ヘスティアファミリアが英雄の集まる魔窟なのは間違っているだろうか~番外編~ 作:red knight
とにかくウチのベル君のモテっぷりには感無量です(笑)
バレンタイン………
それは年に一度、女性が好きな男性にチョコを送って愛を伝える日………
まぁそう言う意味合いもある………本来は女性がお世話になった男性に日頃の感謝を込めて甘いものを送る習慣らしい………(諸説あります。)
これはそのバレンタインというイベントが一種の戦争みたいな争いごとになってしまうというお話………
ヘスティアファミリアの厨房
厨房の中央に陣取るエミヤとコマツとにゃん太。
その周りには………
「エミヤさん、コマツさん、にゃん太班長、チョコづくりの指導よろしくお願いいたしますなの。」
「「「よろしくお願いいたします!」」」
ナノハとハヤテ、エステルとリリが参加していた。
「それじゃまずはこの板チョコを溶かしましょうかニャ。」
「「「「はい。」」」」
バレンタインの日が近づくとヘスティアファミリアの女性陣(一部の戦闘狂と厨房出禁になっているシャマルを除く)は同ファミリアでも随一の料理人であるエミヤ達3人にチョコづくりの指導を受けているのだ。
そんな女性陣に料理の指導をする三人だがそれぞれ教え方に特徴がある。
例えばコマツの場合は
「溶かしたチョコにこの柑橘類を絞ったジュースを入れて混ぜると香りが際立ち味を引き立てます。」
自身の知識を生かしたアドバイスで誰でも簡単に作れるようレシピを伝授している。
ちなみに彼はこの才能を生かしダンジョン内での食事面を全面サポートできる希少な人材であるためレベル5以上の高ランク冒険者よりも需要が高い。
ゆえに常に引き抜きの話がひっきりなしに出ているが当人も出ていくことは考えていないとの事。
エミヤの場合は
「もう少し混ぜる時に手首にスナップを利かせると全体が良く混ざるぞ。」
少し厳しい口調ながら全員の作業を見てアドバイスするなど全体を見て技術の底上げをしている。
実際ヘスティアファミリアの女性陣(一部の戦闘狂と厨房出禁になっているシャマルを除く)の料理スキルは上がっているのだ。
それでもエミヤ、コマツ、にゃん太、そしてここにはいないがバレンタイン当日ヘスティアファミリアの出店しているレストランで料理を奮っているスタージュンのヘスティアファミリアの料理四天王(ヘスティア命名)には料理で勝てたことはないが………
そしてにゃん太の場合は
「ナノハっちとリリっちはベルっちの好みに合わせた甘味と苦みのバランスが取れた味にしたいのでしたら柑橘類ではなくバニラエキスを一滴程入れるのをおススメしますニャ。」
送る相手の好みや趣向をほぼ把握しているのでそれぞれの作りたい味に合わせた調理の仕方を丁寧に教えてくれるのだ。
ちなみにナノハが何故実家の翠屋でチョコづくりしなかったのかというと………
翠屋オラリオ支店
この時期翠屋は冒険者の女性向けの料理教室を開いているので常に多くの女性冒険者が習いに来ているのだ。
その中には………
「チョコって難しい………」
アイズがいた。
彼女もバレンタインに向けてチョコづくりに励んでいたのだがロキファミリアの本拠地『黄昏の館』だとロキがウザいので静かにチョコづくりできる環境を求めて翠屋にやって来たのだ。
ちなみに
「フィン団長への愛………愛………愛………」
「ねぇティオネ、ちょっと怖い。」
「気合入ってますね。」
ティオネとティオナ、レフィーヤ達も参加している。
無論彼女達だけじゃなく
「これは中々難しいわね。」
「アリーゼよ。しゃべる前に手を動かした方がいいのではないか?」
アストレアファミリアのアリーゼと輝夜も参加していた。
無論その中には………
「えーと………リューさんは一体何を作ってるのかな?」
「何ってチョコですが?」
桃子がリューに何を作っているのか指摘していた。
だって彼女のボウルには紫色のおおよそチョコとは思えない物体ができていたのだ。
(これは………シャマルちゃんやビアンキちゃんレベルの問題児かもしれないわね………)
さすがの桃子も悩ますレベルだった………
ミアハファミリアの厨房
「ふんふふん♪」
「本当にマリエは手際がいいですわね。」
「うん。それは思う。」
ヘンリエッタとナァーザは厨房でテキパキと調理するマリエールを見て感嘆していた。
その横で同じようにチョコを調理しているセララやカサンドラ。
「カサンドラさんは誰にチョコを送るんですか?」
「私は………その………」
「ええやないの。好きな人に送るんやから。そんな野暮な質問はしたらアカンよセララ。」
何とも嬉しそうに話す3人を見て
「そう言えばナァーザさんはミアハ様に送るんですか。」
「ええ。喜んでもらえるよう頑張って作りました。そういうヘンリエッタさんは?」
「私ですか?そんな予定は………」
ヘンリエッタの頭に思い浮かぶのはメガネをかけたヘスティアファミリア一苦労人な彼………
(私らしくないですね。)
バレンタイン当日のヘスティアファミリア
ルルとオサムがチェスをしていると
「ルル、相変わらず休日はチェスをしているのか?」
「
「たまには体を動かさないとな。それはそうとお前に贈り物だ。」
「ん?」
そう言って
「なんだこれは?」
「いいから開けてみろ。」
中には………
「ん?ガナッシュか?」
「ああ。この間フィルヴィスに誘われて一緒に作った。いい出来だからお前にも分けてやる。」
「何で
オサムが軽くツッコむ。
「そんな事よりルル、良く味わえ。」
そう言って
「せっかくだしいただくか。」
そう言ってルルがガナッシュを食べる。
「ふむふむ。悪くは無いな。中々美味いぞ。」
「いいなルルは。僕も素敵な女性にチョコを貰いたいよ。」
「それよりオサム。」
「ん?なんだい?」
「
知らぬ間にルルが駒を進めていた。
「ありゃりゃ。」
一方扉の向こうで
同時刻『聖火の窯』執務室
「大丈夫かシロエ。なんかぐったりしてないか?」
直継がシロエをいたわる。
「何でもないよ。それより直継も大丈夫だったかい?だってマリエさんにチョコ貰ったんでしょ。」
「ああ。お陰でオラリオ中のエルフの男たちに襲われまくったわ。」
(リヴェリアさんはオラリオ中のエルフから敬意を持たれてるけどマリエさんはどちらかというとエルフの女性から頼りにされたり男性からは憧れの対象になってるからな………)
シロエと直継がそんなやり取りをしている傍では
「アツシ、これ作ってみた。」
「ありがとう鏡花ちゃん。」
アツシが鏡花からチョコを貰っていた。
「そう言えば鏡花ちゃん、誰からチョコの作り方教わったの?」
「………紅葉が教えてくれた。それとアツシ、これ紅葉から」
鏡花から手紙を渡されるアツシ。
手紙を読むと
『鏡花のチョコを大事に食べないと………どうなるか分かっておるじゃろ♪』
アツシは背中に寒気を感じたそうです。
すると
バタン!
「はぁはぁ………」(;゚Д゚)
ツナが慌てた様子で中に入ってきた。
「ツナ君、どうかしたの?」
「シロエさん、直継さん、とりあえず屋敷内は安全ですよね?」
「そりゃ大丈夫だろうぜ。本当にどうした?」
「実は外に出ようとしたら門の前に………」
ツナが門の方を指さす。
窓越しで門の方を見るシロエ達。
そこには………
「クスクスクス。あの方はいつになったら出てくるのかしら。」
鬼人族の女の子が門の前でまるで獲物を狙う狩人のような目で屋敷を見ていた。
「「あ~ディアケンヒトの過激派チームの『
「大丈夫ツナ君?」
「何で俺、あの子に好かれてしまったんだろう………」
「「「「………どんまい。」」」」
オラリオメインストリートにある喫茶店
街を歩いていたベルとヴェルフは休憩がてら喫茶店に入っていた。
「はぁ~疲れた………」
「お前も大概だなベル。」
「僕もそう思うよヴェルフ。」
事の発端は約1時間前………
1時間前
ベルはバレンタイン当日にヴェルフと約束でダンジョンに潜る約束をしていたのだが………
「ベル様、今日はヴェルフ様とダンジョンでしたよね。だったらこれ持って行ってください。」
リリがベルに何かを渡す。
「ありがとうリリ。」
すると………
「あー!?サポーターくん抜け駆けとはずるいぞ!」
ヘスティアがやって来て
「ベルくん、ボクからもプレゼントだ。」
そう言ってヘスティアがベルに何かを渡す。
「あの~神様にリリ、これは何ですか?」
「「休憩の時に食べてねベルくん(様)♪」」(黒笑)
「………はっ………はい………」(;^_^A
二人の凄みに圧倒されつつ屋敷を後にするベル。
そしてダンジョンに行く前にギルドに寄ると
「ベル君、今日は二人でダンジョンに行くんだよね。だったらコレ持っていって。」
エイナからもプレゼントをもらう。
「ありがとうございます。」
今度は
「おいベル・クラネル。」
フレイヤファミリアのアレンがいて
「我が女神からの贈り物だ。ありがたく受け取れ。」
そう言って持ってきたのは明らかにリリのバックパックほどあるでっかい箱だった。
「あの~こんなの持ってダンジョンに潜れないんですが………」(;^_^A
「てめぇ!我が女神の贈り物を受け取らない気か!?」(# ゚Д゚)
アレンが怒りで胸倉をつかもうとするが
「何を吠えているのだ駄犬よ。その薄汚い手で我が白兎に触れるでないわ!」
ネロが現れ
「さぁ我が白兎よ。余の自信作である。快く受け取るがいい。」
ネロが持ってきたのは自身の全身像をかたどったチョコだった。
「あの~ネロさん、流石にこれをもってダンジョンに行けませんよ。」(-ω-;)ウーン
「なっ!」(;゚Д゚)
「ははは!所詮お前の贈り物など我が女神の足元にも及ばないな!」
「なんだと!」(# ゚Д゚)
「やるのか!」(# ゚Д゚)
ネロとアレンがメンチを切り合う中で
「止めなさいネロ。」
「落ちつけアレン。」
ネロの付き添いで来ていたジャンヌとギルドに用事できていたフレイヤファミリアの薬師兼魔術師であるスネイプが二人を取り押さえる。
「申し訳ない。こちらの子供皇帝がこのような騒ぎを。」
「こちらこそすまない。我がファミリアの狂犬に鎖をつなぐのを忘れてしまって。」
「余はアダルトな大人であるぞ!」
「誰が狂犬だ!誰が!」
講義する二人を押さえつけてジャンヌとスネイプはそれぞれ帰っていく。
「大変だねベル君。」
「ははははは」(;^_^A
ギルドを出てダンジョンに行く途中でも
「ベル君、これ作ったから食べてね。」
「ベルさん、これ作ったんで良かったら食べてください。」
「アルゴノゥト君、これ食べてよ。」
アーディとシル、ティオナと立て続けに会ってチョコを貰うベル。
流石にバックパックがパンパンになってきた。
さらに追い打ちをかけるように………
「ベル………これ、良かったら………」
「ベル君、今日ダンジョンに行くんだよね。だったらこれを持っていってほしいの。」
「ベル………今日はバレンタインだから作ったの………じゃが丸くんチョコレート味。」
「ベルさん………もし良ければ受け取ってもらえるとありがたいです。」
カサンドラとナノハ、アイズとリューが同じタイミングでチョコを渡してきた。
なので
「む!なんで皆同じタイミングで渡しに来るの?」(# ゚Д゚)
「別に他の時間でもよかったよね。なんでかな?かな?」(黒笑)
「ベルに最初にチョコを渡すのは私だと思ったのに………」(゜_゜>)
「何であなた方もいるんですか?」ゴゴゴゴ
修羅場が勃発しそうな雰囲気に………
というかアイズ、最初に渡したかったみたいだけどすでにリリとヘスティアが渡してるからね。
そんなことを頭の中で考えたベル。
その後四つ巴のバトルロワイアルに発展しベルは泣く泣くダンジョン行きを諦めたのであった。
「よく無事だったなベル。」
「本当にそう思うよヴェルフ………」(-ω-;)ウーン
おまけ
ヘスティアファミリアの
「主ハヤテ、アインス、リヴェリア殿、悪いがエミヤへの愛は私がいただくぞ。」
「何言ってるんやシグナム。エミヤはんへの愛やったら私の方が上や。」
「お言葉ですがお三方、私の方がエミヤとの付き合いが長いので彼への愛なら私の方がもっとも強いですよ。」
「時間の長さ=愛の強度という理論などちゃんちゃらおかしいぞお前達。」
某副団長にチョコを渡そうとした『冥王』『烈火の将』『夜天』『九魔姫』が同時刻白兎をめぐって争う4人の乙女たちの戦いと同じような展開に陥っていた。
「………あー君達、できれば外でやってくれるとありがたいのだが………」
バレンタイン前に投稿する形になりますがバレンタイン仕様の番外編です。(笑)
各状況を描く形にしたらある意味本編よりも長くなってしまいました。(;^_^A
まぁモテる人は本当にモテるからね。
だけど………相手が一癖も二癖もある人ばかりなのはね………(遠い目)
とりあえず『
活動報告にて番外編投稿の報告をしましたがそれに合わせて番外編のネタを三つほど考えました。
アンケートを取りますが基本は活動報告内での返信で答えていただけるとありがたいです。
詳しくは活動報告を見てください。
ではまた次回。