12歳 δ月λ日 『この世界は割と何でもアリだからなぁ』
カナズミシティに向かう途中、本来森に生息しているはずの野生のキノココが街の中にいるのを見つけた。
どうも彼らは、森の減少で行き場を無くしているようで、今は町外れにある屋敷に隠れ住んでいるらしい。
しかし、その屋敷もビル建設の都合で、残り少ない森と一緒に壊されそうになっていた。
かつてのディグダの時と一緒だ。人間の勝手な都合で、ポケモン達は住処をなくしていく。
当然、そんなことを許すニューサトシではなく、敷地の所有者であるアズマとかいうおっさんに文句を言いに行った。
ニューサトシの訴えによって、アズマもかつてはこの辺りにも森があり、たくさんのキノココが住んでいたのを思い出したようで、改めて屋敷を取り壊してここら一帯を森にすると言っている。
正直、そんなすぐに森なんか増える訳ないと言う奴もいるかもしれないが、少し前にキモリの森でトトロ現象を体験した俺からすれば、明日には森が復活していてもおかしくないのではないかと思う。
12歳 δ月ν日 『大体、こういう奴は不正していることが多いイメージ』
世界最強のポケモンがいるジムとやらがあるらしく、興味があったので寄っていくことにした。「元気ですかー!」と叫びながら、前世でいうアントニオ猪木のような喋り方をするアントニーとかいう奴が出てきたのだが、どうやらこいつが使っているペリッパーがその自称最強のポケモンらしい。
パッと見た感じは、そんなに強そうには見えないのだが、自分は負けないのでバッジを作る必要がないというくらいには自信があるようだ。
おまけに、相手はペリッパー一体でこちらはポケモン無制限という大盤振る舞いっぷりである。
とりあえず、みず・ひこうタイプが相手ならば、でんきタイプのピカ様を出せば瞬殺だが、ここは修行ということで同じひこうタイプのスバメを出してすることにした。
さて、どう動いてくるかな――と、スバメに『かげぶんしん』を指示して様子を見に行く。
すると、こちらがひこうタイプということで、でんき技の『10まんボルト』を使ってきた。
これはおかしい。ペリッパーが覚えるでんき技は『でんげきは』くらいのはずだが、確かに口の中から『10まんボルト』を出している。こちらの分身を消しているので、まず間違いなく本物の『10まんボルト』だ。
調子に乗ったアントニーが続けて『かえんほうしゃ』を指示してくる。百歩譲ってでんき技を使ってくるのは認めてもいいが、ペリッパーはほのお技をまず覚えない。
回避を優先するようにスバメに指示を飛ばすと、それを捕まえるように今度は『つるのむち』を指示してきた。電気や炎はともかく、口から蔓が飛び出してくるのは流石にやりすぎだ。
マサトはペリッパーが複数のタイプの技を使うのはおかしいと首を傾げているが、ニューサトシは何となくどういうトリックか察しがついたので、攻撃を避けたスバメにペリッパーの顎を狙って『でんこうせっか』をするように指示する。
下から顎を突き上げるようにスバメが『でんこうせっか』を決めると、ペリッパーの口からモンスターボール数個と、マダツボミの頭が飛び出してきた。
だろうなとは思ったが、やはり口にモンスターボールを入れて、中から別のポケモンが技を出していたらしい。まぁ、ペリッパーが本来覚えない技を使えればそりゃ強いわな。前世でいう改造ポケモンだ。
とはいえ、そういうのはネタだから面白いのであって、現実にやるのはズルである。とりあえず、トリックがバレて慌てているアントニーを他所に、『でんこうせっか』からの『つばさでうつ』連打で一気にペリッパーを戦闘不能に持っていく。
ズルした上にバトルでも負けて、アントニーが膝をついた。どうも、ペリッパーを世界最強にしたいが故の犯行だったようだが、こんな反則しても地方リーグを突破するのもまず無理だろう。
それに、こんなことをしなくても戦えるポテンシャルは十分あるように見えた。「もっとペリッパーを信頼してやれ」と忠告すると、アントニーもズルをしたことを反省したようで、次からは正々堂々とバトルすると宣言している。まぁ、更生したなら許してやるか。
12歳 δ月ο日 『進化させたい病』
カナズミシティに向かっている途中、毎度お馴染みの迷子でポケモン保護区に足を踏み入れてしまい、この辺りの警護をしているカクリとグラエナ達に捕まってしまった。
事情を説明してすぐに解放して貰ったのだが、よく見るとカクリと一緒にいるグラエナ達の中に一体ポチエナが混じっている。興味を持ったマサトが事情を聞くと、他の三体のグラエナと同じ時期に生まれたが、このポチエナはまだ進化出来ずにいるらしい。
うちにもなかなか進化しないカメとワニがいるので、とても他人事とは思えなかった。
マサトはポケモンの進化を見たことがなかったようで、ポチエナが進化するのを見てみたいと駄々をこねている。
正直、マサトだけならニューサトシの拳骨ラーメンパンチを食わせてやるだけなのだが、ラティが真似して駄々をこねてしまったので、急遽ポチエナを進化させようの会が始まった。
ぶっちゃけ、他人のポケモンを進化させるくらいなら、うちのカメワニコンビを進化させたいくらいだと思いつつも、一応は手伝いをする。
ポチエナはゲームだとレベル進化だ。本来ならば、18という低レベルで進化する。まぁ、うちのカメワニは50を超えても進化しないので、もしかしたら他に条件があるのかもしれないがとりあえずレベルが基本的に進化のキーと言っても過言ではない。
聞けば、このポチエナは『たいあたり』ばかりをする癖があるようで、そのせいでバトルの相手がいないのが原因ではないかということだった。
ならば、実際にバトルをしてみよう――という訳で、ハルカのバトル練習も兼ねてアチャモとポチエナを戦わせてみることにする。前にキヨとかいう着ぐるみ野郎に負けてしまったし、やはり最低限のバトルは出来るようになって損はないだろう。
ついでに、マサトもポチエナのトレーナーとして参戦して貰うことにした。公式戦じゃないし、カクリもポチエナも嫌ではないようなので、これを機にハルカとまとめてバトルの基本を叩きこんでやろう。
マサトは勉強していただけあって知識はあるようで「お姉ちゃんとは違うんだよ」と、調子に乗っていたが、でかい口を叩いていた割に上手くポチエナに指示を出せていなかった。
逆にハルカはアチャモと何度かバトルした結果、大分感覚を掴んでいたようで、少しのレクチャーで息を合わせてバトルが出来ている。
とはいえ、これはポチエナ側にも原因があった。どうも『かみつく』をするのが怖いようで、指示を無視して『たいあたり』ばかりしているのだ。マサトがそれを汲んでバトルが出来ればいいのだが、初心者にそこまで求めるのは酷というものだろう。
結局、ポチエナはアチャモに負けてしまった。
マサトは悔しそうにしているが、これは仕方ない部分もある。一つアドバイスでもしてやろうかと思ったが、「作戦会議だ!」と言ってポチエナを連れてどこかに行ってしまった。
しばらくそっとしておいた方がいいかと思ったのだが、どうもマサトの走っていった先が少し騒がしい。
カクリが密猟者かもしれないと言うので様子を見に行ったのだが、どうやらいつものようにロケット団が現れ、この辺りで捕獲したらしい野生のポケモン達と一緒にポチエナを網で捕まえていた。まさに密猟者である。
サクッとやなかんじーにしてやろうと思ったのだが、マサトがポチエナに『かみつく』で網を切るように指示を飛した。ポチエナは首を振って嫌がっている。やはり、『かみつく』をしたくないようだ。
マサトもそれはわかっているようだが、それでも一緒に捕まっている仲間を助けるためにも頑張るように声をかけている。ポチエナも迷っている素振りを見せていたが、後ろの仲間達を見て覚悟を決めたのか、『かみつく』で網を切って脱出していった。
人質がいなくなったので、容赦なくロケット団をやなかんじーにしてやる。どうも、『かみつく』を使ったのがキッカケになったようで、降りてきたポチエナの身体が光り、グラエナへと進化していた。
ロケット団が関わると進化するパターン多いなぁ。
マサトもポチエナがグラエナに進化したことで満足したらしく、素直にグラエナに「やったね」と声をかけていた。進化も見られたし、これでとりあえず一件落着で問題ないだろう。
12歳 δ月ρ日 『ルンパッパのイメージ』
ハルカが湖で遊びたいと駄々をこねるので、少し水遊びをしていくことになった。地味にこの姉弟、駄々のこね方が一緒である。
どうも、こういう時のためにおニューの水着を用意していたようで、ハルカがドヤ顔をしていた。また、ハルカが水着になったことで、ラティも水着に興味を持ったのか、着替えるフリをして変身能力を応用してハルカと同じ水着を身に着けている。
ハルカも、「同じ水着なんて偶然かも!」と驚いているが当然偶然ではない。とはいえ、ラティも語彙力のある方ではないので、詳しい説明が出来るはずもなく、「同じ!」と嬉しそうにしているだけである。
そのまま湖で楽しく遊んでいると、この辺りはハスボーの生息地だったようで、湖の中には大量のハスボーの群れがいた。まぁ、別段好戦的という訳ではなさそうなので、特に問題はないだろう。
刺激しないようにハスボーの群れを見ていると、一体だけ他のハスボーと違う行動をしている奴がいた。
どうも気になるようで、タケシがやたら世話を焼いている。そういえば、もうあまり覚えていないが、アニメでタケシはルンパッパをゲットしていたはずだ。こいつがそうなのかもしれない。
そんこんなで遊んでいると、ナオコとかいうガキが現れて、この辺りはハスボーの湖だから泳ぐのは禁止と忠告してきた。
その流れで近くできのみを育てているというナオコの姉であるノリコ、レイコとも知り合いになったのだが、どうもポケモンに優しく接するタケシに好感を持ったのか、三姉妹の末っ子であるナオコがタケシのことをホの字で見ている。
ハルカも気付いたらしく、ニマニマ笑いながら楽しそうに様子を見ていた。やはり、女の子はこういう色恋沙汰が大好きなようだが、ラティにはまだ早すぎるらしく首を傾げている。
まぁ、ああ見えて、タケシは意外と年下の女子に良くモテるのだ。ただ、本人が年上趣味なので、子供は恋愛対象にはならないのだが。
とはいえ、「女の子だったら上から下までオールオッケー!」とか言い出したら、俺はこいつと縁を切っていたかもしれないので是非そのままでいて欲しい。
その後も、夕方にナオコがタケシのためにオボンの実を探しに行ってスピアーに襲われそうになったり、ロケット団がいつも通りポケモンを奪おうとしてきたりといろいろあったのだが、タケシが気にかけていたハスボーが助けてくれたおかげで事なきを得ている。
結局、ハスボーは俺達と一緒に行くことにしたようで、タケシも新たな仲間としてハスボーをゲットしていた。
12歳 δ月τ日 『ポケモンコンテストだ!』
カナズミシティの近くでポケモンコンテストに参加するというメグミとエイジと知り合った。
元々、コンテストには興味があったので詳しい話を聞いてみると、どうやらハルカも原作通りにコンテストに興味を持ったようで、参加してみたいと言っている。
ニューサトシも出てみたかったのだが、今回はもうエントリーを終了してしまったようで今から出るのは無理らしい。仕方ないので、ハルカと一緒にコンテストパスだけ発行して貰った。
残念がっていると、俺やハルカが予想以上にコンテストに興味を持ったからか、メグミとエイジがアシスタントをしてみないかと声をかけてくる。
コンテストの雰囲気を知れるし、有難いお誘いだったので、俺がエイジ、ハルカがメグミのアシスタントとして、今回のコンテストに急遽出場することになった。
アニメ同様、ポケモンコンテストには二つの審査があるようで、一次審査はポケモンのアピールである。
ゲームでは、格好良さや可愛さなどで技が分かれており、それらでポイントを稼いでいくのだが、この世界では技以外にも、フリスビーやボールなどのアイテムを使って演技をし、ポケモンの魅力を伝えていく。
メグミやエイジも、アイテムを駆使してポケモンの姿を魅力的に見せるように演出し、一次審査は余裕で突破していた。
また、何故かロケット団のムサシが参加していたようで、ドヤ顔で敗退していたが、そういえばあいつもアニメではコンテストに出ていたっけか。
とりあえず、無事に一次審査を突破したということで、次は二次審査である。
二次審査では、コーディネーター同士がポケモンバトルをするのだが、これは普通のバトルと違ってポイント制となっていた。
お互いのポケモンはHPとは別にCP(コンテストポイント)と呼ばれるポイントを持ち、技の美しさや動作などで評価値が算出され、ポイントが削られていく。相手を戦闘不能にするか、ポイントをゼロにした方が勝ちなのだが、戦闘不能にすれば勝ちというのは、ただ相手を倒せばいいということではないらしい。
あくまでこれは演技の一つであり、魅せるバトルが評価の対象になる。逆に、通常のバトルのように、ただ単に相手を倒そうとするような動きは美しくないと判断され、マイナスの評価になるということだ。
つまり、力づくで相手を倒そうとすれば、即座に失格になるということだろう。強いだけでは通用しないということだ。
また、対戦時間は五分と短く、タイムアップの場合は残りポイントが多い方が勝ちとなる。基本的に、相手を倒すよりも相手のポイントを削るのがコンテストの神髄らしい。
さらに、フィールドの特殊な装置によって、バトル中のみポケモンのレベルが強制的に50にされるということだった。
あくまでコンテストバトルはポケモンの魅力を競う場なので、レベル差による力押しは出来ないようになっているのだろう。50より高い場合は低く、50より低い場合は高くされるので、いつもと力の勝手が変わってくる。その辺りの対応もしっかりしないと駄目そうだ。
何だかんだあったが、結局はメグミのアゲハントとエイジのモルフォンがファイナルステージまで残り、二人のバトルの結果でこのコンテストの勝者が決まることになった。
アゲハントの工夫された攻撃が命中することでエイジのポイントが削られ、逆にモルフォンの反撃が華麗に決まることでメグミのポイントが削られていく。技の性質を利用した演技を見せつつ、最終的には『あさのひざし』でポイントを稼いだアゲハントが僅かな差で勝利となった。
普通のバトルとは違うコンテストならではのバトルに、ハルカも感動を覚えたようでメグミとアゲハントに拍手を送っている。一次審査や二次審査の間も、ずっと何か考えているようだったし、本格的にポケモンコーディネーターになる気になったのかもしれないな。
追記。メグミとエイジにポロックの作り方を教えてもらった。確か、ゲームでは青いきのみを中心に作れば美しさが上がるポロックになったはずだ。ククク、これから毎日ヒンバスにポロックを食べさせてやるぜ。
原作との変化点。
・第9話『怪奇! キノココ屋敷の謎!?』より、ニューサトシから文句を言いに行った。
原作では解体予定の屋敷にキノココがたくさんいて~みたいな流れだが、全部ぶった切ってストレートに要求を突き付けた。
・第10話『史上最強のペリッパー現る!!』より、ペリッパーのトリックを見破った。
ニューサトシが気付かないはずがなく、後半のロケット団の話はカットされた。
・第11話『グラエナとポチエナ! 進化の神秘!!』より、ニューサトシがハルカとマサトにバトルをレクチャーした。
とはいえ、簡単なレクチャーだけである。時間はたくさんあるので、これからゆっくりバトルを教え込む予定。
・第12話『ハスボーとフラワーショップの三姉妹!』より、ラティが水着を着た。
正確には水着姿に変身した。
・第13話『ポケモンコンテスト! アゲハントの華麗なバトル!』より、ニューサトシもアシスタントになった。
アイアンテールを覚えるくだりはカットされ、コンテスト一色になった。
・コンテストバトルにレベル50ルールをつけた。
最初は気にせず書いていたが、レベル差でごり押しが出来てしまったので導入した。
・ポロックの作り方を覚えた。
ヒンバスのポロック漬けが始まる。
現在ゲットしたポケモン
ピカチュウ Lv.60
ピジョット Lv.55
バタフリー Lv.55
ドサイドン Lv.59
フシギダネ Lv.56
リザードン Lv.61
ゼニガメ Lv.56
キングラー Lv.55
カモネギ Lv.55
エビワラー Lv.56
ゲンガー Lv.57
オコリザル Lv.56
イーブイ Lv.55
ベトベトン Lv.55
ジバコイル Lv.55
ケンタロス Lv.55
ヤドラン Lv.54
ハッサム Lv.56
トゲキッス Lv.53
プテラ Lv.56
ラプラス Lv.54
ミュウツー Lv.72
バリヤード Lv.55
イワーク(オレンジ諸島の姿) Lv.53
カビゴン Lv.51
ニョロトノ Lv.51
ヘラクロス Lv.50
メガニウム Lv.50
マグマラシ Lv.50
ラティアス Lv.46
ヘルガー Lv.50
ワニノコ Lv.50
ヨルノズク(色違い) Lv.50
カイロス(部分色違い) Lv.50
ウソッキー Lv.50
バンギラス Lv.58
ゴマゾウ Lv.46→47
ギャラドス(色違い) Lv.48
ヒンバス Lv.1
ミズゴロウ Lv.10→13
スバメ Lv.5→10
キモリ Lv.7→11