YURIBAKO   作:黄泉坂喜蔵

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アマノジャクなカレ

「ねえシャカール!今度の休みショッピングにいかない?」

「やだよ。ファイン、行きたいなら一人で行ってな。」

「ええ!?なんでよ!」

「なんでもだ。」

「来てくれたっていいじゃない!シャカールのケチ!」

「ケチでもなんでもいい。オレはいかないからな。」

 

 

「ねえシャカール!駅前に新しいラーメン屋さんができたんですって!食べに行かない?」

「やだよ。ファイン、オメェもうすぐレースだろうが。いいのかよ?そんなに食ってばっかでよ。」

「そういや最近なんか太ってきてねえかァ~??」

「ほれ、ほれほれ。腹がぷにぷにじゃねえか。」

「っ!!もう!ファインのあんぽんたん!」

「もう頼まれたって誘ってあげないんだから!」

「あんぽんたんでもなんでもいいわ。」

「ああそうだ、こないだ店で買ってきたコレ、どこに飾るんがいいかアドバイスもらえるか?」

「お揃いにしたけどよ、どんなふうにおいときゃいいかわかンねえよ、コレ…。」

 

 

「ねえシャカール!私ゲームセンターってのに行ってみたいの!!一緒に行きましょうよ!」

「やだよ。ファイン、オメェ遊んでばっかだけどよぉ、勉強の方は大丈夫なのかよ?また親父さんに叱られるんじゃねえのかァ?」

「そんなに心配してもらわなくても大丈夫です~!自分でどうにかできます~!」

「シャカールって本当に心配性なんだから!」

「ああそうかよ?じゃあもう国語教えてやんね~。」

「あっ!それを出すのはズルいよ!ひどい!」

「そうかァ?じゃあそうだな…。この前行った駅前のラーメン屋おごってくれたら考えてやってもいいぜェ?」

 

 

「ねえシャカール!温泉旅行に行こうよ!」

「やだよ。ファイン、オレらは競技者だぜ?そんなもんはレースがひと段落してからゆっくり行けばいいだろうが。今すぐいかねえといけねェ理由でもあんのかよ?」

「ホラ、いつもみたいになにか言い返してきやがれ。」

「…ぐうの音も出ないね…。」

「そうだろ?ほら、ゲームセンターで取ったぬいぐるみ一個やるから。これでおとなしくしとけや。」

 

 

「ねえ…?シャカール…?」

「ン?なんだよ。」

「なんで出て行ってくれないの…?私風邪ひいてるのにさ…。」

「こんなに近くにいちゃ移しちゃう…。」

「やだよ。オメエのいうことは聞いてやんねえって決めてんだ。」

「それにオレの免疫は今最強だぜ?温泉に入りつくしてきてやったからな!」

「…寂しいだろ?一緒にいてやるよ…。」

「フフフ、シャカールの天邪鬼。」

「オメエもそうだろうがよ…。」

 

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