GS芦蛍!絶対幸福大作戦!!! 仮面ライダーメモリークロスヒーローズ 作:鳴神 ソラ
「おりゃあ!!」
タブー・ドーパント変異体へと突撃して右腕のアームファングを振るうジオウ。
その攻撃をタブー・ドーパント変異体は飛んで避ける。
「ああ!また飛んだ!!」
降りてこーい!と叫ぶジオウに対し、タブー・ドーパント変異体は光弾を放つ。
光弾をジオウはアームファングで切り裂き、当たらなかったのをW達が打ち落としつつタブー・ドーパント変異体を攻撃する。
先程から今の流れが続いており、なかなか勝機が見いだせてないのだ。
「ちぃ、少しジリ貧だな」
「と言うかソウゴが攻撃しようとしたら飛び上がるし、どうしますこれ?」
「あの翼をなんとかしないといけないな……切り裂く飛び道具があれば……」
「!ジオウ!ショルダーファングだ!!肩に刃を出すんだ!!」
打ち落としながらぼやいたW(翔太郎)とウィスプのにそう呟いたロボライダーのを聞いてW(フィリップ)がそう叫ぶ。
「肩に刃だね!!ようし!」
その言葉と共にジオウはWウォッチのボタンを2回押して操作すると右腕前腕にあった刃が消えて、右上腕に刃が出現する。
「あれ?」
「……そうか、ディケイドアーマーでの変則的なフォームチェンジだから肩の下部分から変化しているので腕の上腕部分に生えるのか……」
生える場所が違うのにハテナマークを浮かべるジオウを見ながらW(フィリップ)は眉間部分に指をあてて呟く。
とりあえず!とジオウは生えた刃を掴むと切り離してからタブー・ドーパント変異体へと投げ飛ばす。
投げ飛ばされた刃に対し、タブー・ドーパント変異体は光弾を放つが刃は光弾を切り裂き、タブー・ドーパント変異体の右翼を断ち切ってからブーメランのように戻ると共に残りの左翼を断ち切る。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「今だ!必殺技を叩き込め!!」
「おう!!」
W(翔太郎)の指示にジオウはディケイドライドウォッチのボタンを押す。
【ダ・ダ・ダ・ダブル!!ファイナルアタックタイムブレーク!!】
音声が響き渡った後、ジオウの右足にマキシマムセイバーが出現。
ジオウは腰を低くして力を貯めてから……
「はあ!!」
飛び上がると……縦回転で回りながらタブー・ドーパント変異体へ突撃する。
「うおい!!?微妙にちげぇ!!?ファングストライザーは横回転だ!!!」
「彼、微妙に間違える癖でもあるんだろうか……」
そんなジオウの必殺技の流れにW組は各々に述べてる間にジオウはタブー・ドーパント変異体へと踵落としの要領で切り裂き、命中の瞬間恐竜の頭部のようなオーラが現れ、喰らったタブー・ドーパント変異体にはF字の残光が浮かんだ後……
ドカァァァァァァァァァァン!!!
爆発に飲まれる。
「やったか!!?」
【ばかもん!それはフラグだ!!】
叫んだウィスプに心眼が叫んだ後、爆発から光弾がW達へと襲い掛かる。
「がっ!?」
「ぬぅ!?」
「ぐえ!?」
それにより光弾に被弾してしまったWは通常のサイクロンジョーカーに、ウィスプもウィスプ魂、ロボライダーはRXへと戻る。
皆!?とジオウは飛び出したタブー・ドーパント変異体のタックルを食らってW達の方へと転がる。
「フォームチェンジを封じられたっ!?」
「くっ……!?」
ヤバいとW(翔太郎)が思っていると何かが突き刺さる音が聞こえ、顔を上げ……自分達とタブー・ドーパント変異体の間に突き刺さった剣に驚く。
その剣は……ナスカブレードであった。
「あれは!?」
「ナスカ・ドーパントの剣!?あれはビジターセンターに置きっぱなしにしていたのに……」
ウィスプも驚く中、Wは体を起こすと駆け出し、それに遅れてタブー・ドーパント変異体がナスカブレードを取ろうと飛び出すが……
「行くぜ、霧彦!!」
行動が早かったWが右手でナスカブレードを掴み取るとすれ違いざまにタブー・ドーパント変異体を横一文字に切り裂く。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ドカァァァァァァァァァァン!!!
一刀両断されたタブー・ドーパント変異体は爆発四散する。
「おお!?」
「動けるようになった!!?」
「ん、んん、あーうむ、喋れるようになった」
タブー・ドーパント変異体が倒されたので動けなくなっていた面々は自由を取り戻し、武器も元の色を取り戻す。
「ふぅ……かなり手強かったな……」
「そう……だね……」
一息ついたW(翔太郎)は右手に握ったナスカブレードを見る。
「しかし、この剣……まさか……」
「この島ではもう何が起こったって不思議じゃないからね……それにあの時の状況を考えれば生死不明でもあったしね……」
「それじゃあ!」
W(フィリップ)の言葉にウィスプは嬉しそうに声をあげる。
「ま、あんな悲しい再会は、もう二度としたくないぜ……」
「……確かに悲しい再会はしたくないのは同意だよ」
そう呟いたW(翔太郎)にRXも同意する。
【あ”あ”!!皆!こっちに3つ目のバリア発生装置があったチュン!!】
「やりぃ!これを壊せば後は4つになるな!」
そんな所にセッちゃんがバリア発生装置を見つけ、ゼンカイジュランは嬉しそうに言う。
「とりあえずは……先に行くか」
「ウっス」
「ああ」
バリア発生装置が壊されたのを見てからW達は先へと足を進める。
そんなW達を1つの影が見ていた。
☆
暫く進んでいたW達は荒地の中である物を発見する。
それは古びた建物で、あちこちに沢山建てられていた。
「これって……団地か?」
「この島にいた研究員やスタッフ達が住んでいた所でしょうか?」
【ここは旧居住区チュン。市街地もとい市街セクターが完成すると共に閉鎖されたってデータにあるっチュン】
ウィスプとゼンカイブルーンの呟きにセッちゃんが解説する。
「この荒廃っぶりはただ放置されただけではないな……」
「どう考えてもコアエナジーによる汚染が原因だな」
荒れ果てた団地の壁に触れながら冷静に分析する1号の隣でW(翔太郎)は呟く。
「ううむ、デンデンセンサーを使わして貰って調べたが、ここも砂漠セクターと同じ様にコアエナジーによる汚染の濃度のが危険なレベルじゃな……予め防護服を着て正解じゃったわい」
「また生身では歩きづらい状況か」
「長居は無用って事だね……とりあえずはバリア発生装置を探してセンタータワーへと向かうしかないか」
唸るカオスの言葉にウヴァは心底めんどくさそうに自分の着ている防護服を見てぼやき、西条は遠くのセンタータワーをみつえながら呟く。
そんな見ていた西条はバリアが次々に消えて行くのを目撃する。
「バリアが消えている?」
「え、どういう事?」
同じ様に気づいた面々も突然の現象に戸惑う。
「誰かがバリア発生装置を壊しているのかな?」
「一体誰がやってるんだ?まさか他にも呼ばれてる奴がいたのか?」
「良いじゃん良いじゃん!こうやって楽に進めるならご厚意に甘えようぜ」
首を傾げるトリガーとMRトリガーダークにゴーダが楽観的に言う。
【おお、反応を見ると後は1つだけっチュン!】
「なら、その1つを破壊すれば……」
「センタータワーへいよいよ突入と言う訳だな」
セッちゃんの報告にV3とホロウはやる気を見せる。
「よし!この団地を抜けて行くぞ」
1号の号令の元、全員が進む中、Wは手にあるナスカブレードを見る。
「……まさかな……」
ーぎゃおおおおおおん!!!!ー
直後、響き渡った咆哮に誰もが見上げる。
そこには見覚えのある青い怪物が飛んでいた。
「テラードラゴン!!」
「復活したのか!?」
「奴は他のと違いあるドーパントが生み出した存在だ。ドーパントが健在な限り、出現し続けるんだ」
「どうやらその飼い主が来たみたいだぜ」
自分達を見下ろしているテラードラゴンに驚くウィスプとホロウにW(フィリップ)が教えた所でW(翔太郎)が前を見て言う。
そこにいたのは、マント付きの巨大な仮面を帽子のように被った古代の王を思わせる姿のドーパントであった。
次回、第62の章:恐怖の王を打ち砕け