ガールズバンドの恋する日常   作:敷き布団

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たかっちゃ様からのリクエストを基にしたです。リクエストしていただきありがとうございました。








糾弾のメリーさん【ボーカル組+リサ】

「ただい……はっ」

 

玄関のドアを開けた瞬間。俺が感じたのは違和感。いや、既視感だ。一人暮らしの俺、まぁ頻繁にガールズバンドの誰かしらが入り込んでるから生活が賑やかといえばそうなのだが、そんな生活ぶりに合わない靴の量。1、2……数えたら7足もある。奥の方から聞こえてくる声からしても大所帯でのお越しらしい。枯れるところまで来てしまったため息を嘆いて、俺は部屋のドアを開ける。

 

「あっ、ゆーひくんおかえり!」

 

「お邪魔してます」

 

「本当にな。この部屋に8人は無理だって」

 

そこにいたのは各バンドのボーカルの面々。このクソ狭い部屋に俺を含めて8人が犇めき合っている。人数が多い割にはすっかり寛いでいるやつもいるようで、その神経を疑いたくもなる。

 

「雄緋。お帰りのところ悪いけど、飲み物ってないかしら?」

 

「あ? お茶ぐらいなら冷蔵庫に……全部飲み干しやがった……」

 

暑い中から帰ってきた人間に飲料を強請るだとか、図々しい歌姫もいたものだと思いたくなるが、こいつらは人の家にあった飲み物を飲み干した上でさらに要求してくるというわけらしい。害悪と言わずしてなんと言おうか。

 

「もう水道水でもいいか?」

 

「勉強が捗らないわ」

 

「勉強してんのかよ、偉いな」

 

「補講よ。テストの結果が悪かったから」

 

「あっ……」

 

覗いてはいけない闇。そもそも友希那は今年受験になるはずだが学力だとかそっちは大丈夫なのだろうか。卒業できるかどうかの問題かもしれない。

 

「ぷっ。湊先輩補講引っかかったんですか?」

 

「あら、何か言いたげね、美竹さん」

 

「ちょ。ちょっと、みんな喧嘩はやめよ? ね?」

 

「彩の言う通りだぞ。人の家来てまで喧嘩しないでくれる?」

 

「私も補講だから! みんなで仲良く勉強しよ?」

 

「何の励ましにもなってねぇ……」

 

おバカアイドル路線を地でいくつもりだろうか。俺がいつもパソコンを広げてタイピングしているテーブルは、友希那と彩、それと蘭が各々の教材を広げていた。って、え?

 

「というか蘭は」

 

「……何ですか?」

 

「そのプリントとかは」

 

「ぷっ、まさか美竹さん。自分も補講に引っかかって追加の課「これ、夏休みの宿題なんですけど、今年は早めにすることにしたんです」……は?」

 

「おっ、偉いじゃん」

 

「頭撫でてください」

 

「ん? まぁ良いけど」

 

「……あ、あ……」

 

「友希那ちゃん? ……諦めて一緒に勉強しよう?」

 

「あ……あ……あぁ……」

 

夏休みの宿題を早い時期から自発的にやるという蘭を褒めていると、すごい音と一緒に友希那が崩れ落ちた。大方同族と思って見下していた蘭が思いの外勉強熱心で自分の遅れに気がついたのだろう。これを機に勉強に本腰を入れてもらいたいところである。

 

「これは何かしら? 宿題をすると雄緋に褒めてもらえるのね?」

 

「いや、そんな制度ないけどな?」

 

帰ってきたばかりだと言うのに、部屋に入り浸る7人の少女が代わる代わる話しかけてくるもので気が休まる暇がない。勉強組は集中し始めたからか静かになったが、それ以外の4人は雑談をしながら人の部屋で堂々と寛いでいた。

 

「うーん、でも宿題はポピパのみんなと有咲の蔵でするって約束しちゃったからなぁ」

 

「あら、ならみんなで有咲の蔵で勉強会でも開けばいいじゃない!」

 

「勝手にここでそんなこと決めたら有咲多分怒ると思うぞ? というか俺ならキレる」

 

そんなことしたらとんでもない人数が集まりそうだし、少なくとも今の比ではない。そもそもその人数に対して頑張った子の頭を撫でて回るだなんてしていたら俺の掌が摩擦で溶けそう。……いやまぁ、それは少し盛っているが、大変なのは間違いない。

 

「有咲ちゃんの蔵でも、そこまで広いスペースは取れないんじゃないかな……?」

 

「というかこの部屋、狭いですよね……。机埋まってますし……」

 

「勝手に人の家占領しといてよく言うな?!」

 

7人とかいう大人数で押し掛けておいて間取りに文句を言うだなんて図々しいこと極まりない。前提として俺が1人で住むのであって、それに関しては部屋の広さは十分だ。むしろちょっと広いぐらい。そりゃ7人が一気に来たら狭くもなろう。

 

「狭いのなら改築したらいいんじゃないかしら?」

 

「マジで俺が大家さんから追い出されるから勘弁してくれ……」

 

これ以上この家で暴れ倒したらそろそろ退去させられそうだ。なんだったら今日も8人で騒いでるなんか、騒音でクレームがいかないだろうか。住むところを失うのはかなり問題があるので、それだけは勘弁願いたいのだ。

 

「そもそもここ勉強の共同スペースとかじゃないから、な?」

 

「雄緋さんの家、チュチュのマンションより勉強捗りそうなんだけどな……」

 

その真偽は怪しい。なんだったらさっきの友希那みたいに効率が悪いやつも一定数いそうだ。流石に俺もこれから先勉強部屋として占領されるのは困るので一応否定しておく。

 

「で、でも誰かに教えてもらいながら勉強って」

 

「誰が勉強を教えるんだ?」

 

「え?」

 

ましろは俺の問いかけに部屋を見回す。レイヤは教えられるほどでは、と固辞している。そういうわけでましろがさらにぐるりと首を回して、最上級学年の2人を。

 

「あっ」

 

「……あはは。私もちょっと」

 

「……あら。倉田さん、質問があるなら私に訊いてくれて良いわよ」

 

「あ、その、遠慮しておきます」

 

「そう」

 

「でも2年生はっ」

 

「ましろちゃん? 有咲に聞いておこうか?」

 

「いや、大丈夫です。……なるほど、雄緋さんの言いたいこと、大体わかりました」

 

そう、このボーカル組。勉強に難がある人が少々多いのだ。完全にフィーリングで動いたりだとか、授業をボイコットする不良少女に、勉強はてんでダメな歌姫。ポンコツさん。勉強に関してはお笑い集団のようになっている。特に最上級学年の2人が絶望的なのが問題である。

 

「あ、でも雄緋さんに聞いたら」

 

「面倒だからヤダ」

 

「……はい」

 

全員分の勉強なんか見ていたら埒があかない。いよいよ俺のプライベートは消える。流石に人様の勉強にそこまで身を捧げられる自信はなかった。

 

「……はぁ、もう勉強疲れたよ」

 

「根を上げるの早いな……」

 

「……よしっ、休憩も大事だよねっ」

 

「彩さんもう休憩入るんですか?」

 

「うんっ、みんなの話を聞いてたら私も他愛もない話がしたくなっちゃった!」

 

早速ここにも集団で勉強することの弊害を受けた者が1名。どうしても雑談するやつが出てくるので、それに釣られて勉強意欲が削がれたのだろう。

 

「他愛もない話って……もっと勉強のこととか真面目に話すことあるだろ……」

 

「えぇっ! 勉強に疲れたから雑談しようとしてるのに意味ないじゃん! そうだ、そんなこと言うなら、あの話もっと詳しく聞かせてよ!」

 

プンスカと頬を膨らませながら分かりやすく怒った様相の彩をなあなあで鎮めるために一応何の話かだけ聞き返す。聞き返してから、俺は激しく後悔した。

 

「元カノさんの話だよ! ほら、千聖ちゃんと一緒に取材の練習した時に話してくれたでしょ?」

 

「ちょっ、おまっ」

 

こいつ言いやがった、と思った時にはもう遅かった。部屋の空気が張り詰める。それまで和気藹々としていたのが嘘のように会話が止まり、雰囲気が重くなり、空気が凍て付いた。

 

「ゆーひくんに?」

 

「元カノさん?」

 

「元、カノということは」

 

「雄緋?」

 

「どういうことか」

 

「説明してくれますよね?」

 

「……彩ぁ?!」

 

「えっ、あっ。あっ、……ごめんね?」

 

絶対わざとじゃねぇかこいつ。これまでは彩と千聖、取材の練習をしたあの2人内で留めておいたのに、わざとかそれとも失言か知らないが遂にバラしやがった。他の6人は寝耳に水とばかりに恐ろしいオーラを纏いながら詰め寄ってくる。

 

「ゆーひくん。隠し事してたなんて、悲しいなぁ……」

 

「あ、え、香澄? その、違ってだな」

 

「言い訳? ダメだよ?」

 

普段はおちゃらけた雰囲気の香澄も、目から生気を失って虚にこちらを覗いている。

 

「ちゃんと説明してもらわないと、困ります」

 

「いやな、説明も何も」

 

「……父さんに、地下室の鍵、貸してもらおうかな」

 

地下室って何? 怖いよ? 蘭のあの豪邸ならそういう折檻に使いそうな部屋とかもしかしたらあるのかもしれないけど、監禁するつもり?

 

「あ、ちょ、リサ。助けてちょうだい、訳がわからないことになっているわ」

 

「なんで友希那はリサに助け求めてんの?」

 

「私の頭では理解できないのよ」

 

考えることを放棄した友希那はまだいい。比較的平和だろうから。問題は他の人たちである。

 

「……ねぇ雄緋」

 

「え? ……どうした、こころ?」

 

「あたし、何故か分からないけど笑顔になれないの! どうしたら、笑顔になれるかしら? ねぇ、ねぇ、知ってる?」

 

「ひぃっ……」

 

普段は無垢な雰囲気のこころが豹変するのがなんだったら一番怖かった。その、怖さが100倍増しぐらいだ。俺はあまりの恐ろしさに後退りし、元凶たる彩を盾にする。

 

「ちょっ、なんで雄緋くん私の後ろに隠れるのぉ?!」

 

「元はと言えば彩が口を滑らせるからだろ?!」

 

「……彩先輩。見損ないました。まずなんで彩先輩だけ知ってたんですか?」

 

「え、いや、その千聖ちゃんも一応知ってたと言うか、その……、えっと、……ましろちゃんの好きなふわふわピン「私が好きなのはミッシェルです。思い上がらないでください」……はい」

 

「雄緋さんも、なんで彩さんの後ろにばっかり隠れてるんですか?」

 

「それはその」

 

「……彩さん。どいてください。雄緋さんに話、聞けませんから」

 

「う、うん」

 

彩のやつ、レイヤの眼光にやられておめおめと下がりおって……。元凶なのだからせめてこの場を鎮めてほしかったが、仕方がない。かといってみなのお怒りを鎮めるほどの策はない。

 

「雄緋さん」

 

「れ、レイヤ?」

 

「怒ってません。怒ってませんから」

 

「は、はい」

 

「……早く答えてくださいね。じゃないと私、我慢できないですから」

 

「ひぃっ?!」

 

腰が抜けてしまう。だって、これは怖いだろ、仕方ないだろ。

 

「一つ、いつの元カノですか? 二つ、その方は今どこに住んでいますか? 三つ、その女としたこと全部答えてください」

 

「ひっ……あ……」

 

レイヤの問いかけと共に6人が、いや、さりげなく彩と加わって7人全員がにじり寄ってくる。俺は唇もわなわなと震えて、まともに受け答えもできそうにない。みんなの瞳から消えた光。その澱みに怖気ついたものだから、もはや何も話せないほどに震えたのだ。

 

その時、どこからか鈍いバイブレーションが部屋に響く。どうやらその発生源は俺のスマホらしく、みんなの顔色を一度伺ってから、届いたらしいメールの文面を開いた。

 

✉️ 受信Mail[1/101]

 今日 18:21

from:risa.love-yuhi@~~~.jp        

◆アハハッ☆

アタシ、リサ。今、アタシの部屋にいるんだ☆

 

 

 

今行くから

 

「……ふぁっ?!」

 

突然送られてきたのはリサからのメール。文面も何故か意味深で、深く考えるのが怖い。

 

「ゆーひくん? 何かあったの?」

 

「……いや。なんでもない。悪戯みたいだ」

 

「……それなら、あたしたちを欺いた罰が要りますよね?」

 

「ちょ、欺いたわけじゃって、……今度は電話?」

 

出ていいかとみんなにコンタクトを取ったので出ようとすると、そこには何故かリサというわけではなく、千聖という文字が出ている。

 

「……もしもし」

 

『あっ雄緋? 気をつけなさいね』

 

「は? ……おい、リサに何喋った?」

 

『元カノが居るということしか話してないわよ?』

 

「おまっ、は?! なんで?!」

 

『ふふっ、リサちゃんと密約を結んだの♪ 頑張ってね?』

 

そのままツー、という音だけが耳に届く。電話は切れたらしく、結局リサにも元カノの話がバレたということしか分からなかった。

 

「何が起きて……」

 

「リサがまさか……」

 

「……おい、友希那」

 

「な、何?」

 

「お前だなリサに初めに喋ったの! そういやさっきなんか相談してたな?!」

 

「違うわ。私はリサに詳しいことは丸山さんか白鷺さんに聞いてとしか」

 

「やっぱお前かこのポンコツがぁ?!」

 

そんな風に叫んだ折、まあもやメールの通知音が。恐る恐る開くと、やはり届いていた。

 

✉️ 受信Mail[1/102]

 今日 18:23

from:risa.love-yuhi@~~~.jp        

◆アハハッ☆

アタシ、リサ。今、雄緋の家の近くだよ☆

おっきい声で叫ぶところも好きかも、なんて。

でも友希那を怒鳴るのはダメだよ?

 

 

 

逃げないでね?

 

「ダメだ。逃げよう」

 

これはここにいると俺の命が危ない。というかもう無いかもしれない。俺に命なるものが存在しないのかもしれない。既に。恐怖に支配された頭はまともな思考を生み出さない。

 

「リサちゃんからメール、来たの……?」

 

「あ、あぁ」

 

「……私も来たんだけど」

 

「え?」

 

「『彩は今度お説教ね☆』って……」

 

「……あぁ」

 

どうやらみんなの命が危ないらしい。やはりここは逃げるしか無いのか。そうこうしていると、またも通知音が鳴る。

 

✉️ 受信Mail[1/103]

 今日 18:24

from:risa.love-yuhi@~~~.jp        

◆アハハッ☆

アタシ、リサ。今、雄緋の部屋の前にいるんだ☆

あっ、鍵掛けても無駄だよ? 逃げても無駄だよ? 絶対逃がさないから。

雄緋が逃げたらアタシ、悲しいな。そこにいて、くれるよね?

 

 

 

絶対に、逃げないでね。

 

「え、あ……」

 

「どうしたんですか……?」

 

もはや俺を追い込んでいた7人の圧力がどうとかを考える余裕も霧散して、残るのは底知れぬ恐怖。家の外に誰かが待ち構えているかのような恐怖。

その時、廊下から床材が軋む音がした。

 

✉️ 受信Mail[1/104]

 今日 18:25

from:risa.love-yuhi@~~~.jp        

◆捕まえた

アタシ、リサ。今、アナタの後ろにいるよ?

 

 

 

 

「ひっ」

 

俺は振り返

 

「捕まえた」

 

「ひぎゃぁっ?!」

 

刹那、俺の視界が真っ暗に。後ろから手か何かで目隠しされたのだ。俺の断末魔めいた声だけが部屋に響いて、何故か部屋にいたはずの7人も声を出していなかった。暖かさと柔らかい感触がして、恐る恐る目を開く。

 

「やっほー☆」

 

「あ、あ、り、りり、リサ?」

 

「なんでそんな怯えてるの? 悲しいんだけど」

 

俺はリサの顔もまともに見れないまま、救いを求めてキョロキョロと部屋を見回す。すると、部屋の隅っこに固まって、あわあわと戦慄く7人がこちらを見ていた。いや、違う。見ているのは俺じゃない。リサだ。

 

「ねぇ、なんでアタシじゃなくて、友希那たちの方見てるの? 今、アタシバックハグとか結構勇気出したんだけど」

 

「あ、いや、その、ひっ」

 

俺がゆっくり顔を上げると、そこにはリサが、いや。リサじゃない。生気がすっかり失われたリサがいた。冷たく、ただ無表情。虚な瞳が俺を1人だけ映していた。そこか、読み取れる感情は憎悪だとかそういうのでもなく、ただ『無』だった。

 

「なんでそんな怯えてるの? アタシ、そんなに怖い?」

 

「いや、その」

 

「嫌だな。アタシも可愛いって思われたいんだけど」

 

「あ、そ、その」

 

「まぁいいや。本題に入るね?」

 

一層、空気が冷える。いや、凍っている。冷凍庫だとか、そういうのよりも冷たいのかもしれない。身動きも、もはや瞬きもできない。動けないのだ。

リサは、ゆっくりと口を開いた。

 

「ねぇ雄緋。元カノって、どういうこと?」

 

文字だけ見れば浮気かなんかだとか、そう思われそうなのに。修羅場であった。そこにいたのは、恐ろしく可憐な修羅だった。

 

「その、前に付き合ってた、人です」

 

「どこの誰? その人の名前、生年月日、電話番号、住所、全部答えて。そもそもいつの話? もちろん今は連絡取ってないよね? この間履歴見た時はなかったから当然取ってないとは思うけど」

 

「ちょ、質問責めは、怖いって」

 

「は?」

 

「怖い、です。……その、聞き出して何するつもりですか?」

 

「え、そんなの一つしかないじゃん」

 

「一つって」

 

「邪魔者だよ? アタシの雄緋からハジメテ奪ったんだよね? 本当なら全部全部アタシが貰う予定だった雄緋との初体験全部そいつが持っていったんでしょ? 許せない、そうなった運命が許せないし、その時雄緋のそばにいてあげられなかった自分が憎いし、今も雄緋がその時の話覚えてるってのが許せないから」

 

「ひぃっ」

 

「あっ、そっかぁ……」

 

「え?」

 

息を吐く間も無く話し続けるリサに狂気を感じながら腰を抜かして、まともに言葉も喋れなかった俺は、いきなり止まったリサに驚く。そして、深淵の闇よりも深いリサのドロドロになった昏い瞳を覗いてしまった。

 

「雄緋がその女狐のこと覚えてるからいけないんだよね? 全部消しちゃお? その人の記憶。ううん、雄緋の記憶全部。アハハッ☆ そうしたら雄緋のナカの全部、アタシで一杯になるよね? そうしたら雄緋のハジメテ全部アタシに出来るもん。最高じゃん☆」

 

「ちょ、や、やばいこれ絶対やばい」

 

生命の危機だ。多分、ここが俺が骨を埋めるべき場所なんだ。直感が察した。狂気に歪んだらしい顔も少し可愛らしいと思ってしまった俺はどうやら末期らしかった。

まぁ……可愛い後輩の手にかけられるのであれば本望……。そうだ……。走馬灯、見よう……。俺は、深く目を瞑ったのだった……。

 

to be continued……?










雄緋くんちゃんと生きてます。大丈夫です(白目)
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