夢のサイレンススズカ産駒 ウマ娘世界でターフを駆ける。   作:うどんそば

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皐月賞後……ウマッターデビュー!?

私の皐月賞は圧倒的完勝で終わった。

 

「祝勝会だー!」

 

「やったー!」

 

「もう…二人とも…」

 

スズカさんも楽しそうだ。

 

クラシック初制覇のトレーナーとして、やっと一人前として認められるようになったトレーナーさんは、今度トレーナー寮の部屋が変わるとのことで、私たちも手伝うと同時に、鍵をくれるらしい。大丈夫なの?

 

というわけで、最後の、このトレーナー室での祝勝会になるのかな?

多分、鍵渡されたら新しいトレーナーさんの部屋の方でやるしね。

 

「いやー!本当にすごい走りだった。改めておめでとう。」

 

「私きっとクラシックの時はこんなに早くなったわ……」

 

「おめでとう。君なら、私に並ぶまたは越してくれるやもしれないな。」

 

……何で会長がいるの?

 

「いや、ルドルフが祝いたいっていうから……」

 

え?まじ??

 

「もちろん。教えた圧もうまく使えているみたいだしなね。」

 

「ああその節は助かりました。」

 

「うん。構わないよ。今度は差しを教えよう。」

 

しっかり教わろう。今は大逃げしかできないから。でも、楽しいんだよなぁ。

 

「まあまあ。今は祝勝会だ。楽しもう。」

 

いつのまにか難しい顔になっていたようで、トレーナーさんにそう促される。

 

「そうですね。せっかく集まってくださったんですし。」

 

私はそう言って、小さいテーブルに並べられた、私の大好きなにんじんハンバーグと唐揚げに手をつけた。

 

 

 

━━━━━━━━━━

 

 

 

「ゴアちゃんすごーい!」

 

部屋に帰ると、ブーケちゃんからそう言われた。

 

「かっこよかったよ!」

 

「そ、そう?」

 

そう言われると、悪い気はしない。

 

「応援しててよかった〜!」

 

「嬉しいよ。ブーケちゃん。」

 

そう最大級の感謝を込めていうと、

 

「じゃあ明日お買い物いこ?」

 

「うそでしょ……?」

 

試合翌日の休みはまたお出かけに消えるのか。

 

夜、もう就寝する前に、テレビから私を紹介する声が聞こえた。

 

「イージーゴア!期待の子ですね。」

 

強さの指標となる専門家たちの印は全てが二重丸となっており、最高に評価だった。

 

「デビューから無敗、つけた着差は50を超えると言います。走りはサイレンススズカと近いものがあります。

あれだけ大逃げされて、差し以上のスピードで上がるんじゃ勝てる子はいないんじゃないかと思ってしまいますね。」

 

う、嬉しいな。

ちょっと前に見ていたインターネット掲示板にも私のファンスレがあるし、何度も実感してきたことだが、また、ファンたちの規模の大きさ、私がどれだけ期待されているかをまたもう一度実感できた。

 

「あー!ゴアちゃんだ!」

 

歯磨きを終わらせ、こちらへ戻ってきたブーケちゃんがそういう。

 

とっとと寝るよ!と、明日のお出かけのため、早く寝ることにした私たち。でも、私はレースの前のような高揚感に包まれ、なかなか寝れなかったということだけ記しておく。

 

 

 

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翌日、私たちはせっかくだからと、遠いショッピングモールに足を運んだ。

 

「わあーーっ!」

 

目を輝かせるブーケちゃんを見れば、ちょっと遠いところでも、この顔が見られるならと思ってしまう。

 

「とりあえずお昼にしようよ。」

 

12時を過ぎた時計を指差していうと、思っていたよりもずっと眩しい笑顔で、

 

「うん!」

 

と返された。

 

あかん、浄化される。

 

「ブーケちゃんはどこがいいの?」

 

と、一応書いておく。

 

「何でもいいよ?ゴアちゃんが好きなところなら!」

 

追い討ち!?!?

 

私は悶絶しながらラーメン屋へと向かった。

 

「私おしゃれなとことか知らないからラーメン屋でいい?」

 

すると、

 

「もちろん!」

 

と笑顔が。

 

もう笑顔が可愛すぎて花咲き誇っちゃってるよ!

落ちちゃう!

 

そう思いながら私は食券機で普通の白と、替え玉を買っておいた。

 

「ブーケちゃんは?白、赤、黒。赤は辛いの。」

 

と聞くと、

 

「お任せするね?」

 

と言われたので、

 

白と替え玉を頼んでおいた。

 

「「いただきます。」」

 

掛け声と共に食べ始める。

 

おいしー!府中は美味しい豚骨ラーメン屋詳しくないから、ちょっと遠いけど知ってるとこに来てよかった。

 

横を見ると、美味しそうな表情で食べ進めるブーケちゃんが。

 

「美味しいでしょ?」

 

そう聞くと、美味しい!と帰ってきたので、ここでよかったなと思った。

 

結局、替え玉を6回くらいして、ほぼなくなったスープを飲み干して出てもまだ1時間も経っていなかった。

 

つまり、帰るまでまだ4時間は行けるということだ。

 

「どこいく?」

 

「私服買いたい!」

 

ああ、服?私は服にあまり興味がないので、あんまり買ってなかったんだ。

 

最近のブーケちゃんとの買い物で増えたとはいえ、まだまだ足りないと言えば足りない。

 

「じゃあいこっか。」

 

近くの案内図で服屋の場所を把握した私はブーケちゃんの手を取り、歩き始めた。

 

結果から言うと、なめてた。どうせ量販店があるくらいやろ……と思ってたら、値札見たら一着数万円のがあるガチなところだった。でも、見た目好みだしなぁと、悩んでいると、

 

「じゃあ!お祝い!私が買ったげるね!」

 

と言って、止める暇もなく買ってきてしまった。

 

他に、有名な格安店に行って、私の好きな感じの服を何着か買った。

 

意外と服屋だけで時間は過ぎ、危ない、門限を過ぎるところだった。

 

寮に戻って、私は何着かきて、自分で似合ってることを確認して、一人でニヤニヤしてた。

 

……初めてお友達からもらったプレゼントだもん。

 

パシャと、一つ音がして後ろを振り返ると、写真を撮ったブーケちゃんがこちらを見て、

 

「せっかく可愛いんだし、ウマッターかウマスタにあげようよ。」

 

「ウマッター?ウマスタ?」

 

聞いたことあるけど、よくわからないんだよね。

 

「もしかして、ゴアちゃん持ってない?じゃあどっちかでいいから作っちゃおう!どっちがいい?」

 

私は答えに窮したけれど、名前の好みで、

 

「うーん、ウマッターかな。」

 

と言うと、ブーケ先生からの講座が始まった。

 

別に私はスマホ自体に疎いわけではないので、あっさりと設定は終わり、アカウントが作られた。

 

「さ、早速上げてみよ?」

 

と言われたので、

 

ブーケちゃん教えられてウマッター始めました!

 

と、一つ投稿してみた。数分経つと、一気に数分でリプが大量に来た。

 

楽しみにしてたよ!とか、いつも応援してるよ!とか、めっちゃポジティブな意見が多くてとっても嬉しくなった。

 

「さあ、服撮ろ?」

 

私は今自分が来ている服装をみた。

ベージュのセーラー型の服、その上にカーキのジャケット。そして、紺スカートに黒タイツ。

 

もちろんブーケちゃんからプレゼントしてもらった服だ。

 

それをうまくとってもらい、ウマッターに上げる。

 

「どうなるかなぁ。」

 

数分待っていると、一気にスマホから通知が鳴り止まなくなった。

 

可愛い。可愛い。天使。すごい褒め言葉が流れてくる。

 

私は顔を真っ赤にして初めてくる不特定多数からの声に恥ずかしさを感じる。

 

「ねぇ!ゴアちゃん!一緒に撮ろうよ!」

 

「……うん。」

 

二人で洋服を着て、写真を撮る。

 

なかなか可愛い。

 

一緒に投稿する。

 

数分経つと、またスマホが震え出す。

 

は?尊い……などのコメントが溢れ出す。

 

すっごく気持ちいい!

 

やばい。ハマっちゃいそう。

 

「私、可愛い?」

 

「うん。」

 

そくとう!?んふふふふふ………

 

この後私はすぐに寝たが、翌日、悶絶したことは想像に難くないと思う。

 

 

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