12歳 μ月υ日 『ポケモンリーグを全力で戦うロケット団かぁ』
ハヅキとの試合の後、傷ついたポケモン達をポケモンセンターに連れて行きながら、テレビに映っている他の選手の試合を見る。
だが、俺の次の対戦相手が決まるであろう試合は、両者共にお世辞にも強い相手ではなかった。
まぁ、勿論決勝リーグに来ているだけはあるが、俺が望むレベルには少しばかり足りない。ハヅキやシゲルに比べても実力はワンランク下がる。一応後でデータは確認しておくつもりだが、おそらくどちらが勝っても負けることはないと言っていいだろう。
まぁ、ちょっとガッカリだが、次の三試合目はかなり期待が出来そうな奴がいる。
この試合ではツクシが言っていたローブのようなもので顔を隠した覆面野郎が出てきた。これが想像以上に強く、バンギラス一体に相手の選手はごぼう抜きされている。
タケシがパソコンであいつのことを調べると、あの顔を隠している奴はSという名前で登録しているらしい。
当然ながらトレーナーネームだろう。ブルーやレッドなんかと同じで、トレーナーも身分がしっかりわかっていれば名前を変更できるのだ。
さらに調べてみると、どうもこれまでのバトルでもあまり多くのポケモンを使っていないらしく、パソコンのデータにはハッサム、バンギラス、カイリューくらいしかポケモンの情報が載っていなかった。つまり、それだけの実力者ということだ。
面白いと思いながら続く四試合目を見るが、前の試合が一方的だったのに対し、泥仕合というような内容だった。
ハヅキや前の試合の奴に比べても実力はワンランク下がる。仮にどちらが上がってきたとしても、Sとは勝負にはならないと判断していいだろう。
第四試合まで見終わると、昼食休憩の時間になった。丁度、ポケモン達の回復も終わったので労いがてら飯にする。
ポケモンセンターを出ると、狙っていたかのようにナツメとジョウトジムリーダーズが合流してきた。
当たり前のように一緒に飯を食いながら、俺の試合の反省会をする。どうも、全体の流れは悪くなかったようだが、ジムリーダー的にはハガネールに対してキングラーを出した所がイマイチだったらしい。
ツクシは、「あそこはリザードンを出して一気に決めるべきだったと思うよ。リザードンなら『すなじごく』は効かないし、ズルズル試合を先延ばしにしたせいで、無傷のカビゴンまで『だいばくはつ』で持っていかれたしね」と、意見し、それに対してミカンちゃんが「でも、それは結果論よ。私だって、まだ体力の残っているハガネールが『だいばくはつ』をしてくるとは思わなかったし」と反論している。
ツクシの言い分もわからなくはないが、もしかしたらリザードンを出したらその時点で『だいばくはつ』されていたかもしれないことを考えると、迂闊にリザードンが最適解とは言いづらい。勿論、俺のプレイングが100点というつもりは毛頭ないが、他に『だいばくはつ』を防ぐ手立てはあったように思えた。
イブキとしては、ハガネールに対して麻痺しているキングラーを出したのはいいが、近接攻撃させたのが微妙だったらしい。確かに、動きが想定以上に遅くて距離を詰める間にやられたし、遠距離からの『ハイドロポンプ』でダメージを稼ぐ方が良かったかもしれん。
あの時点でハガネールは、『すなじごく』、『うちおとす』、『アイアンテール』を使っていたし、こちらが遠距離攻撃を仕掛けていれば四つ目の『じしん』を選択してくれたかもしれない。そうなれば、『だいばくはつ』を回避した上でカビゴンを送り出せた。
まだまだ未熟だと反省していると、アカネからはヘルガーを倒した時の動きを褒められた。あれだけ隙がないと、『みちづれ』は使えないし、リザードンの流れるような動きは四天王クラスとまで言ってくれている。大変気分が良い。
ナツメからは「切り札を使わなかったのは何故?」と聞かれた。おそらく、きずなリザードンのことだろう。ナツメに見せたことはなかったはずだが、まぁ去年のリーグでも出しているし、ジョウトのジム戦でも使っている。知っていてもおかしくはない。
とはいえ、使わなかったのではなく、使えなかったのである。
俺としては開幕から全力で行ってもよかったのだが、気持ちがシンクロしなかったのだ。これは推測だが、リザードンは切り札を使わない素の状態で勝ちたいと思ったのだろう。
実際、きずなリザードンならもっと簡単に勝てていたという自信はある。しかし、ただ勝つだけではこの先の戦いを生き残れない――と、リザードンは考えたのかもしれない。
俺もこうして改めて考えるまで気付いていなかったが、ハヅキ戦の俺はいざとなればきずな現象があるという安心感から少し油断があった。
キングラーのミスも、いざとなればリザードンで何とか出来る。そんな甘えのようなものがあったのかもしれない。おそらく、リザードンはそんな俺の油断を諫めると同時に、もっと先を見据えようとしていたのだ。
確かに、きずな現象ばかりに頼っていてはいずれ強さの頭打ちが来る。あの力はあくまで、素の力の延長線上にあるものだ。
それに、俺のポケモンはリザードンだけじゃない。みんなの力で戦っているのだ。いくら特別な力があっても、それに溺れるようでは宝の持ち腐れ。おそらく、リザードンはそれを俺に理解させるために、ハヅキのバシャーモを素の状態で倒すと考えたのだろう。
勘違いされるかもしれないが、別にハヅキのバシャーモが弱いと言っている訳ではない。むしろ強かったからこそ、リザードンはきずな現象を拒否することで、リザードン頼りの甘い考えを払拭しようとしてくれたのだ。
とはいえ、その感覚を他人に伝えるのはちょっと難しいので、「いろいろあって温存した」とだけ返す。
ナツメはそれ以上追及してこなかった。むしろ、わかればいいと言わんばかりの態度だ。もしかしたら、ナツメは俺の甘えが見えていて、この件を考えさせるために話を振ってくれたのかもしれないな。
何となくそんなことを考えていると。テレビから五試合目の映像が流れてきた。
五試合目はムサシの出番のようだ。どうもニューラを捕まえたのはあいつらだったようで、上手いこと先制を決めている。
ニューラ自身もなかなか強いこともあって、「もうニャースとはおさらばよ!」と、ムサシが調子に乗っていた(音声は聞こえていないので唇の動きを読んでいる)。ただ、ニャースも聞き捨てならなかったようで、試合中にも関わらず『みだれひっかき』をかましている。もうしっちゃかめっちゃかだな。
ただ、そんなムサシも試合ではほぼ互角の立ち合いを見せている。バトルで使っているのはニューラ、オニドリル、アーボック、ウツボット、サワムラー、ソーナンスの六体で、序盤有利を作っていたムサシだが、調子に乗ったせいですぐに五分に持ち込まれていた。
だが、どうもちゃんとバトルの練習をしていたようで、また少し強くなっている。最終的にはソーナンスの反射技が上手く決まって二回戦への進出を決めていた。勝っている件について。
しっかし、改めて、ロケット団がポケモンリーグを戦うアニポケってどうなんだと思うが、まぁ本人達も勝って大喜びしているし、これはこれでいいのかもしれない。
続く六回戦ではシゲルが出てきた。対戦相手が可哀想に思えるくらいのワンサイドゲームで二回戦進出を決めている。
もし、一回戦で俺とシゲルが当たっていたら、実質決勝戦とか言われていたかもしれないな。そう考えると、組み合わせを変えたスタッフはいい仕事をしたと言える。
続く、第七、第八試合も見たが第二や第四試合と、レベルはそう変わらなかった。
あの調子なら、シゲルが全部倒すだろう。シゲルが絶好調だというのがわかっただけでも収穫だな。
12歳 μ月υ日 『決勝リーグ 二回戦 VSトシヤ 前編』
俺の二回戦の対戦相手はセントチェリータウンのトシヤとかいう奴に決まった。前回の反省も踏まえつつ、今回はリザードンをエントリーするのは止めている。
リザードンやミュウツーがいるからどうにでもなるという甘い考えを捨てるためにも、ここで一度気を引き締め直すつもりだ。
今回のメンバーは、ピカ様、ピジョット、バリヤード、ニョロトノ、デルビル、金角のカイロスの六体を登録した。お気付きの方もいるかもしれないが、ニョロゾはニョロトノに進化させている。
いろいろ迷ったが、最終的には自分で選ばせた形だ。最初は俺の意見を尊重すると言っていたニョロゾも、やはり原作通りおうじゃのしるしに興味を示したので、その意思を尊重した。
ニョロトノになったので、基本的には特殊型で運用するつもりでいる。とはいえ、状況によっては物理技も指示するので、あくまで基本的な部分でしかないけどな。
アニメではカスミさんがニョロトノに進化させたら、何故か応援係になっていたが、俺のニョロトノはしっかりとバトルが出来るニョロトノだ。
まだ進化したばかりなので、あまり技は増えていないが、そこはこれから少しずつやっていけばいいと思っている。
今回はお披露目だ。まだニョロトノは世間的にもあまり認知されていないポケモンなので持っている奴はかなり少ない。間違いなく歓声が起きるだろう。それを上手く利用するつもりだ。
ルーレットによって先攻が俺に決まる。
同時に、フィールドが草原のフィールドに決まった。どうやらフィールド選択は完全にランダムのようだが、草原や岩のフィールドは陸上系のポケモンが活躍しやすいので有難い。
当然のように、一体目にニョロトノを出した。
予想通り、歓声が沸き起こる。大変気分が良い。これだけでもニョロトノにした甲斐があるというものだ。
対するトシヤはヤドキングを出してきた。
こちらも珍しいということで歓声が起きる。ふぁっきゅー、せっかく俺に集まっていた注目が分散したではないか、作戦がパーだ。絶対に許さんぞ。
みずタイプのポケモンがフィールドに出てきたことで、中央のフィールドが変化して水のフィールドが現れる。
同時に、ニョロトノに『のしかかり』を指示した。ヤドランが物理攻撃に強いように、ヤドキングは特殊攻撃に強いので、多少威力は下がっても物理攻撃の方がダメージを与えられるのだ。
対するトシヤは『サイコキネシス』を指示してくるので、『かげぶんしん』で回避していく。ニョロトノも特殊攻撃はまぁまぁ受けられるが、素直にくらってやる義理もない。
攻撃対象が増えたことでヤドキングがどれを狙えばいいかわからず動きが止まる。シゲルやハヅキならばすぐに次の対応を指示するのだろうが、トシヤ自身も本物がどれかわからずに動きを止めていた。
とりあえず分身を消すか、相手の動きを読むのが『かげぶんしん』攻略の正攻法だが、まぁ動かないなら有難くそのまま背後から『のしかかり』を決めさせて貰う。ヤドキングがダメージを受けて転ぶが、攻撃に転じたことで分身が消えた。
これ幸いと、再び『サイコキネシス』を指示するトシヤだが、こちらも再び『かげぶんしん』で惑わせていく。とはいえ、流石に二度目はなかったようで、素直に『みずでっぽう』で分身を消していた。
普通ならそれで分身の数を消して本体の位置を割り出すのだが、それを待ってやるほどニューサトシは甘くない。『みずでっぽう』を『アンコール』で縛って技を固定にする。
トシヤは構わないとばかりに、そのまま『みずでっぽう』で『かげぶんしん』を全て消し、ニョロトノにも攻撃を仕掛けてきたが、みずタイプのニョロトノにみず技は半減だ。おまけに『みずでっぽう』は威力が40しかなく、タイプ一致でも大した火力は出ない。
どうやらトシヤの想定以上にピンピンしていたようで、すぐに『サイコキネシス』を指示するが、『アンコール』で縛っているので技は『みずでっぽう』固定である。
俺のニョロトノは特性が『ちょすい』ではないので、ダメージは受けているが微々たるものだ。再び『のしかかり』でダメージを与えていく。追加効果の三割麻痺を引いたようで、ヤドキングは体が痺れていた。
ここに来てトシヤも流石にマズいと思ったようで、ヤドキングを一度戻そうとする。だが、一瞬遅かったな。
三度目の『のしかかり』で動きの鈍ったヤドキングを戦闘不能にまで持って行く。ヤドキングも二度目までは上手くダメージを逃がしていたが、体が痺れた状態ではそんな器用なことは出来なかったようだ。
失敗したという表情を隠すように、トシヤがヤドキングをボールに戻す。それに合わせてニョロトノが観客へアピールを始めた。
当然、俺の指示である。先程ヤドキングに奪われた歓声を取り戻すように、ニョロトノがアピールを続けていく。大変気分が良い。
とはいえ、別に目立ちたいだけでこんなことをしている訳ではなかった。ニョロトノを最初に選んだこともあくまで作戦である。
ニョロトノのアピールによって、盛り上がった観客席からニョロトノコールが起きた。これを待っていたのだ。観客が完全に俺の味方となったことで、トシヤが苦しそうな顔をしている。
対戦相手が応援されているのは意外とプレッシャーになるだろ? 昨日のムサシの試合の終盤がそんな感じの雰囲気で相手が飲まれたんだよな。いい勉強させてもらったわ。
会場が敵の状況だが、トシヤは諦めずに二体目にポポッコを出してきた。ニョロトノの苦手なくさタイプだ。素直に相性で攻めようということだろう。
だが、ポポッコも会場がニョロトノの応援をしていることでかなり委縮していた。相性は不利だが、流れはいいのでこのままバトルを続投する。
向こうが相性なら、こちらも相性で攻めようではないか。『れいとうビーム』を指示して、弱点を突いていく。くさ・ひこうのポポッコにこおりは四倍弱点だ。本来、ニョロトノは特殊が得意だし、タイプ不一致でも十分なダメージをたたき出せる。
しかし、そんなに簡単に決まるはずもなく、トシヤは『とびはねる』を指示して攻撃をかわしていく。
この『とびはねる』も『あなをほる』系の技と一緒で、一ターン目に空中へ飛び上がって二ターン目に攻撃する技だ。一ターン目の攻撃を回避に使ったのだろう。
ならば、落ちてくるところを狙い撃ちにしてやろうとすると、トシヤは続けて『アクロバット』を追加で指示してきた。
落下するポポッコが空気に乗ってアクロバットな動きをしてくる。本来、『アクロバット』は持ち物を持っていない時に威力が二倍になるという技だが、技としての性質を上手く利用してきたようだ。
おまけに、『アクロバット』の効果は最初から持ち物を持っていない時も発動するため、威力110のタイプ一致物理技である。
何とか『れいとうビーム』で撃ち落とそうとしていたニョロトノだが、流石に捉えきれずに攻撃が直撃した。弱点ではなかったこともあって戦闘不能にはなっていないが、予想外の大ダメージを受けている。
チッ、技を決めたことでトシヤとポポッコも落ち着いてしまったな。ヤドキングとのバトルは一方的だったので、このまま行けるかとも思ったが、流石に決勝リーグまで来ただけのことはあるということか。
後半にニョロトノが必要な場面も来るかもしれないということで、一度ニョロトノを戻すことにした。引き続き、こちらも相性を突いていこうということで、二体目としてデルビルを送り出す。
傷だらけのデルビルを見て、トシヤが一瞬怯んだ。まぁ、こいつも誰に似たのか、あまり目つきが良くないからな。
しかし、気を取り直したようにトシヤが再び『とびはねる』からの『アクロバット』戦法を指示してきた。とはいえ、今度はこちらもただでくらうつもりはない。撃ち落とすのが厳しいなら避けるまでということで、『ニトロチャージ』でスピードを上げていく。
ポポッコがデルビルを上空から狙っているが、縦横無尽に駆け抜けるデルビルを捕まえるのは至難の業のようだ。
攻撃を外したポポッコが地面スレスレを飛行している。だが、地面に近い位置を飛んでいるということは、逆にこちらの射程距離でもあった。
上昇するまで一瞬の隙しかないが、スピードの上がったデルビルなら十分に捉えられる。必殺の『かえんほうしゃ』でポポッコにダメージを与えた。
ならばと、トシヤも『やどりぎのタネ』で反撃してくる。毎ターン相手の体力を1/8ずつ減らして、その分を回復する技だ。固定ダメージと回復を併せ持った技なので、ほのおタイプ相手でも関係なく使ってきたのだろう。
こうなると持久戦はこちらが不利である。再び『かえんほうしゃ』を指示すると、トシヤは『まもる』で攻撃を防いできた。攻撃を防いだ後は、また『とびはねる』を使って上空で逃げていく。
その間にデルビルの体力は1/8が削られ、ポポッコはその分体力を回復していた。この後の『アクロバット』の攻防の間に、また体力は1/8削られる。その上、今度は最初から攻撃ではなく、回避に『アクロバット』を使っているため時間を稼がれていた。みみっちい奴である。
とはいえ、これは少しまずい状況だった。着地を狩ろうとすれば『まもる』で防がれ、そこからはまたループされる。ならば――
「デルビル、『ニトロチャージ』だ! 炎でやどりぎを焼け!」
やどりぎの強さは相手の体に宿ることだ。アニメでは拘束技として使用できるくらいに木が体に巻き付いている。
ならば、その木を燃やしてしまえば問題解決と言うことだ。『ニトロチャージ』や『かえんぐるま』のような技は自身の体から炎を出してエネルギーにしている。その炎を逆に利用してやればいいのだ。
ゲームでは決して有り得ないやどりぎ攻略法。俺も、この世界で経験を積まなかったら思いつかなかっただろう。
思えば、ジョウトに来てから少しずつアニポケならではの方法を身に着けているし、段々とアニメのサトシ君のとんでも思考に追いついてきたような気がしなくもない。
だが、これで持久戦に持ち込むつもりだったトシヤは思惑を外されたことになる。このまま回避を続けても無駄にPPを消費するだけだ。
勝負を決めるつもりのようで、トシヤが『アクロバット』で再びデルビルを攻撃させる。しかし、『ニトロチャージ』を二度積んだデルビルは先程よりも早く、当然ポポッコはその動きを捉えることが出来なかった。
攻撃が外れた瞬間に再び、『かえんほうしゃ』を指示するが、『まもる』で防がれる。そのまますぐに『とびはねる』を指示するのは目に見えていたので、『ニトロチャージ』で動く前に攻撃を仕掛けた。
三段階スピードが上がれば、動き出しを捉えられる。そのままポポッコを組み伏せて、今度こそ『かえんほうしゃ』で戦闘不能まで持って行った。
ポポッコが目を回して倒れると同時に、デルビルの体が光り出す。進化の光だ。デルビルはヘルガーへと進化した。
体が大きくなったことで、古傷が迫力を増している。修羅場をくぐり抜けてきた感が半端じゃなく格好良くなった。
ヘルガーの進化に喜んでいると、トシヤが三体目としてサイホーンを出してくる。流石に進化したとはいえ、ほのおタイプのヘルガーでは対処が難しいので一度ボールに戻した。
相性を考えれば、技を全部使っているとはいえ、こおり技の使えるニョロトノだが、ダメージ的にももう少し休ませてやりたいので、ここはピカ様にお任せすることにする。いい加減、あれも完成させたいしな。
ピカ様が意気揚々とフィールドに飛び出していく。トシヤを始めとして会場のほぼ全員がじめんタイプのサイホーンにピカチュウを出したことで困惑しているが、舐めるなよ俺のピカ様はみず技も使えるのだ。
そのまま『ざぶざぶサーフ』を指示する。イエローに技の存在を教えてもらってからひそかにずっと練習してきたが、ようやく成功させることが出来たようで、図鑑の技に『ざぶざぶサーフ』の名前が出ていた。
この『ざぶざぶサーフ』は威力こそ『なみのり』と一緒だが、追加効果で三割の麻痺が存在する。だが、四倍弱点の攻撃を不意打ちで受けたサイホーンは一撃で戦闘不能になってしまったようで、その追加効果をお披露目することは出来なかった。
トシヤのポケモンが三体戦闘不能になったことで、一度五分間のインターバルに入る。
戻ってきたピカ様がドヤ顔をしていたので、手を上げるとジャンプしてハイタッチしてきた。それを見たラティもハイタッチをしたがったので、ついでに手を合わせてやる。
すると、それを見たタケシも手を上げてきた。手を合わせると、「悪くない流れだぞ」というお言葉も一緒にくれる。
ピカ様、ラティ、タケシと続くと、流石に自分もしないのは居心地が悪いようで、カスミさんも控えめに手を上げてきた。「また油断すると昨日みたいになるわよ」という有難い忠告も一緒である。
当然、油断するつもりはない。トシヤには悪いが、このまま一気に勝負を決めさせて貰うぜ。
原作との変化点。
・ニューサトシが無意識の慢心を自覚した。
何だかんだ自分が一番強いと思っているが故に無意識の慢心があった。また、きずな現象あればハヅキに勝てるという考えが、バトルの甘い手に繋がっていた。リザードンがきずな現象を拒否したのは、それを諭すため。また、ナツメも何となく気付いて、それとなく諭してくれた。
・ロケット団が一回戦を勝った。
ギリギリの戦いを制した。最後は観客全員がムサシを応援しており、相手がそのプレッシャーに飲まれた。ニューサトシがそれを見て、二回戦で真似している。
・二回戦の相手はアニポケのジョウトリーグ優勝者。
アニメだと二回戦でハヅキを倒してそのまま優勝している。が、ハヅキはバシャーモを出さずにまけているので、おそらく総合的な実力はハヅキの方が上と見ている。つまり、そこまで強くない。
・リザードン頼りの戦いを止めた。
舐めプのように見えるが、むしろここでリザードンやミュウツーがいないと勝てないようなら、仮に優勝してもその先で勝つのは無理だとニューサトシは考えている。後ろに強いポケモンがいるからと慢心するのではなく、ポケモン全員一丸となって戦うことで自分を見直すのが目的。
・ニョロトノに進化させた。
本人に選ばせた。チアリーディングの話は過ぎているので応援団にはなっていない。
・デルビルが進化した。
傷だらけのヘルガーとか格好良すぎる。
・ざぶざぶサーフを覚えた。
日記には書いていないが、毎日練習していた。才能のあるピカ様でも覚えるのにかなり苦労した。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.55
ピジョット Lv.52
バタフリー Lv.52
ドサイドン Lv.54
フシギダネ Lv.52
リザードン Lv.57
ゼニガメ Lv.52
キングラー Lv.52
カモネギ Lv.52
エビワラー Lv.52
ゲンガー Lv.53
オコリザル Lv.52
イーブイ Lv.51
ベトベトン Lv.51
ジバコイル Lv.51
ケンタロス Lv.51
ヤドラン Lv.51
ハッサム Lv.51
トゲキッス Lv.47
プテラ Lv.52
ラプラス Lv.51
ミュウツー Lv.71
バリヤード Lv.51
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.48
カビゴン Lv.46
ニョロゾ→ニョロトノ Lv.45→46
ヘラクロス Lv.44
メガニウム Lv.44
マグマラシ Lv.43
ラティアス Lv.30
デルビル→ヘルガー Lv.43→44
ワニノコ Lv.43
ヨルノズク(色違い) Lv.43
カイロス(部分色違い) Lv.43
ウソッキー Lv.43
バンギラス Lv.55
ゴマゾウ Lv.30
ギャラドス(色違い) Lv.34
アンケートありがとうございました。前回ほど圧倒的ではないものの、一応は需要あるようなので、ジョウト編が完結したら書いてみようと思います。
本編にはタイミングがなくて書けていない設定なんかもあるので、その辺りも書いてみようと思います。後、番外編がもうすぐ書きあがりそうなので、もしかしたらジョウト完結からすぐに更新できるかもしれません。