GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
「いやぁ……流石にあれはきつすぎッスよ」
「だな。いきなり大群で来られたのはマジビビるだろ」
海東の出したグルメテーブルかけから出したコーラを飲みながら愚痴る横島に同じ様にコーラを飲みながらジュランは同意し、一部のメンバーもうんうんと同意する。
今、横島達はデータセンターまで戻っていた。
あの後、ピラニアヤミーと巨大ハンギョモンの大群をなんとか倒し、守られていたバリア発生装置を1つ破壊した後、一時の休息を西条が提案して誰もが賛同して戻って来たのだ。
メンバーの体力なども気にかけてだが、もう1つは……
「すまないダーゴン。お陰で幾分か楽になった」
「たかがメモリを壊しただけなのだが、それだけヤバかったのだな」
ふうと一息付く西条にダーゴンは掌にあったジャスティスメモリだった残骸を床に落としながら呟く。
上記の通り、西条がこれ以上のジャスティスメモリの使用に危機を感じたからだ。
これ以上戦い続けてる内にジャスティスメモリの侵食が高まり、このままでは暴走すると判断した西条はダーゴンに壊してくれと頼んだのだ。
(ホントに危なかった……このまま戦い続けていればボクはボクじゃなくなっていた……仮面ライダーの力は惜しいが、自分でなくなっていたら後の祭りだ……)
大きい力の扱い方はホントに注意だなと思いながら西条は紅茶を飲み干す。
「それにしても、なんであんなに大量のヤミーが現れたんだろう?」
「きっと過剰摂取の制御のコツを掴んだからヤミーに使った事であんな大量発生や巨大化を引き起こしたのだろう」
「そうなると、うかうかしてられなくなったな……」
首を傾げるソウゴへと先に補給を済ませて再変身していたW(フィリップ)が推測し、W(翔太郎)は渋い声で言う。
「じゃあ早くアイを助けに行かないと!」
「落ち着きたまえこの世界の横島。焦っての行動は蛮勇に近い。時にはゆっくり行くときも大事だよ」
立ち上がる横島に海東が宥める。
「彼の言う通りだ横島君。焦りはミスを生みだす。冷静に物事を見る事が大事だ」
「先輩の言う通り、アイの心配は分かるが、自分の事も考えないといけないぞ」
「う、ウっス」
諭す本郷と風見のに横島は素直に頷く。
【流石は歴戦の仮面ライダー。言葉の重みが違うな】
(改めて見ると普通の子が視たら泣く絵面だよな心眼って……)
「さて、休憩も出来た事だし、進むのを再開しよう」
しみじみと呟く心眼を見て風見が内心そう思う中で本郷の言葉にですねと返して立ち上がる。
☆
再び進行を開始した一行は次々と現れる戦闘員やヤミー達を倒して行き、サメヤミーの大軍を撃破した後、2つ目のバリア発生装置を破壊した。
「ふう、これで2個目か」
「後5つ、遠くにない事を祈りたいな」
「俺も同意~」
「近すぎるのもどうかと思うがな」
汗を拭う様に頭を腕でこするゼンカイガオーンの後のゼロワンとウィスプのぼやきにバルカンは呟く。
「おいおい若者たちよ、俺達の時と違って結構優しいと思うぞ」
「そうですね。俺達の時に比べたら優しいと思うよ」
「あんた等昭和と比べてやんな」
そんなメンバーへとV3は茶化し、RXもしみじみと言うのにディケイドは呆れてツッコミを入れる。
(ある意味、横島君も我々と近い環境な気がするが……最近の若者には優しくなったものだな……)
そんな面々を見て1号は感慨深くなるのであった。
【あ”あ”!?皆!幹部クラスの強いコアエナジー反応が近づいてるっチュン!!】
「幹部って事はムチリかな?」
「俺とメダル被ってる奴か、丁度良いから名前の通りにむしり取るのもありかもな」
「映司さんのコンボを増やす的な意味でムチリだけにむちり取るのも良いかもな!」
「後、マスコットがどんな感じか気になる」
「「止めてくれ」」
そこにセッちゃんが報告し、ゼンカイザーの後にゴーダのにゼロワンがボケ、続いたウィスプのに西条、ホロウは止める。
「!散開するんだ!!」
何かを察した1号の言葉の直後、複数の光弾が雨の様に降り注ぐ。
「どわわ!?」
「ちい!?」
「あぶなっ!?」
降り注ぐ光弾にそれぞれ避けたり、武器で防いだりするが1部は体の一部分に当たってしまう。
「皆無事か!!?」
「俺は大丈夫です!」
「こっちもなんとか!」
「俺当たったけどなんともないよ~」
すぐさま岩壁に隠れたので難を逃れた西条の確認の声に五代クウガ、アギト、ジオウがそう返すが……
「ぐっ、体が、動かない!?」
「あ、足が……動かせない」
「こっちは腕が……」
「サークルアームズが!?」
「デュ!?」
だが、一部は体のどこかや全身が動かせない事を訴え、ティガとトリガーは防御に使った武器が色を失っている。
「これは……封じられた?」
「先ほどの光弾……だけどあんな能力は……いや、あのメモリの記憶なら……」
その様子に西条は目を見開き、W(フィリップ)がブツブツ呟いていると……
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
上空からの声に誰もが見上げる。
そこにいたのは異形の女性であった。
顔の目が狂った様に動き、裂けた口からだらしなく声が漏らす。
逆立った金髪に紛れて燃えるような紅い悪魔の様な人形。
背中には骸骨が連なって形成した翼。
両腕に巻き付いたベルト。
宙ぶらりんとなった両足は芋虫のような模様で複数の目があって顔の目と同じ様に狂っている。
体の各所に異業の模様が浮かんでいる姿にウィスプは思わずたじろぐ。
「あ、あの女性、もしかしてコンベアルームでゼンカイジャーの皆に倒されたタブー・ドーパントか?」
「まさか、あの後に邪眼によって変異させられていたのかよ!」
「そうだろうね。そして、変異した事で冴子姉さんが使えなかったタブーメモリの本来の力を使える様になったみたいだ」
驚くW(翔太郎)の後にW(フィリップ)がそう言う。
「どういう事?」
「タブーとは触れたり口に出したりしてはならないとされているもので、日本語で言う禁忌とも同義語で、こちらは特定の物事や言葉、方位などについて忌むべきものとして言葉に出す事やそれを行う事などを禁ずることです!」
「そ、そう言う事か、先ほどの光弾に当たった所を動かすのを禁止って形で封じられたって事かよ!」
(だが禁忌の記憶と言う意味ではまだ能力を引き出せてない感じで良かったとも言える。もしも体の内部器官を止められていたら、死んでいた!)
動けないゼンカイブルーンを必死に動かそうと押していたゼンカイザーにゼンカイブルーンは解説し、同じ様に動けない呻くホロウのを聞きながら西条は最悪のを考えて冷たい汗が伝う。
改めてガイアメモリの危険性を感じながら西条はこの世界に眼魂以外の仮面ライダーの力がない事を安堵する。
「とにかく早くタブー・ドーパントを倒そう!ジオウ!君がアタッカーを務めるんだ!」
「分かった!ようし!相手がドーパントだし!」
【ディ・ディ・ディ・ディケイド!】
すぐさま指示を出すW(フィリップ)にジオウは答えた後にディケイドウォッチを取り出してジクウドライバーにセットして回す。
【ライダータイム!仮面ライダージオウ!!】
【アーマータイム!カメンライド!ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディーケーイードー!】
【ダブル!】
ディケイドアーマーを装着してから今度は新たなウォッチを取り出して音声の後にディケイドライドウォッチのF.F.T.スロットにセットする。
【ファイナルフォームタイム!ダ・ダ・ダ・ダブル!!】
右肩アーマーのディケイドの文字がダブルに変わり、左肩から胸にかけてのアーマーに描かれたバーコード部分がファングジョーカーとなった後……顔と胸から下が仮面ライダーWファングジョーカーの姿へと変化する。
(祝え!破壊者と2人で1人の探偵の仮面ライダーの力を使いし時の王者!!その名も仮面ライダージオウ ディケイドアーマーWフォームである!!)
「貴様は喋るのを封じられても祝うのを止めんのか!!」
「何時用意したんだ!?」
どこからともなく巨大看板を出して祝辞を述べるウォズにゲイツとバルカンがツッコミを入れる。
【ルナ!トリガー!】
【カイガン!デカレンジャー!緊急出動!スペシャルポリス!!】
「RX!ロボライダー!!」
構えるジオウの後ろでWはルナトリガー、ウィスプはデカレンジャー魂、RXはロボライダーとなる。
それ以外の動けるメンバーは動きを封じられたメンバーを守る為に構える。
【皆!その変異体タブー・ドーパントはコアエナジーを過剰摂取されてるチュン!!気を付けるっチュン!】
「これまでの敵と同様に厄介な戦いになりそうだな。やれるか横島」
「だ、大丈夫ッス!」
セッちゃんの注意を聞きながらトリガーマグナムを構えるWにウィスプもディーマグナムを構える。
「ようし!さぁ、お前の罪を……教えて?」
「「「叫んでるだけの奴が教えられるか!!?」」」
「ってか微妙にちげぇぞセリフ!!?」
気合を入れて決め台詞を言ったジオウだがホロウとゴーダ、バルカンに突っ込まれ、本家にも指摘される中、タブー・ドーパント変異体との戦いが始まる。
次回、第20のレポート:奪われる力、GSの意地