ヘスティアファミリアが英雄の集まる魔窟なのは間違っているだろうか~番外編~   作:red knight

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ある方から外伝的なモノもあったらいいなと言われて書いてみました。
本編以上に超不定期ですのでその事を踏まえた上で読んでいただけるとありがたいです。


なぜベルは3歳で旅をすることになったのか

side ベル

 

これは僕が3歳の頃、エミヤと旅に出る前日の話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

side エミヤ

 

さて………これは数日前の事だ。

ある神がアルフィアとザルドを訪ねてきたときの事だった。

 

 

 

「紅茶だ。」

「ありがとなエミヤ。」

「………」

「感謝する。ところでアルフィア、ザルド。この男はゼウスかヘラの新たな眷属なのか?」

「アイツは違う。実力は私達と同等だが冒険者という訳ではない。」

「そうだな。強いて言うならベルの世話係って言ったところか。」

「ベル?………あ~メーテリアの残したお前たちの大事な愛しい仔か。」

そんな会話を続けている3人に対し私はそっと離れベルが眠る部屋にやって来た。

 

 

 

「ベル、まだ寝てないのか?」

「うん………エミヤ、お話ししてほしい………」

「そうか………なら正義の味方になろうとした男の話をしようか。」

ベルを寝かしつけるために私は………私の過去の話を少し脚色を加えて話をした。

 

 

 

それは………正義の味方に憧れた一人の少年の物語………

 

………自らの理想のために突き進み………そして少年は青年になり………理想を現実に変えた………正義の味方になった………

 

だが、その果てにたどり着いたのは………虚しい死だった………

 

だから青年は………その選択をした己を消すため………過去へ飛び………過去の自分を消すことを選ぶ………

 

その選択は………青年に一つの可能性の道筋を見せた………

 

それは………青年(じぶん)が選んだ道は一つではなかったという事………

 

それは………青年(じぶん)の可能性は無限にあるという事………

 

それは………青年(じぶん)は答えを見つけた事………

 

だから青年(じぶん)は胸を張って言える………

 

………青年(じぶん)は………間違ってはいなかったと………

 

 

すぅ~………すぅ~………

「寝てしまったか………いい夢を見れると良いなベル。」

そう言って私はベルが起きないよう静かに部屋を去る。

 

 

外に出るとアルフィアとザルドは神妙な面持ちで星を眺めていた。

「エミヤ………もし私達がベルに黙って死にに行くと言ったらどうする?」

「私にお前たちの考えを否定する権利はない。だがベルが望むなら私は全力でお前たちを止めるだろう。」

「そうか………」

「ならエミヤ、お前に頼みたいことがある。」

そう言ってアルフィアとザルドが話したのは………

 

 

翌朝、ベルは愛する義母(アルフィア)伯父(ザルド)がいなくなったことを知り泣き出した。

私と爺さん(ゼウス)がなだめ言い聞かしてもベルは泣き止まなかった。

そして泣くことに疲れ寝ていたベルを見て

「爺さん………ベルに本当の事を話さなくていいのか?」

「ダメじゃ。もしベルがその事を知れば間違いなくベルは二人について行こうとしただろう。」

「だがまだ猶予はある。3年後、オラリオを襲撃し新たな英雄を生み出すための生贄になろうとするエレボスの計画………もし阻止できるなら今ここで阻止できたはずだ。」

「じゃろうな。主はおそらくアルフィアやザルドですら簡単に殺せるじゃろうって。」

「だがそれはベルの意思に反するから私はやらないがな。」

「………」

「そこでだ爺さん。一つ提案がある。」

「何じゃ?」

「私に恩恵(フォルナ)を刻んではくれまいか?」

「何故じゃ?」

「現状オラリオについて聞く限り恩恵(フォルナ)を刻まれた冒険者はその能力を覚醒させている。なら私がオラリオに出向く際恩恵(フォルナ)を刻んでいた方が怪しまれずに済むだろう。それに私はあくまでベルの守護者であって爺さんの眷属ではない。だが眷属になる事で得られる利があるならそれは充分に活用すべきだ。」

「なるほどのぉ。………いいじゃろ。但し恩恵は刻むが常に改宗(コンバージョン)できるようにはしておく。そうすればベルが英雄を目指す時にお主もついて行けるじゃろうって。」

「ベルはアンタの眷属にするんじゃないのか?」

「儂はあの黒竜の一件でもう眷属(こどもたち)が死ぬのは見たくないんじゃ。だからベルが別の神の眷属になった際に主もその神の眷属になった方がいいじゃろう。」

「………一理あるな。ではそのように」

そう言って私は爺さん(ゼウス)の眷属となった。

 

 

だがすぐにこの選択が過ちだと気付いてしまった………

 

 

ベルがあの一件から癒えた頃の出来事だった。

私は爺さん(ゼウス)が毎回覗きをしているという村娘たちの苦情を聞き水辺の近くに罠を仕掛けていた時の事だ。

ある一人の女性が爺さん(ゼウス)について尋ねてきたのだ。

アルフィアの話を聞いていたので彼女が神様だって事は分かっていたので私はあっさりと爺さん(ゼウス)についてすべて話した。

それを聞いて女性のこめかみは怒りで真っ赤に燃え上がっていた。

そしてその女性と一緒に爺さん(ゼウス)を待ち伏せしていた。

そして………

「なっ!?なんじゃこれは!?」

あっさりと爺さん(ゼウス)が罠にかかった。

「久しぶりだなゼウスよ。」

へっ!?ヘラぁぁ!?」(;゚Д゚)

「色々聞いたぞ。貴様!性懲りもなくベルに変なことを吹き込もうとしやがって………」(# ゚Д゚)

「まっ!?待ってヘラ!?とりあえず罠を解いてくれんか!?それと穏便に話し合いで済ませような!?な!?」

「問答無用!」(# ゚Д゚)

その女性=ヘラは爺さん(ゼウス)に飛びかかりそのまま爺さん(ゼウス)にマウントパンチを浴びせ続けた。

その光景を見て私は思わず………

 

 

「これは………もしベルと一緒に住んだら間違いなく悪影響が出そうだ………」(-ω-;)ウーン

 

 

すぐさま私は小屋に戻って

「エミヤ?何してるの?」

「ベル、アルフィアとザルドに会いたくないか?」

「え?お義母さんと伯父さんに会えるの?」

「あぁ。今から二人を探しに旅に出ようと思うのだが………」

「だったらぼくも行く!」

「………旅は色々過酷だぞ。それでも行くのか?」

「行く!」

「そうか………なら善は急げだ。荷造りは済ませたから早速行こうか。」

「………あれ?お祖父ちゃんは?」

「今村娘たちに捕まって説教されている。」

「そうか………なら仕方ないね。」

「そうだな。それじゃ出発だ。」

そう言ってベルを抱きかかえ小屋を後にする。

 

 

その後ヘラは小屋にいるはずのベルがいないことに怒りゼウスを再度リンチしてその後私達を追いかけようと追手を放ち旅先でひどい目にあわされたりした。

ただ言えるのは私は間違いを二つ犯したことだ。

 

 

一つ目は何故爺さん(ゼウス)の眷属になってしまったのか………

 

二つ目は何故ヘラに爺さん(ゼウス)がベルに吹き込んだことを全て話してしまったのか………

 

あ~後悔しても遅いとはまさにこの事だな………

 




ここからベルとエミヤの旅は始まりました。
そしてヘラ&彼女の仲間から追われる逃亡劇の始まりでもあります………(笑)



『ヘスティアファミリアが英雄の集まる魔窟なのは間違っているだろうか』本編においてエミヤがレベル7だった理由↓
爺さん(ゼウス)の眷属になったから
・旅をしている最中に経験値を溜めていたから
・何時でも改宗(コンバージョン)できる状態だったから
この三つが理由です。



基本前半で少し真面目な話をして後半でオチというスタイルで書いていこうと思ってます。
あと文字数は番外編なので本編より短くするようにしています。
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