フルドライブ・ウルトライブ   作:すきぷら

2 / 3
はいどうも、ご無沙汰しております
すきぷらでございます。

今回のフルドライブから、遂に本格的に戦いが始まって行きます。
稚拙な描写が多々見られるかもしれませんが、温かい目で見守っていただければ幸いです。


第二話 MORE THAN MEETS THE EYE

 「はぁ… 前から欲しかったとはいえ、お金がぁ…」

 

そう言って意気消沈するのはすきぷら。

その手にはギンガスパーク。

 

あの後買ってすぐ開封し、造形を眺めて愉しんでいたのだが

浮かんでくるのは衝動買いに対する後悔ばかり…

 

彼には、一度スイッチが入るとどれだけ熟考しても衝動的にものを買う悪い癖がある。

 

今回もその悪い癖が働いたのだが、

今回ばかりは善い方に転がるのか、それとも…?

 

 

 一方、ダークスパークを開封したカオス。

 

『ほう…既にここまで怪獣をそろえていたとはな…』

カオスの部屋に所狭しと飾られている怪獣ソフビを見て、ダークザギが感心する。

 

「昔から好きだったからな… 奥の方にはもっとたくさん置いてある。」

ダークスパークを眺めながらザギに答えるカオスであった。

 

 

この時、両者の手の甲に特殊な紋章が現れていたのには

まだだれも気づいては居なかった。

 

 

『…西海(にしみ)

 

落胆しきっていたすきぷらの脳裏に、落ち着いた感じの声が響く。

誰だ…

すきぷらがそう言う前に返答がかえってきた。

 

『私は、ある使命の為にこの地球に舞い降りた。

だが、それをなすには君の躯を借りなければならない。

無理強いはしないが…』

 

「当然、OKだ。」

すきぷらは、後悔の渦から救い出される思いだった。

彼は声の主の物言いに聞き覚えがあった。

こいつは間違いなく…

 

 

と、その時

 

 

すきぷらの脳裏にイメージが走る。

黒い巨人がこの町を破壊し尽くすイメージと、ダークスパークを使って怪獣にライブするイメージ。

 

「これは…」

 

『闇の使者が動いた… 説明は後だ!』

 

声の主がそう叫んだ後、ギンガスパークのスパークブレードが開き、

先端部分からまばゆい光とともに一つの人形が。

 

「…待ってたぜ、ネクサス!」

すきぷらは待ちかねたような表情でその人形を左手で掴み、脇腹に構える。

そしてギンガスパークをその人形の足にあてがうように構え…

 

鞘から剣を引き抜くような動作でギンガスパークを前に突き出し、

そのまま大きく空に掲げる

「わぁあああああああっ!!!」

 

刹那、人形とギンガスパークが光り輝く。

そしてその光は銀河状に広がっていき…

 

『ウルトラァイブ!! ウルトラマンネクサス!!』

 

先ほどまで人形だった銀色の巨人が、この街に現出した。

しかも原寸大で。

 

「セアッ!」

大きく地面を蹴り、大空へ飛び立つすきぷら。いや、ウルトラマンネクサス・アンファンス。

 

 

 

 銀色の流星が青空を掻き斬って飛んでいる頃、

カオスは町外れの雑木林の中に居た。

 

『来たか…選ばれし者。

そのダークスパークで迎え撃つのだ、カオス…』

 

「あぁ、わかっている。」

彼の手にも人形が。

さながら武士のような出で立ちの人形の足部分を、ダークスパークの先端にあてがう。

 

『ダークライブ! ザムシャー!』

 

たちまち、カオスの躯と人形、ダークスパークは赤黒い闇に包まれていきどんどん巨大化して行く。

 

「ハァッ!」

中の者が手刀で闇を切り裂いた時、そこにはやはり

人形と同じ姿をした巨大な武者が佇んでいた。

 

その殺気と威厳をはらんだ堂々たる立ち姿、

まさに「THE 武者」。

 

 

『フッ!』

 その眼前に降り立つはウルトラマンネクサス。

 

『…この感じ…… まさか…!』

 

『選ばれし者はお前だったか、すきぷらぁ!』

 

変身後も、使用者の意識はそのまま残っている。

本来なら兄弟にも似た濃い関係の親友同士、

戦いたくないのだが

 

お互いの正体を知ってしまった以上、お互いの使命を知ってしまった以上

余計に身を引く事は出来ない。

 

これが、光と影に定められた運命。

 

『…』

『…』

 

太陽は沈み、ちらちらと星が瞬く頃。

月ものぼり、あたりは暗く、暗く。

 

静寂が二人を包みきった時、不意に金属音が響き渡る。

ザムシャーの愛刀、星斬丸が抜刀され、ネクサスに向けて振るわれた瞬間だった。

 

ギンガスパーク、ダークスパークの両アイテムは

使用時、人形の本来の姿が持てるポテンシャルと使用者のポテンシャルが合わさった状態で力を発揮できる。

 

元より剣の扱いに手慣れているカオスは、宇宙剣豪の異名を持つザムシャーのポテンシャルを二乗に近い程の倍率で遺憾なく発揮していた。

 

 一方、運動はそこそこ出来るものの体力はカオスに到底及ばないすきぷらと、本来の姿は神とはいえ基本の基本の姿であるウルトラマンネクサス。この二人が発揮できる力はたかが知れていた。

 

『…ハッ!』

 星斬丸をひらりとかわし、間合いを取ると

 すきぷらは再び人形をリードした。 その人形は一見するとネクサス・アンファンスと変わらない。

 が、その躯には青と銀、そしてネイビーのラインが走り、肩には戦国武将を想起させるディテールが。

 

『ウルトラァイブ!! ネクサス・ジュネッスブルー!』

 

その音声とともに、ネクサスは一度左手のアームドネクサスをエナジーコアにかざし

左下に振り下ろす。 すると、周りの空間が青く発光しながら波のようにゆがみ

 泡のような音とともにネクサスの躯が人形と同じ姿に変質して行く。

 

『シェアッ!!』

 

『剣には剣… ジュネッスブルーか。 悪くない』

余裕がある面持ちで星斬丸を握り直し、再び構えるザムシャー。

 

『僕は…この力で必ず貴方を止めてみせます。』

右腕のアローアームドネクサスから、シュトロームソードを展開し、構えるネクサス。

その目には、一点の迷いもない。

 

『…愉しませてもらうぞ、すきぷらぁ!』

大きく、かつムダなく星斬丸を振るい、ジュネッスブルーに斬り掛かるザムシャー。

その強力な剣戟をなんとか受け止め…

 

『セェア!』

『何っ…! …ほう、変身前よりはやるようだ…』

 

なんとかはじき返したジュネッスブルー。

 

『今度は僕の番だ… ハァアアアっ!』

右腕の短剣(シュトロームソード)を振り回し、果敢に突撃するジュネッスブルー。

星斬丸の直撃を受けるリスクをもろともせず、猪突猛進に進むというあたり、

剣の戦いにおいて、彼はまだ未熟な青い果実である。

 

『ふん! …剣の腕はまだまだのようだ…… 悪いが、この勝負勝たせてもらおうか』

距離を置き、すかさず上段の構えをとるザムシャー。 この構えはもしや…

 

『奥義・惑星断…!』

星斬丸を即座に後ろにまわし、地面ごと下から上に斬り上げると衝撃波がジュネッスブルーめがけて飛んでくる。

この技は彗星レベルならいとも簡単に真っ二つに出来る程の技… さぁ、どうする

 

『フッ! オォォォ… シェアッ!』

右後方に飛び退きつつ、虚空でアローレイシュトロームの構えをとり、惑星断が炸裂する前に放つ。

しかし、やはりよけきれず、惑星断はジュネッスブルーの左肩に命中…

 

一方、苦し紛れのアローレイシュトロームも、相手の左腕に命中したようだ。

炸裂した二つの必殺技は、両者を粉々に吹き飛ばす…

 

『!!!』

『!!!』

 

途端に、二人の意識も飛び

周りの景色がホワイトアウトした。

 

ひょんな事から、命を削るような

戦いに発展してしまった両者。

 

果たして、このままどちらかが生き残り、どちらかが倒れるまで永遠に戦い続ける事になるのか…

 

彼らの運命は、神のみぞ知る…




フルドライブ・ウルトライブ第二話。
如何だったでしょうか。

前書きの通り、今回から本格的なやり合いに発展しました。
戦闘描写はあまり経験がなく、手探りと習性の連続でしたが
なんとかここまで描く事が出来ました。

剣士VS剣士の白熱バトルを、皆様方の脳内にお届けできれば幸いでございます。

実は、随所に小ネタをぼんぼん放り込んでみたのですが、気づきましたでしょうか?
気づいた方はそっと心のうちに秘めてニヤニヤするなり、していただければと。
まだ気づいていない方は、どこにあるか改めて目を光らせながら… 二週目だ!(オイ

冗談もそこそこに、それではまた
次回、お会いいたしましょう。

次回も、Let's ウルトライブ!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。