12歳 β月τ日 『全力で行くぞ』
今朝、三回戦の組み合わせを見に行くと、俺の対戦相手がカルネになっていた。まぁ、もう残り10人しかいないし、当たる確率は1/5だ。そうなっても別におかしくはない。
後から聞いた話だが、俺の組み合わせを見て、シロナは「くじ運悪すぎ!」と呟いていたそうだ。
しかし、俺はシゲルとカルネのバトルを見てから、ずっとカルネと戦いたいと思っていた。心配してくれているシロナには悪いが、逆に組み合わせの神に感謝したいくらいである。
ここが山場ということで、メンバーは結構ガチ目に決めていく。ピカ様、ドサイドン、リザードン、ゲンガー、ミュウツー、ハッサムだ。
カルネの手持ちは、おそらくアニメやゲームと変わらないだろう。シゲルとの試合を見ても、出てきたのはルチャブル、アマルルガ、ガチゴラス、ヌメルゴン、パンプジン、サーナイトの六体だった。
サーナイトはメガシンカしてメガサーナイトになることもわかっている。まぁ、カルネもこれまでの俺のデータを集めるくらいはしているはずなので、こちらにミュウツーがいるのはまずバレているだろう。
三回戦の試合数は、今日が三試合、明日二試合で、俺は今日の開幕の試合だ。
どうもくじ運が良いようで、一回戦、二回戦も早い段階でのバトルだった。逸る気持ちを抑えながら、バトルフィールドに行くと、既にカルネが待っている。
挨拶も程々にトレーナーゾーンに移った。
何やらカルネが小さく、「なんか、映像で見た姿より野性味があるような……?」と、意味不明なことを言っていたが、そんなことよりもバトルだ。バトルしようぜ!
審判の合図と同時に、待ちきれんとばかりに一体目を送り出す。
俺がミュウツー、カルネはサーナイトだった。どうやら開幕から手加減なしでミュウツーを出すつもりなことはバレていたらしい。切り札のサーナイトを一番手に出してきたのが何よりの証拠だ。
「「『シャドーボール』!!」」
奇しくも、互いの選んだ技は一緒だった。
前にグリーンとバトルした時もそうだったが、やはりエスパー対決で弱点を突こうとするならば、選択される技は自ずとこれになる。
ミュウツーのシャドボが、サーナイトのシャドボにぶつかっていく。だが、メガシンカもしていないサーナイトの攻撃で防ぎきれるはずもなく、ミュウツーの『シャドーボール』が貫通してサーナイトへ一直線に向かって行った。
しかし、流石はカルネ。
アイコンタクトのみで回避を指示しているようで、サーナイトも華麗なステップで攻撃を回避していく。追撃の『シャドーボール』を指示するも、サーナイトも既に次の攻撃へ移っていた。回避から攻撃へのシフトも早いな。
今度は前にグリーンに習った、『シャドーボール』を『サイコキネシス』で加速させる技を使ってサーナイトへぶつけに行く。
だが、サーナイトもまた『サイコキネシス』で『シャドーボール』を加速させていたようで、こちらの軌道について来ていた。流石は原作だとカロスチャンピオンだけのことはあるが、威力で勝っている以上真正面からぶつけてしまえば何も問題はない。
真っすぐにぶつけようとすると、側面から弾くように攻撃を当てられ、こちらの『シャドーボール』が壁に当たってしまう。そのまま、サーナイトのシャドボが向かってきたが、ミュウツーがスプーンで一掃した。
成程ね。威力の低い技も使いようってことか。
なら、数が多ければどうだ? と、ミュウツーが『シャドーボール』を十発ほど出現させる。通常の『シャドーボール』がサッカーボールくらいの大きさだとすれば、今回のは野球のボールくらいの大きさだ。数を多く出すために多少威力を犠牲にしているが、この数をサイキネで高速操作されたらいくらカルネのサーナイトでも避け切れまい。
ミュウツーの多段シャドボが発射されていく。
同時に、カルネの首からぶら下げられているキーストーンが光を放った。
「サーナイト、メガシンカ!!」
切り札をようやく出してきたようで、メガサーナイトが『サイコキネシス』で多段シャドボの動きを止めてくる。
ミュウツーのパワーでもピクリとも動かせない。ただ、向こうも止めるのが精一杯という様子だった。流石にメガサーナイトの火力はミュウツーとほぼ互角ということか。
膠着状態になった以上、これ以上はスタミナを無駄に消費するだけだ。『シャドーボール』を解除して、ミュウツーがスプーン片手に距離を詰めていく。
メガサーナイトは確かに特殊は強いが、反面物理はそこまで強くない。本来、ミュウツーも同じだが、こいつの攻撃種族値なら十分接近戦でも戦えるはずだ。
そのまま『アイアンテール』を指示する。
正確には『アイアンテール(スプーン)』だが、メガサーナイトの苦手なはがねタイプの物理技だ。メガサーナイトが迎撃の『シャドーボール』で攻撃してくるが、スプーンで防ぎながら距離を詰めていった。
とはいえ、全てを防ぐのは難しかったようで、一発ミュウツーに命中する。自分と同等の攻撃力の技を受けて一瞬足が止まるが、すぐに懐に潜り込んだ。
その一瞬の隙で放たれた『シャドーボール』をスプーンで受け流し、『アイアンテール(スプーン)』を一閃する。が、体勢を低くして避けられた。そのまま攻撃を繰り返すが、メガサーナイトもスプーンを回避し続けていく。
しかし、いくら回避を得意としているとはいえ、ミュウツーの連打を完全に回避し切るのは不可能なようで、何度目かの『アイアンテール(スプーン)』が直撃した。
弱点の一撃を受けて吹き飛ぶメガサーナイトに、カルネが『はかいこうせん』を指示する。
メガサーナイトの特性は『フェアリースキン』だ。ノーマルタイプの技がフェアリータイプの技に変化し、威力が1.2倍になる。ノーマルタイプ最大の特殊技である『はかいこうせん』は威力180に変化し、さらにタイプ一致で火力が上昇していた。
咄嗟にミュウツーが回避するが、『はかいこうせん』は軌道を変更してミュウツーへと襲い掛かる。
どうやら、同時に『サイコキネシス』も使っているようで、シャドボ同様に軌道を操作しているようだった。吹き飛びながら技を使っているメガサーナイトは、そのまま地面に叩きつけられるが、攻撃を止めるつもりはないようで技を継続している。
このまま避け続けるのは無理と判断して、『ひかりのかべ』バリヤードエディションを指示した。だが、威力が高すぎるようで、攻撃を受けきるのにかなりの時間とPPを消費している。
おそらく、二度目は受けきれないだろう。
だが、メガサーナイトは『はかいこうせん』の反動で動けない。このまま一気に勝負を決めてやる。
再び、『アイアンテール』を指示して距離を詰めていく。こちらは全て技を使ってしまったが、ダメージ的には有利だ。カルネもメガサーナイト以外でミュウツーの相手は無理だと考えているのか戻す気はないようだし、このままメガサーナイトを倒せればバトルの流れは俺に傾くだろう。
振り下ろされるスプーンだが、サーナイトはギリギリで白刃取りして防御してきた。まさか、そんな曲芸みたいな手段で攻撃を防いでくるとは。
しかし、ミュウツーの方が物理攻撃力は上のようで、段々とスプーンがメガサーナイトに向かって傾いていく。
このまま行けば勝てる。が、そうは問屋が卸さないようで、押してはダメなら引いてみろの精神で、メガサーナイトがスプーンを横に受け流しながらミュウツーの側面を取ろうとしてきた。
普通ならバランスを崩されてつんのめる場面だが、メガサーナイトの動きに合わせてミュウツーが尻尾を振って胴体に攻撃を直撃させた。こっちが本当の『アイアンテール』である。
スプーンは、最初から攻撃の意識を注目させる囮に過ぎない。メガサーナイトが白刃取りしてきたのは驚いたが、何らかの方法で攻撃を受け流すだろうことは読めていたので、スプーンを囮に今度は本当に尻尾で『アイアンテール』を繰り出したのだ。
二度目の弱点技を受け、メガサーナイトも苦悶の表情を浮かべている。しかし、ミュウツーも変な体勢から攻撃を当てたせいか、先程のように吹き飛ばすまでは行かず、メガサーナイトも何とかその場に踏みとどまっていた。
そのまま、メガサーナイトがミュウツーに抱き着いてくる。どうやら、密着した状態から『はかいこうせん』を撃つ気のようで、背に回された腕に光が集中していく。ミュウツーも体を振り回すが、絶対に離れないとばかりにサーナイトは拘束を緩めなかった。
こうなっては仕方ないので、通常の『ひかりのかべ』を指示して、少しでも威力を減少させていく。
直後、背中からゼロ距離『はかいこうせん』がミュウツーに直撃した。半減しているとはいえ、密着状態で撃たれているせいで衝撃を逃がす場がなく、ミュウツーが予想外にダメージを受けている。もし、攻撃が貫通すれば自分にも当たる自滅攻撃になりかねないが、残念ながらダメージはミュウツーしか受けていなかった。
だが、メガサーナイトが攻撃の反動で動けなくなると拘束も緩んだ。
ミュウツーが再び『アイアンテール(スプーン)』でメガサーナイトを吹き飛ばす。流石に弱点の物理技を三回も受けると、ダメージも限界のようで何とか立ち上がるもフラフラしている。
これではもう遠距離攻撃もロクに出来まいと思いつつ、追撃の『シャドーボール』でメガサーナイトを戦闘不能に持って行くと、メガシンカが解除されて、通常のサーナイトに姿が戻った。
こちらも体力は削られたが、まだ体感1/3はある。エースも倒したし、このまま一気に残りのポケモンも――と、考えると同時に、ミュウツーが前のめりに倒れた。
「は?」
一瞬、思考が停止する。
シロガネ大会での『だいばくはつ』二連や、シロナのポケモン達とのガチバトルでも倒れたことのないうちの切り札が倒れた。いや、驚いている場合ではない。ないのだが、流石に動揺が隠せなかった。
わかっている。倒される時もいつかは来ると覚悟はしていた。しかし、それが今だとは思わなかったのだ。
正直、最初は頭が回らず、何が起きたかわからなかったが、審判によってミュウツーとサーナイトの戦闘不能が宣告されると同時に、何をされたか察した。
「『みちづれ』か……!」
確かに、サーナイトもタマゴ技で『みちづれ』を覚える。クソ、完全に頭から抜けていた。開幕からゴリゴリに攻めてきていたこともあって、完全なパワーファイターだと思わされたのも大きい。
後半の自滅覚悟の『はかいこうせん』も、サーナイトの戦闘不能をわざとらしくさせないための演技だ。
「最初に少し撃ち合って、すぐにそのポケモンが私達より強いとわかったわ。こちらのエースであるサーナイトを使い捨てるような真似はしたくなかったけど、そうでもしないとそのポケモンは倒せない。そう覚悟した」
「後は、全部『みちづれ』を決めるための演技ってことですか。大女優だけあって、見事に騙されましたよ」
「全部が演技でもないわ。できれば真正面から倒したかったっていう気持ちもあったしね。結果は、やっぱり相打ちを狙うしかなかったけど」
そうか。俺は勝手にチャンピオンに挑戦するつもりでバトルしていたが、思えばまだカルネはチャンピオンではないのだ。
アニメの印象が強いし、シゲルも倒されたから勝手にチャンピオン級に強いと思い込んでいたが、今はまだ全盛期の強さではないのだろう。アニメではワールドチャンピオンシップ5位のカロスチャンピオンでも、今現在は俺と同じチャンピオンリーグトレーナーに過ぎない。
だからこそ、カルネもミュウツーとメガサーナイトを相打ちさせるという奇策を切ってきた。そうしなければ、一方的に負けると、そう感じたのだ。
ミュウツーをボールに戻す。
改めて、気負い過ぎていたことがわかった。けど、向こうのエースを倒したのは事実だ。こちらにはまだリザードンもいる。まだまだ勝負はこれからだ。
カルネは二体目にガチゴラスを出してきた。こちらは二体目としてドサイドンを送り出す。
ガチゴラスはいわ・ドラゴンタイプの化石ポケモンだ。特性は『がんじょうあご』と、夢特性の『いしあたま』だが、おそらく顎や牙を使って攻撃する技の威力が1.5倍になる『がんじょうあご』だろう。
タイプ相性を考えれば、じめんタイプも持っているドサイドンの方が有利だが、もし『こおりのキバ』を覚えていた場合、不一致でも威力98の大技になる。こちらも『ハードロック』があるとはいえ、慢心して勝てる相手ではないので油断はしない。
確かに、カルネはアニメ全盛期ほど強くはないのかもしれないが、それでも俺と引き分けたシゲルを倒しているのだ。決して油断して勝てる相手ではない。
カルネは当然のように、『こおりのキバ』を指示してきた。対するこちらは『じしん』を指示する。
お互いに弱点の二倍攻撃だが、ガチゴラスが距離を詰めてくる前に『じしん』が発動した。しかし、ガチゴラスは『じしん』の直撃を受けて尚、歩みを止めず、そのままドサイドンに攻撃を仕掛けてくる。
効いていない訳ではない。
効いていても我慢しているのだ。ならばこちらもと、ドサイドンが『こおりのキバ』の直撃を受けるも、お返しだとばかりに『アームハンマー』で反撃していく。素早が一段階下がるデメリットのある技だが、元々ガチゴラスの方が速さは上なので関係ない。
こちらの『アームハンマー』の直撃を受けて少しよろけるガチゴラスだが、カルネはそのまま『アイアンテール』の指示を飛ばす。
ガチゴラスは殴られた勢いを殺すことなく回転し、『アイアンテール』をこちらに直撃させてきた。相手の技による衝撃を逆に利用するとは、カルネとガチゴラスに技の指示だけで理解できる深い信頼関係がないと出来ない芸当だ。
だが、ポケモンとの信頼関係で負けるつもりはない。
ドサイドンもまた、まだまだ戦えると咆哮している。こいつも、何だかんだカントー御三家よりも古株なのだ。当然、ニューサトシの影響をモロに受けており、普段は物静かにしているが、一皮剥けば俺と同じ戦闘狂である。
とはいえ、このまま殴り合っても埒が明かないので、ドサイドンに『つるぎのまい』を指示して物理攻撃力を上げていく。
しかし、カルネも『あまえる』を指示して、上げた攻撃力を下げてきた。そっちがその気ならば、とことんまで殴り合いをしようじゃないか。
甘えてんじゃねーよとばかりに、ドサイドンが『アームハンマー』で殴り掛かっていくと、ガチゴラスも『アイアンテール』で反撃してきた。
そのまま互いに殴り合いながら、攻撃の隙を探す。高耐久ポケモン同士の殴り合いだ。いくら効果抜群の技を連打しても、そう簡単には決着はつかないだろう。
勝つためには、切り札を確実に当てなければいけない。そう考えていると、どうやらカルネも全く同じことを考えていたようで、『こおりのキバ』の一割を引いて、ドサイドンが氷状態で動きが止まった瞬間、『つのドリル』を指示してきた。
お前のどこに角があるんだと言いたくなったが、どうやらこれまでのバトルで砕けたフィールドの破片を使って疑似ドリルを作り上げている。ミュウツーが念でスプーンを作るのと似たような感じか。
だが、こちらも切り札は一緒だ。
氷状態を『つのドリル』で無理やり解除すると、向かってくるガチゴラスにカウンターで『つのドリル』をお見舞いする。互いのドリルがぶつかり合うと、甲高い音と共に火花が散っていく。しばらく踏ん張っていたが、最終的には衝撃でお互いに吹き飛ばされて行った。
どうやら、互いに当たった判定になったようで、ドサイドンもガチゴラスも戦闘不能になっている。
大怪獣バトルも引き分けか。
これまでは互いに五分と五分の立ち回りを見せている。しかし、だからこそ均衡が破られた瞬間に、バトルの流れは一気に傾いていくだろう。
三体目として、カルネがアマルルガを出してきたので、こちらもハッサムを送り出す。
アマルルガはこおり・いわタイプ故に、はがね技が四倍だ。相性を考えれば、ガチゴラス戦で出すのも有りだったが、『ほのおのキバ』が怖かったのでドサイドンに任せた形である。
当然だが、アマルルガはほのお技など覚えない。
相性不利なのは一目瞭然であり、カルネはすぐにアマルルガをボールに戻そうとした。だが、当然そんなことは読めているので、『おいうち』で逃げるアマルルガに一撃を入れる。『おいうち』は威力が40だが、相手の交代時に使うと威力が倍になる技だ。当然、交代中のアマルルガには最大ダメージが出る。
これに『テクニシャン』の特性が乗れば面白いのだが、残念ながら『テクニシャン』の威力60以下の技が1.5倍になるという特性は、威力の変動する技や威力が修正された場合は修正後の威力で判定するので、『おいうち』は威力80の技と判定されるためダメだった。
しかし、ノーリスクで大ダメージを与えたことに変わりはない。カルネもしてやられたという顔をしている。
とはいえ、戦闘不能にしたわけでもないので、まだまだ状況は五分のままだ。カルネも気を取り直したように、四体目としてヌメルゴンを出してきた。
600族のドラゴンタイプだ。
だが、種族値の配分が微妙で回復技を覚えないことから、前世では不遇と言われているポケモンでもある。それでもアニポケの世界では種族値だけが全てではないし、この状況で出してきたということは、当然『かえんほうしゃ』を覚えているのだろう。
ハッサムを戻すことも考えたが、ヌメルゴンは防御よりも特殊防御の方が高いポケモンだ。
相性もそこまで悪い訳でもないし、このままハッサムの火力なら十分に戦えると判断してそのままバトルを続行させる。
開幕、ヌメルゴンは当然のように『かえんほうしゃ』を撃ってきた。当然、当たる訳には行かないので『かげぶんしん』を使い回避していく。
カルネもそのまま『かえんほうしゃ』で分身を消させて、本体の位置を探って来るが、その間にこちらもハッサムお得意の『バレットパンチ』と『ダブルアタック』を組み合わせたオラオラコンボを指示する。不意打ちだし、上手くいけばワンキルも狙えるだけの火力はあるだろう。
だが、ハッサムが両手でパンチの連打をお見舞いする直前、カルネも『とける』を指示して防御力を二段階上げてきた。
これで、ダメージが軽減されてしまったが、それでも俺のハッサムのオラオラコンボはそう簡単に防げるものではない。そのままヌメルゴンの胴体へパンチを入れるハッサムだが、攻撃が命中した瞬間、ぬちゃあという嫌な音共に、拳に何かぬめぬめしたものが付着した。
構わずパンチを連打しようとするハッサムだが、拳を入れるごとに粘液のようなものが付着して動きが鈍くなっていく。ヌメルゴンの夢特性である『ぬめぬめ』だ。直接攻撃を受けると、相手の素早を一段階下げる特性である。
おまけに、『とける』の効果で全身が柔らかくなっており、『ぬめぬめ』の粘着力が上昇しているのだろう。ハッサムの両拳を離そうとするが、完全に粘着した『ぬめぬめ』に捕まってしまったようでその場から動けなくなっていた。
シゲル戦では、カメックスが遠距離戦闘で倒していたから特性までは把握出来てなったが、まさかこんな奥の手を隠しているとはな。
咄嗟にボールに戻そうとするも、『まとわりつく』で交代を封じられる。くそっ、技スロットを一つ使ってでも、ここでハッサムを確実に倒すつもりか。
そのまま、追撃の『かえんほうしゃ』をくらって、ハッサムが苦しそうな声を上げる。しかし、逃げられないのはわかっているようで、少しでもダメージを与えようとオラオラを続けていた。
だが、二度目の『かえんほうしゃ』で、流石に戦闘不能になったようでハッサムが倒れる。まさか、『ぬめぬめ』の特性がこんなことになるとは思わなかった。俺のベトベトンの『あくしゅう』が、普通の『あくしゅう』と違うのと同じだ。完全に初見殺しと言っていいだろう。
俺のポケモンが三体戦闘不能になったことで、五分間のインターバルに入る。
やはり、カルネは強いな。しかし、まだまだこれからだ。均衡が崩れたことで流れは持って行かれたかもしれないが、ヌメルゴンも全くの無傷という訳ではない。何だかんだかなり連打は入れたのだ。本当の勝負はこれからである。
原作との変化点。
・カルネとのバトルになった。
ここがリーグの山場である。当然のようにアニメとはポケモンの戦い方や特性が違っている。つか、アニメで瞬殺されたの割とショックだった。この小説では、仮にカルネVSダンデになっても、あんな形にはならないと思われる。
・ひかりのかべバリヤードエディションの仕様について。
基本は五枚くらい連続で出して攻撃を防いでいる。ので、二~三回使うとPP切れになる。今回の場合は、はかいこうせんの威力が高すぎたので、壁を十枚近く使った。よって、二度目は防げないと判断している。
・ヌメルゴンが特別仕様。
夢特性で尚且つ特性の使い方がベトベトンのように特殊になっている。書き始めたらやべー奴になっていた。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.60
ピジョット Lv.55
バタフリー Lv.55
ドサイドン Lv.58→59
フシギダネ Lv.56
リザードン Lv.60
ゼニガメ Lv.56
キングラー Lv.55
カモネギ Lv.55
エビワラー Lv.56
ゲンガー Lv.56
オコリザル Lv.56
イーブイ Lv.55
ベトベトン Lv.55
ジバコイル Lv.55
ケンタロス Lv.55
ヤドラン Lv.54
ハッサム Lv.55→56
トゲキッス Lv.53
プテラ Lv.56
ラプラス Lv.54
ミュウツー Lv.72
バリヤード Lv.55
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.53
カビゴン Lv.51
ニョロトノ Lv.51
ヘラクロス Lv.50
メガニウム Lv.50
マグマラシ Lv.50
ラティアス Lv.46
ヘルガー Lv.50
ワニノコ Lv.50
ヨルノズク(色違い) Lv.50
カイロス(部分色違い) Lv.50
ウソッキー Lv.49
バンギラス Lv.58
ゴマゾウ Lv.46
ギャラドス(色違い) Lv.48
タマゴ 何が生まれてくるのかな? 生まれるまでまだまだ時間がかかりそう