12歳 β月ω日 『あざーっす!』
結局、カルネがチャンピオンリーグを制覇した。
しかし、俺との試合の後も、実力者が多く、仮に俺がカルネに勝って次の試合に行ったとしても負けていたと思える試合が多かった。こうして見ると俺は本当にくじ運に恵まれていたらしい。
カルネはカロス地方の四天王リーグに挑戦希望を出すようで、シゲルは「もし、彼女がカロス地方の四天王、もしくはチャンピオンになるようなら、来年は僕もカロス地方の四天王リーグに挑戦する」と目標を決めたようだった。
俺は俺でさっさとマサラタウンに帰ることにする。帰りにシロナに挨拶に行くと、「シンオウの四天王リーグのチケット送っておくから見にいらっしゃい」と言うので、来月の四天王リーグを見に行くことになった。あざーっす!
12歳 γ月ζ日 『ただいま!』
シンオウから真っすぐ帰ってきた。ミュウツーが『テレポート』で家に帰るように提案してくれたが、歩きたい気分だったので歩いて帰ってきている。
家でママさんに挨拶を済ませると、すぐにオーキド研究所に向かう。どうやらみんな待っていてくれたようで、俺が顔を見せると、一目散に集まってきた。ただいま!
「チャンピオンリーグはベスト10で負けた。俺の力が及ばなかった結果だ。でも、まだまだ強くなれるってことでもある。次は絶対に優勝するぞ!」
ポケモン達も気合十分とばかりに声を上げている。
とりあえず、今後の予定として、一週間後に始まる四天王リーグを見に行ってからホウエン地方を旅しに行くことをみんなに話す。
基本的にはジョウトと同じく、向こうのポケモンの育成をメインにするつもりだが、地方リーグに参加しないつもりなので、ある程度の旅を終えたら帰って来る予定である。
また、今までと同じく、力を借りる時は遠慮なく借りるから準備を怠らないように言っておく。やる気は十分あるようで、みんないつでも呼べと言わんばかりの態度だった。
12歳 γ月θ日 『これもまたラティである』
カスミさんとタケシが久しぶりに会いに来た。チャンピオンリーグの放送を見てくれたようで、良いバトルだったと言ってくれる。
とりあえず、シロナに貰ったポケナビに二人の連絡先を入れることにした。また、春からホウエン地方に行くことを話す。カスミさんはジムが忙しくてやはり一緒には行けないと残念がっていたが、タケシはもしかしたら行けるかもと言っていた。
まだわからないので、行けそうなら合流すると約束をすると、そういえばと二人がラティの姿を探している。
実はラティはシンオウ地方から帰ってきた後、ポケモンとしてバトルの特訓をしているのだ。今も、技を覚えるつもりのようで、みんなに教えを受けて回っている。
何だかんだ妹分のラティが一生懸命なので、みんな触発されて気合が入っていると話すと、カスミさんが「あのラティがねぇ」と意外そうな顔をし、タケシは「やっぱり、ラティもポケモンなんだな」と納得していた。
しかし、練習の時間は午前中だけなので、午後はいつものようにカノンの姿になって、カスミさんやタケシにくっついている。これもまたラティである。
12歳 γ月λ日 『これが目に入らぬか!』
シロナからチケットが届いたので、シンオウ地方の四天王リーグを見に来たのだが、まさかのVIP席だった。
シロナ以外の四天王もいるようで、ニューサトシが気弱だったら心臓発作を起こすレベルである。とはいえ、ドラゴンの心臓を持つニューサトシがそんなのにビビるはずもなく、ラティを連れて普通に入室し、一番いい席に座った。
何か文句を言いたげな大人にはシロナチケットを見せつけて黙らせる。ニューサトシは使える権力は遠慮なく使うタイプなのだ。
権力をこれでもかと見せつけて遊んでいると、どうもシロナから話を聞いていたらしいシンオウ四天王のオーバが、「こりゃ、随分イキのいいガキじゃんか」と笑って近づいてくる。
これから始まるのはシロナとゴヨウの試合なので、残りの四天王はここにいるらしく、オーバの後ろからキクノやリョウもこちらに寄ってきた。
いつもは口うるさい大人ばかりいるせいで息が詰まるらしく、オーバやリョウは子供のニューサトシやラティに優しくしてくれる。気さくな兄ちゃん達という感じだ。
キクノはニューサトシを見て、「ふてぶてしい所は師弟そっくりだね」と笑っていた。そんなに似ているとは思わないが、どうもシロナの昔の雰囲気にそっくりらしい。「あの子も大きくなったもんだねぇ」としみじみ呟いていた。
シロナとゴヨウの試合は、当然ながらシロナが勝っている。アニメでもサトシ君に負けるまでは無敗の女王だったのだ。ここで負けるはずがない。
お菓子やらジュースやらを貢物のように貰いながら、ニューサトシはラティと一緒に試合を見ていたが、やはり四天王のレベルは数段違うのが良くわかった。
試合後、シロナがVIP席に来ると、王様のようにもてなされているニューサトシを見て、何故かぷくーっと頬を膨らませている。「ちゃんと見てた?」と不機嫌そうに聞いてきたので、開幕のバトルの流れから使った技、その時のシロナの思考まで推測すると、「見てたのね、ごめん」と素直に謝ってきた。そりゃ、見ますよ。
オーバはそんなシロナを見ながら大爆笑しており、リョウも口を押えて笑っていた。
馬鹿にされたように感じたらしく、シロナがプイっとそっぽを向くと、回り込んでいたキクノが「お疲れさん」とジュースを手渡している。小さく「ありがと」とお礼を言って受け取る辺り、完全にお子様扱いだな。どうも、似ていると言われたのがわかったような気がした。
12歳 γ月τ日 『さて、そろそろ行くかぁ』
結局はシロナがチャンピオンを防衛した。何だかんだいい勉強になったということで、マサラタウンに帰ることにする。
チャンピオンを防衛したことでシロナもマスコミに追われているらしく、忙しくて直接会えそうになかったので、とりあえずポケナビで『おめでとう』と送ると、『ありがと。サトシ君も、ホウエン地方の旅頑張ってね』と返事が来た。
頑張るさ。そろそろ丁度いい季節だしな。
今回連れていくメンバーは、前回同様にピカ様、ゴマゾウ、赤いギャラドス、ゼニガメ、ワニノコはもう決めていた。残りは行きたい奴からまた抽選で決めるつもりである。ミュウツーとラティはいつも通り特別枠なので、メンバーの中には入っていない。
勿論、ホウエン地方のポケモンを捕まえたらゼニガメやワニノコはこっちに戻すだろうが、シロナとの特訓でも進化しなかったし、そろそろ本気で進化について考えないとな。
12歳 γ月χ日 『孵ったわ』
マサラタウンに帰ると、シロナから貰ったタマゴが孵った。生まれたのはヒンバスである。この世界では一番みすぼらしいポケモンとして人気がないが、こいつがミロカロスに進化することを知っているニューサトシは大喜びでヒンバスをお迎えした。
ヒンバスも生まれながらに自分があまり人ウケしないポケモンだと思い込んでいたようで、お祭り騒ぎのニューサトシを見て驚いた様子を見せている。多分、タマゴの時に何か言われたのかもしれない。ヨーギラスもそうだったが、タマゴの記憶は意外と生まれたポケモンの性格にも関係してくるからな。
とはいえ、進化条件がわかっている上に、確定で進化させられるみずタイプなどニューサトシにしては大歓迎の存在だ。
ヒンバスの進化条件は、きれいなウロコを持たせて通信交換で進化するか、うつくしさを170以上にしてレベルを上げることで進化する。きれいなウロコなどないので、うつくしさを上げる方針で行くことにした。
丁度これからホウエンに行くし、ポロックの作り方を勉強して限界まで美しくさせまくってやる。
困ったような顔をしているヒンバスだったが、ニューサトシが本気で自分を迎え入れてくれているとわかると、ようやく控えめな笑みを浮かべてくれた。
12歳 γ月ψ日 『新たな妹分』
どうも、ヒンバスは♀のようだ。新たな妹分が出来たラティが嬉しそうにヒンバスのお世話をしている。
トゲ様はラティに会った時にはもう進化していたし、ゴマゾウはあれで結構兄貴肌なので子ども扱いされるのを嫌がるきらいがあった。おまけに、ヨーギラスはかなり繊細な子だったのでラティも構えずにいたということもあり、しっかりとした子供として扱えるのが嬉しいらしい。
ヒンバスはヒンバスで、こうも優しくされるとくすぐったい気持ちになるようで、困ったような嬉しいような笑みを浮かべている。
ゴマゾウも新たな妹分を可愛がっているようだが、相手がみずタイプな上、女の子が相手だとやりづらいのか、ラティに後を任せるぜというような感じで遠くから後方兄貴面していた。
とりあえず、明日にはもうホウエンに出かけるつもりなので旅の準備をしていく。
結局、連れていくのはピカ様、ゴマゾウ、赤いギャラドス、ゼニガメ、ワニノコに、ニューフェイスのヒンバスに決めた。勿論、定期的にポケモンは入れ替えるし、向こうでゲットしたポケモンを優先的に育てるつもりだが、しばらくはこのメンバーで行こうと思う。カメワニコンビはさっさと進化してくれ。
12歳 γ月ω日 『おニューサトシ』
いざ、ホウエンに旅立つぜと気合を入れて起きると、おニューの洋服とリュックが用意されていた。
AG編でサトシ君が身に着けていたのと同じものだ。どうやら、ママさんが準備してくれたらしい。ついでに、ホウエン行きのチケットも用意してくれていたようで至れり尽くせりである。
ホウエンへは、以前ヤドンをヤドランに進化させたリゾート地のビンヌから行けるようで、さっさと出かけることにした。ニューサトシの足なら午前中にはビンヌに行けるぜ。
そのままママさんに挨拶をして、サクッとビンヌへ向かおうとしたのだが、オーキド博士が見送りに来て餞別として新しいポケモン図鑑を渡してきた。ホウエン地方のポケモンが登録されているらしいが、正直いらんなぁ。
まぁ、何かの役には立つだろうということで、今度こそビンヌに向かって走ることにした。
思えば、一人で移動するのも久しぶりである。ちなみに、ラティには今回、船に着くまではボールに入ってもらっている。ラティの足に合わせていたら一日かかる距離だからな。
世が世なら韋駄天の名を付けられたに違いないニューサトシの足によって、昼前にはビンヌに着いた。
そのまま船に乗ると、ラティを出してやる。無賃乗車のように見えるかもしれないが、まぁラティはポケモンなので料金はかからないからセーフだろう。
とりあえず、ラティにはあまり騒がないように言ったのだが、すぐに「あー!」と大きな声を上げている。
言ったそばからと思いつつ、ラティの指さす先を見ると、変装したロケット団がこちらを見ているのを発見した。どうやらいつも通りに後をつけて、隙あらばポケモンを奪おうとしていたようだ。
にっこりと笑いながらちょっと電気を発生させて威圧してやると、すぐに自分達はまだ何もしていませんとばかりに、土下座の体勢に入っている。
ついでに何しに来たのか聞いてみると、どうやらニューサトシがホウエンに行くのと同時に、ロケット団もホウエンに進出することが本部で決まったようで、ホウエン地方で暗躍している組織の調査を命じられたらしい。
マグマ団とアクア団だな。アニメではロケット団本部はあまり奴らと関わらなかったような気がしたが、この世界ではどうなるかわからない感じである。
しっかし、アニメでは結構本部から忘れられているロケット団だが、この世界では意外と命令を受けることもあるようだ。
まぁ、俺に迷惑をかけないのであれば好きにすればいい。今回は未遂だったということで、見逃してやることにした。だが、襲ってくるようなら海の藻屑にするとだけは言っておく。顔を真っ青にして頷いているので、まず襲ってくることはないだろう。
そうだ。ホウエンと言えば、確かロケット団のアーボックとマタドガスがポケモンハンター絡みで別れる回があったような気がした。
もうAG編も殆ど記憶が残っていないが、あの回だけは少し悲しかったので思い出に残っている。こいつらもアニメと違って、何故か地方リーグトレーナーレベルになっているので多分大丈夫だとは思うが、一応「ポケモンハンターには気を付けとけ」と忠告しておいた。
よくわからないとばかりに首を傾げているロケット団だが、「いいから気を付けろ」とバリバリしながら言うと、「「「気を付けます(ニャ)!!」」」と返事をしたので良しとしよう。
まぁ、やはりムサシと言えばアーボック、コジロウと言えばマタドガスだ。アニメだと、制作の都合で別れさせられていたが、別れないことに越したことはないだろう。アーボックとハブネークの蛇コンビを見るのも面白そうだしな。
原作との変化点。
・シンオウ地方のチャンピオンリーグを見に行った。
いろいろもてなされた。いい勉強になった。
・タマゴが孵ってヒンバスが生まれた。
ニューサトシは喜びの舞を踊っている。
・ホウエンに出発した。
途中で隠れているロケット団を見つけ、ポケモンハンターについて忠告してやった。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.60
ピジョット Lv.55
バタフリー Lv.55
ドサイドン Lv.59
フシギダネ Lv.56
リザードン Lv.61
ゼニガメ Lv.56
キングラー Lv.55
カモネギ Lv.55
エビワラー Lv.56
ゲンガー Lv.57
オコリザル Lv.56
イーブイ Lv.55
ベトベトン Lv.55
ジバコイル Lv.55
ケンタロス Lv.55
ヤドラン Lv.54
ハッサム Lv.56
トゲキッス Lv.53
プテラ Lv.56
ラプラス Lv.54
ミュウツー Lv.72
バリヤード Lv.55
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.53
カビゴン Lv.51
ニョロトノ Lv.51
ヘラクロス Lv.50
メガニウム Lv.50
マグマラシ Lv.50
ラティアス Lv.46
ヘルガー Lv.50
ワニノコ Lv.50
ヨルノズク(色違い) Lv.50
カイロス(部分色違い) Lv.50
ウソッキー Lv.49→50
バンギラス Lv.58
ゴマゾウ Lv.46
ギャラドス(色違い) Lv.48
タマゴ→ヒンバス Lv.1 NEW!
ここで、チャンピオンリーグ編は終了。次回からホウエン編に入っていきます。
まぁ、次回がいつになるかはわかりませんが、少しずつ書きためていくので、ゆっくりお待ちください。