外での採取。そしてコアクリスタル入手。今回アルムの技が二つほど出ます。前言った通りオーダースキルとか関係なく出してますし、技名を叫んだりする奴じゃないので掛け声のみですが。
そしてアルムが大分攻めます。折角恋愛タグ入れたのでこういう話も試しにやってみようかと。まだまだくっつきませんが。
終始ライザ視点です。いつもより短めだけど、これ以上やると長くなりすぎる気がしたので。
「ようこそ、我がアトリエへ!」
「え?」
「は?」
錬金術士になって、アンペルさんに錬金術の入門書を貰ったあたしは、錬金術に必要な釜を一応お母さんに許可を取って部屋に運んだ。これであたしのアトリエが完成!これから錬金術で色々作りまくるぞー!って気合を入れた。因みに錬金術の説明もお父さんとお母さんにしたら「教えてくれた人に迷惑をかけないようにね」「変なことに使うんじゃないよ!」って言われた。当然気を付けるよ!
で、ついでにレントとタオを呼んで自慢してやろうと思った。ふっふっふ、どうだ!
「…でかい鍋が増えただけだよね?」
「アトリエって何なんだよ」
「錬金術の研究室よ!」
「ああ、つまり錬金術士っぽいこと始めたってことか」
「…ねえこれ、もしかして自慢の為に呼ばれたってこと?」
は、反応が鈍いどころか冷めてる…
「自慢してえ気持ちは解るけど、俺らも自分のやることができたからな」
「ちょっと反応割いてる余裕が無いっていうか、今アンペルさんに宿題を出されてるから。…えーと、あれはああであそこは…」
「…それでもさー、もうちょっとこうさー」
リアクションとるだけならタダなんだし、友達なんだから少しくらい何か言ってくれてもいいのに。
「ところでアルムはどこだよ?」
「えーっと、この後対岸に一緒に採取に行く予定だから、ちょっと準備してくれてるっていうか」
「へー」
「ふーん」
「…何よ」
「「いや何も」」
嘘つけ絶対何か変なこと考えてたでしょ今の!解るんだからね付き合い長いんだから!
「まあ、頑張れよ?色々」
「うん、頑張ってね?色々」
「色々って何よ!?」
あーもう、絶対凄いもの錬金してあっと言わせてやるんだからね!待ってなさいよ!
「さて、何が使えるか解らないし、手当たり次第に色々採取するか」
「うん。あ、この花良さそう…」
小妖精の森まで来たあたしたちは、大きめの鞄を背負って錬金術のための素材集めを始めた。なんかもう、あっちからこっちまで素材だらけ。ここから何が作れるのか、想像するだけでワクワクが止まらない!
「シッ!…ん、これもいけるんじゃないか?」
「いけると思うけど…なにそれ?玉?」
「青ぷにを倒したら出てきた。魔物を倒すことでも素材が手に入ると聞いたが、これの事だな」
「あー、じゃあオオイタチとか花の精もいくらか倒しとく?」
「そうするか」
生えてる素材や魔物を倒して手に入る素材、色々集めながら奥に進むと…
「…大きいね」
「…ああ」
大きい青ぷにがいた。えーっと、流石にあれはあたしには無理だよね。
「アイツは俺が倒す。少し待っててくれ」
そういって鞄を置き、大きいぷにに向かっていった。意表を突けたみたいで、ぷには反応できてない。
「オラァッ!」
目の前で思いっきり踏み込んで、炎を纏った蹴りを左右で一回ずつ叩き込んだ後、
「落ちろ」
かかと落としで地面に叩き付け、ぷにの目の前に着地して。
「沈めェ!」
思いっきり踏みつけたと同時に火柱が上がる。それがとどめになったみたいで、ぷにが動かなくなった。そこから、アルムがさっきより大きい玉を取り出した。
「随分大きいな。体が大きい分だけ玉も大きくなってたか。ライザ、終わったぞ」
「…あ、うん!」
…多分初めて見る、魔力も使って本気で戦ってるアルム。レントとの手合わせの時よりも荒っぽくなってる気がする。
アルムの優しさから恋が始まったのに、荒っぽいアルムもそれはそれでいいって思っちゃうの、重症かなぁ。
「そろそろ鞄も限界だし、このあたりの素材を採ったら終わりにするか」
「おっけー!さーて、戻ったらバリバリ作るぞー!」
まずは緑色以外の中和剤、爆粉うに、グラスビーンズ、そしてあの時アンペルさんが使ってた爆弾【フラム】!どれだけいいものが出来上がるか、楽しみだなー!
…そんなことを考えてたら帰り道でエルちゃんと遭遇した。
「あ、アルム兄!と、こんにちはライザお姉ちゃん!」
「こんにちは、エルちゃん!」
「外に行ってたの?もしかしてデート?」
いきなりそんなことを言われてあたしは固まった。…錬金術の素材集めの為に2人きりで島の外まで出かけてって、言われてみたらそうじゃん、これデートみたいなものじゃん!?やってることに色気がまるでないけど!っていうかもしかしてレントとタオが言ってた色々頑張れってそういうこと!?余計なお世話よ!!
と、とりあえずアルムならこういう時いい感じに切り返してくれるはず…!
「…そうだな。ついでに言えば、誘ったのは俺だ」
「おー!」
…え、あの、なんか予想外の展開…
「周りにはまだ内緒で頼む」
「うん!…良かったね、お姉ちゃん」
「え、あ、うん…」
今の今までデートみたいなものだっていう意識すら無かったなんて言えない…
走り去るエルちゃんが見えなくなってから、アルムが口を開いた。
「…言われてみたら確かにデートだな、これ…」
「あれ!?」
アルムも気づいてなかったの!?さっき「最初からそのつもりでしたが?」みたいな感じで言ってたよね!?
「…その、なんだ」
「な、何…?」
「…また2人で行くか?」
「…は、はぃ…」
しかも今度は正真正銘のデートのお誘い!?いや、その、嬉しいけどそれ以上にちょっと恥ずかしいというか混乱するというか!
ああもう、こうなったら手当たり次第調合してこの恥ずかしさだけでも忘れよう!
「一通り作ってきましたぁ!」
とりあえずスッキリした!調合中ずっとアルムに隣で見られてて恥ずかしかったけど、やってるうちに調合に集中できるようになってきた。
…ある意味調合の訓練になった気がする。
「なんだ、妙に勢いが良いな。…ほう、入門書に書いてあるものは全部作れたようだな。関心関心。…そうだな、そろそろこれを渡しておこう」
そういってアンペルさんがくれたのは…なんだろう、宝石…じゃないよね?なにか変な模様みたいなのがあるけど…
「【コアクリスタル】と言う。戦いで使う物をクリスタルに組み込むと、その力だけを取り出し、使うことができる」
「…力だけ?組み込んだものは無くならない、ということですか?」
「何それ、まるで魔法みたいじゃん!」
「ああ。その魔法みたいな力がコアクリスタルという【古式秘具】の力だ」
「古式秘具…?」
「昔の凄い錬金術の道具の総称みたいなものだ」
「そんなものを俺達が貰っていいんですか?」
「余ったものを分けているだけだ、これは比較的よく見つかるからな。さて、ライザが作ってきた道具を早速組み込んでみると良い」
よーし、早速組み込んでみよう。1つ、2つ…3つ。うん、3つまでできるね。アルムは…同じ3つだ。
「錬金術で作った道具は冒険の助けになる。その力をより引き出す為にも、コアクリスタルを存分に活用するといい」
「「解りました!」」
ふふ、次に対岸に行くときに早速試してみなくちゃ!
…因みに、今日のアルムとのことをレントとタオに話してみたら。
「進展したのは良いけど、結局お前からは動けてねえんだな」
「っていうか大体エルちゃんのお陰だよねこれ」
そんなことを言われた。アンタらも恋してみたら踏み出せない気持ちが解るわよ!
エルが大分便利キャラになってる気がする今日この頃。
今回出たアルムの技
「紅蓮の槍」(でかぷにに先制攻撃をした時の技) 一瞬で距離を詰めて全力で踏み込み、右足でサイドキック→体を回して左足でサイドキック→ドロップキック
初期習得 アクションオーダー達成時に発動 無属性物理ダメージと炎属性魔法ダメージを与える ブレイク値が高い
「業火の槌」(突っ込んできたでかぷにを迎撃した技) 敵を蹴り上げ、ジャンプして追いかけ踵落としで叩き落す→直地後、踏み付けで追撃(TLv3以上で追加)
初期習得 AP消費3 無属性物理ダメージと炎属性魔法ダメージを与える TLv3でブレイク値上昇、TLv5で高確率で火傷付与
Q,錬金術を受け入れてもらうのも早いな?
A,少し真面目になってくれた娘の本気の顔だったので、信じてあげようとなりました。
Q,この序盤で炎属性の技2個だけででかぷに倒すとか火力高すぎない?コイツ炎耐性持ちだよ?
A,ゲーム的に言うと、割合的には7対3くらいで物理の方が割合が大きいのと、アルムのレベルが25くらいあるのと、ライザがいるので与えるダメージ上昇のパッシブ効果が発動してました。
要するに「強い奴が好きな子の前で張り切った」結果がこれ。意外とそういうとこ単純な奴です、アルムは。
Q,本当に大分攻めたなアルム?
A,「あまり踏み込まない俺に対する、エルからのアシストが入ったと思うことにした。流石にそこまで考えては無かったと思うが」
ここまで読んでいただき、有難うございました。