空戦シミュレーターを極めたので異世界でエースとして君臨します 作:PlusⅨ
登場人物設定に追記はしません。新キャラが主要キャラとなるか、それともモブのまま死ぬか、それは作者にすらわからないので……
目を覚ますと、そこは自分の部屋のベッドの上だった。だが俺は、すぐにはそこが「自分の部屋」だと認識できなかった。
当然だ、そこは俺が何年も引きこもっていた「前世の自宅の私室」ではなく、満州国に属する武力組織、満州湖水上警察航空隊第八八特別戦術隊の基地にある隊員居住区、そこに割り当てられている俺の部屋なのだから。
久しぶりに昔、前世の夢なんか見たから違和感を覚えたのだ。俺は寝ぼけ眼を擦りつつ、枕元の時計を確認する。アナログ式の目覚まし時計は午前6時を指していた。
頭が痛い。二日酔いだ。それで自分が昨日、アレックスからウォッカを無理やり飲まされぶっ倒れた事を思い出した。倒れてからの記憶がない。自力でここに戻ってこれたとは思わないから、きっと誰かに運ばれたのだろう。俺は頭痛に顔をしかめながらも、上半身を起こした。
その時、俺の枕元に一枚のメモが置いてあったのを見つけた。
『酒場ではゴメン、やらかした。忘れて』
短く簡潔なそのメモの字は、アレックスのものだった。
「忘れろ、か……勝手な事言ってくれるな」
俺は唇に残る感触を思い出し、モヤモヤとした気持ちを胸に抱いたまま、手の内のメモを握りつぶした。
俺はそのメモを部屋の隅のゴミ箱に捨てようとしたが、そこで、ゴミ箱の中に同じようなメモ紙が三枚、握りつぶされて捨てられていたのを見つけた。
昨日、ゴミ箱の中身は全て捨てたはずだから、これは俺が捨てたメモじゃない。
ということはアレックスだろうな。そう思いながら拾い上げ、広げたメモにはやっぱり彼女の字でこう書いてあった。
『レイ、ごめんなさい。私がやり過ぎたわ。でも、あなたが悪いのよ? 私の気持ちも知ら』
メモはそこで終わって捨てられていた。
別のメモにはこんなことが書かれていた。
『悪かったわ。調子に乗りすぎた。あなたがお酒弱いこと知ってたけど、でも、なんか無理やりそうしたくなったっていうか、あなたが遠くに行っちゃいそうで』
このメモもそこで終わってゴミ箱行き。
最後の一枚は一言だけ、いや正確には二言、書いてあった。
『ILOV Silly』
最初の四文字は書いた後に横線をぐちゃぐちゃに引かれ、その後にシリーと書いてあった。最初のイルブだかイロブだかの単語の意味はわからないが、後ろの五文字の意味はわかる。シリー、英語で「バカ」という意味だ。
やれやれと、俺は肩をすくめて全てのメモをゴミ箱に戻した。
窓の閉め切ってあったカーテンを開けると、眩い太陽の光が部屋に差し込んできた。その外にあるのは開けた平野と、そこに伸びる滑走路だ。
滑走路を轟音を上げながら複数の戦闘機が飛び立っていく。その向かう先は戦場だ。あの戦闘機がまたここに戻ってこれるとは限らない。ここはそういう世界だった。
もしも前世で部屋のカーテンを開けることができたなら、そこにはきっと平和な日本の日常風景が広がっていた筈だ。でも、俺はそうしなかった。あの頃の俺には、それが平和な日常だと認識できなかった。俺は、世界には敵しかいないと思っていた。そいつらは俺を無視という行為で攻撃し、俺もそいつらを無視することで反撃したつもりになっていた。
どんな戦いだ、と我ながらバカバカしくなる。俺はいったい戦うことで何を守ろうとしていたのだろう。今となってはわからない。ただ、少なくとも命ではないだろう。
戦うということは、命を賭けるということだ。懸ける、とは違う。賭ける、だ。この世界に転生させられて、それを思い知らされた。
しばらく窓の外の景色を眺めていた俺の耳に、サイレン音が聞こえてきた。この音はエマージェンシーだ。飛行中の航空機から緊急着陸の要請が入ったのだ。
滑走路に向けて消防車が走っていく、その上空を、一機の戦闘機が黒い煙を大量に引きながら飛んでいるのが見えた。
これが今の俺にとっての日常だ。俺は顔を洗い、歯を磨き、着替えを済ませて、部屋を出た。
俺が格納庫まで歩いて向かっている間に、その戦闘機は滑走路に着陸した。エンジン部に被弾して火災を起こしながらの着陸だった。主翼にも被弾していたのか、左右に大きくフラついて危うく墜落寸前だったが、なんとかひっくり返ることなく接地した。
ただ、左後部の着陸脚が一本、そこで折れてしまったために、結局その機体は左に傾いて主翼の左側をへし折り、胴体部をゴリゴリと地面に擦りながら左へとカーブし、滑走路から大きくはみ出した位置で停止した。
あれじゃ、あの戦闘機はもう使い物にならないな、と俺が格納庫へ向かう道すがら眺めていると、コクピットからパイロットが飛び降りたのが見えた。
あれはサイモンだ。サイモン=ケンジ。漢字で書くと西門健児、日本人で、俺と同じく転生者だった。
サイモンは消防車に泡消火剤をかけられている愛機の無惨な姿をしばらく眺めた後、肩を落としながら格納庫へと歩き出した。
ちょうど俺が格納庫にたどり着いた頃、サイモンも格納庫に到着した。
「ようサイモン、無事で何よりだ」
「レイか。あとちょっとだったのに、畜生、やっちまったよ。着陸脚の整備にKPをケチったせいで今月の稼ぎがパァだ」
「気を落とすなって。生きてるだけで丸儲けだよ。まあ教訓代は高くついたようだが。俺も気をつけるとしよう」
「パトロール任務中に移動中の反乱軍部隊を見つけたんだ。トラックと戦車が数台、いい獲物だ」
「へえ」
「半分くらい吹っ飛ばしてやったが、ドジって対空砲を喰らっちまった。レイ、お前のスカイレイを貸してくれ」
「冗談言うな、貸すわけないだろ」
「俺はまだ飛べる。戦車がまだ半分くらい残ってるんだ。敵のエアカバーも届かない地域だ。今なら俺一人でやれる。ボロ儲けだ。貸してくれたら二割くれてやってもいい」
「美味い話だが、駄目だ。俺のスカイレイは要撃機だ。対地爆弾用のパイロンはミサイル用に改装しちまった。頼むなら戦闘爆撃機を持ってる連中に頼めよ」
「そいつらなら俺が戦車部隊を見つけた報告を入れた時点で命令も無しに飛び上がっちまったよ。任務外の飛行は弾も燃料も自費だってのにがめつい連中だぜ」
「お前も他人のことは言えないだろう」
「スカイレイはデルタ翼で低高度、低速でも安定性が高い。機関砲でも十分やれる。なあ、頼むよ」
「やなこった。それだったら俺が自分でやるよ」
「なんだ、お前も出る気か?」
「出ない。昨日の緊急出撃で戦闘したばかりだから今日は非番だ。機体も整備しなきゃならん」
俺はサイモンに背を向けて格納庫へ足を踏み入れた。そこは資材庫だった。広い倉庫いっぱいに積まれた数多の機材を横目に、倉庫内片隅にある事務所の扉を潜る。
「マッキー婆さん、居るかい?」
「あいよ、そろそろ来ると思って待ってたよ」
ひひひ、と甲高い声で笑いながら、山姥みたいな婆さんか事務所の奥から答えて、俺を見た。
「あん? てっきりサイモンだと思ったのに、レイじゃないか」
「俺じゃ不満かい」
「不満ってわけじゃないさ。いらっしゃい、レイ、毎度あり」
「まだ何も買ってないのに、毎度あり、とはな」
呆れて肩をすくめた俺に、マッキー婆さんはまた甲高い声で笑った。
マッキー婆さんはこの基地で資材搬入を担当している。といっても軍人じゃない。民間人だ。しかも軍属ですらない。俺たちパイロットと個人契約で商売している訳のわからん婆さんだ。
『松木雑貨店』というのが、この倉庫に掲げられた看板だ。その看板娘――と本人は言い張っている――がこの婆さん、「松木 梅」だ。
軍事基地の倉庫を丸々一つ占有する雑貨店なんて無茶苦茶もいいところだが、扱っている商品もまた無茶苦茶だった。ここには世界中の酒タバコと言った嗜好品から漫画や雑誌も含めた書籍、レコード盤、洋服、化粧品、食器、包丁、ナイフ、拳銃、ライフル銃、機関砲、ミサイル、エンジン、レーダー、火器管制装置、そして航空機そのものまでなんでも揃っていた。
これじゃまるでどっかの漫画の世界だ。俺たち転生者パイロットにはあの漫画のファンが大勢居た。この婆さんがマツキではなくてマッキーだなんて呼ばれたきっかけも、きっと転生者の誰かが言い出したに違いない。
「んで、レイ、何を買ってくれるんだい」
「FCSの改装を頼む。スパローミサイルを撃てるようにセミアクティブホーミング機能を追加したい。そろそろヘッドオンで先制攻撃できるようにしないとキツくてね」
「だったらいっそ機体ごと変えたらどうだい。アンタのF4スカイレイと同じデルタ翼のF102が手に入ったところさ。こいつなら全方位交戦可能なセミアクティブホーミングミサイルをデフォで使える。安くしとくよ」
「デルタダガーか。機銃が無いミサイルキャリアー専門の機体じゃないか。とてもじゃないが、格闘戦をやれるような機体じゃない。それにフライトオフィサーが必要な複座型だろ。しかも並列式だ。俺には扱いにくいよ」
「機銃ならサービスで付けといてあげるよ。フライトオフィサだってアンタの腕なら希望者がいくらでもいるだろうさ」
「デルタダートなら考えるけどな。F106だ。ダガーの上位互換だよ。こいつなら格闘戦能力も悪くない」
「そいつはアメリカ空軍の最新鋭機だよ。数も少ないから市場にもまだ出回ってないね」
「だろうな。俺の前世じゃダガーはダートが配備されるまでの間に合わせだったんだ。試作機も作らずにいきなり大量生産したはいいものの、肝心の性能が中途半端すぎたんで慌てて開発したのがダートだ。……こっちのアメリカ空軍も大方、似たような経緯を辿ったんだろ」
俺の指摘に、マッキー婆さんはシワだらけの顔をしかめた。そうすると目も口もシワに埋もれたみたいになる。
「ったく、転生者ってのは余計なことばっかり知ってるね。ああそうだよ。後継機のダートの配備が進んできたから、用済みになったダガーが市場に大放出さ。今ならバーゲンセールだよ」
「やめとくよ。俺はスカイレイでまだやれる。改装も進んでるし、スパローが撃てるなら第二世代ジェット機相手でも問題ない」
「だったら、そいつは俺が買うぜ」
俺の背後から、別の声がそう言った。
振り向くと、そこにサイモンが居た。
「おんや、サイモンじゃないかい。緊急着陸で機体をぶっ壊したから、すぐにこっち来るかと思ったのに中々来ないからさ、てっきりおっ死んだのかと思ってたよ」
「バカ言え、このとおりピンピンしてらぁ。それより婆さん、さっそく商談と行こうぜ」
前のめりなサイモンに、俺は思わず「いいのか?」と訊いていた。
「サイモン、お前の得意分野は地上攻撃だろう。ダガーは高空の爆撃機を迎撃するための要撃機だぜ」
「70ミリロケット弾を24発に加えてスパローミサイル6発を積めるペイロードがある。ミサイルの代わりに対地爆弾を積めるように改装すりゃあ、爆撃機としても十分使えるさ。婆さん、改装費込みでいくらになる?」
「へいへい、待っとくれよ。すぐに試算するからね」
ガメツそうな顔でさっそくソロバンを弾き出した婆さんに、俺は声をかけた。
「俺の改装依頼の方が先だぜ。そっちから勘定してくれ。…サイモンも今さら焦って機体を買ってもしょうがないだろ。お前が見つけた地上部隊は今ごろ他の連中に狩り尽くされてるよ」
「けっ、わかってらい。婆さん、レイの勘定を早いとこ済ませてやってくれ」
「はいはい、年寄り遣いが荒いこった」
ぼやくマッキー婆さんにカードでKPを支払い、俺はサイモンをそこに残して事務所を出た。
俺は自分の愛機が納められている別の格納庫へ向かいながら、手元のカードを何となく眺めた。
このカードは一種のポイントカードだった。ポイントは「KP」と呼ばれている、この基地専用のものだった。俺たち第八八隊のパイロットは皆、給金に加えてこのKPを付与されていた。
KPは基地内であれば現金と同様に使用することができた。こいつがあればなんでも買えた。雑貨でも、飯でも酒でも、戦闘機でも、そして、自由さえも……
KPが何の略か、実は誰も知らない。任務の成功報酬としても追加で景気良く支払われるので、獲得ポイントだの、景品ポイントだの、中には敵を殺して得るものだからキルポイントだなんて呼んでる連中もいる。
機体の改装にも使えるので、改装ポイントだという説もある。なんでも買えるから、買い物ポイントだなんて緩い呼び名をつけている奴も居る。(アレックスはそう呼んでいる。)
そして俺は密かに、このKPのことを「解放ポイント」と呼んでいた。口に出してそう呼んだことは無いが、一種の願掛けみたいなものだ。
KPを限度額まで貯めれば、この部隊を除隊する権利を買うことができた。ただの除隊じゃない、年金付きの悠々自的なセカンドライフを送ることができる、その権利だ。
この部隊で三年間、パイロットとして最前線で戦い続けるか、もしくは高額のKPを支払うことができれば、その権利が手に入る。そうすれば俺は、もう一度、自分の人生をやり直すことができる……
……でも、ただ人生をやり直すだけなら、こんな戦場にしがみつく必要なんて無い筈だ。こんなところはさっさとおさらばして、街の片隅でひっそり生きるって手もある。年金は無いが、自分一人、食っていくバイタリティぐらいはここで身につけた自覚はあった。
でも、駄目なのだ。俺たち転生者を含めここのパイロットたちは、途中除隊できないようになっていた。それは、俺たちがサインした、あの書類のせいだった。
神を名乗るあいつが差し出した書類によって、俺たちは戦闘機パイロットとしてすぐに飛べるだけの肉体と、戦うためのスキルを手に入れた。
しかしその代償として、俺たちパイロットは、常に一定のKPを消費しないと生きていけない体にされていた。
俺たちパイロットは、毎月の給料と共に一定のKPも支払われているが、腹立たしいことに、このKPは俺たちの体を維持する分しかなかった。
KPを食うとか、そういう類の行為をするわけじゃ無いが、カード内のKPは補充しなければ勝手に減っていく。
そしてそれが尽きてしまった時、転生者たちは劇的な体の変化に襲われる。
俺は一度、サボタージュを図った転生者パイロットを見たことがある。そいつは人を殺す罪悪感に苛まれた挙句、出撃を拒否するようになった。
そいつは抗命行為により軍法会議にかけられ、KPの差し止めが命じられた。要するに一種の減俸措置だ。
出撃拒否ってのは反逆罪にも等しい行為だから、てっきり銃殺刑になるかと思ったのに随分と温情な措置だ。仲間内ではそう噂していたものだが、すぐにそれが思い違いだと知った。
KPを差し止められたそいつは、KPが尽きた途端、見るも無残に痩せさらばえ、病人同然な姿に成り果て、それから三日と保たずに、死んだ。
そう、俺たちはKPによって生かされているのだ。それを思い知らされた。その支配から逃れるには、あの神との契約を果たす以外にないのだ。
それは俺やサイモンのような転生者に限らず、元からこの世界の人間であるアレックスやエナも同様だった。あの不思議な書類にサインすれば、KPに縛られることと引き換えに、どんな素人でもすぐにパイロットになれるだけの肉体とスキルを手に入れることができた。
まさに神の仕業というべきか。もっとも、神は神でも死神の類としか俺には思えないが。
そんなことを考えているうちに、俺は愛機が待つ格納庫へ着いた。
通用口から中に入ると、広い格納庫内に俺のF4Dスカイレイが、整備員に囲まれて駐機されている。
おそらくマッキー婆さんから電話で指示を受けたのだろう、機首のノーズコーンが外され、そこに納められているレーダーの換装が始まっていた。俺が松木雑貨店のある格納庫からこの格納庫まで歩いて移動してもせいぜい十数分しか経っていない。そんな短時間にも関わらず、換装作業は既にかなり進んでいるようだった。
この手際の良さは人間業とは思えない。この光景を目にするたびにそう思うが、それもある意味当然だった。
この整備員は人間じゃ無かった。では何者がと言われてもその正体は不明だが、とにかく人間じゃないのは確かだった。
整備員たちは全員、顔が無かった。その体は影のように漆黒で、光さえ反射していない。影人、と俺たちは呼んでいた。
影人の手にかかれば、機体は魔法のように修理、改装することができた。本当に魔法としか思えない手腕だ。彼らが機体にどのような手を加えているのか、傍目から見ても一切認識できないのだ。それは俺に専門的な知識が無いせいかもしれないが、それだけではなく、何か不可知な力が働いているのも確かだった。
影人たちは、スカイレイのノーズコーンを取り外した後、その内部のレーダーに群がって何やら手を加えた後、またノーズコーンを付け直した。改装はそれで終わりだった。
作業を終えた影人たちは、近くにいる俺を無視してそのまま立ち去っていった。残された俺はコクピットに上り、計器をチェックする。
すると、俺の脳裏に、新たに追加された機能に関する知識が勝手に思い浮かんできた。
FCSのセミアクティブホーミングの操作手順とスパローミサイルの発射手順だ。俺は新たな操縦スキルを手に入れたらしい。
こういう体験をするたび、この世界が前世とはまるで違う、ファンタジーに片足を突っ込んだ異世界なのだと実感する。とはいえ、この魔法のような能力をこの世界の住人全てが持っているわけではない。
あくまで、この基地特有の現象だ。この、満州国大統領直轄組織である満州湖水上警察航空隊第八八特別戦術隊のみ。
どうしてそうなっているのかといえば、俺も詳しいことはわからない。だが、これらは大統領のチートスキルが関係しているらしい、という噂はあった。
俺を送り込んだ神、いや死神は、俺たちパイロット以外に、この世界のお偉いさんとも契約を結んでいるらしかった。
俺たちみたいな転生者や現地徴用の素人を次々とパイロットに仕立て上げて送り込む代わりに、この世界の歴史を神が望む方向に修正すること。
この満州国の国家元首である大統領も転生者らしい。おそらくそいつが神にとっての本命なのだろう。俺たちパイロットは戦争を有利に進めるための、本命転生者の手駒に過ぎないって訳だ。
つまり俺たちをここに召喚したことや、影人による荒唐無稽な機体の改装も、本命転生者である大統領の「チートスキル」の一端に過ぎないのだ。
そう考えると、俺は悔しさと同時に虚しさを覚えてしまう。俺にとって、これは誰のための戦いだ。本命転生者のためなどとは絶対に思いたくなかった。
俺は、俺のために戦うのだ。俺を良いように利用する奴のために、死んでなんかやるものか。俺は、改めてそう誓った……
―――第3話あとがき―――
第3話ではAI出力で採用した部分はありません。
けれど、的外れな展開や期待外れな描写ばかりでも、それを没にしたり添削、修正する過程で自分の書きたいものが具体化してくるので、アシスト機能としては非常に助かりますね。
どうやら私、他人にダメだしするときが一番想像力が湧くのかもしれない。そんなことに気づいてもあんまり嬉しくないなぁ……
戦闘機のうんちくはWikipedia先生の丸パクリです。詳しい人いたらツッコミ、修正、駄目だし等、よろしくお願いします。