グレモリー家の列車に乗りながら冥界へと向かっているリアス一行、悪魔将軍こと一誠も共に乗っており彼は座りながらいた。
その理由は彼自身ゴールド・ツイカーとして生きてきたが兵藤一誠となってからはリアスの結婚式を潰す際に転移魔法を使い冥界へと来た以来になるが今回ばかりはグレモリー家に行くのではなくツイカー家に行くことになるなと思いながら列車の中で悩んでいたのだ。
「ご主人様、もしかしてあなた様のお父様やお母様に会うのが怖いのですね?」
「まぁな・・・・・・シルバーやレイカとは会っているが、まだ父さんや母さんとは会っていなかったからな・・・・・・おそらく待っているであろうな。」
一誠はそう呟きながら目を閉じた。悪魔将軍として動いていることが多かったので彼は力を養うために目を閉じたが・・・・・・誰かに抱き着かれている感じがしたので目を開ける。
「にゃー」
「黒歌、何をしている?」
「何って抱き着いているだけにゃ!」
彼女は抱き着いており豊満な胸が思い切り彼の胸板で形が変形をしてむにゅむにゅと当たっているので彼自身は意識をしないようにしていた。
(集中集中集中集中)
一誠はずっとこのような状態で過ごしておりほかのメンバーがじーっと見ていた。リアスも様子を見に来ていたが黒歌が一誠を抱き着いてるのを見てアザゼルは笑っていたのを見て魔方陣を出してその中に手を突っ込んでアザゼルを殴った。
「いて!!」
「「「「?」」」」
突然としてアザゼルが頭を押さえていたので全員が見ているが犯人である一誠は気にせずに黒歌の頭をなでていた。
やがて列車は到着をしたのかグレモリー領に到着をして全員が下りる準備を進める中、アザゼルはザーゼクスたちのところへと行くのでそのまま列車に乗っていくので後で合流をすることになる。
一誠はさすがグレモリー家だなとみているとシルバーとレイカがいたので彼は爲季をついた。
「おまえらもいたのか・・・・・・」
「やぁ兄さん、お迎えに上がりました。」
「そういうことだリアス、俺はツイカー家へと行く。」
「なら私も行くー!」
イリナがそういいゼノヴィア達はグレモリー家のほうへと行かないといけないので落ち込んでしまいイリナはえへへへと笑いながらシルバーたちが用意をした馬車のほうへと移動をする。
馬車の中で一誠はシルバーとレイカと話をしていた。グレモリー領からツイカー家の領はそこまで遠くなく一誠は父と母に会うのがあまり怖いなと思いながら準備を進めていく。
やがて馬車はツイカー家の寮へと到着をして彼らは先に降りるとメイドたちが立っていた。
「「「「「おかえりなさいませ!シルバー様!レイカ様!」」」」」
メイドたちが迎えているのを見て帰ってきたのだなと思いシルバーたちのあとをついていき屋敷の中へと入っていくと一誠は何かを感じて悪魔将軍の鎧を装着をして剛腕を受け止める。
「ほーう俺のこぶしを受け止めるとはな・・・・・・だが!」
「!!」
けりを入れてきたので彼は左手ではじかせるとそのまま投げ飛ばす。悪魔将軍をまとった一誠は構えていると女性が近づいていき彼の頭を思いっきりゲンコツを落とす。
「あんたは何をしているのよ!!」
「いや母さん・・・・・・だからといってげんこつはないでしょうが。」
「何がげんこうはないでしょうがよ!シルバーたちがゴールドを連れて帰ってくるって言ったから待っていたのにあんたが邪魔をしてどうするのよ!!」
「すまん。」
「えっと?」
悪魔将軍の鎧を解除をして兵藤一誠の姿へと戻った。母親はじーっと一誠を見てから走り出して抱きしめる。
「ゴールド・・・・・・ゴールド。」
「母上・・・お久しぶりでございます。」
「えぇ本当に・・・・・・人間になったとは聞いていたけど・・・・・・」
「全くだ。お前が死んだあとに保管されていたはずの悪魔の鎧が消えていたからな。シルバーやレイカから聞かされたときは驚くことばかりなことをするなお前は。」
「申し訳ありません父上。」
こうしてゴールド・ツイカーの父と母と再会をした一誠であった。
次回 父と母と再会をした一誠に眷属たちが一斉に抱き着いたのであった。
次回「抱き着いた眷属たち」