1/31 「遊びの記憶」におけるアルムの立ち方の描写、というか立ち方そのものを修正しました。ついでにQ&Aも追加しました。
1、遊びの記憶(レント視点)
「だーるーまーさーんーがーこーろーんーだ!」
ある日、俺は島のチビ達がだるまさんが転んだで遊んでいるのを見かけた。
(俺達もああやって遊んでたな、そういや)
アルムと仲良くなって半年くらいの時だったか。大分お互いのことが解ってきたあたりだった気がする。その時、最初に鬼をやったのは俺だった。
『だるまさんが…転んだ!』
そういって振り返った俺が見たのは…真剣な表情で、半身の状態で右脚の膝を前に向けるように曲げて片足立ち、右手を真っ直ぐこっちに突き出し、左腕を少し曲げながら上に挙げる、そんなポーズをとっていたアルムだった。今思うと何かの武術の構えみたいだったな…
っていうかあの時片足立ちしてたのに体に一切ブレが無かったな。何なんだアイツ。
『!』
そしてそれを後ろで見ていたライザが「思いついた!」と言わんばかりの表情をしてた。タオとボオスはただビックリしてたな。
で、もう一度『だるまさんが転んだ』して振り返ったんだが…
『…』
『ふんすっ』
さっきと左右逆のポーズをとったアルムの左で、ライザが腕を組み足を広げ自信満々の表情で立っていた。タオとボオスはもっとビックリしていた。
「…いや既に相性良かったなアイツら!?」
当時は「何やってんだコイツら…」なんて思ってたが、何か今思うと両想いになるの必然だったんじゃねえか?鬼ごっこの時も、2人揃って木に登ってたりしたしよ。
(他にはなんかあったっけか?)
ちょっとタオとボオスにも聞いてみるか。
「確か、かくれんぼの時に2人とも樽に隠れてたことあったよね」
「高鬼の時に、2人とも灯台の上に登ろうとしてたな」
「あー、あったな」
意外とあいつら、思考回路似てんのか?
「まあ…」
「だが…」
「何だよ?」
「あの2人がこういう事するのって、決まってレントが鬼の時だった気がする」
「確かに、他が鬼の時はこういう事はしなかったな」
「…」
…俺、ライザは兎も角アルムにそういう事して良い奴だって認識されてたのか?それも半年で?…なんか腹立ってきた。次の手合わせはぜってえ勝ってやる…!
2、ランバーの秘密の特訓(アルム視点)
「ふっ!ふっ!」
七色葡萄の林の辺りを散歩をしていたら、剣が風を切る音と掛け声が聞こえた。気になって覗いてみたが…
(ランバーか)
こんなところで1人で特訓してたのか。…相手がいる方が効果があるだろうし、ボオスなら付き合いそうなものなんだがな。
(…少し見ていくか)
ついでだし俺も鍛えておこう。…よし、そこの崖で懸垂でもやるか。蹴りは下半身だけで打つものじゃないからな。っと、その前に水分補給の用意をするか。
「ふぅ…」
結構長くやってたな。2時間くらいか?…間に碌な休憩もはさんでいなかったな。ちょっと不味いんじゃないか、それは。
「よし、じゃあ帰るか…ってうわぁ!?」
「ん、気づかれたか」
まあ、別に見つかったところで何の問題も無いんだが。
「な、な、何で!?い、いつから!?」
「2時間くらい前に偶然見つけたから、触発されてちょっと懸垂を」
「懸垂!?崖で!?」
自分でも変な行動だとは思うが、思い立ったのだから仕方がない。
「とりあえず、特訓をするなら濡れタオルと水分を用意して、時々休憩を挟む方がいいぞ」
「うぐ…」
言われて不味いと気づいたらしい。…理由は解らないが、ちょっと焦ってたんじゃないのか?
「な、何かお前ボオスさんに一目置かれてるみたいだけど!絶対負けないからな!」
そういって走り去っていった。…アイツに一目置かれていたのか、俺?初耳なんだが。というかそうだとしても俺とお前じゃ求められている物が違うと思うんだが。
さて、思いがけず時間を潰せたが、まだ帰るには早いな。どうするか…
「…この木の上を跳び移り続けてみるか」
いざというときに逃げる訓練だ。やっておいて損はないだろう。
ちなみに後日、ボオスが俺に一目置いてるらしいという話について本人に聞いてみたら…
「10年前のあの事故で、あの年齢であの対応ができる男を一目置かない訳がないだろ」
と言われた。…ごもっともで。
3、仲直りの切っ掛け?(エル視点)
「~♪」
何時ものようにお使いして、何時ものようにまけてもらっちゃって、何時ものようにそれをお小遣いにして、普段のお小遣いと合わせて新刊の分がようやく貯まった!よーし、早速買ってさっそく読むぞー!
ってうきうき気分で歩いてたら、向こうから誰か来た。…あ、ザムエルさんだ。今日はあんまりお酒臭くない。
「ザムエルさん、こんにちはー!」
「う、お、おう」
むーん、あの日以来、ちょっと避けられてる気がする。
「もうレントさんいじめてない?」
「いや、まあ、ああ」
「なら良かった!あ、でも全くお話ししないのも駄目だって聞いたことあるよ?なんでもいいから話しかけたりしてる?」
「…今更、何話せってんだ」
「だから、なんでもいいんだよー。今日は早く起きれた!とか、そういうこと小っちゃな事でも誰かに話すのって楽しいしね!」
但し嬉しいことに限る!だけどね。
「そうかよ。…エル」
「何ー?」
「…ありがとよ」
「どーいたしまして!」
これから、ちょっとずつでも仲直りできると良いな!
「ところでエル、今日レントがザムエルさんに怒鳴ってたぞ」
「え、何で!?」
「家事が出来ないのにやろうとしてやらかしかけたらしい。…レントを手伝おうとしたみたいだが、逆効果になってしまったみたいだな」
「…むーん」
仲直りって、難しいね…
「…因みに内容は「お前それ最悪指が飛ぶとこだったぞ!?」だったな」
「家のお父さんみたいなこと言われてる…」
レントさんとの仲直りの前に、お父さんと仲良くなったりして…
真面目な目的が無いと結構はっちゃける男、アルムレウス・レーゼン。
1は、何か頭に「チャイナ立ち(中国拳法っぽいポーズ)とガイナ立ち」なんて下らないダジャレが浮かんだのでちょっと出力したくなりました。ライザにガイナ立ちは似合うと思う。
2は、今までランバーの出番が全くなかったけど、どこに差し込もうかってなると思いつかなかったのでここで。この中で唯一本編にちょっと関係あるかもな話。
3は、エルをメインにしつつザムエルがちょっとまともな人になってるよって話。家事を手伝おうとした理由は、一番負担をかけてるのはそこだと思ったからです。
Q,アルムはなんでこんな立ち方をしたの?
A,「だるまさんが転んだで片足立ちをしようと思ったけど、ただやるんじゃつまらなかったから、何かポーズをとってみようと思った」
Q,当時のアルムの行動の理由は?
A,ライザ→女の子相手に変なことするのもなあ。(この時点ではまだ惚れてないしライザも自覚無い)
タオ→ちょっと年下だし、優しくしよう。(3歳年下なので、当時タオは5~6歳)
ボオス→真面目そうだし怒ると怖そうだからコイツ相手に変なことするのやめとこ…(当たり)
レント→ついてこれるだろ親友!(同い年、気さくでいい奴、話も結構合う。そりゃ親友認定食らう)
…要するに、この時点でレントに対する好感度と信頼度が超高かったです。最初にアルムを遊びに誘ったのもレントだったりします。信頼度高すぎて、今でも稀に扱いが雑になります。
因みにライザは無自覚とはいえ惚れてたので無意識にアルムの真似してました。
Q,で、手合わせは勝ったの?
A,負けましたが、アルムが「いつもと気迫が違った。今までで一番手強かったかもしれない」とコメントしました。
Q,ランバーってこういうことする奴だっけ?
A,ボオスへの忠誠は本物なので、彼を補佐する立場に居続ける為には頑張れる奴なんじゃないかと思ってます。それと、ボオスと仲が良く彼が一目置いてるアルムを「自分以外にボオスの補佐役になるかもしれない男」としてライバル視しており、それが理由でこんな特訓してました。なおボオスはアルムを下につける気はないし、アルムもボオスの下に付く気は無い模様。
Q,この後ザムエルは家事はどうしてるの?
A,全く才能が無い事が発覚しました。因みにそれが理由でアルムの親父とはちょっと仲良くなった模様。
ここまで読んでいただき、有難うございました。