昔から真夜中、窓から見る星空が好きだった。
真っ黒で何もないキャンパスに星々がそれぞれの光を放つその姿を窓という小さな額縁に閉じ込めて自分だけの、今この瞬間この部屋にいる私だけが見ることが出来るこの絵が好きだった。
だから、誰にも邪魔されたくなくて、親も、恋人も、友達も、必要ないと思ってた。
あの
「ねぇ、
「ずっと同じ絵ばっかり描いてて少し不気味というか……」
「何か用?」
「い、いや別に…行こっ」
ガラガラガラバタンっ
この学校に転校してから数日が経つが最近はこんなばかりだ…別に何とも思わないけど
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カリカリカリ………
カリカリカリ…………シュッシュ…………カリカリ
もう少しで完成しそう。この前見た景色を思い出しながら書く。
いつも煩いクラスメイトも変に気にかけてくる先生もいない静かなこの空間で絵を描くのがあの瞬間の次には好きだったりする
ガラガラガラっ
「良かった〜教室まだ開いてて」
カリカリ……カリカリ
「あった〜!良かった〜……?」
……よし、完成
pipipi……pipipi……pi
アラームを止め、出来たての絵を仕舞ってイヤホンをして音楽を流す。
「ねぇねぇ!今描いてたのって星の絵だよね!」
いつもは音楽なんてあんまり好きじゃないけど人の騒音よりはマシだから
「貴女も星好きなの?」
毎回30分時間を置いてから帰宅してるのも人混みを避けたいからだ
「ねぇねぇ!」
「煩い、何?なんか用?私これから帰るんだけど」
「さっきの絵もう一回見せて!」
「絵?」
「うん!」
「別に、いいけど………はい」
「わ〜い」
「自分で言うのも何だけど見ても楽しくないでしょ、色も無いし」
「ううん、そんな事ないよ!だってキラキラドキドキするもん!」
「………そうなんだ」
「あ、自己紹介まだだったよね!私
「
「えー」
「それにもう帰らないといけないし」
「それじゃあ一緒に帰るからもう少しだけ!」
「……少しだけだよ」
「やった〜!」
戸山 香澄…不思議な人、今までなら例え見せてもみんな何コレって言うだけだったのに…
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ガタンゴトン………ガタンゴトン…………
『次はーー』
「私、次降りるからもう返して」
「えー」
「そんなに気に入ったの?」
「うん、この絵を見てると星の鼓動が聞こえるの!」
「星の鼓動?……よく分からないけどそんな気に入ったのならあげるよ、こんな絵で良いなら」
「いいの!やったー!」
「それじゃあ」
「ばいばーい!」
ほんと、不思議な人………でもなんか、嬉しかったな