプにホロウはやっぱりかな感じに顔を抑える。

 

「…………まさか、そっちの可能性もあったとはね……」

 

「なあフィリップ。俺、あの猫の模様に見覚えがあるんだけどよ……気のせいか?」

 

その猫を見てW(フィリップ)は天を仰ぐのにW(翔太郎)はそう聞く。

 

「気のせいじゃないよ。翔太郎の考えてる通りだよ」

 

「あ、知ってるんですかこの猫の種類!見るからにそっちの世界の猫ッスよね?」

 

どういう種類かを目を輝かせて聞いてるだろうウィスプにW(フィリップ)は困った様に頬を掻く。

 

「……横島、それは猫の見た目だけど、ドーパントだよ」

 

「…………………ええ!?この子ドーパント!?」

 

「マジか!?こんなちいせぇのが!?」

 

告げられた事にウィスプとホロウが驚く中でW(フィリップ)は軽く解説する。

 

「そのドーパントはスミロドンと呼ばれる新生代新第三紀鮮新世後期から第四紀更新世末期の南北アメリカに棲息したサーベルタイガーの一種の記憶が入ったスミロドンメモリのドーパントでね。ちなみにこっちでの変身者は僕の家族の猫のミックだ」

 

「猫!?ガイアメモリって人間以外にも使えるのか!?」

 

「ほへぇ~んじゃあこいつは似てるからニックかな、名づけるなら」

 

出てきた中で使い手に驚いたホロウはウィスプの言葉に顔を向ける。

 

暫し無言だった後……

 

お前、お前ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?何名前付けてるんだよぉぉぉぉぉぉ!?

 

「え、や、フィリップさんのミックの似た奴でニックって付けたんだけど」

 

「名前の由来を聞いてんじゃねえよ!!?どうすんだよ!?絶対コイツ、お前の使い魔に完全になっちまったじゃねえかぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

肩を掴んで揺らすホロウにウィスプはおおおおおおおとなる。

 

あのな!俺はお前の上司や蛍になんて言われたか分かるか!?動物を安易にお前に懐かせるなだぞ!!?なのにお前!!?絶対にあいつ等の目が死ぬ未来しかみえねえぞ!?

 

「おおおおおおおおおおお!?」

 

「落ち着きたまえホロウ。あくまでそうやって名前を付けて使い魔になるのは妖怪や神獣に魔獣であって、ドーパントは流石に含まれないと思うよ」

 

ガクガク揺らすホロウにW(フィリップ)が落ち着かせる。

 

「え、あ、そうか……そうだよな……」

 

(ただし、この世界ので動物系の怪人にも適応されてなっちゃってる可能性は黙っておこう)

 

焦ったと汗を拭う動作をするホロウにW(フィリップ)は内心そう呟く。

 

「…………ニャオーン」

 

ウィスプを揺すっていたホロウに対して威嚇していた猫もといスミロドンドーパント改めニックを見ていたW(翔太郎)が突然猫の鳴き声をし始めたのにホロウとウィスプ+心眼は止まる。

 

「ニャア?」

 

「ニャオニャオーニャオーン?」

 

「ニャア、ニャアニャア」

 

「ニャオニャオニャー」

 

何してるのこの人と、思わずウィスプさえも引いてしまいそうになる。

 

「ニャア♪」

 

「ニャオ」

 

するとニックはポンと胸を叩き、W(翔太郎)はよしとばかりに頷き……

 

「これでOKだな」

 

何がだよ!?

 

全力でホロウにツッコミを入れられるのであった。

 

 

 




次回、第6の章:出会うは欲望の王
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