GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
「見つけて来たぜコアエナジー活性剤」
前回から少しして、ゼロワンが両手でシリンダーを持って来る。
「これを供給装置に付ければ良いのか?」
【はい、供給装置は丁度、カオスグレイモン、カオスピエモンが現れた先です】
「む?もしそうなら供給装置が壊されていないかが心配じゃな」
「確かに、下手に操作されてエナジー供給を止められてはいけないと言う感じで壊されていてもおかしくないですね」
問うW(翔太郎)に返したアイのにカオスは顎を摩りながら眉を顰め、ジャスティスも懸念する。
心配されていた供給装置だが、破壊されず無事だった事から杞憂で済み、Wは早速活性剤を供給装置にセットし、操作する。
ーぎゃおぉぉぉぉぉぉぉん!!!ー
暫くすると隣で咆哮と共にガラスの壊れる音が響き渡る。
誰もが供給装置が置かれていた部屋を出るとガラスが壊し、暴れ狂うカオスロードが目に入る。
「効いてるようだな!」
「ようしなら早速……!?」
暴れ狂うカオスロードを見て早速倒そうと動こうとした時、全員の体にのしかかる様な感覚が起き……
「!?カオス三将軍のメダルが!?」
オーズの手元からカオスシードラモン、カオスグレイモン、カオスピエモンのメダルが飛び出してカオスロードの方へと飛んで行く。
自身へと飛んで来た3枚のコアメダルをカオスロードは、飲み込んだ。
「メダルをくっちまいやがった!!?」
「ちょちょちょ!?カオス三将軍の力を取り込んだって事になるんじゃないッスか!?」
「ええ!?それって不味くない!!?」
「何が不味いんだ!?」
【!?コアエナジー反応が急速に増大しています!!】
驚くMRトリガーダークの後に慌てるゼンカイマジーヌとゼンカイガオーンにホロウが問おうとする中でアイが慌てて報告する。
ーぎゃおぉぉぉぉぉぉぉん!!!ー
雄叫びを上げるカオスロードの体に異変が起こる。
両足と右腕がカオスグレイモンと同じ形に変化し、胸が黒く染まり、尻尾がカオスシードラモンの尻尾の様な二股に、背中の砲台にカオスグレイモンのシールドが追加され、肩からカオスピエモンの肩の装飾の紐が追加され、顔の形がメカニカルになった顔の前の角がないカオスグレイモンに変わる。
「!?変貌した!」
「げぇ!?ネオクリムゾンッスか!?」
驚くトリガーの後にゼンカイマジーヌは絶叫する。
「それよりもさっきの感じ!」
「ああ、どこにいる邪眼。姿を現せ」
身構えるクウガにディケイドもうっとおしいそうに呼びかけると……
ー姿を現せだと?……我はお前達の目の前におるわー
「何!?」
「え!?まさか!?」
響き渡った声に誰もがネオクリムゾンへと変貌したカオスロードを見るとネオクリムゾンは顔を伏せる様に動かし、見えた鼻先に目が現れる。
「うえ!?目が出た!?」
「おいおい、今度の実体にデジモンを選んだのかよ」
ーくく、なかなか心地よくて良いものだぞー
ディケイドの言葉に笑ってからこのようにな!と言う咆哮と共に振るわれた腕の衝撃に誰もが吹き飛ぶ。
「がっ!?」
「ぐっ!?」
【アーイセレクトッ!】
倒れた状態のままホロウはステージセレクトを行い、それにより不可思議な空間へと変わる。
「邪眼、お前はどうやって蘇った?」
ーなぜそんな事を問う?ー
起き上がりながら問うディケイドに邪眼は聞き返しながら腕を振るい、斬撃を放つ。
「あぶなっ!?」
「違和感しかないからだ。ゼウスがドーパント達やヤミーを蘇らせれたのは財団Xが集めた情報でデータがあったからだ。だけどな、例えお前のデータがあったとはいえ、お前の様な制御できない存在をわざわざ蘇らせるなんてあのゼウスの性格的にありえないからな」
攻撃を避けながら指摘するディケイドのにくくくと笑う。
ーそうだな、冥土の土産に教えてやろう。我は奴の実験で蘇ったのではない……この世界で起こりし時の歪み、そしてとある世界で起こりし人理焼却により我は精身体として再び蘇ったー
「なっ!?」
「この世界の時の歪みと別の世界の人理の焼却じゃと!?」
告げられた事にジャスティスとカオスは驚く。
ジャスティス、西条は時の歪みと言うのが平安京のだと結びつけたがカオスは自分達が逆行した事が関わっているのかと考えていた。
「人理の焼却ってなんだよそれ……」
ー文字通りその星の人類の歴史を焼き尽くし惑星を作り変える事よー
「お前がやろうとした歴史を変化させて、怪人世界の創造に似てる感じか」
スケールの大きさに戸惑うウィスプへ答えた邪眼のにディケイドは仮面の中で顔を顰める。
「ゼウスに協力しているのは怪人世界を作り上げる為か!」
ーそうだとしたらどうする?あの時の奴等の様に我を止める気か?ー
「止めるに決まってるだろ。そんな勝手な事でこの世界の人等の日常を奪わせる訳にはいかないだろ」
問う邪眼にゼンカイジュランはそう返す。
ーこんな腐りきった世界をお前達が救う価値があるのか?ー
「腐りきった世界だと?」
出てきた言葉にバルカンは眉を顰め、他のメンバーも顔を見合わせる中で邪眼は続ける。
ーそうであろう?この世界の人類もそうだが、神や魔族、天使は誰もが他者を蹴り落とし、自分達の世界を作ろうとしている。そんな奴等がいる世界を作り変えようとして何が悪い?貴様達はしょせんこの世界では異物でしかない。こんな世界を救う価値などあるまい。とっとと出て行ったらどうだ?ー
「………………」
その言葉にジャスティスは言い返せなかった。
彼は横島や陰念よりも裏を見ているのもあり、邪眼の言った事を否定する事は出来なかった。
ウィスプ、横島も平安京での陰陽師や月神族が過り、ホロウ、陰念はガープ達、カオスは生きていた人生の中で見て来た者達の闇が脳裏を横切る。
「俺達がこの世界にとって異物なのは当然だ」
(BGM:ディケイド劇中BGM、パラレルワールド)
そんな中でディケイドが口火を切る。
「俺達は通りすがり、他の奴等は迷い込んだり、俺達の様に通りすがり、この事態を終わらせる為に来たりと様々だ。この世界は腐ってるかもしれない。けれどな、その中でもこいつ等の様にそれに抗って生きる奴等がいる。この世界での大いなる出来事はこいつ等が乗り切るべき壁だ。その壁を俺達が打ち砕くのはお門違いなんだよ」
「士さん……」
前に出て邪眼へと言い返すディケイドにウィスプは彼の堂々とした姿に目を奪われる。
「それに、お前はこの世界だけじゃなく、他の世界もお前の望む怪人世界に変えようと考えているだろう」
ー……くく、そうだ。我はこの世界を拠点に全ての世界を怪人世界にし、次元の王となる!世紀王よりも壮大な王となる為に!ー
「欲張りな奴だな」
「その為に命を奪うのをこれ以上はさせない!!」
指摘に対し、邪眼は笑い、W(翔太郎)とオーズに対して黙れ!と背中の砲台から光弾を放つ。
ドカァァァァン!!
「どわっ!?」
「あぶなっ!?」
ー今度は貴様達が滅ぶ番だ!!しねぇい!!ー
巨大な火球を作り上げながら避けた直後のメンバーへと放つ。
「やばっ!?」
「っ!」
迫る巨大火球にウィスプは皆を守ろうと文殊を取り出そうとし……
ーそうはさせないぞ邪眼!!ー
その言葉と共に火球は四散する。
「なんだ?」
「今の声は!?」
(BGM:仮面ライダー正義の系譜OP曲)
突然のに戸惑うウィスプだが、クウガやW達は驚いた様子を見せていると閃光が邪眼へと放たれる。
ーぬぅぅぅ!?この力は!?ー
放たれた閃光に邪眼は目を守った隙にティガとダーゴンが巨大化して邪眼の体となっているネオクリムゾンに組み付く。
その間にウィスプ達は閃光が放たれた方へと顔を向け、佇む5人の戦士に気づく。
飛蝗を思わせる仮面を纏いし仮面ライダー
赤い仮面に緑の複眼の仮面ライダー
飛蝗を思わせる黒い仮面に赤い複眼の仮面ライダー
アルティメットフォームとなった仮面ライダークウガ
クウガと似た顔付きだがこちらは竜を思わせる黄金の仮面ライダー
「ああ!仮面ライダー1号!」
「仮面ライダーV3に仮面ライダーBLACKRX!」
「ええ!?クウガがもう1人!?」
「五代さん!津上さんも!」
「あの人達が、邪眼と戦った仮面ライダー……!」
並び立つ5人にゼンカイザー、オーズ、ゼンカイマジーヌ、クウガは驚き、ウィスプは5人の仮面ライダーに呟く。
「邪眼よ、お前の野望!例え世界が違っても叶えさせはせん!」
「今度こそ成仏させてやろう!」
「邪眼、別の世界を巻き込んだ事はゆ”る”ざん”!!」
「この世界の人々の笑顔を奪わせはしない!」
「皆さん!俺達も一緒に戦います!!」
ーなぜだ!?なぜお前達がここに来れているのだ!?ー
力強く言う5人の仮面ライダー達にティガとダーゴンを弾き飛ばした邪眼は驚きの声をあげる。
次回、第18のレポート:戦士出陣